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大谷翔平
shigak19.hatenablog.com
以前「はてなハイク」で2016年3月頃に書いていた内容の再録。 劇場版で西住まほが作戦名に「ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦」と提案して「長い!」と一蹴されているシーンがあるけれど、あの作品はこのシリーズと通底する主題を扱っているので、なかなか脚本の選択が渋い、というお話はもっと誰かが論じても良いところだろうと思う。 親方の娘エヴァは歌合戦の勝者と婚約することになったので、エヴァと相思相愛の騎士ヴァルターはマイスタージンガーとなるべく親方たちの審査を受けるが、型破りなヴァルターの歌いぶりは保守的なベックメッサーをはじめとする親方たちに拒絶されてしまう。一人、ハンス・ザックスだけは彼の歌の真価を認め、彼を歌合戦に出場させマイスタージンガーとしての栄冠を勝ち取らせることに尽力しようとするが…。 これは結構西住流や戦車道の王道云々という話と、みほの型破りな「私の戦車道」に近いのではないかと
手持ちの材料はほぼ「国会会議録検索システム」http://kokkai.ndl.go.jp/ からです。 (0)まず0番として、2017年1月24日の共産党志位委員長の代表質問というものがございます。ここでは日報が破棄されたという問題がある、それについて「総理、日報を廃棄した自衛隊幹部の行為を是とするのか非とするのか、明確な答弁を求めます」という形で触れられているのですね。 これに対する安倍晋三首相の答弁は、 南スーダンPKOの日報についてのお尋ねがありました。 御指摘の日報は、南スーダン派遣施設部隊が、毎日、上級部隊に報告を行うために作成している文書であり、公文書等の管理に関する関係法令及び規則に基づき取り扱っている旨の報告を受けています。 なお、日報の内容は、報告を受けた上級部隊において、南スーダンにおける活動記録として整理、保存されていると承知しています。 (1)本格的な国会質疑の開
防衛省日報問題に関する今週の報道は、かなり衝撃的で驚くべき内容であったと考えます。 しかしながらウェブ上には何とも、雑といって良いような擁護論が観られましたので、それへの批判を兼ねて少し会議録を辿って分かったことについて記しておきましょう。 国会審議で言えば2月8日に始まり2月下旬までの時期、この段階を第1段階と整理すると、問題になっていたのは1つには情報開示請求後に敢えて日報を破棄し隠蔽していたのではないかという点と、2つには稲田大臣の再調査による結果判明と報告が遅すぎるのではないか、の2点で在ったと言えます。 これについて稲田大臣は、<1>請求時点では既に廃棄されており、文書規則上保管義務は無かった、<2>については今後の改善事項とする、という線で答弁を行っていました。 この段階での攻防の具体例は資料編の(1)-(5)にざっと挙げておきましたので御参照下さい。 ところが3月15日の報道
まあ完全に不見識な発言と言う他ありますまい。 毎日新聞の報道がどうも一番詳しいようです。インバウンド:山本地方創生相「学芸員はがん。一掃を」 - 毎日新聞 まあ冒頭からいきなり「講演は滋賀県が主催し、山本氏は「地方創生とは稼ぐこと」と定義して各地の優良事例を紹介」でズッコケる訳ですが、 山本氏は京都市の世界遺産・二条城で英語の案内表示が以前は無かったことなどを指摘した上で、「文化財のルールで火も水も使えない。花が生けられない、お茶もできない。そういうことが当然のように行われている」と述べ、学芸員を批判した。 はもう完璧に論外です。 この毎日の記事の末尾で取材を受けた学芸員が、 「観光のための文化財活用と文化財保護をいかに両立するかが大事な視点だ。観光に重きを置いている最近の国の風潮を象徴している発言だ」 と述べているのはごく一般的な見方で、文化財の活用は常に文化財の保護との相反という問題を
過去3度の記事でも延々書いてきたことであるが、この事件は動きがあればある程、予想を上回る事態が起こり、全く閉口したくなる憂鬱な気分で記事を書くことになる。 既に3度の記事で提示した視点を再提示するものに過ぎないが、今この時点で改めて書きたいという心情の赴くままに書き連ねることにも多少の意味はあると考えて、以下の文章を記した。正確性を欠く面もあるやもしれないけれど、読者諸賢の御批判をお待ちしたい。 日本将棋連盟の設置した第三者委員会は、三浦弘行九段の不正疑惑について、不正行為に関する証拠が不十分で不正の事実を証明することが出来ないとする旨の調査結果を公表した。 このこと自体は、当方が何度か論じてきたことであるが、筋が通っていて、一連の事態の中では丸山忠久九段の筋の通った意思表示と共に、数少ない真っ当な判断であろう。 しかし第三者委員会は、竜王戦前の不十分な証拠での処分を「妥当」と判断している
早いもので1年が過ぎてしまったけれど、DG-Lawさんが松江市美保関の旅館で発見された、加藤寛治の1929年の美保関滞在について (http://blog.livedoor.jp/dg_law/archives/52299815.html)。 「しかし,加藤寛治ってひょっとして美保関事件の時の滞在なのでは……昭和4年だから違うか。逆に言ってよく泊まりに来たな。」 とはDG-Lawさんの感想で、それを読んだ私も全く同じような感想だった。そもそも私の場合、美保関と聞いても連合艦隊の演習事故しか浮かばなかったし、美保関事件を最初に知った阿川弘之『軍艦長門の生涯』上、新潮文庫、1982年(http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01498398、艦隊これくしょんの波に乗ってしれっと復刊しないかな)では、事故時の連合艦隊司令長官である加藤と連合艦隊参謀長だった高橋三吉海軍少将については
