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『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第16回は、なんと早くも最終回です! なぜなら、この連載を締めくくるにふさわしい大傑作が爆誕してしまったから。みんな大好き『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』です。
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第15回のテーマは、主婦バイトとアダム・スミス。
「向いているかは、まだわからない。でも意外とやれている」 喫茶店でホール担当のバイトを始めて二ヶ月経った頃、エッセイの締めに書いた文章である。 初夏から晩秋までの契約だった。覚えることがたくさんある。同じ失敗を繰り返して叱られている。だけど、最終日にはこの店の一員として認められるような動きを身に付けていたい。この調子で覚えていけば、きっとできる。そんな夢を見ていたのである。 目を覚ませ。店の裏山の清流で顔を洗え。何が「意外とやれている」のか。信じられないことに、私は二ヶ月目の情けない働きぶりをキープしたまま最終日まで走り続けたのであります。伸びしろがありませんでした。 叱られても一向に変わらないほうがむしろ難しいだろ。 まあ、まだ教えたばかりだしな。これから慣れていくよな。皿を割るのも今だけだろう。店主もはじめは内心そう思っていたはずだ。しかし、私はいつまで経っても皿を割り、注文を聞き間違
もう10年近く前の夏のある日、友人と二人で歩いた日立の街。そして今年、冬のある日に私はひとりで調布の街と野川を歩いた。 写真のおかげで友人と過ごした時間を思い返すことができる友人が死んでしまった。急なことだった。その知らせを受けた日の夜、私は久々にその友人に会う予定だった。音楽が好きだった友人が大阪で催しを企画して、そこに私も参加することになっていた。事実を受け止めきれないままその場に行ってみたが当然その友人は現れず、宙ぶらりんな気持ちが今も続いている。 有名人でも、もう少し近い知り合いでも、誰かの訃報を聞いたとき、私はいつも自分と亡くなった人の距離のことばかり考えてしまう。故人とすごく親交の深かった人がいて、その人が受けた悲しみに比べれば、自分の思いなど取るに足らない気がする。自分の心の中に今、悲しみがあることは確かなのだが、その悲しみの大きさに自信が持てない。卑屈な考え方だと思うのだが
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第13回のテーマは、話題のドラマ『エルピス』と凡庸な悪、そしてケア。 ※この記事にはドラマ『エルピスー希望、あるいは災いー』の物語の核心部分に触れる記述を含みます。 「(子供と一緒にいると)うちは自分が弱なった気がします」。ファッションデザイナーの小篠綾子をモデルにした2011年度のNHK連続テレビ小説『カーネーション』に、印象的なセリフがあった。戦前昭和の時代に立体裁断を編み出し、洋裁で身を立てる道を猪突猛進に切り開いてきたヒロインの糸子は
思想家・吉本隆明にとって、真の日本の古層の探求は、天皇以前の縄文の探究に他ならない。そして、天皇以前の基層に回帰したとき、そこに真の意味での沖縄の価値が立ち現れる。縄文が立ち上がる。国家を超えた新しいヴィジョン。ここに縄文左派の輪郭が立ち現れる。 吉本隆明は、1950年代後半に一躍論壇のスターとなった。花田清輝と論争を繰り返し、非転向として英雄視された日本共産党のリーダーを「転向の一形態」と切って捨てた。大胆できっぷのいい批評は、若い世代から圧倒的な支持を獲得した。 吉本は、1966年11月から雑誌『文芸』で連載を始めた。タイトルは「共同幻想論」。のちに吉本の代表作と見なされるもので、国家とは何かに迫る大作だった。連載は1967年4月まで続き、1968年12月に単行本として出版された。 吉本が捉えようとしたのは、日本における天皇制国家の起源である。この起源を掴むことができれば、天皇制国家以
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう……でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい……ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!? 「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第10回のテーマは、冷笑主義と学生運動。
衝撃的な私小説『夫のちんぽが入らない』で知られるこだまさんが、生まれ育った「何もない」集落を舞台に綴ったエッセイ「おしまいの地」シリーズ。その第3弾にして完結篇の『ずっと、おしまいの地』(太田出版)が8月に刊行されました。 夫に誕生日を10年以上告げられなかった話、闘病生活中に急に除雪車を購入する父やマルチ商法に漬かってしまった母の話など、身近に起こったエピソードをどこかおかしく巧みに描いた傑作エッセイが収録されています。 この刊行を記念して、こだまさんとフリーライターの鶴見済さんに対談をしてもらいました。「生きづらさ」をテーマに執筆活動を続けてきた鶴見さんは、7月に最新エッセイ集『人間関係を半分降りる』(筑摩書房)を刊行。生きづらさの根本的な原因は人間関係にあるとしながら、友人、家族、恋人との適度な距離感での上手な付き合い方などを伝えています。 世の中で「当たり前」とされる価値観にとらわ
