サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
夏の料理
nippper.com
ハーイ。たまごんだよ。PLAMAXのユリ・ゴッドバスターが完成したからみんな見て!じつは、美少女プラモをちゃんと完成させたのって今回が初めてなんだよね~。こだわりの後ろ姿も見てよ!ベルトの塗り分けが大変だったんだよ。 ……う~ん。ユリを宙に浮かせるため、キットに付属のスタンドをそのまま使ってみたけどさ。せっかく気合いを入れて本体を完成させたことだし、スタンドの方もカッコよくしたいなぁ。お気に入りのプラモデルをさらに輝かせてくれるスタンド、どこかに無いかなぁ。 そんなタイミングで、近所のダイソーで発見したのがこちら! >DAISO 枠が光るLED付ミラー ラウンド 円形の鏡の周りにLEDライトが仕込まれていて、鏡を覗く顔を明るく照らしてくれるという商品なのだ。別売りの単4電池を4本入れて、鏡面にあるスイッチに軽く触れると……光った! 光量は3段階で調整可能。最大光量にすると直視できないほど眩
透明パーツってヤバいですよね。どうやって貼るの?普通のプラモデル用接着剤だと汚す可能性が高いし、水性の接着剤だと乾燥時間がかなり長くてヤキモキするし、瞬間接着剤で貼ると白く濁って台無しに。そんなとき、光ですよ。光。 接着剤そのものの粘度はやや低く、キャップを開けると先端からたらーっと垂れてくる感じ。ノズルの先端もやや太いのでめっちゃ細かい作業をしたいときは適当な透明パッケージの切れ端や紙パレットの上に出してから先端の尖った棒などで掬って塗布したほうが作業性が良さそうです。 付属の専用ライトは可視光青色LEDで、公式サイトには「本商品はUVや白色光ではなく青色光に最もよく硬化反応します。UVや白色ライトでも硬化はしますが、硬化時間が遅くなるため、付属ライトをご使用ください」と書いてあります(専用ライトが「専用」である理由だ!)。これを接着箇所に照射すると数秒で対象物が固定され、10秒ほどで完
とにかくエアブラシを吹いてみたい、何ができるかを見たい、そしてエアブラシで使って実際に塗ってみた後にもう一度読むと、「あぁポイントはここか」、ということが書いてある。そんな一冊が、今回ご紹介する「エアブラシの教科書」です。 こちらは去る2024年4月23日、ホビージャパンから発売となりました。私けんたろうもこのなかで色々製作や文章で関わっていますので、本の中身の紹介とつくるときに考えていたことなど、本書をご紹介しつつ書いていきます。 エアブラシは塗装用具として筆に並ぶツールであり、初期投資費用こそ据え置きゲーム機ぐらいかかりますが、永らく使えて便利なツールです。コンプレッサーは本当に長持ち。 私が使っているのはワーサー15Aです。もう10年は使っていますね。静かで空気圧も強力、頼もしい相棒です。 今回のエアブラシの教科書は、フラットに塗ることやグラデーションなどエアブラシならではの定番テク
「バルキリーのコクピットから前だけ」をプラモデルにしてきたPLAMAXの機首コレクションに、『機動警察パトレイバー』のイングラム1号機が加わった。泉野明のフィギュアと、胸像(+左肩だけ!)のアルフォンスがセットになっていて、ハンガーで愛機を見上げる情景を楽しめる。はっきりと見せたい情景が固まっているので、ロボットプラモというよりもジオラマに近い。 可動ロボットプラモではなく固定ポーズなので、どこのパーツが何になるのか分かる外装部分と、パッと見では何のパーツか判別できないメカメカしさを持った内部構造のコントラストがめちゃくちゃ楽しい。眼にあたるカメラの部分のディテールをよく見ると左右非対称だったり、メッシュホースが実機の可動を妨げないよう這っていたり、頭部を動かすシリンダーが絶妙な角度で成形されていたりするのは組んでいて驚きの連続だ。 このプラモの危険なところは、思わず塗りたくなるディテール