三浦弘行九段に対する処分と疑惑の公表から2日経ったが、事態は終息に向かうどころかなお混迷の度合いを増しているようにさえ見える。 橋本崇載八段はツイッターで、ソフト使用の不正、ソフト指しがあったと断言したものの、やはり決定的な証拠が提示された訳ではなく、これは単に騒ぎを大きくする火に油、幕間狂言といった感がある。 日本将棋連盟、特に常務会の構成員たる理事たちの対応が最重要であることは既に前回書いた通りだが、報じられている追加の報道に接すると、期待した対応と真逆の言動が目立つのはなお残念である。 前回の記事以降の新たな報道内容としては、 三浦九段の不自然な離席、ソフト使用・ソフト指しについて、疑義は複数の棋士から提示された 常務会による三浦九段への聴取には、渡辺明二冠も同席した 常務理事の島朗九段による13日の会見では、聴取の根拠として離席以外の要素もあったことが述べられた一方で、理事会は三浦
ことの発端は、NHKのこちらの報道だった。 はてなブックマーク - 子どもの貧困 学生たちみずからが現状訴える | NHKニュース しかし、「本人とされるtwitter」に基づいて、「報道された女子高生が貧困ではない」「NHKの捏造である」等々の言説が『保守速報』などインターネット上の各サイト等に出回り、遂には片山さつき自民党参議院議員がNHK側に説明を求めることを言明するという事態に至っている。 このような言説、特に似非保守的サイトとしてある意味著名な『保守速報』のそれについては、既にid:hokke-ookami氏による反批判記事アニメーター志望だった母子家庭の高校生に対して、画材を購入する余裕があるから貧困ではないという保守速報は、今の日本の象徴なのだろう - 法華狼の日記がある。 私としては、どちらかと言えば政治問題として片山議員の言動に絞って批判を加えることが、女子高生の基本的人
『シン・ゴジラ』(2016年) 特撮、あるいは庵野秀明という人について少しでも知っている人は、観て損はないと明言出来ますし、こういう作品は映画館で何も知らずに観るのが面白いだろうと思いますので、以下はいわゆるネタバレばかりですから、御覧になってからお読みください。 さて、御覧になっていかがでしたでしょうか。 いやー凄かったですね、海上自衛隊が護衛艦隊のみならず戦艦大和を引き上げての大海戦。まあゴジラが三原山に転倒していくのはお約束でしょうか。 …という記述が大嘘だと分かった方のみ以下の記事をお読み下さい。二重に警告しましたので、宜しくどうぞ。 最初に書いておくと、昨年『ガールズ&パンツァー』の記事に、メタで面倒くさい記事であるという御批判を頂戴いたしましたが、映像表現に関してボンクラな当方は、基本的にこれまでに観た映像作品に基づいた「メタ」で「面倒くさい」見方でしか映画について書けないとい
稲田朋美防衛大臣の8月4日午後の就任会見については、各種媒体で報道も為されているし、防衛省側でも会見の文字起こしを防衛省・自衛隊:防衛大臣臨時記者会見 平成28年8月4日(17時14分~17時42分)として公開している。 既に稲田朋美防衛大臣が、誤解を払拭したいと語った直後、持論の封印に失敗 - 法華狼の日記という記事で、id:hokke-ookamiさんも全般的な問題点と、稲田防衛相の「百人斬り」事件に関する認識について批判を加えている。 はてなブックマーク上でも既に数か所で議論が為されているが*1、稲田防衛相への歴史認識関連の質問を行ったメディアを批判し大臣の回答を評価する意見まで見られ、当方としてはむしろ各メディアの質問はなお不足気味であるという前述のhokke-ookamiさん記事に賛同しているくらいなので、以下では思いつく関連質問を数点あげ、稲田防衛相への疑問を提示しておく。 Q
『劇場版ガールズ&パンツァー』2015年 『ガールズ&パンツァー』全12話を楽しんだ人にとっては必見と言える作品で、12話分を受けたネタの数々が楽しめる。 逆に言えば、後述するようにこの劇場版単体で楽しめるような構成ではないので、まずはテレビシリーズ全12話を視聴した後で、シリーズの評価に応じて観に行くと良いと思う。 という訳で、この作品を「ネタバレ」なしで評するのはほぼ不可能で、かつ初見時の面白さをこの記事あるいはこの記事の関連情報が削いだとしても当局は一切関知しないので、以下の記述は劇場版一見の後でお読みいただきたい。 さて、御覧になっていかがでしたでしょうか。 いやー凄かったですね、ダージリンがホーカー・タイフーン戦闘爆撃機のみならず戦艦部隊まで持ち出しての大上陸戦。まあ巡洋戦艦フッドが大爆発するのはお約束でしょうか。 …という記述が大嘘だと分かった方のみ以下の記事をどうぞ。二重に警
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史:悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年 本書は、これまで大学の入学試験科目「世界史」で各大学が出題してきた入試問題について、著者がウェブ上で試みてきた評論を基に、「悪問・難問・奇問・出題ミス」を集成し、著者による解説を加えた1冊である。 これまでの歴史教育研究において、取り上げられてきた対象は基本的に授業実践と、教科書の記述内容であったと言って良いだろう。そういった状況の中で、本書は大学入試問題を題材として世界史教育について問題提起を行ったという点に大きな特色があると言える。 近年歴史学界においても、例えば日本学術会議関係の研究者による、「歴史基礎」に関する取り組み等のように、大学入試や高大接続といった視点から歴史教育の再検討を行っているという動向が見受けられるけれども、そういった状況とも呼応しうる、独自の位置を
