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ミュージアム研究者・小森真樹さんが2024年5月から11ヶ月かけて、ヨーロッパとアメリカなど世界各地のミュージアムを対象に行うフィールドワークをもとにした連載「ミュージアムで迷子になる」。 古代から現代までの美術品、考古標本、動物や植物、はては人体など、さまざまなものが収集・展示されるミュージアムからは、思いがけない社会や歴史の姿が見えてくるかもしれません。 ロンドンの東地区イーストロンドンは街のエッジ(端)で、切り裂きジャック事件からデヴィッド・リンチの『エレファント・マン』まで、エッジィ(先端的)で尖った想像力を喚起する場所として知られてきた。 もはや現代美術の権威ともいえるホワイトチャペルギャラリーや、ヴィクトリア朝時代に建てられ改装されショッピングモールとなったオールド・スピタルフィールズ・マーケットに見られるように、ジェントリフィケーションに伴いサブカルチュラルな側面は少し落ち着
フェミニスト批評家の北村紗衣さんが、初めて見た映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さん(と担当編集)です。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、いままでとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。なお、北村さんは「思ったことをわりとランダムに、まとまっていない形で発してもよいもの」が感想で、「ある程度まとまった形で作品を見て考えたことを発するもの」が批評だとお考えとのこと。本連載はそのうちの感想を述べていく、というものです。 第七回でご覧いただいたのは、ナ・ホンジン監督の『哭声/コクソン』です。 ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん(と担当編集)、その他は北村さんの発言になります。 あらすじ 韓国の村
フェミニスト批評家の北村紗衣さんが、初めて見た映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さん(と担当編集)です。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、いままでとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。なお、北村さんは「思ったことをわりとランダムに、まとまっていない形で発してもよいもの」が感想で、「ある程度まとまった形で作品を見て考えたことを発するもの」が批評だとお考えとのこと。本連載はそのうちの感想を述べていく、というものです。 第六回でご覧いただいたのは、ラッパー・エミネムが、自身をモデルとした主人公を演じた映画『8 Mile』(2002年)です。 ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん(と担当編集)、そ
コンドームをつけた上でセックスをすれば、妊娠の可能性は下げられる。ただ、射精する以上、その可能性はゼロとはならない。体内に精子が存在し続ければ、「予期せぬこと」が起こる可能性があり、それにより時に、他人の身体や人生までを大きく変えてしまうこともある。そのことを私は、決して望んでいない――そう考えて、パイプカット(精管結紮術)に臨むことになった評論家の荻上チキさん。しかしそこに至るの道のりは決して平坦ではなかったようで……? 男らしさ、孤独、性愛、セルフケア……中年男性として新たな親密圏とアイデンティティの構築に七転八倒する、新感覚の社会評論エッセイ連載がスタートです! 第6回は、チキさんの玉袋の穴の経過とその後課された驚きのノルマについて。 再縫合の費用を含め、パイプカットのための費用は、トータルで10万円を超えた。陰嚢も痛いが、財布も痛い。 安物買いの銭失いとはよく聞くが、私は特段、価格
『日本エロ本全史』『日本AV全史』など、この国の近現代史の重要な裏面を追った著書を多く持つアダルトメディア研究家・安田理央による最新連載。前世紀最期のディケイド:90年代、それは以前の80年代とも、また以後到来した21世紀とも明らかに何かが異なる時代。その真っ只中で突如「飯島愛」という名と共に現れ、当時の人々から圧倒的な支持を得ながら、21世紀になってほどなく世を去ったひとりの女性がいた。そんな彼女と、彼女が生きた時代に何が起きていたのか。彼女の衝撃的な登場から30年以上を経た今、安田理央が丹念に辿っていきます。(毎月第1、3月曜日配信予定) ※本連載では過去文献からの引用箇所に一部、現在では不適切と思われる表現も含みますが、当時の状況を歴史的に記録・検証するという目的から、初出当時のまま掲載しています。 ▼第0回はこちら
フェミニスト批評家の北村紗衣さんが、初めて見た映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さん(と担当編集)です。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、いままでとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。なお、北村さんは「思ったことをわりとランダムに、まとまっていない形で発してもよいもの」が感想で、「ある程度まとまった形で作品を見て考えたことを発するもの」が批評だとお考えとのこと。本連載はそのうちの感想を述べていく、というものです。 第五回でご覧いただいたのは、ロマンティックコメディ映画『月の輝く夜に』(1987年)です。複数のアカデミー賞も受賞しているこの映画を初めて見た北村さんの感想は……? ※あらすじ紹
