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ボークスの送るGTMインジェクションキット新シリーズとなるVSMSの第一弾、1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイトが完成しました。今回はキットのストレートな魅力が伝わるよう、基本的にはプラスチックパーツの色を最大限に活かし、私が「ここだけは設定に近い色にしたいな」と思う箇所を塗装したのみでこの佇まいです。 >ボークス ホビー天国 オンラインストア VSMS 1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイト 普段ならば「このキットはこんなところが優れています」とパーツそのものの写真を撮ったり、それを組み立てる途中で起きたことを詳細に書くことでプラモデルの魅力を伝えることが私の役目なのですが、今回ばかりは違います。なぜならこのダッカスは「いまだ人類の誰もインジェクションプラスチックキットで組んだことがないGTMという存在が組み上がる」という事実にこそ驚嘆するプロダクトだからです。とはいえ、「組めばダ
かねてより複数の知人友人が「いいぞ!」とオススメしてくれていたイタリアデザインの傑作家具、ボビーワゴン。工具はすべてこのワゴンをホームポジションにして、机の上は模型だけ!憧れるよねぇ……!! 一般的なキャビネットと同じくらいの高さがある「3段タイプ」のホンモノは8万円前後するのでちょっと手が出ないと思っていたのですが、デザイナーのジョエ・コロンボが亡くなって50年が過ぎ、昨年くらいからリプロダクト品(著作権や意匠権の法律に従って、オリジナルの機能やデザインを継承して作られたレプリカ)が出回るようになり、とうとう手に入れられました。激うれしい!みんなも買おう。
▲常に比較しながら作業できるうえ、失敗したらパーツ流用も利くので、プラモデルを改造するときはキットを2個用意すべし、という古い教えを忠実に守っています。 9月が秋だったのは最終氷期あたりまでの話で、まだまだ夏です。夏休みの宿題はさっさと片付けるタイプだった筆者は、自由研究で何をやったのかあまり記憶がありません。お盆にちょっと手が空いたので、「イマジナリー」の言葉の強さゆえに手を付けられずにいたトリケラトプス骨格で自由研究をやっていきます。 まずは素組みしてキットをよく観察しましょう。パーツはかなり細かく分割されていますが、組み間違いのないようフォローが行き届いている様子。あっという間に大見得を切ったトリケラトプスの骨格ができあがりました。 パッケージには『“化石”という太古の記憶から“生”を想像する』『生きていた時間の一瞬を切り取る』と、プラノサウルスで見る『#恐竜を知り尽くせ』やゾイドワ
僕は常時3~4つのプラモを並行して作っています。プラモは買って積んじゃうように、作り出すと「あのプラモも作りたい、このプラモも作りたい」とついつい欲張りになってしまいます。そこで僕は100円ショップに売っている「ニュータフボックス ワイド」というものに、3〜4アイテムをセレクトしてキャビネットに置いています。このセレクトしたプラモを随時ぐるぐると回して、製作サイクルとしているのです。 このケース、飛行機模型は入りにくいのですが、戦車やキャラクターモデルはとても収納しやすいです。組み立て式の食玩なんかも買ってきたらよくこのケースにポンと入れてます。適度な収納力も売りなのです。 特にキャラクターモデルは最高。本体やアクセサリーなども一緒に収納できますので、もし箱などがいらないという方はこちらに移して管理すると、とてもコンパクトになります。 飛行機模型塗っていて、ちょっと他の模型が作りたくなった
HGUCグフカスタムが組み上がった。撮影した。いや顔デカっ!脚みじかっ!腹が太くて腰ブロックががすげぇ前に出て見える。これはグフカスタムのプラモデルが悪いのではなく、全部「写真撮るときに広角で寄り過ぎ」のせいです。 みんなガンプラ撮るときカメラ立ち上げたらパッツパツに寄ってるでしょ。こんなふうに。ダメです。人間をこう撮ると顔がデカく足が短く、腹が太く見えてダサい。ずんぐりむっくりに写る。そこで最近「インスタとか仲間内の記念写真で盛れている人物写真(=小顔で足が長くて胴体がシュッとしていると嬉しい)」を撮るときに使われている……という流行りの撮影法をやります。 まず下のスクショのように、顔をフレームのちょうど真ん中(iPhoneなら水平を見るために中央に表示される黄色い線)のところに、そして足先が画面下のぎりぎりに入るよう構えます。「上のほうが余る」とか気にしたら負けです。