ものの本によると、1957年(1959年とも)にITCから発売された1/25スケール(アメリカンカープラモ!)のティラノサウルス骨格が「世界初の恐竜プラモデル」だそう。実際のところはよくわかりませんが、パッケージを変えながら再販を繰り返し、90年代以降はグレンコモデルによって発売されているベストセラーには違いありません。現行バージョンはプラッツが輸入販売しており、通販やらなんやらで簡単に手に入ってしまうのです。売っているのを見ちゃったからにはもう……ネ……というわけで、宅配ピザみたいな箱が我が家にやってきました。 箱はこじんまりしていますが、「組むと長さ16インチになるよ」といったことが書かれています。ティラノサウルスの全長が15mとされていた時代の公称1/25スケール、実際には1/23くらい(筆者調べ)の大型キットなのです。 箱を開けると派手なパーティングラインやバリが襲いかかってきます
自宅でもプラモデルの展示会でも、ただ机の上にプラモデルを置いただけではちょっと淋しい。そんなときは台座があるといいですね。なるべく背が高くて質感の良いものを用意するといいのですが、これを100円均一ショップにあるものだけで作ったところ、結構褒めてくれる人が多かったので作り方を書きます。 まず100円の木箱を買います。裏返して使うので底面がまっ平らなものを選びます。問題はたいがいの木箱において側面に何かしらのフレーバーテキストが印刷されていることです。このままでは字が天地逆になるし、「家で落ち着いてください。落ち着け。」と言われても困る。塗装で消すのもダルい。そこでリメイクシートを貼ります。黒い大理石調の模様が印刷されたものも100円で売られています。 まず台座天面(木箱底面)にリメイクシートを貼ります。木箱のサイズよりも一回り大きく切り出します。金尺とカッターナイフくらいは……プラモデルを
バンダイスピリッツがロボット以外のジャンルでゼロからモチーフに向き合うプラモデルが好きです。こちらは発売されたばっかりのプラモデル。マンガ、映画、ゲーム、ディズニープラスのアニメでも展開される作品『サンドランド』から、サンドランド国王軍戦車隊104号車です。1/35スケールですよ。戦車模型のデファクトスタンダードであるこの縮尺で「鳥山明メカ」が手に取れる嬉しさはもちろん、あのバンダイスピリッツが真っ向から「戦車模型」に挑戦しているんです。美味いに決まってるでしょ! 組んでいるのを横で見ていた妻が「あ、バンダイのプラモデルだ」と声を出すのも納得。色とりどりのパーツがハコの中からこんにちは。戦車模型はシックなミリタリーカラー単色であることがほとんどですが、このプラモデルは「組み立てるだけで設定に近い配色が楽しめます」というタイプのヤツ。しかもね、ガンプラではだいたい1枚しか入っていない多色成形
「スタジオぬえ「宇宙の戦士」初期イラスト集」。ウェーブが同社の「機動歩兵 戦略通信型」のプラモの初回特典として封入してくれたビッグプレゼントです。このプラモを買えば、あなたは今からでも『宇宙の戦士』になれます。 ロバート・A・ハインラインの名作SF小説である『宇宙の戦士』。どんな内容なのかは上のリンク記事を読んでください。小説の内容とともに、1977年に出版された早川書房の『宇宙の戦士』のために、スタジオぬえの宮武一貴氏と加藤直之氏によって描かれた挿絵やカバーイラストは、今でも世界中のSFファンを魅了し続けており、こうやって現代の成型技術でプラモになっているのです。 しかし……今から『宇宙の戦士』になろうという最高のフレンズが手に取りやすい「新訳版」には、偉大な二人が手がけた挿絵が掲載されておらず、本書のカバーイラスト、1977年版のカバーイラスト、2010年版のカバーイラストなどが掲載さ