『日本エロ本全史』『日本AV全史』など、この国の近現代史の重要な裏面を追った著書を多く持つアダルトメディア研究家・安田理央による最新連載。前世紀最後のディケイド:90年代、それは以前の80年代とも、また以後到来した21世紀とも明らかに何かが異なる時代。その真っ只中で突如「飯島愛」という名と共に現れ、当時の人々から圧倒的な支持を得ながら、21世紀になってほどなく世を去ったひとりの女性がいた。そんな彼女と、彼女が生きた時代に何が起きていたのか。彼女の衝撃的な登場から30年以上を経た今、安田理央が丹念に辿っていきます。(毎月第1、3月曜日配信予定) ※本連載では過去文献からの引用箇所に一部、現在では不適切と思われる表現も含みますが、当時の状況を歴史的に記録・検証するという目的から、初出当時のまま掲載しています。 キャバクラ嬢を対象とした異色の雑誌、『小悪魔ageha』(インフォレスト)の2009
フェミニスト批評家の北村紗衣さんが、初めて見た映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さん(と担当編集)です。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、いままでとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。なお、北村さんは「思ったことをわりとランダムに、まとまっていない形で発してもよいもの」が感想で、「ある程度まとまった形で作品を見て考えたことを発するもの」が批評だとお考えとのこと。本連載はそのうちの感想を述べていく、というものです。 本連載はテキストだけでなく、収録の様子を一部、YouTubeの太田出版チャンネルに公開する予定です。記事におさめられていない話も含まれていますので、本記事とあわせてどうぞ。 第四
橋本倫史『観光地ぶらり』(太田出版)の刊行記念として、2024年5月24日、神戸・西灘文化会館でトークイベントが行われました。『観光地ぶらり』にも描かれた神戸・灘。本書にも登場する地域に関するあらゆる企画やイベントを手がける慈憲一さん、『ごろごろ、神戸。』の著書を持つ平民金子さんと、著者の橋本倫史さんの三人による鼎談の記録をお送りします。旅とは、観光とは何か。旅の移り変わり、観光地で生活すること、街で生きること。 名古屋に着いてからよりも新幹線の中のほうが記憶に残ってる 橋本倫史(以下、橋本) 今日はお集まりいただいて、ありがとうございます。『観光地ぶらり』という本を書いた橋本と申します。そして、僕から紹介するまでもないような気もするんですけど、慈憲一さんです。 橋本倫史(はしもと・ともふみ)1982年東広島市生まれ。物書き。1982年広島県東広島市生まれ。物書き。1982年東広島市生まれ
映画を見た後に「なんかよかった」「つまらなかった」という感想しか思い浮かばない人のために、フェミニスト批評家・北村紗衣さんが、初めて見る映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さんです。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、今までとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。 本連載はテキストだけでなく、収録の様子を一部、YouTubeの太田出版チャンネルに公開していきます。記事におさめられていない話も含まれていますので、本記事とあわせてどうぞ。第三回に取り上げるのはクリント・イーストウッド主演の名作『ダーティハリー』です! ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん、その他は北村さんの発言になります。 あらすじ
コンドームをつけた上でセックスをすれば、妊娠の可能性は下げられる。ただ、射精する以上、その可能性はゼロとはならない。体内に精子が存在し続ければ、「予期せぬこと」が起こる可能性があり、それにより時に、他人の身体や人生までを大きく変えてしまうこともある。そのことを私は、決して望んでいない――そう考えて、パイプカット(精管結紮術)に臨むことになった評論家の荻上チキさん。しかしそこに至るの道のりは決して平坦ではなかったようで……? 男らしさ、孤独、性愛、セルフケア……中年男性として新たな親密圏とアイデンティティの構築に七転八倒する、新感覚の社会評論エッセイ連載がスタートです! 第3回は、不穏な術後のチキさんの経過。最後の一行をお見逃しなく。 【Day 1】 目が醒める。 体を動かそうとすると、痛みが走る。 そうだった。私は手術のために、手足を拘束されていたのだった。 麻酔を打ってから1時間ほどの時
