サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
rockridge.hatenablog.com
Firefox本体のアップデートに関して、現行のFirefox 62には3つの設定がある。オプション画面の〔一般〕セクションをスクロールしていくと見つかるが、1)更新を自動的にインストールする、2)更新の確認は行うが、インストールするかを選択する、3)更新の確認は行わない、となっている。初期設定は1)だが、3)への変更も容易なのが現状だ。Firefox 63ではこの3)の設定を削除し、1)と2)だけとする(Bug 1420514)。app.update.enabledの設定そのものが削除されたため、about:configから復活させることもできない。 Mozillaの狙いは、ユーザーにできるだけ最新バージョンのFirefoxを使ってもらうことにある。Firefox Public Data ReportのUser Activityによれば、リリース直後を除くと、デスクトップ版Firefox
Mozillaは稼働中のFirefoxから技術的な対話データを収集しているが、最近、その膨大なデータを基にFirefox Public Data Reportを公開した。Let’s be Transparent - The Mozilla Blogや上記サイト内の説明によれば、既に2年前から存在するFirefox Hardware Reportを大幅に拡張したもので、3つのセクションに分かれて統計資料が掲載されており、データは毎週更新されるという。今のところデスクトップ版Firefoxのみが対象となっているけれども、そう遠くないうちにモバイル版の資料も加わるようだ。 初期設定では全世界(Worldwide)の資料が表示される。ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、ポーランド、ロシアそして米国の10か国については、個別の資料を見ることもできる。Firefox Pu
2018年12月11日(米国時間)リリース予定のFirefox 64では、RSS/Atomフィードの購読機能とライブブックマーク機能が本体から削除される(Bug 1477667)。その理由は"Removing feed support from Firefox"に詳しいが、要約すると、Firefoxユーザーの99.9%が使用しない機能でフィード自体も廃れつつあるので、デスクトップ版専用の古いコードをメンテナンスしていくコストが釣り合わなくなったというものだ。当初はFirefox 63で削除する話も出ていたが、作業量とタイミングの兼ね合いで見送られた。 ライブブックマーク機能の削除に伴い、既存のライブブックマークは自動的にOPMLファイルに変換して保存され、個別の記事はそのURLのブックマークへと置き換えられる(Bug 1477672)。Firefoxが生成したOPMLファイルを別のフィード
Firefox 61のリリース後、当初は無効となっているRetained Display Lists(以下RDL)という機能が有効化されていく(Bug 1467514)。現在の計画では、リリースの2日後にまず25%のユーザーが対象となる。1週間様子を見てから対象を50%に拡大し、さらに1週間様子を見て100%に引き上げるという。 RDLについては、今年の1月にFirefox QuantumのOff Main Thread Painting(OMTP)とRetained Display Listsについて - Mozilla Fluxで紹介した。再描画の処理を軽減する仕組みであり、余力をJavaScriptの処理やレイアウトの実行、入力イベントへの応答などに回せるので、Webページの応答性が向上する。 Retained Display Lists for improved page perf
Mozillaはガバナンスのあり方を自ら定義しているのだが、最近、その定義を見直す動きがある。mozilla.governanceフォーラムの"Proposal: Addressing the term “meritocracy” in the governance statement"スレッドで議論が行われている。 まずはMozillaのガバナンスのあり方について、現在の定義を見てみよう。 Mozilla is an open source project governed as a meritocracy. Our community is structured as a virtual organization where authority is distributed to both volunteer and employed community members as they
当ブログでは、Firefoxの延長サポート版(ESR)のメジャーアップデート時期を開発の区切りとみて、Web上で実行可能なベンチマークの測定結果を公開している。今回は、Firefox 60のパフォーマンスをFirefox 52およびChrome 66と比較する。 検証を行った具体的なバージョンを挙げると、32bit版Firefox 52.7.4(ビルドID:20180427222832)、64bit版Firefox 60.0 RC2(ビルドID:20180503143129)、それに64bit版Chrome 66(バージョン:66.0.3359.139)である。Firefox Quantumのリリースに伴ってマルチプロセス機能(e10s-multi)が全面的に有効化され、その前に64bit版への移行も開始された。今回のテストではそれらの点が反映されている。 動作環境についてだが、OSは64