なんだこのハイテクバイオ素材・タキシードみたいなパーツは……。ハイテクバイオ素材・タキシードというのは私がいま思いついたフレーズなので、つまるところこれがなんなのか、わからないのである。なんだかわからないのがいい……というのがハセガワの新作、クァドラン・ローのめちゃくちゃステキなところだ。このプラモデルは褒めても褒めても褒め足りない、というくらい、とにかくずーっと面白い。これを読んだ人は全員組んだほうがいいです。 クァドラン・ローは巨大な異星人が乗るパワードスーツであり、いわゆる人間のカタチをしたロボットとはぜんぜん違うスタイルを持っている。両腕両脚こそあるが、頭胸腹はひとカタマリになっていて、背中の左右と膝関節に巨大なミサイルランチャーがある。ごちゃごちゃしたシルエットに細かいディテールがチマチマと入っているのではなく、ボリューム感のあるユニットが集まって唯一無二のシルエットを構成する、
今まさにストーリーが佳境に入ろうとしている『ウルトラマンブレーザー』がおもしろい。おもしろいのでウルトラマンブレーザーのプラモデルを買った。ウルトラマンブレーザーの全身には複雑な模様が入っている。左右非対称だし、赤と青のラインがごちゃごちゃに入り組んでいるし、これを「自分で塗ってください」と言われたら泣いちゃうところだけど、バンダイはそんな乱暴なことは言わない。「塗装なんかしなくてもこのややこしい模様が完全再現されますよ」というおもてなしを用意している。 どうやってこんなややこしい模様を再現しているのかというと、ひとつにはインサート成形である。ひとつの金型に複数種の樹脂を流し込むことで、成形が終わった時点で色分けができちゃっているというアレである。 ブレーザーの胸や肩、左半身の太ももや脛などは、このインサート成形で入り組んだ模様が再現されている。メタリックなレッドとブルーがひとつの部品の中
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com nippper.comでは今年もいろんなプラモやツール、マテリアルを紹介してきました。で、掲載された記事の「うひょ~!」という興奮が読者の皆さんに伝わると「私も使ってみよう」となるわけでありまして、Amazonとか量販店とか近所の模型屋さんで目当てのものを購入する……という流れができておるのです。ありがとう。 ということで、今年紹介した数多ある商品のなかから「これはマジでよく動いた……」というアイテムの上位10個をご紹介します。どれも鉄板すぎるアイテムですのでこれからプラモを始める人、プラモ作ってるけどもうちょっと便利にしたいぞという人はぜひともゲットしてください。また、それぞれのアイテムを紹介した記事も一緒に掲載しておきますので、使い方はそっちを読んでくださいね! 第10位 COMBAT ARMORS G
ただパーツを組んだだけでこの圧倒的な色分けと重層的な造形の再現。チェック柄のスカートは印刷済みのPVC製シートにフリル状の癖をつけたものが同梱されており、胸元のリボンはハートの部分と一部の白いラインをPET製のシールとして立体感と光沢のあるテクスチャを両立するなど、複数のマテリアルを組み合わせることでリッチな見た目を堪能できる。 いまやキャラクターモデルではほとんど当たり前になりつつある「最初からプラモデルにすることを前提として起こされたデザイン」ではなく、(プラモデルになることなど微塵も考えていなかったであろう)ゲームに登場するアイドルらしいきらびやかな衣装を、硬質なプラスチックの組み合わせで表現するために腐心した痕跡が組みながらに感じられる。こんなに楽しい旅なら、何度でも繰り返し味わいたい、と思わせるほどだ。 『アイドルマスター シャイニーカラーズ』に登場する26人のアイドルをすべてプ