唐突な倒置法はさておき、今回はこの素敵な赤い成型色に上塗りをすることなく仕上げてみたのでした。実はこれ、ちょっと勇気がいることだったんですよね。よくよく見るとボディ表面にはプラスチックの成型ムラや金型の微小な傷が残っていますし、光に当てると裏側から色が透けていかにもプラスチッキー。やっぱり「ちゃんと」下塗り、上塗り、クリアコートしたほうがいいのか……なんて迷いつつ。 でも、これらの心配はクリアコートしてみるとほとんど気にならなくなりました。表面の光沢は細かい傷を覆い隠してしまうのです。ボディをシャーシに組んでみたら光だって透けませんでした。なるほどそうか、別に太陽にかざしてみるわけじゃなし。 プレコーは垂らすギリギリまでたっぷり吹きつけます。いやまあその、垂れました。垂れたら1500番くらいの紙やすりで研ぎ落としてからもう一度吹きつけます。下地を塗っていないから、クリアーを落としても色がは
そんな気持ちにドンピシャで答えてくれるのがプラッツの「F/A-18E スーパーホーネット」です。1/144スケールという手のひらサイズの縮尺で、なんと2機入り。このタイミングで定価で手に入れられる販売店はちょっと限られるようなので、プラッツさんは再販したほうがいいと思います……というか、これはいつでもどこでも買えるプラモデルとしてマジで定番化してほしいッ! キットに入っているプラモデルはドラゴンという会社のもので、プラッツはデカールや説明書、パッケージをブルーエンジェルス仕様にしているという寸法でございまして、その出来については下の記事に詳しいです(丸投げ)。 正直言って何も考えずにビシバシ組めるかと言うと少々スキルを要する感じではあるのですが、ブルーエンジェルスはそもそもタンクやミサイルを装備していないし飛んでいる姿が最強にかっこいいので、飛行機をすっぴんで作れば実物通りってのがマジで素
透明パーツってヤバいですよね。どうやって貼るの?普通のプラモデル用接着剤だと汚す可能性が高いし、水性の接着剤だと乾燥時間がかなり長くてヤキモキするし、瞬間接着剤で貼ると白く濁って台無しに。そんなとき、光ですよ。光。 接着剤そのものの粘度はやや低く、キャップを開けると先端からたらーっと垂れてくる感じ。ノズルの先端もやや太いのでめっちゃ細かい作業をしたいときは適当な透明パッケージの切れ端や紙パレットの上に出してから先端の尖った棒などで掬って塗布したほうが作業性が良さそうです。 付属の専用ライトは可視光青色LEDで、公式サイトには「本商品はUVや白色光ではなく青色光に最もよく硬化反応します。UVや白色ライトでも硬化はしますが、硬化時間が遅くなるため、付属ライトをご使用ください」と書いてあります(専用ライトが「専用」である理由だ!)。これを接着箇所に照射すると数秒で対象物が固定され、10秒ほどで完
「バルキリーのコクピットから前だけ」をプラモデルにしてきたPLAMAXの機首コレクションに、『機動警察パトレイバー』のイングラム1号機が加わった。泉野明のフィギュアと、胸像(+左肩だけ!)のアルフォンスがセットになっていて、ハンガーで愛機を見上げる情景を楽しめる。はっきりと見せたい情景が固まっているので、ロボットプラモというよりもジオラマに近い。 可動ロボットプラモではなく固定ポーズなので、どこのパーツが何になるのか分かる外装部分と、パッと見では何のパーツか判別できないメカメカしさを持った内部構造のコントラストがめちゃくちゃ楽しい。眼にあたるカメラの部分のディテールをよく見ると左右非対称だったり、メッシュホースが実機の可動を妨げないよう這っていたり、頭部を動かすシリンダーが絶妙な角度で成形されていたりするのは組んでいて驚きの連続だ。 このプラモの危険なところは、思わず塗りたくなるディテール
ものの本によると、1957年(1959年とも)にITCから発売された1/25スケール(アメリカンカープラモ!)のティラノサウルス骨格が「世界初の恐竜プラモデル」だそう。実際のところはよくわかりませんが、パッケージを変えながら再販を繰り返し、90年代以降はグレンコモデルによって発売されているベストセラーには違いありません。現行バージョンはプラッツが輸入販売しており、通販やらなんやらで簡単に手に入ってしまうのです。売っているのを見ちゃったからにはもう……ネ……というわけで、宅配ピザみたいな箱が我が家にやってきました。 箱はこじんまりしていますが、「組むと長さ16インチになるよ」といったことが書かれています。ティラノサウルスの全長が15mとされていた時代の公称1/25スケール、実際には1/23くらい(筆者調べ)の大型キットなのです。 箱を開けると派手なパーティングラインやバリが襲いかかってきます