キャリアの初期から近い場所でアニメに携わり、大きな仕事を成し得た富野由悠季と安彦良和。そんな間柄のふたりだからこそ、互いに理解できることがある――。安彦良和は、富野由悠季という映像作家をどのように見てきたのか? 7月26日発売の『CONTINUE SPECIAL Gのレコンギスタ』では、安彦良和にインタビューを敢行。富野由悠季について、ふたりの関わり合いや思い出を交えて、その日々を振り返ってもらった。 ここでは特別にその一部をお見せいたします。 キャリア初期から見える苦労人としての富野由悠季──安彦さんが富野さんと初めてお仕事されたのは1975年の『勇者ライディーン』になるんでしょうか? 安彦 そうだね。直接一緒に仕事をしたのは『ライディーン』が最初だった。ただ、富野氏が切ったコンテは、日本サンライズの前身になる創映社時代の前にも見たことがあった。虫プロダクション時代に最初に参加した『さす
2014年にテレビシリーズとして放送開始、2019年より全5部作の劇場版の公開がスタートした『Gのレコンギスタ』。2022年8月5日には完結編となる劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」も公開。7月26日発売の『CONTINUE SPECIAL Gのレコンギスタ』では、『G-レコ』という長き旅を終えた富野由悠季監督に、そのすべてを聞いたロングインタビューを掲載。 ここでは特別にその一部をお見せいたします。 富野由悠季 1941年生まれ。神奈川県小田原市出身。1964年に虫プロダクションに入社。『鉄腕アトム』の脚本・演出などを手掛けた後にフリーとして独立。1971年に『海のトリトン』で監督デビュー、その後も『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』など数多くの名作を生み出す。2014年にはテレビシリーズ『Gのレコンギスタ』の監督を務め、2019年からは全5部作となる劇場版も上映開始。2
紀伊國屋じんぶん大賞入賞作『水中の哲学者たち』で話題の永井玲衣さんによる新連載「ねそべるてつがく」。つねに何かを求め、成長し、走り回らなければならない社会の中で、いかにして「考える自由」を探し求めることができるのか。「ただ存在するだけ運動」や「哲学対話」を実践する哲学者がつまづきよろめきながら、言葉をつむいで彷徨います。「考える」という営みをわたしのものとして取り戻す、新感覚の哲学エッセイ! 目の前のひとの顔を眺めながら、わたしはこのひとの血を見たことがない、と思った。 あなたはつまらなそうに疲れたため息をつき、ぱらぱらとせわしなく新書のページをめくっていた。一ページ、二ページと進んだあと、やけに丁寧な手つきで一ページ、二ページ、三ページと引き返し、しばらくじっと見つめたあと、何の意図もなさそうにばらばらばらばらばらっと勢いよくページをめくり、もう一度ため息をついて本を机の上に載せた。あの
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第7回のテーマは、自閉スペクトラム症と女の子のエンパワメントの物語。
多くの人が出勤する時間、逆方向に向かって、夕方までの旅に出る。家を出てそれほどの時間が経ってないのに、同じ空間の文庫本のページをめくるかすかな音が聞こえるほど静かな場所にいる。何かに追われて焦る必要の一切ない時間。 世界に一番近い温泉起きてみると天気がよかったので午前中に家を出た。夕飯の準備までに戻ればいいから、7時間はある。以前、大阪市内からそれほど時間をかけずに行ける近場の温泉街をインターネットやガイドブックであれこれ調べたことがあって、その時に気になっていた「犬鳴山温泉」に向かってみることにした。 「犬鳴山」と書いて「いぬなきさん」と読むその場所は大阪府の南部、泉南と呼ばれるエリアにあり、南海電鉄の泉佐野駅前からバスに乗って30分ほどの距離だという。泉佐野市には関西国際空港があるから、そこから距離的に遠くない犬鳴山温泉は“世界に一番近い温泉”というキャッチフレーズで知られていたりもす
2022年6月3日(金)に公開を控えた、映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。本作の監督で漫画家・アニメーターの安彦良和がこれまでに手掛けてきた「全仕事」を、30時間を超えるロングインタビューで語り下ろした『安彦良和 マイ・バック・ページズ』(2020年11月発売)。ここでは、安彦良和作品のファン、そして最新作の公開を待つ方々にとっても永久保存版となる本書の中から、映画がもっと楽しみになるエピソードをご紹介します。第一回と第二回では、『機動戦士ガンダム』誕生に迫るエピソードを前編・後編に分けて公開。これを読んで、安彦良和の軌跡を共に辿りましょう。 『機動戦士ガンダム』の始動とアニメ業界の変化1977年から78年にかけて、日本サンライズから少し距離を取り、アニメーターとしての新たな方向性を探っていた安彦。その間も長浜忠夫が監督していた『闘将ダイモス』や富野由悠季が監督していた『無敵