衝撃の出会いを果たした寿司屋のプラモ。今日は中身を見てみるとパッケージでも大きくアピールされていた「柳」のパーツ。確かに手作り感に溢れている。これは間違いなく成形品ではなく一品物だし、ロットごとに仕上がりが違いそうですごいな。 柳の木をプラモデルのパーツとして構築しよう、と思ったら結構大変そうなのはわかる。接着や組み立ても大変そうだし。でもそこで「じゃあ柳の木をつけるのはやめよう」となるのではなく、手作り樹木パーツを作ってでもこのキットには柳の木が必要なんだと企画した人は思ったのだ、と思うとけっこうすごいことな気がするな。 プラモデルではあんまり見ないパーツがほかにも豊富に付属! 「これもしかしてリアル小石?」な小石! 地面を再現するためのカラーパウダー!のれんや看板を再現するための印刷物は「シール」と言い張っているのですが、触ってみる限りはどう解釈してもただの紙です。ナイトガンダムのマン
大阪万博のことを知らないなりにさまざまな文献を読み進めていくと、『太陽の塔』は地上、地下、空中の3層にわたるテーマ館を貫く建造物であり、すなわち空中に設けられたパビリオン(現在は解体済み)へ来訪者を運ぶための設備であったことがわかる。塔として建てられ、あとから内部にエスカレーターを設けたのではなく、「人類の進歩と調和」というテーマを見に訪れた人々を垂直に輸送するための装置だったのだ。 岡本太郎は「人類の進歩と調和」というテーマに真っ向から反対し、不気味な地底空間を人類の昔の記憶で飾り立て、塔の内部に太古から繋がる生命そのものの進化を彫刻し、壁を真っ赤に塗り、上昇する来訪者たちに痛烈なメッセージを投げかけた。精緻に組み上げられた鋼管フレームが左右の腕を支えていて、右腕の内部は大屋根の空中展示に人を運ぶエスカレーターがあり、左腕の内部には緊急時に使われる非常階段があったのだという。 海洋堂の『
突然ですが、皆さんはプラモデルを作るときに肉眼で何もかもが見えていますでしょうか。あ、拡大鏡のセールスではありません。本日私がどうしても訴えたいのは、「目のピント調節機構」を外部装置に任せてしまうというとんでもないコンセプトで作られた『ViXion01』がもしかしたら全人類をハイパーモデラーにしてしまうかもしれない可能性を秘めているよ、という話です。あ、老眼鏡のセールスでもありません。私はメガネ店のスタッフから「まだ老眼じゃないから大丈夫です」とお墨付きをもらっています。ということで、このデバイスのプロトタイプを数日借りて試した顛末を書きます。 >ViXion01|オートフォーカスで眼のピント調節をサポートする次世代アイウェア ▲画像提供/ViXion株式会社 このメガネのようでメガネでない、なんとも不思議な見た目の機械(オートフォーカスアイウェア)がViXion01です。眉間に仕込まれた
ガンプラは全部良くできているので「出来がいいです!」と書けばだいたい終わりになってしまう……という前提でちゃんとガンプラを見ていこうという個人的な試み。今日はHGUCジオングです。2001年のガンプラですから当時産まれた赤ちゃんは大学4年生です。とんでもないですね。そして完成したジオングの写真はインターネットを検索すると数万枚は出てくるのではないでしょうか。実物(実物!?)は1個しかないと思いますが、プラモデルになると数万倍に増殖するというのがまずヤバいと思います。 まずジオングはでかいMSなのでパーツも大きい。いや、大きくてもコマゴマと分割するのが「精密なガンプラ」ということになっている現代において、改めて22年前のHGUC版を眺めると「スジ彫りとかユニット構成とかで見せるんじゃなくて、あくまで色とシルエットをアニメで見た印象に極力近づけたいんスヨね」という空気感が伝わってきます。これを
「エデュアルドのプラモデルを選んでもらえて嬉しいです!」元気のいい声に思わず「こちらこそ」と返しながら、笑みが溢れる。よく考えたら、プラモを買ったあとにこんな事を言ってもらうのは初めてかもしれない。サラリーマンの街、新橋にある「楽模型」という模型店で買い物をしたときの話だ。 楽模型は新橋駅から歩いて10分くらい。”中村ビル”という、ぼんやりと浮かぶサインが目印の建物の中に入っている。ちゃんとビルの入口にお店の看板も出ているので、ご安心を。エレベーターでお店のある8階まで上がり、ドアが開くと明るくてスッキリした店内が目に入ってくる。国内メーカーのプラモデルはひととおり置いてあって、さらに僕が買ったエデュアルドもそうだし、めちゃくちゃ横に長い箱に収まったICMの戦車のプラモデルがあったりと、海外メーカーのものも置いてある。そうそう、キチッと棚に並べられたエデュアルドのプラモデルの箱がいつもより