バンダイスピリッツがロボット以外のジャンルでゼロからモチーフに向き合うプラモデルが好きです。こちらは発売されたばっかりのプラモデル。マンガ、映画、ゲーム、ディズニープラスのアニメでも展開される作品『サンドランド』から、サンドランド国王軍戦車隊104号車です。1/35スケールですよ。戦車模型のデファクトスタンダードであるこの縮尺で「鳥山明メカ」が手に取れる嬉しさはもちろん、あのバンダイスピリッツが真っ向から「戦車模型」に挑戦しているんです。美味いに決まってるでしょ! 組んでいるのを横で見ていた妻が「あ、バンダイのプラモデルだ」と声を出すのも納得。色とりどりのパーツがハコの中からこんにちは。戦車模型はシックなミリタリーカラー単色であることがほとんどですが、このプラモデルは「組み立てるだけで設定に近い配色が楽しめます」というタイプのヤツ。しかもね、ガンプラではだいたい1枚しか入っていない多色成形
「スタジオぬえ「宇宙の戦士」初期イラスト集」。ウェーブが同社の「機動歩兵 戦略通信型」のプラモの初回特典として封入してくれたビッグプレゼントです。このプラモを買えば、あなたは今からでも『宇宙の戦士』になれます。 ロバート・A・ハインラインの名作SF小説である『宇宙の戦士』。どんな内容なのかは上のリンク記事を読んでください。小説の内容とともに、1977年に出版された早川書房の『宇宙の戦士』のために、スタジオぬえの宮武一貴氏と加藤直之氏によって描かれた挿絵やカバーイラストは、今でも世界中のSFファンを魅了し続けており、こうやって現代の成型技術でプラモになっているのです。 しかし……今から『宇宙の戦士』になろうという最高のフレンズが手に取りやすい「新訳版」には、偉大な二人が手がけた挿絵が掲載されておらず、本書のカバーイラスト、1977年版のカバーイラスト、2010年版のカバーイラストなどが掲載さ
女の子プラモのお尻がジャンルを繋げる「神パーツ」だったのです。近年、超可動なポージング実現を目指すキットがよく見受けられたバンダイスピリッツ。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の最新キットとなるFigure-rise Standard チュチュでは基本の可動パーツとは別に、”ヤンキーしゃがみポーズ”を再現するためにプロポーションを優先の固定パーツが用意されていました。ここに「劇中のチュチュを100%再現するのだ!」という強い思いを感じられて好感しかなかったわけです。
もとになった「トヨタセリカ2000GT リフトバック」のカタチを確かめると、ボディの中に埋もれたドアとルーフとCピラーからテールにかけての造形に面影がある。もっと探せば、リアのコンビネーションランプあたりも市販車そのままのパーツに見える。「ドイツでエンジンを徹底的にチューンされてポルシェをやっつけた日本のクルマ」と言われると、最初は突拍子もなく見えたカタチに意味が感じられるではないか。 いわゆる「ダルマセリカ」を象徴する四つ目のフロントまわりとキャビンを囲むロールバーのパーツもブルーのプラスチックで用意されている。レースに出るために研ぎ澄まされた(あるいはゴテゴテに盛られた)その機構を、わりとシンプルなパーツ数で表現しているのがとてもいい。 初版は1978年となるこのプラモデル。モーターで走る機構の名残があるのは先日再販されたばかりのポルシェ935なんかと同じ。シルバーのパーツでエンジンが
なんだこのハイテクバイオ素材・タキシードみたいなパーツは……。ハイテクバイオ素材・タキシードというのは私がいま思いついたフレーズなので、つまるところこれがなんなのか、わからないのである。なんだかわからないのがいい……というのがハセガワの新作、クァドラン・ローのめちゃくちゃステキなところだ。このプラモデルは褒めても褒めても褒め足りない、というくらい、とにかくずーっと面白い。これを読んだ人は全員組んだほうがいいです。 クァドラン・ローは巨大な異星人が乗るパワードスーツであり、いわゆる人間のカタチをしたロボットとはぜんぜん違うスタイルを持っている。両腕両脚こそあるが、頭胸腹はひとカタマリになっていて、背中の左右と膝関節に巨大なミサイルランチャーがある。ごちゃごちゃしたシルエットに細かいディテールがチマチマと入っているのではなく、ボリューム感のあるユニットが集まって唯一無二のシルエットを構成する、