大阪・梅田からそれほど遠くない、これといった特徴もない都島(みやこじま)という町に私は住んでいる。自宅から5分の場所に一軒だけ年季の入った旅館がある。ずっと気になっていたその場所に、ゴールデンウイーク明けの平日に泊まってみることにした。果たしてこれは旅なのだろうか。 こんなふうになんでもない日家の近所にずっと気になっている旅館がある。私が住んでいるのは大阪府大阪市の都島という町で、最寄り駅である大阪メトロ都島駅の周辺こそ飲食店やコンビニが立ち並んでいるものの、これといった特徴があるような場所ではない。天満や梅田も遠くないし、JR大阪環状線の桜ノ宮駅も近いから交通の便はいいのだが、住んでいる人か、働いている人か、よっぽど何か特別の用事でもなければ歩くことのない町ではないかと思う。 その都島に一軒、ずいぶん年季の入った旅館が建っているのだ。少し足を延ばすとビジネスホテルやラブホテルがあったりす
映画『カモン カモン』主演ホアキン・フェニックス×監督マイク・ミルズ×製作A24スタジオが初タッグ!アカデミー賞®常連チームが贈る最高に愛おしい物語。突然始まった甥っ子との共同生活。戸惑いと衝突、想定外から生まれた奇跡の日々。 ジェシーはしゃべり続ける男の子である。久々に会ったジョニーに菌類の地下ネットワークでつながりあう樹木の話を聞かせ、眠るときは孤児院から逃げ出してきた孤児になりきり、ヴィヴに子供を亡くした母を演じさせる。ジョニーは彼の賢さとユニークさに魅了されるが、母親のヴィヴはジェシーを愛しつつも、話すのをやめない息子にうんざりしている。 ここで、はみ出し者の男の子が退屈な母親のもとを離れ、自由なおじさんとの暮らしで自分を取り戻す……という陳腐な展開を想像してしまいそうになるが、そうはならない。ジェシーは孤独な中年を癒すマジカルな天使ではなく、リアルにうざい子どもだからだ。「歯ブラ
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第4回のテーマは、「嘲笑のツッコミ」と「ケアするツッコミ」。 「ケア労働」に閉じ込められる恐怖最初の出産を控えて実家に里帰りしていたときのことだ。母と一緒に犬の散歩をしていると、見知らぬ中高年女性グループに呼び止められ、仕事から配偶者のことまで根掘り葉掘り聞かれた。あとから母に聞いてみると、弟の同級生の母親たちだという。 「その完全なる他人が、なぜ私に興味を?」 母は、今まで知らなかったのか、というふうにあきれた様子で答えた。 「そりゃあ、あんたは
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第2回のテーマは…おせち? ほんとうに女の子の回答は劣っている?「ケアの倫理」という言葉を耳にしはじめた頃、何がどう新しいのかはよくわかっていなかった。「思いやりが大切」「弱者にやさしくしましょう」程度のことなら、学校の道徳と変わらない。古臭い儒教にだって、「仁」(思いやりの心)だとか「惻隠の情」(あわれむ心)といった言葉はある。 「ケアの倫理」について納得できたのは、発達心理学者キャロル・ギリガンの『もうひとつの声』 で取り上げられていた「ハイン
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載!最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。 (毎月第2木曜日掲載予定) 【お知らせ】 当連載を収録した書籍『親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門』が2023年12月14日より発売! ひきつづき連載記事は第5話まで公開、第6話以降は会員様限定(登録無料)で公開中です。
『女の子は本当にピンクが好きなのか』・『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる新連載「ぼんやり者のケア・カルチャー入門」。最近よく目にする「ケア」ってちょっと難しそう…でも、わたしたち大人だって、人にやさしく、思いやって生きていきたい…ぼんやり者でも新時代を渡り歩ける!?「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など身近なカルチャーから学びます。第1回は大ヒット漫画・アニメ『鬼滅の刃』の大人気キャラクターと映画『ビルド・ア・ガール』から学ぶ、冷笑文化からの卒業です。 愛される「学級委員的」キャラクター、竈門炭治郎と胡蝶しのぶ若い頃、初めて会った仕事相手の方に「学級委員みたいで怖そうだと思ってたんですよ」と言われたことがあった。あわてて「学級委員なんてとんでもない。私は校庭に転がっているコーラの空き缶に蟻が行列を作っているのを授業中ずっと眺めているようなぼんやり者だったのです」と否定した。な
大自然に囲まれ、娯楽も何もない“おしまいの地”に生まれ育ったこだまさん。大好評「おしまいの地」シリーズの不定期連載。こだまさんの周りで起こる悲喜こもごもの不思議な出来事をお...