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史:悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年 1.はじめに こちらの1冊に関しては、昨日一応の「書評」を既に書いてみたので(http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150705/1436034081)、今回は前回書き落としてしまった、やや細かい話を中心に綴っていくこととしたい。 前回の記事は、まだこの本を読んでいない層を念頭において書いたのだけれども、以下の記事はいわゆる「ネタバレ」を前提に、むしろ本書を読んだことのある層に向けての記事であることを最初にお断りしておく。未読の方は、まずはご一読あれ。 …と書いておいて早速物言いが付きそうだけれど、当方のはてなブックマークを読んでいた層からすると、「何だ、君は著者のid:DG-Law氏や、本書に関わっているid:Mukke氏から普段スターを貰い、
この記事は、以下の3つの記事での議論への再応答です。 http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150311/1426000131 http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150328/1427521543 http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150510/1431259199 色々書いておられますが、要は 「安倍やその回し者の官僚なのだから批判の内容も不適切に決まっている」 ということなのですね? まあその仮説を認めればあなたのお説も筋は通っているということになりますが、結局それは 「安倍は悪い奴だ、だから安倍の言っていることも不適切だ」 「安倍は不適切なことを言っている、だから安倍は悪い奴だ」 という自家撞着ではないでしょうか。 要するにこれは、 「安倍といえども正しいことをする『こともある』」 という命題
発端はこちら http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jiji.com/jc/c?k=2015021000507 http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/www.jiji.com/jc/c?k=2015021000507 http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/241376418/comment/shigak19 やりとりについては、3つのブックマークに同時にコメントを付していく形となったので、大変まとめにくいが、とりあえず当方の分についてはこちらなど http://b.hatena.ne.jp/shigak19/?url=http%3A%2F%2Fb.hatena.ne.jp%2F 安倍政権がアメリカのマグロウヒル社出版の歴史教科書について、従軍慰安
発端はこちら http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jiji.com/jc/zc?k=201412/2014121500457 やり取りはこちら http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/www.jiji.com/jc/zc?k=201412/2014121500457 基本的な立場として、チェイニーの発言は全く容認出来ません。テロ容疑者に対する残虐行為を正当化するこの発言は、旧日本軍の残虐行為を批判しつつ自国の国家権力の引き起こした犠牲を弁護するものとして、アメリカの対外強硬派が自国の暴力による人権侵害について肯定し助長していることを明らかにしているもので、私も批判したいと考えます。 しかし、CIAの人権侵害を頑なに認めようとしないチェイニーを批判する以上、かつて自国の軍隊が引き起こした残虐行為を肯定して居
http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20141120/1416471369 上記のid:Mukke氏の記事を読ませて戴き、読者として記事に対してブックマークをさせて戴いただけでしたけれども、わざわざ「追記」で当方のブックマークへの反応まで記して下さったのにこちらは何の情報も提供しないのは、いささか仁義・義理を欠くと思い、どんな記事になるかは不明ながら、一つ「本棚」の写真を撮影して記事を書いてみました。 しかし、最初から弁解交じりですけれども、やはり私はアナログ派な上に、およそ人に見せられるような本の取扱いをしていないことを痛感させられてしまった次第です。 まずデジタルカメラを家から探し出し、充電するところから始めた始末でした。手振れもあるだろうし、採光も出来ていないでしょうし、本棚を俯瞰できるような空間も不足しています。ちゃんと表題の読み取れる本が存外少ないのは申し訳な
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