今まさにストーリーが佳境に入ろうとしている『ウルトラマンブレーザー』がおもしろい。おもしろいのでウルトラマンブレーザーのプラモデルを買った。ウルトラマンブレーザーの全身には複雑な模様が入っている。左右非対称だし、赤と青のラインがごちゃごちゃに入り組んでいるし、これを「自分で塗ってください」と言われたら泣いちゃうところだけど、バンダイはそんな乱暴なことは言わない。「塗装なんかしなくてもこのややこしい模様が完全再現されますよ」というおもてなしを用意している。 どうやってこんなややこしい模様を再現しているのかというと、ひとつにはインサート成形である。ひとつの金型に複数種の樹脂を流し込むことで、成形が終わった時点で色分けができちゃっているというアレである。 ブレーザーの胸や肩、左半身の太ももや脛などは、このインサート成形で入り組んだ模様が再現されている。メタリックなレッドとブルーがひとつの部品の中
これは風野灯織と八宮めぐるの「頭のプラモデル」である。正しくは髪の毛と顔面はバンダイスピリッツの30MSシリーズと呼ばれる美少女プラモデルにおいて互換性があり、髪の毛(ヘアスタイルパーツ)と顔面(フェイスパーツ)がパーツになったもの。 そのなかでも本当に素晴らしいと思ったのが頭部の中核をなす「FS-B5 8」のパーツだ。顔面のパーツと髪の毛のパーツ、そして首のユニットを受け止めるという意味ではロボットモデルの内部フレームのような機能を果たしているが、左右に突き出た耳の造形は出色の出来。『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のイラストに見られるアニメ調の整理された線で描かれた耳よりもかなり写実的で、フィギュアに実在感を与えている。 風野灯織(「かざのひおり」と読む)のフェイスパーツは口の下に小さなホクロ。直径は0.3mm程度しかなく、これをもうひとつの表情を再現したパーツにも印象が変わらな
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com nippper.comでは今年もいろんなプラモやツール、マテリアルを紹介してきました。で、掲載された記事の「うひょ~!」という興奮が読者の皆さんに伝わると「私も使ってみよう」となるわけでありまして、Amazonとか量販店とか近所の模型屋さんで目当てのものを購入する……という流れができておるのです。ありがとう。 ということで、今年紹介した数多ある商品のなかから「これはマジでよく動いた……」というアイテムの上位10個をご紹介します。どれも鉄板すぎるアイテムですのでこれからプラモを始める人、プラモ作ってるけどもうちょっと便利にしたいぞという人はぜひともゲットしてください。また、それぞれのアイテムを紹介した記事も一緒に掲載しておきますので、使い方はそっちを読んでくださいね! 第10位 COMBAT ARMORS G
パーツをビタビタビタっと貼るだけでエンジンがズドーンと眼の前に現れて大興奮。造形村が2010年に発売したSWS(スーパーウイングシリーズ)最初のアイテム、1/32スケール震電です。いまもっともナウい戦闘機の、世界で唯一のデッカいスケールモデルです。「緑色の飛行機に日の丸が付いていたら零戦でしょ〜」くらいの解像度で戦闘機を眺めている人でも、主翼とプロペラが後ろにある震電の特徴的なフォルムを見たら絶対に識別できます(断言)。ただデッカイだけじゃなく、中身も完璧のペキに再現されているのがこのプラモデルのすんごいところです。 >SWS 1/32 J7W1 帝国海軍局地戦闘機 震電 | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア 内部フレームを組んでから外装を貼り付けていく設計で、胴体は先端から後端までびっちりと「具」が入ります。試作機ゆえに資料の乏しい震電ですが、スミソニアンの航空宇宙博物館に保存さ