フェミニスト批評家・北村紗衣さんによる「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」は、北村さんが初めて見た映画の感想をアドリブで話しながら、映画を見る際に注目してほしいポイントを紹介していく連載。取り上げる作品は読者の皆さんからも募集しつつ、北村さんの元指導学生・飯島弘規さんと、担当編集で選定していきます。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえておけば、感想が「なんかよかった」「つまんなかった」しか思い浮かばなかった映画やジャンルも、新たな視点で楽しめるかもしれません。 本連載はテキストだけでなく、収録の様子を一部、YouTubeの太田出版チャンネルに公開していきます。記事におさめられていない話も含まれていますので、本記事とあわせてどうぞ。第二回のお題は『猿の惑星』です! ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん、その他は北村さんの発言になります。 ※なお、あらすじ紹介の直後
コンドームをつけた上でセックスをすれば、妊娠の可能性は下げられる。ただ、射精する以上、その可能性はゼロとはならない。体内に精子が存在し続ければ、「予期せぬこと」が起こる可能性があり、それにより時に、他人の身体や人生までを大きく変えてしまうこともある。そのことを私は、決して望んでいない――そう考えて、パイプカット(精管結紮術)に臨むことになった評論家の荻上チキさん。しかしそこに至るの道のりは決して平坦ではなかったようで……? 男らしさ、孤独、性愛、セルフケア……中年男性として新たな親密圏とアイデンティティの構築に七転八倒する、新感覚の社会評論エッセイ連載がスタートです! 第2回は、なぜか「パイプカット」と晒されながら通りを歩くチキさんです。 まじかよ。 某年某月、某日某所。 この日、私は、予約した病院に向かっていた。 精液に精子が含まれないようにするため、精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ)
フェミニスト批評家・北村紗衣さんの新連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」を開始します。本連載では、映画を見る際に注目するとよいポイントを、北村さんがいままで見たことがなかった映画の感想を話しながら紹介していきます。 これまであまり見てこなかったジャンルの映画も、「なんかよかった」「つまんなかった」しか感想が思い浮かばない映画も、あるポイントに注目して見ると、これまでと違った感想が思いつくかもしれません。昔懐かしい映画から、聞いたことのない映画まで、北村さんの感想とポイントをお楽しみください。 本連載はテキストだけでなく、収録の様子を一部、YouTubeの太田出版チャンネルに公開していく予定です。記事におさめられていない話も含まれていますので、本記事とあわせてどうぞ! こんにちは。シェイクスピアやフェミニスト批評の研究をしている北村紗衣です。本連載「あなたの感想って
コンドームをつけた上でセックスをすれば、妊娠の可能性は下げられる。ただ、射精する以上、その可能性はゼロとはならない。体内に精子が存在し続ければ、「予期せぬこと」が起こる可能性があり、それにより時に、他人の身体や人生までを大きく変えてしまうこともある。そのことを私は、決して望んでいない――そう考えて、パイプカット(精管結紮術)に臨むことになった評論家の荻上チキさん。しかしそこに至るの道のりは決して平坦ではなかったようで……? 男らしさ、孤独、性愛、セルフケア……中年男性として新たな親密圏とアイデンティティの構築に七転八倒する、新感覚の社会評論エッセイ連載がスタートです! 第1回は、早速、手術台の上からお送りします。 「下に履いているものを全て脱いで、手術台の上で仰向けになってください」 看護師に言われるがまま、半裸になる。 靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、下着を脱ぐ。 脱いだ服は、端に置
コントなどで探偵を演じる場合、“探偵っぽい雰囲気”を作り上げるマストアイテムが「鹿撃ち帽」。ごぞんじシャーロック・ホームズが挿絵で必ずといっていいほどかぶっている鹿撃ち帽は、「シャーロック・ホームズと言えば…」というひとつのアイコンになっていて、「シャーロックハット」と呼ばれたりもします。 しかしこの鹿撃ち帽は、実は小説には一度も出てきません。登場するのは挿絵のみ。なので、「シャーロック・ホームズと言えば鹿撃ち帽」というのは、挿絵が一人歩きして生まれたイメージなのです。 その絵を書いたのは、シドニー・バジェット。1891年の『ボスコム渓谷の惨劇』での挿絵が最初と言われています。なぜシャーロック・ホームズに鹿撃ち帽をかぶせたかは諸説ありますが、「シドニーが気に入っていたから」というのが今のところ有力な説。ですから、シドニーの想像力がなければ、鹿撃ち帽のシャーロック・ホームズは生まれなかったと
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。 今回のトシのお返事で、いよいよ本連載は最終回です。
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。 今回は、マコトのギャンブル狂騒曲と物語の力、希死念慮について。