「音楽評論家」というより「万物評論家」という肩書がしっくりくるようになってきた怪人・丸屋九兵衛が恒例のトークイベントを開催した。もともとHipHop、R&Bを中心としたいわゆる「ブラック・ミュージック」の情報を扱うWebサイト「bmr」を主宰する編集者だった丸屋だが、その正体は音楽、歴史、語学、ファンタジー、ミリタリー、SF、BLなど、幅広い興味の対象をハードにディグるオタクであると同時に、それらの知識を関連付けて脳内にインプット〜アウトプットしていく博覧強記の知識人。そんな丸屋の脳内宇宙の一端を垣間見られるのが「Soul Food Assassins」「QB Continued」からなる二部構成の長尺トークライブだ。 ◆『Soul Food Assassins』〜差別ネタが蔓延する日本のお笑い業界の未来は暗い 今回、第一部『Soul Food Assassins』のテーマは、前回に引き続
今年に入り、大物芸能人が違法薬物で逮捕される事件が相次いでいるが、それを複数回繰り返してしまったのが、元タレントの田代まさしだ。何度も失敗を重ね、現在は薬物依存症のリハビリ施設「ダルク」のスタッフとして働く田代だが、ダルクでは色々な経験をしたそうだ。雑誌『CONTINUE』(太田出版)の吉田豪と掟ポルシェの人気コーナー「電池以下」に田代が登場し、このように語っている。 田代 「ダルクに変な人はいっぱいいるよ。だって世の中ふつうにしてたって変なヤツがいっぱいいるわけじゃん。ましてやずっと覚醒剤を使ってたようなヤツはおかしくて当り前で。一番怖かったのは、30歳ぐらいの若いヤツが突然『お久しぶりです』って言うから、『え、会ったことあったっけ?』『ええ、その節はホントお世話になりました』『え、どこで?』『田代さんは知らないかもしれないですけど、“め組の人”と“夢で逢えたら”を作曲したのが僕なんです
7月4日と11日、元タレントの田代まさしがEテレの『バリバラ』に出演して薬物依存について語り、大きな話題となった。幾度にもわたる失敗を重ね、現在は薬物依存症のリハビリ施設「ダルク」のスタッフとして働く田代だが、現在はどんな状況なのか? 吉田豪と掟ポルシェによる雑誌『CONTINUE』(太田出版)の人気コーナー「電池以下」に田代が登場し、7ページにわたり語っている。 冒頭、掟ポルシェが「白い粉を存分に打っていただいて……」と囁きながら手打ちうどんセットを渡し、田代が「やったー、うれしい……コラーッ!」と、ノリツッコミするところからインタビューは始まる。 吉田:しかし、田代さんがダルクに入ってこんなにちゃんと続くと思いませんでしたよ。 田代:いや、俺もビックリなんだよ。いままで出所して3年半後に必ず捕まってるんだから。で、またやり始めて捕まって、今回はまじめにやらなきゃって3年半頑張るんだけど
黒人音楽専門ウェブサイト『bmr』の主にして特殊系音楽評論家、歴史コメンテイターなど様々な顔を持つ“プロフェッショナル・ナード”丸屋九兵衛が恒例のトークライブ『Q-B-CONTINUED』を開催した。 今回でなんと28回目を数える長寿イベント『Q-B-CONTINUED』のこの日のテーマは、日本政府のF-35の105機「爆買い」問題などで世間の注目が集まっている「戦闘機」。学生時代に傭兵パイロットを描いた新谷かおるの名作コミック『エリア88』を愛するオタク教師に洗脳されて以来、戦闘機マニアの道をひた走ってきた丸屋が、カラス研究で知られる鳥類学者であり、同じく戦闘機オタクの松原始(まつばら・はじめ)をゲストに迎え、濃厚な戦闘機トークを繰り広げた。 そもそも二人の出会いは、某ウェブ媒体が企画した丸屋によるネコ語り企画。その取材場所となった某博物館の案内人として登場したのが松原だったのだとか。二
塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談は今回が4回目。デジタルネイティブと呼ばれる彼女たちは、ネットとリアルの関係についてどう捉えているのか? ネットからリアルへ コミュニティを繋げる意味リナ:最近、BLASTの読者から「リアルイベントをやってほしい!」という声をよく聞くんです。 舞:BLASTはマイノリティに光を当てるメディアだから特に、繋がりたい気持ちが強いのかも。 リナ:そうですね。先進的なことをしている人や同じ悩みを抱えている人と友達になりたいとか……。 舞:でも、リアルコミュニティを作るって難しいよね。「コミュニティに入りたい人」を集めるコミュニティは、手段と目的がひっくり返ってるなぁと思います。運営側のマネタイズが目的ならそれでよいのかもしれませんが……もし居場所が欲しい人たちのために場を設けるってことになると、主催者の求心力に頼るというか、「ファンクラブ」みたいな一方向のものに
※後部に追記あり 1970年代に、アニメーターとして『宇宙戦艦ヤマト』『勇者ライディーン』などに携わり、『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクターとキャラクターデザインに携わった安彦良和は、1989年から専業漫画家へと転身した。 80年代中期の『巨神ゴーグ』『アリオン』を経て、アニメ業界から身を引くタイミングを窺っていたという安彦だったが、結果的にアニメ監督の引退作となった『ヴイナス戦記』は、なぜ彼の中で封印作品になったのか? 2018年11月20日発売の『CONTINUE Vol.56』で、安彦は当時の状況についてこう振り返っている。 「当時、相手にしてくれるメディアが学研しかなかったから。徳間書店の『アニメージュ』からはそっぽを向かれ、角川書店の『ニュータイプ』は永野護あたりを盛り立てて自社ブランド志向を打ち出してた。アニメ誌を出している出版社を何とか頼りにしようと思ったら、あ
塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談は第3回にして、なんと海外へ。それぞれの理由で、同時期にニューヨークに滞在することになった3人が集まり、そこで感じたこと、見つけたもの、日本との違いなどで盛り上がります。 「裕福度」と「幸福度」は比例しないのか?舞:ニューヨークに拠点を置く前から、「日本でこのまま必死に“上”を目指して、幸せになれるんだろうか」という疑問がありました。金銭面での成功、つまり裕福度と、幸福度が反比例していくというか……。 楓:なんか分かる気がする。 リナ:年収と幸福度の関係で、800万円が頂点でそれ以上には上がらない、みたいなデータもありますよね。 舞:東京は、価値観は新しいし、スタートアップとか頑張る人を応援してくれるから好きな街なんです。ただ、その先進的な価値観の人が同時に「死ぬほど働く」ことを肯定していたりもして。私はそこまでマッチョな志向にはなれないし、この先、業界
『機動戦士ガンダム』(以下「ガンダム」)と言えば、アニメ作品という枠を超え、1つのジャンルにまで昇華したアニメ界の金字塔的な作品。来年には誕生40周年を迎えるが、そもそも「ガンダム」はどのようにして生まれたのか? 「ガンダム」のアニメーションディレクターとキャラクターデザインを担当した安彦良和によれば、それは何の取っ掛かりもなくスタートしたものだったようだ。2018年9月22日発売の『CONTINUE Vol.55』で、安彦はこう振り返っている。 「日本サンライズのスタッフとして、フリーという立場だけどよく出入りしている奴だからってことで、『何か企画はないのか?』って集められたのが最初で。確か、8月頃の夏場ですごく暑い時期だったと記憶している。 当時サンライズが借りていた6畳くらいのアパートの1室に集まって、みんなで車座になって『何かないかなー』って言っているという、本当にそういう感じ。当
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