息子が生まれてすぐは良かったんですよ。一日の大半は睡眠時間だし、一度寝たら2〜3時間は起きてこない。「なんだ、そのスキにプラモデルを作ればいいじゃないか」と思ってヘラヘラしていたらですね、みるみるうちに「昼はずっと起きてて夜はずっと寝てる」というオトナと同じ生物になってしまい、起きて相手をしている間はプラモデルどころではありません。 じゃあ息子が寝たあとにプラモ作ろう、という話なんですが、昼間に縦横無尽に床を這いずり回って家中の電源ケーブルを吸うんですよね。息子が。なんでそんなに電源ケーブルがスキなんだ。電気で動いてんのか?エヴァなのか?という感じになり、危ないのであらゆる電源ケーブルをリビング/ダイニングから撤廃。ダイニングテーブルで使っていた電気スタンドも当然のごとく自室行き。プラモデルを作れなくなりました。おしまい。 おしまいじゃないんですよ! 電源ケーブルのない電気スタンドを探して
ただパーツを組んだだけでこの圧倒的な色分けと重層的な造形の再現。チェック柄のスカートは印刷済みのPVC製シートにフリル状の癖をつけたものが同梱されており、胸元のリボンはハートの部分と一部の白いラインをPET製のシールとして立体感と光沢のあるテクスチャを両立するなど、複数のマテリアルを組み合わせることでリッチな見た目を堪能できる。 いまやキャラクターモデルではほとんど当たり前になりつつある「最初からプラモデルにすることを前提として起こされたデザイン」ではなく、(プラモデルになることなど微塵も考えていなかったであろう)ゲームに登場するアイドルらしいきらびやかな衣装を、硬質なプラスチックの組み合わせで表現するために腐心した痕跡が組みながらに感じられる。こんなに楽しい旅なら、何度でも繰り返し味わいたい、と思わせるほどだ。 『アイドルマスター シャイニーカラーズ』に登場する26人のアイドルをすべてプ
衝撃の出会いを果たした寿司屋のプラモ。今日は中身を見てみるとパッケージでも大きくアピールされていた「柳」のパーツ。確かに手作り感に溢れている。これは間違いなく成形品ではなく一品物だし、ロットごとに仕上がりが違いそうですごいな。 柳の木をプラモデルのパーツとして構築しよう、と思ったら結構大変そうなのはわかる。接着や組み立ても大変そうだし。でもそこで「じゃあ柳の木をつけるのはやめよう」となるのではなく、手作り樹木パーツを作ってでもこのキットには柳の木が必要なんだと企画した人は思ったのだ、と思うとけっこうすごいことな気がするな。 プラモデルではあんまり見ないパーツがほかにも豊富に付属! 「これもしかしてリアル小石?」な小石! 地面を再現するためのカラーパウダー!のれんや看板を再現するための印刷物は「シール」と言い張っているのですが、触ってみる限りはどう解釈してもただの紙です。ナイトガンダムのマン
大阪万博のことを知らないなりにさまざまな文献を読み進めていくと、『太陽の塔』は地上、地下、空中の3層にわたるテーマ館を貫く建造物であり、すなわち空中に設けられたパビリオン(現在は解体済み)へ来訪者を運ぶための設備であったことがわかる。塔として建てられ、あとから内部にエスカレーターを設けたのではなく、「人類の進歩と調和」というテーマを見に訪れた人々を垂直に輸送するための装置だったのだ。 岡本太郎は「人類の進歩と調和」というテーマに真っ向から反対し、不気味な地底空間を人類の昔の記憶で飾り立て、塔の内部に太古から繋がる生命そのものの進化を彫刻し、壁を真っ赤に塗り、上昇する来訪者たちに痛烈なメッセージを投げかけた。精緻に組み上げられた鋼管フレームが左右の腕を支えていて、右腕の内部は大屋根の空中展示に人を運ぶエスカレーターがあり、左腕の内部には緊急時に使われる非常階段があったのだという。 海洋堂の『
突然ですが、皆さんはプラモデルを作るときに肉眼で何もかもが見えていますでしょうか。あ、拡大鏡のセールスではありません。本日私がどうしても訴えたいのは、「目のピント調節機構」を外部装置に任せてしまうというとんでもないコンセプトで作られた『ViXion01』がもしかしたら全人類をハイパーモデラーにしてしまうかもしれない可能性を秘めているよ、という話です。あ、老眼鏡のセールスでもありません。私はメガネ店のスタッフから「まだ老眼じゃないから大丈夫です」とお墨付きをもらっています。ということで、このデバイスのプロトタイプを数日借りて試した顛末を書きます。 >ViXion01|オートフォーカスで眼のピント調節をサポートする次世代アイウェア ▲画像提供/ViXion株式会社 このメガネのようでメガネでない、なんとも不思議な見た目の機械(オートフォーカスアイウェア)がViXion01です。眉間に仕込まれた