2018年にシルバーメッキボディの特別仕様として発売されたけど、「やっぱストラトスといえばアリタリアカラーでしょ」という皆さんのためにタミヤがランチア ストラトス・ターボを往時のカラーリングで再販してくれました。ストラトスといえばラリーカーですが、1977年に発売されたこのキットはオンロードのサーキットを走るために作られた仕様、いわゆるシルエット・フォーミュラと呼ばれるタイプ。これはこれで趣があるし、当時の空気感を色濃く伝えてくれる貴重なプラモっすよ。 タミヤのプラモの箱の横には「おもな使用色」が書いてあって、お店でどの塗料を買えばいいかのガイドになってます……が、指示されているのは白と赤だけ!そういうことにして楽しむ「縛りプレイ」みたいなのもアリなんすよ。現代のカーモデルはこまかいところまでキチキチにパーツ化してあって緻密に塗り分けてリアリティを追求するのがフツーだけど、この当時はモータ
息子が生まれて100日が経った。まだ歯も生えてないのにメシを食うフリをする「お食い初め」という儀式は、いかにもオトナの考えたエゴイスティックな風習だなと考えていた。しかし、いざその日が迫ってくると親バカとはまた違った使命感(例えばかつて自分もそれをやってもらったらしいとか、あとでそれをやっていなかったことが息子や妻や私にとってなんらかの悔いを残す可能性がゼロではないかもしれない、とか)が沸いてきて、結局お食い初めに最低限必要なものが揃っているセットを注文した。 小さなプラスチックの食器に色とりどりの食材が少しずつ入っていて、スチレンボードで作られたお膳にきちっと配置された様相は正しく「料理の模型」であった。ここにある食材をひとつずつ買い揃えてうまく調理し、小さな漆器を揃えて見目麗しく盛り付けようとしたらとんでもない金額と労力が必要だろう。お食い初めがもともとは皇室や公家の儀式だったというの
さて、ドイツ Ⅳ号駆逐戦車/70(V)ラングを塗った。説明書に従ったのは塗り分けのパターンだけで、色調はデタラメである。デタラメと言っても好き勝手に塗ったのではなく、ドイツの三色迷彩がカッコよく塗れている(ように見える)人のプラモデルを観察して、「鮮やかで明るいのに汚れがググッと引き立っているのはどうしてか……」というのを研究し、自分なりに真似をした。 そして生まれて初めて「鮮やかで明るい戦車模型」を塗る糸口と、もう少しイケそうな手応えを感じた。実在する戦車はこんな色をしていないかもしれないが、模型的な派手さを演出できるのは模型ならではの楽しみだ。 こちらがタミヤの指定色をそのまま塗ったカラーチップだ。LP-56 ダークグリーン2、LP-57 レッドブラウン2、LP-55 ダークイエロー2(写真ではタミヤアクリルを使ったのでXF-88になっている)の3色。それぞれちゃんと実物の色について研
りんごは赤、空は青、葉っぱは緑……と自然界で見られるスペクトルに名前をつけてきた人類でありながら、「肌の色」という毎日見る超大事な(しかし地味で、どんなものにも似ていない)色について、そのものズバリを表す言葉を持っていない。 なんなら人の顔の微妙な色調の変化を「赤/青/緑/紫……」と識別すらするけど、それは体表の小さな変化からも相手の感情や体調を察知できるよう進化してきた(あるいは識別できない個体は淘汰されてきた)からではないか、という論旨である。 パッケージを開けたとき、「こりゃなんとも汚い色だな」と思った。エクスプラスのヴァンピレラはかつて我々が「肌色」と呼び習わしていた色よりも少しだけ濁り、くすんだようなプラスチックの色でできている。そのときの色のイメージをなんとなく表現したのが上の写真だ。しかしそれはめちゃめちゃ間違っていた。この肌色は総合的に言って、正しかった。 試しに同じプラス