自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡「酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医の往復書簡」もいよいよあと一往復! そこで最終回を前に特別編をお送りします。『あなたも狂信する――宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究』を刊行した横道さんと松本さん、ふだんはお手紙のやりとりをしているおふたりに、「依存と宗教」「自助グループの未来にあり方」について対談形式でとことん語り合ってもらいました。その模様を前後編でお送りします。前編の今回は、画期的な自助グループ観が提示された前編をお届けします。 自助グループはハームリダクションされた宗教!? トシ 『あなたも狂信する』、最初はどんなふうに
自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡「酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医の往復書簡」もいよいよあと一往復! そこで最終回を前に特別編をお送りします。『あなたも狂信する――宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究』を刊行した横道さんと松本さん、ふだんはお手紙のやりとりをしているおふたりに、「依存と宗教」「自助グループの未来にあり方」について対談形式でとことん語り合ってもらいました。その模様を前後編でお送りします。後編の今回は、回復における「物語の力」といまのマコト(横道さん)のお酒との付き合い方の現在地について。 語らうことへの希望と「物語の安易さ」への疑念 トシ 宗教2世
「カルチャー ×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆し、デビュー作『世界と私のA to Z』が増刷を重ね、新刊『#Z世代的価値観』も好調の、カリフォルニア出身&在住ライター・竹田ダニエルさんの新連載がついにOHTABOOKSTANDに登場。いま米国のZ世代が過酷な現代社会を生き抜く「抵抗運動」として注目され、日本にも広がりつつある新しい価値観「セルフケア・セルフラブ」について語ります。本当に「自分を愛する」とはいったいどういうことなのでしょうか? 第5回は、アメリカで爆発的なブームになっているという「水筒」、「スタンレーカップ」から見えてくる、セルフケアと資本主義、そして環境問題の関係について。 「エコ」からかけ離れた「水筒」の過剰消費 アメリカの若者たちの間で今最も熱いトレンドは、「スタンレーカップ」だと言っても過言ではない。「水をたくさん飲もう」という健康への意識と「マイボトルを持ち
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。 今回は、連載の前半で話題になった「ひととのつながり」と依存症の回復の関係を再考します。特に最も身近な他者――家族との関係について。
大自然に囲まれ、娯楽も何もない“おしまいの地”に生まれ育ったこだま。大好評「おしまいの地」シリーズの不定期連載。人も自然もまっすぐ生きるこの場所で起きた、悲喜こもごもの出来事をお届けします。今回は、例の「せいちゃん」のライブに、こだまさん、ついに潜入です! とうとうこの日がやって来た。以前この連載で話題にした下北沢の「せいちゃん」のライブに潜入する日だ。せいちゃんは私の従兄弟。現在は主に都内で歌手活動をしている。私は本人のサイトから偽名でチケットを予約していた。二十数年まったく交流がないのに、こっそり検索して近況を追っていたなんて知られたくなかった。そんなの気持ち悪いだろう。匿名とはいえ彼の話を書いたこと、そもそも物書きをしていること自体、知られたくない。自分の家族にも話していない。 長年会っていないとはいえ、子供の頃よく遊んだ仲だ。私の顔を見た瞬間に気付くかもしれない。念のため変装用の黒
依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。
終電を乗り過ごして「野洲」まで行った、という話を何人かの友人から聞く。私はまだ行ったことがない。いつか野洲駅まで確かめに行ってみようという思いが、同じ話を何度も聞くたびに募っていった。年の瀬も差し迫った平日の昼、時間がぽっかりと空いたので、初めて野洲駅まで行ってみることにした。
『中村屋のボース』『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『親鸞と日本主義』など数々の著書で、日本という国について独自の視点で論じてきた政治学者・中島岳志さんによる本格論考連載。初の著書『ヒンドゥー・ナショナリズム』が出版されてから節目の20年目の2022年に始まる論考のテーマは「縄文」。人は「原始」の中に「イノセントなもの」を見出し、今生きる社会の閉塞を突破しようとする。岡本太郎が、柳宗悦が「縄文」を発見し、島尾敏雄が「縄文」の中に天皇以前の原日本人を見出し、吉本隆明を南島論へと向かわせる。「縄文論」は、ヒッピームーブメントとも接続する一方、右派的なスピリチュアリズムとも結びつく。戦後日本の芸術家や思想家、運動家、宗教家たちは、「縄文」に何を見出していったのか。戦後日本は何につまずき、いかなる願望を「縄文」に投影していったのか。その軌跡を追うことで、戦後日本を別の角度から検証する。(毎月第
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