昭和天皇と近鉄 1932(昭和7)年11月、陸軍特別大演習のため関西を訪れていた昭和天皇は、神武天皇山陵への参拝などのため、大阪電気軌道(現在の近鉄)の上本町駅(現・大阪上本町駅)と神武御陵前駅(昭和14年廃止)の間などを乗車された。その後、いわゆる近鉄特急と呼ばれる車両へ乗車したのは、1971(昭和46)年の伊勢神宮参拝のときが最初であった。近鉄にお召列車が運転されたのも、1932(昭和7)年以来となる39年ぶりのことであった。 その後は、1974(昭和49)年、1975(昭和50)年、1979(昭和54)年、1980(昭和55)年、1981(昭和56)年、1984(昭和59)年と7回にわたり乗車しており、使用された近鉄特急は、スナックカー(12200系)、サニーカー(12400系)、16000系であった。なお、香淳皇后は、1984(昭和59)年以外は、昭和天皇とともに同乗されている。