Firefox 57以降、初期設定のままだと拡張機能はMozilla Add-ons(AMO)などMozillaが運用するWebサイト上で動作しない。悪意ある拡張機能にMozillaの信用性を利用されないための措置だが、拡張機能の使い勝手は当然落ちる。マウスジェスチャが使えないだけでなく、たとえば右クリック+マウスホイール回転でタブを切り替えていく場合、該当するWebサイトがあると、そこで切り替えが止まってしまうのだ。 そこで、How to enable Firefox WebExtensions on Mozilla websites - gHacks Tech Newsなどで紹介されているテクニックを利用している人もいるだろう(Bug 1384330参照)。方法をおさらいしておくと、1.アドレスバーに"about:config"と打ち込んでページを開き、「動作保証対象外になります!」と
今さらではあるが、Firefox 57以降を対象としたイースター・エッグの存在が判明したので紹介しておきたい(Bug 1405009)。 Firefox Quantumの新UI(Photon)では、オプション画面に検索機能が付いており、検索文字列と一致する項目をピックアップしてくれるのだが、一致する項目がない場合は、その旨のメッセージとともにモノトーンの画像が表示される。 左:オプション画面の検索機能 右:一致する項目がなかった場合 ところが、検索文字列に「🔥🦊」の絵文字(つまり火と狐)を入力すると、専用のカラー画像が表示されるのだ。画像に出てくるキャラクターたちはPhoton UIの各所で用いられているが、ふだんはモノトーンで描かれているものが、色鮮やかに、しかも集合写真風に並ぶとそれなりに味わいがある。 イースター・エッグの画像 Australisのときは画像が動いていたので、それ
Windows版Firefox 58でOMTPが有効化 Firefox 58ではWindows版に限って、以前紹介したOff Main Thread Painting(OMTP)と呼ばれる機能が有効化されている(Bug 1403935)。このOMTPに対し、画像処理に関するものだという誤解が一部にあるようなので、その誤解を解いておきたい。 まずはGeckoのグラフィックス・パイプラインのおさらいから。Geckoでは、DOMツリー → フレームツリー → ディスプレイリスト → レイヤーツリーの順に処理が流れていき、最後にcompositorがレイヤーツリーを合成する。今回取り上げるのは、「ディスプレイリスト → レイヤーツリー」の処理の部分だ。 Geckoのグラフィックス・パイプライン Off-Main-Thread Painting – Mozilla Gfx Team Blogによれば
Firefox 58がリリースされ、既に手動アップデートが可能な状況になっている。パフォーマンスの向上については別記事を参照していただくとして、ここではマウスホイールでページをスクロールする際の小技を2つ取り上げたい。どちらもFirefox 58で実装された機能だ。 1つ目は、スムーズスクロールの挙動を変更するというもの(Bug 1402498)。about:configのページでgeneral.smoothScroll.msdPhysics.enabledをtrueに変更すると有効化される。加速・減速のシミュレーションにcubic-bezierを用いる現行方式とは異なり、新方式ではMass-spring-damperを用いるのだという。実際にマウスホイールを回してページをスクロールさせてみると、現行方式よりも加速の度合いが大きく、より少ないホイール回転で終端に到達する。新方式を好むユーザ
WebAssemblyは既にメジャーなブラウザすべてでサポートされており、その用途も、たとえばGoogle Earthが移植されるなど、ゲームに限られなくなってきている。もっとも、これまではダウンロード後のコンパイルに時間がかかるという問題があった。Firefox 58では2つの新技術でこの問題に対処し、WebAssemblyアプリケーションの起動を大幅に高速化する。 Making WebAssembly even faster: Firefox’s new streaming and tiering compiler – Mozilla Hacksによれば、1つ目の新技術はストリーミング(Streaming)という。ダウンロードの完了を待たずにコンパイルを開始するもので、この技術はWebAssemblyのファイル形式と相性がいい。単一のファイルのうち、最初にコード部分がダウンロードされる
Firefoxにはパスワードマネージャー機能が搭載されており、Webサイトへのアクセスに利用するユーザー名とパスワードを安全に保存して、同じサイトに再びアクセスした際にそのアカウント情報を自動的に入力してくれる。このパスワードマネージャーの全面的な書き換えを目指すのがLockboxプロジェクトであり、既に拡張機能の形式で開発者向けα版の提供が開始されている。 Lockbox α版のスタート画面 今のところα版は、Firefox本体のパスワードマネージャーを置き換えるものの機能面ではかなり限定されており、ユーザーが自分でアカウント情報を登録したエントリーを作成せねばならない。だが、マスターパスワードに代えてFirefoxアカウントによる暗号化が可能になっている点は目新しい。FAQによれば暗号化処理にAES256-GCMを、ハッシュ処理にHMAC SHA-256をそれぞれ利用しており、保存され