『紅の豚』といえばあの赤い飛行艇、サボイアS.21。しかしここにはそれがふたつある。左がS.21初期型、右が”フォルゴーレ号・後期型”だ。あなたの風邪はどこから?私は宮崎駿の連載『飛行艇時代』から。 ということで、よく見るとエンジンのカタチや主翼の大きさが違う両者の話。どっちが正しいとかじゃなくて、いわば”原作”にあたる『飛行艇時代』(『月刊モデルグラフィックス』連載のマンガ)に登場した機体と映画『紅の豚』に登場した機体の差異についてはファインモールドの「フォルゴーレ号・後期型」を買うと説明書にこれ以上ないほど詳細な解説が記されている。これを読むだけでも紅の豚オタクレベルが10くらいUPするので必読だ。
車模型、バイク模型、ロボット模型のクリアーセンサーの塗装が超快適でしかもカッコよく仕上がるのが「マッキー」です。ペンで塗るだけで、透明感ある仕上がりになります。マジでクリアーパーツ塗装の超近道テクなので、何回でも紹介します!! マッキーのおかげで車やバイクのプラモがさらに楽しくなってしまったといっても過言ではないです。ありがとうゼブラ!! マッキーはプラモの強い味方です。 車やバイク模型は、ライトのクリアーパーツが塗装されているだけでかなり見映えがアップします。透明のクリアーパーツにクリアーオレンジやクリアーレッドを塗ることが多いのですが、模型用のクリアー塗料は粘性もあったりして少し扱いが難しいです。しかし!! マッキーは多くの人が使ったことがあるあの感じで、カッコよく塗装できるんです。塗ってもクリアーパーツの透明度を殺すことが無く、しっかりと透け感をキープしてくれます。 ▲パーツの裏から
いかにも飛行機模型で見られるような翼の折り畳み用ヒンジの彫刻は脊髄反射で「さすが飛行機のハセガワ」と言いたくなるポイント。しかしハセガワのここ10年のラインナップのなかで、新規に設計された飛行機モデルはわずかに10点程度にすぎません。現在ハセガワが手掛けているのはキャラクターモデルやカーモデル、自動販売機や女の子フィギュアなどなど、とにかくバラエティに富んでいて「老舗のスケールモデルメーカー」から「総合模型メーカー」へと大変革の真っ最中です。でも、フルカラーの可動人型ロボット(しかも全高259mmというビッグサイズ)となると、同社にとっても初めてのチャレンジになります。 ▲「三枚おろし」でトレッドパターンを再現したタイヤの構成に、ハセガワの意地と本気が見え隠れします 上品で端正なディテールが目を引きますが、パーツの肉厚はかなり薄め。表面のディテールをスポイルする「ヒケ(プラスチックの収縮)
何もかもが異様だった。どこまでも続く配管。独特な匂いと、怪音。目の前で絡み合うパイプにそれぞれに意味があるなんてちょっと信じられない。たとえばそれらが全部機能していたとして、いったいどの順番で組み立てていけばいいのかも、中に何が通っているのかも、それがどれくらいの量で、どれくらいのスピードなのかもわからない。圧倒的な、規模。宇部新川の駅前から南に向かって真っすぐ歩いていくと、大きな交差点から先は宇部興産の構内道路となって突端まで続いている。道路沿いに建てられた青い骨組みを通る配管からは、ときおりブシューという音がして、中を熱い流体が走っていったことがわかる。 やおら現れる3つのタンクは、例えばお台場で見上げるガンダムと比べるのが無意味なほど巨大だった。しかし間違いなくこのタンク(もしくはサイロ)はちゃんと稼働していて、大きいことの意味をちゃんと果たしているようだった。青いペンキは色あせ、錆