ガンプラは全部良くできているので「出来がいいです!」と書けばだいたい終わりになってしまう……という前提でちゃんとガンプラを見ていこうという個人的な試み。今日はHGUCジオングです。2001年のガンプラですから当時産まれた赤ちゃんは大学4年生です。とんでもないですね。そして完成したジオングの写真はインターネットを検索すると数万枚は出てくるのではないでしょうか。実物(実物!?)は1個しかないと思いますが、プラモデルになると数万倍に増殖するというのがまずヤバいと思います。 まずジオングはでかいMSなのでパーツも大きい。いや、大きくてもコマゴマと分割するのが「精密なガンプラ」ということになっている現代において、改めて22年前のHGUC版を眺めると「スジ彫りとかユニット構成とかで見せるんじゃなくて、あくまで色とシルエットをアニメで見た印象に極力近づけたいんスヨね」という空気感が伝わってきます。これを
「エデュアルドのプラモデルを選んでもらえて嬉しいです!」元気のいい声に思わず「こちらこそ」と返しながら、笑みが溢れる。よく考えたら、プラモを買ったあとにこんな事を言ってもらうのは初めてかもしれない。サラリーマンの街、新橋にある「楽模型」という模型店で買い物をしたときの話だ。 楽模型は新橋駅から歩いて10分くらい。”中村ビル”という、ぼんやりと浮かぶサインが目印の建物の中に入っている。ちゃんとビルの入口にお店の看板も出ているので、ご安心を。エレベーターでお店のある8階まで上がり、ドアが開くと明るくてスッキリした店内が目に入ってくる。国内メーカーのプラモデルはひととおり置いてあって、さらに僕が買ったエデュアルドもそうだし、めちゃくちゃ横に長い箱に収まったICMの戦車のプラモデルがあったりと、海外メーカーのものも置いてある。そうそう、キチッと棚に並べられたエデュアルドのプラモデルの箱がいつもより
2018年にシルバーメッキボディの特別仕様として発売されたけど、「やっぱストラトスといえばアリタリアカラーでしょ」という皆さんのためにタミヤがランチア ストラトス・ターボを往時のカラーリングで再販してくれました。ストラトスといえばラリーカーですが、1977年に発売されたこのキットはオンロードのサーキットを走るために作られた仕様、いわゆるシルエット・フォーミュラと呼ばれるタイプ。これはこれで趣があるし、当時の空気感を色濃く伝えてくれる貴重なプラモっすよ。 タミヤのプラモの箱の横には「おもな使用色」が書いてあって、お店でどの塗料を買えばいいかのガイドになってます……が、指示されているのは白と赤だけ!そういうことにして楽しむ「縛りプレイ」みたいなのもアリなんすよ。現代のカーモデルはこまかいところまでキチキチにパーツ化してあって緻密に塗り分けてリアリティを追求するのがフツーだけど、この当時はモータ
息子が生まれて100日が経った。まだ歯も生えてないのにメシを食うフリをする「お食い初め」という儀式は、いかにもオトナの考えたエゴイスティックな風習だなと考えていた。しかし、いざその日が迫ってくると親バカとはまた違った使命感(例えばかつて自分もそれをやってもらったらしいとか、あとでそれをやっていなかったことが息子や妻や私にとってなんらかの悔いを残す可能性がゼロではないかもしれない、とか)が沸いてきて、結局お食い初めに最低限必要なものが揃っているセットを注文した。 小さなプラスチックの食器に色とりどりの食材が少しずつ入っていて、スチレンボードで作られたお膳にきちっと配置された様相は正しく「料理の模型」であった。ここにある食材をひとつずつ買い揃えてうまく調理し、小さな漆器を揃えて見目麗しく盛り付けようとしたらとんでもない金額と労力が必要だろう。お食い初めがもともとは皇室や公家の儀式だったというの
さて、ドイツ Ⅳ号駆逐戦車/70(V)ラングを塗った。説明書に従ったのは塗り分けのパターンだけで、色調はデタラメである。デタラメと言っても好き勝手に塗ったのではなく、ドイツの三色迷彩がカッコよく塗れている(ように見える)人のプラモデルを観察して、「鮮やかで明るいのに汚れがググッと引き立っているのはどうしてか……」というのを研究し、自分なりに真似をした。 そして生まれて初めて「鮮やかで明るい戦車模型」を塗る糸口と、もう少しイケそうな手応えを感じた。実在する戦車はこんな色をしていないかもしれないが、模型的な派手さを演出できるのは模型ならではの楽しみだ。 こちらがタミヤの指定色をそのまま塗ったカラーチップだ。LP-56 ダークグリーン2、LP-57 レッドブラウン2、LP-55 ダークイエロー2(写真ではタミヤアクリルを使ったのでXF-88になっている)の3色。それぞれちゃんと実物の色について研
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