Firefox ESR(延長サポート版)は年に1回、メジャーアップデートが実施される。その時期には法則性があって、Firefoxのバージョン番号から10を引くと7の倍数になる。直近だとFirefox 52なわけだが、最初のESRがバージョン10からスタートしたため、こうした中途半端な数字になっている。 本来であればFirefox 59が次のESRとなるはず。ところが、Firefox/EnterprisePolicies - MozillaWikiによれば、Firefox 60を次のESRとするという。言い換えると、次のESRのリリース時期が、2018年3月から5月へと延期されたわけだ。 延期の背景には、法人ユーザー向けに"Policy Engine"と呼ばれるFirefoxのカスタマイズ機能を提供する計画があるようだ。従来、こうしたカスタマイズはおおむね旧式拡張機能によってカバーされてきた
以前の記事で紹介したように、日本語版Firefox 57において初期登録のフィードリーダーが大幅に変更された。具体的には、Live Dwango Reader(LDR)が削除された一方で、AOL Reader、Feedly、Feed WatcherおよびInoreaderが追加された(Bug 1383654)。 しかし、AOL Readerは2018年1月3日をもってサービスが終了する。これを受けて、同年1月23日(米国時間)にリリース予定のFirefox 58では、AOL Readerが初期登録から外される(Bug 1423585)。これで、残るフィードリーダーは次の3つに絞られた。 Feedly Feed Watcher Inoreader ちなみに、Firefox本体に登録されたフィードリーダーを使用する際は、まずメニューパネルからカスタマイズ画面を開き、「購読」アイコンをツールバー
2018年も飛躍的進歩へ Firefox Quantumのリリースは大きな注目を集め、そのスピードの速さと軽快さは、多くのユーザーから驚きをもって迎えられている。一方、非難の声が一部にあるのも事実だ。いわく、Chromeと同程度の速度でChrome互換の拡張機能が使えるだけであれば、Firefoxを選ぶ理由がない、と。 だが、Firefoxが2017年に達成した高速化を、2018年も達成するとしたらどうだろう。Mozilla Corp.でSenior Vice President, Firefoxを務めるMark Mayo氏は、「今年(2017年)Firefoxのパフォーマンスは2倍になった。2018年も再び2倍にするのが暫定的な目標だ」と米CNETの取材に対し答えている。同社のFellowを務めるDavid Bryant氏(Emerging Technologiesグループの事実上のトッ
2017年10月18日にはてなブックマークFirefox拡張がバージョン3.0.0へとアップデートされ(最新バージョンは3.0.2)、Firefox Quantum以降に対応するようになった。ところが、Windows版Firefox Quantumで日本語入力がおかしくなる問題が発生している。 具体的には、ツールバー上のアイコンをクリックすると表示される、コメントの入力領域にIMEで入力する際、候補ウィンドウが常に画面の左上隅に出現する(Bug 1419285)。IMEの種類には関係がなく、Microsoft IMEはもちろん、ATOKやGoogle日本語入力でも現象は共通だ。候補を確定してしまえば文字列が入力領域に現れるとはいえ、拡張機能の使い勝手が損なわれることおびただしい。 実は、この問題はWebExtensionsベースの拡張機能が表示するパネルであれば、どこでも起きうるもの。はて
トラッキング防止の新設定 Firefox 42以降、プライベートブラウジングモードではトラッキング防止機能が有効化されるようになっているが、Firefox Quantumでは通常モードでもこの機能を有効化する設定が追加された(Bug 1393627)。トラッキング防止機能を有効化した場合、たとえばGoogleアナリティクスなどもブロックされるが、目に見える効果として大きいのは、一部の広告が出なくなる点だろう。 設定を開くには、まずFirefoxのウィンドウの上部右隅からメニューパネルを開き、歯車のアイコンがついた「オプション」をクリックする。次いで南京錠のアイコンがついた〔プライバシーとセキュリティ〕をクリック。画面を下にスクロールさせていくと、トラッキング保護*1の欄が出てくる。初期設定は「プライベートウィンドウのみ」になっているが、これを「常に」に変更するとトラッキング防止機能が有効化