冷たい空気で肺が痛い。時間にも本数にも余裕のあるバスに乗ればなんの苦労もないことを知っていても、私は空港から鉄道駅までの600mを走ることを選んだ。山口宇部空港の到着ロビーから草江駅まで全力疾走し、狙っていた宇部線の車両にようよう腰を落ち着ける。そこからたった10分で、列車は宇部新川駅に着いた。ホームに降りて、なんでもない顔をしながら、内心私は興奮していた。宇部新川には、こうして鉄道でやってきて、ホームに降り立つ必要があったのだ。 1月、新型コロナウイルスのせいで貯まりに貯まったマイルは有効期限を間近に控え、端から溶け去っていこうとしていた。それを使うなら、まだ行ったことのないところ、全然予測のつかないところが良かった。知識不足のせいでめぼしい観光スポットも思いつかない宇部。お気付きのとおり『シン・エヴァンゲリオン』のラストシーンで登場した土地で、他でもない庵野秀明の出身地である。そこにな
……っていうかさあ! 気になりませんか? 縦ロールが。縦ロールがプラモのパーツとしてどんなふうに抜かれてるのか気になるよなぁ〜っ。もみあげの縦ロール。そんなに大きくて複雑な形状じゃないけどさ。こんなドゥルンドゥルンしたパーツ、気になるじゃん。抜きが。 早速見てみましょう。なるほど。 「よく考えられてるなあ」という気もするし「案外ふつうだな」という気もする。派手さだとさっきの成田亨のランナーの方が興奮するかもしれない。でもどうだろう、このパーツの形状に彫られてる金型の方のことを考えると結構興奮できる気がする。縦ロールの形に彫られて滑らかに磨かれた凹型ッッッ! み、見てみたい。ということで、パーティングラインをペンでなぞってみると金型の存在を想像できて「なるほどなあ」という気分が増します。 「さっきからヌキとか金型とかパーティングラインとか何を言ってるのかよくわかんねえよ」という人はたい焼きと
このイボイボがやべえのよ!筆の穂先に入り込んだ顔料をほぐし出してくれるのさ〜ということで、DAISOで見た瞬間に「はいこれは絶対に使えますね」と思って買ったメイクブラシクリーナーです。もちろん税抜き100円。たしかに毎日お化粧する人のブラシにはいろんな粉がビシーッと入り込んでいるでしょうし、パフだってたまにはちゃんと洗いたいよな。いつも思うけど、化粧ってプラモデルに似ている。逆もまたしかり。 >DAISO シリコーンメイクブラシクリーナー(折りたたみ式) シタデルカラーでプラモをガンガン塗っている様子です。シタデルカラーというのは水で薄めたり筆を洗ったりできるのですが、固まるとカッチコチになります。筆の根本に入り込むと筆が一気に痛むから気をつけてくれ。なるべく先端だけに含ませて塗り、塗ったら即筆をキレイに洗うのが鉄則です。これはシタデルに限らず模型用塗料全般に言えることですね……。 水を張
模型界の場外乱闘、スーパー・ササダンゴ・マシンのフル可動キットは「プラモデルのプロレス性」を体現した傑作です。 「プラモデルとはプロレスである」ということを鮮やかに見せられてしまった。これは反則だ。「プロレスラーがプラモデルになる」というのはギリギリ理解できるとしても、プロレスラーが実は金型メーカーの社長で、自分のフル可動/色分け済みプラモを設計、製造、販売するなんて面白すぎるだろう。こんなことをできるのは世界広しと言えどもスーパー・ササダンゴ・マシンだけである。リングの上でパワポでプレゼンするあの人だ。なんなんだ。話を聞かせてほしい。どういうことなんですか。 >1/12スケール スーパー・ササダンゴ・マシン プラモデル(BASE) ▲私が坂井精機社長にして覆面レスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンです 「誰に頼まれるのでもなく、自分で設計して自分で金型を彫って、そこにプラスチックを流し込
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『nippper ニッパーを握るすべての人と、モケイの楽しさをシェアするサイト』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く