新形式の長所と短所 Firefox Quantumでは旧式の拡張機能が一切使えないようになっており、サポートされるのはChromeの拡張機能と共通する部分の多い新形式(WebExtensions)のものだけだ。Firefox 56以前で使用していた拡張機能が既にこの新形式に移行している場合はいいが、そうでなければ同じような機能を提供する別の拡張機能を探す必要がある。 もっとも、新形式の拡張機能は従来よりも制約が大きい。旧式拡張機能の時代に、Firefox本体を大幅に書き換えることさえ許容していた結果、さまざまなバグの温床となったうえ、拡張機能の互換性を維持することが重荷にもなっていたことに対する反省を踏まえ、新形式では拡張機能ができることを絞ったのだ。特に、Firefox本体のユーザーインターフェイス(UI)にはごく限定された範囲でしか介入できないようになっている。そのため、従来のようなオ
デスクトップ版Firefox Quantumでは、Quantum CSS(別名Stylo)と呼ばれる新しいCSSエンジンが初期設定で有効化されている(Bug 1330412)。CSSエンジンはレンダリングエンジンの構成要素の1つで、CSSパーサーとスタイルシステムから成り、HTMLパーサーが生成したDOMツリー(DOMノードが樹状に連なったもの)に対し、CSSを解釈してスタイルを計算した結果を当てはめていく。 Quantum CSSは約8.5万行のRust言語のコードで構成される。Geckoの旧CSSエンジンは約16万行のC++言語のコードで構成されていたから、半分程度のコンパクトさだ。それでいて、Quantum CSSは旧CSSエンジンが設計の古さゆえに抱えてた様々な不具合を解消している。もっとも、実装には苦労もあったようだ。font-sizeプロパティ1つとっても、いろんな単位をサポー
Firefox 57以降、アクセシビリティサービスが有効になっている環境では、タブバー上にその旨を示すインジケーターが表示されるようになっている(Bug 1383051)。インジケーターは人型のアイコンであり、色合いが背景と違うのでけっこう目立つ。 タブバー上のインジケーター アクセシビリティサービスの典型はスクリーンリーダーであり、Firefoxにアクセスするそうしたサービスが存在するときは、原則としてトラブルシューティング情報(about:support)の〔アクセシビリティ〕欄において種類などを確認できる。 問題は、高DPI環境でWindowsのディスプレイ設定が拡大表示になっている場合であっても、インジケーターが表示されてしまう点だ。アクセシビリティサービスを使っているつもりが全くないのに、タブバー上に目立つアイコンが表示され続けることになる。 このインジケーターを消す方法は2つあ
Firefoxにはその前身であるNetscape Navigatorの時代から、about:mozillaのページに『モジラ書(The Book of Mozilla)』の一節を表示するイースター・エッグがある。文章が更新されるのは開発にとって大きな節目の時期となっており、Firefox Quantumもその節目に選ばれた(Bug 1370613)。つまりFirefox 57のabout:mozillaは、Firefox 56とは内容が違う。 about:mozillaの11章14節 about:mozillaの履歴は公式サイトに掲載されているが、英語版Wikipediaの"The Book of Mozilla"の記事のほうが、背景の解説など関連情報まで載せてくれていて、はるかにわかりやすい。Firefox Quantumの新しい文章も反映されているなど目配りも利いており、資料的価値は高
Firefox Quantumは旧式の拡張機能がサポートされなくなるバージョンであり、本体の挙動をカスタマイズする拡張機能が動かなくなるケースも少なくないだろう。Mozillaも対策として、タブのコンテキストメニューにタブを複製する項目を追加したりしている。今回は、ブックマークからタブを開く際の挙動を変更する新設定を2つ紹介しておく。 新設定はいずれもオプション画面からは変更することができない隠し設定だ。なのでまずはアドレスバーに"about:config"と打ち込んでページを開き、「動作保証対象外になります!」という警告が出たときは、「危険性を承知の上で使用する」をクリックして先へ進む。そして、検索ボックスに以下の設定名を入力してみよう。 1つ目の設定は、browser.tabs.loadBookmarksInTabs。これをtrueに変更すると、ブックマークされたページを常に新しいタブ
"Firefox Quantum"という名称 Mozillaの公式ブログその他を読むとFirefox QuantumはFirefox 57「だけ」の別名に見えるが、実際には数バージョンにわたって使用される名称だ。Photon UIのブラッシュアップはFirefox 59の開発サイクルが終わるまで続くという話があるので、Firefox 60からは元通り数字で呼ばれるんじゃないだろうか。 Firefox 57は、Mozilla Corp.の社運を賭けたといっても過言ではないくらい大きな節目のバージョンになるので、盛り上げるために呼び名を工夫したいのはわかる。が、Quantumプロジェクトの達成度からいうと中途半端な印象だ。今できる高速化を詰め込んだQuantum Flowが成功したので、格好はついたものの、Firefox 57の時点で有効化されたのはQuantum CompositorとQua
Firefox 56では「オプション」と呼ばれる設定画面(about:preferences)が大幅に変更される。従来8つあったカテゴリーが4つに再編され、これに伴って項目もあちこちに移動しているのだ(Bug 1365133)。2015年5月のFirefox 38で設定画面がタブ化された際も、その基本的な編成は変わることがなかったが、今回は全面的な見直しが行われている。 また、1カテゴリー内の項目数が増えると目当ての設定を探しにくいという問題に対処するため、検索機能も付いた(Bug 1353954)。設定画面を開くと右上のページ内検索ボックスにフォーカスが当たり、ページのスクロールにも検索ボックスは追従する。 どのようにカテゴリーがまとめられ、項目が移動したのか、大まかに見ておこう。Firefox 55までの設定画面は、以下のようなカテゴリーの編成と項目のまとまりになっていた。 一般 起動
Windows向けFirefoxの64ビット化は、今、最終段階に差しかかっている。2017年9月28日(米国時間)にFirefox 56.0がリリースされた後、同年10月中には64bit版56.0.1への自動アップデートが提供される(Bug 1274659)。これにより、4GB以上のメモリを搭載した環境ではクラッシュ率が39%も低下するほか、アドレス空間配置のランダム化(ASLR)が強化されてセキュリティも改善される。 2014年9月中旬ころに本格的に開始されたFirefoxの64ビット化は、長らく停滞していたが、2017年3月リリースのFirefox 52でFlash以外のNPAPIプラグインのサポートが廃止されたうえ、Windows XP/Vistaのサポートが延長サポート版(ESR)に移行したことを受けて、一挙に事態が動き始めた。同年4月リリースのFirefox 53では、スタブイン
Firefoxでフィードの購読画面を開くと、ライブブックマークのほかにWebベースのフィードリーダーを選択できる。日本語版Firefox 55の場合、選択肢はLive Dwango Reader(LDR)のみだが、LDRは2017年8月31日にサービスが終了した。これに伴い、Firefoxの初期登録からもLDRは外される予定だ(Bug 1383654)。 だが、このままだと日本語版Firefoxに初期登録されるフィードリーダーがなくなってしまう。そこで、上記バグでは代わりに登録すべきWebベースのフィードリーダーについて議論が交わされている。その内容を紹介する前に、まずは過去の変遷を辿っておきたい。 2011年6月にリリースされたFirefox 5では、日本語版に初期登録されたフィードリーダーは、goo RSSリーダーが外された結果、GoogleリーダーとMy Yahoo!そしてlived
Firefox 55がリリースされてしばらく経つが、Adobe Flashプラグインに関し、本記事執筆時点で5%のユーザーが「実行時に確認する」の初期設定になっている(Bug 1372237参照)。Flashコンテンツの再生・実行時にユーザーのクリックまたはタップが要求されることから、クリック・トゥ・プレイ(CtP)と呼ばれるのがこの設定だ。 対象ユーザーの範囲は、いったん25%に引き上げられた後で100%に引き上げられる形で、段階的に広がっていく。本来なら既に25%のステージにいるはずなのだが、展開が遅れており、この様子だとCtPの100%達成はFirefox 56のリリースを待つことになるかもしれない。 今回のCtP化は、Mozillaの脱Flashの動きの一環だ。Adobe自身が2020年末をもってFlashプレイヤーの更新と配布を終了すると発表しており、MozillaもESR(延長
Firefox 55にはシステムアドオンの形式で新しいスクリーンショット機能が提供されており、その名をFirefox Screenshotsという。窓の杜の記事「『Firefox 55』で追加されたスクリーンショット機能が便利! ~有効化する方法を紹介」で取り上げられていたので、ご存じの方も多いだろう。この機能は段階的に有効化されるユーザーが増加する仕組みとなっていて、米国時間の2017年8月21日から23日までが1%、24日から29日までが10%、30日が100%というスケジュールで増えていく。つまり、今月末には全ユーザーを対象として、初期設定でFirefox Screenshotsが有効化される。 (17/09/07追記) Firefox Screenshotsの全面的な有効化はFirefox 56に持ち越された。最新の計画によると、有効化されるユーザーの割合は、9月6日に12.5%、
Windows版Firefox 57では、対象言語が日本語の場合におけるゴシック体(Sans-serif)の既定のフォントが「メイリオ」に、明朝体(Serif)の既定のフォントが「游明朝」に変更される(Bug 1354004)。これまで、ゴシック体は「MS Pゴシック」、明朝体は「MS P明朝」が既定のフォントであり、日本語版Firefoxでは初期設定で「MS Pゴシック」がWebページの表示に使用されるフォントとなっていた。Firefox 57からはこの表示フォントがメイリオに切り替わる。*1 mozilla.dev.platformの"Intent to ship: Changing default Japanese fonts to modern fonts"スレッドでは、モダンなフォントに切り替えるにあたって、「游ゴシック」ではなくメイリオを選んだ理由が説明されている。メイリオは、
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Mozilla Flux』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く