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アメリカ大統領選
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スピーカーを選ぶとき、参考になるものがメーカーの宣伝、評論家の感想文しか無いことが多い。試聴できても店頭の環境は自分の部屋と違う。周波数特性(f特)のデータは聴感と一致しないことがある。実際購入し自分の部屋に入れて初めて音がわかる。今までは、それが普通だった。そういう状況を改善するためにToole 博士によって考え出されたのがスピノラマ[3]。 スピノラマとは 今までスピーカーの測定データというと、正面だけのf特しかなかった。室内で聴くスピーカーの音は、正面以外にも反射音が関係するから、正面だけのf特はスピーカーの音を十分表しているとはいえない。 スピノラマは、スピーカーの音質評価に役立つグラフやスコアを出す測定と評価の手法。いろんな角度から測った沢山のデータをもとに計算する。正面以外に反射音や指向性を考慮するので、部屋に入れた時に近い音の評価ができる。 スピノラマの測定方法は、ANSI(
ドラムやパーカッションの生音には迫力がある。しかしスピーカーの再生音にはそれがない。特性がいくら良くても生音と「かけはなれた」音しか出ない。これこそ現代のスピーカーに一番欠けているもの。この謎を考察し、生音に近い音の出るスピーカー選びのポイントをご紹介する。 スピーカーが生音にほど遠いのはなぜか ドラムやパーカッションから出る音圧の変化はとても鋭い。皮膚がビリビリ震え腹にズンズン響くのは、その音圧(気圧の変化)が体にぶつかってくるため。人間の体には身体共鳴があり、その周波数は体の部位によって違う。腹部の共鳴周波数は500Hz付近である[5]。 生演奏の感動を再現するにはこの身体共鳴の再現が不可欠であり、それには生演奏と同じ音圧を十分な低歪で出せるダイナミックレンジの広いスピーカー[1]が必要になる。原理的に身体共鳴が得られないヘッドホンやイヤホンは、そこでどんなにいい音を出しても決して生演
個人でマイクロソフトオフィスを使おうとして正規の販売価格に仰天した人もいるだろう。利用頻度に見合う価格ではない。「もうちょっと安く買えないか」そう思ってネットを見ると信じられない価格で販売する業者がいる。今回はこれを取り上げる。 格安Officeの商品 下の図は2021年1月時点のヤフーショッピング。千円切ってるものもある。これって大丈夫なの?それを詳しく説明する。 格安Officeの正体 格安オフィスには3種類ある。 Office2019 Office2019 Plus Office 365 2019は買取り版の最終バージョン。それ以降はサブスクリプション版(定期的にお金を払い続ける)に移行していて、それが365。なので最新版は365になる。 2019Plusは企業向けのボリュームライセンスで一般向けの販売は無い。おそらく大量に購入して切り売りしているのだろう。Plusの付かない2019
クリプシュR-15Mは13cmクラスで最高の能率(出力音圧レベル)を誇るスピーカーだ。そのスペックはなんと94dBであり、他の追従を許さない。今回はこのSPを購入して実力を検証してみた。 クリプシュとは クリプシュはアメリカの音響機器メーカー。ホーンの技術に独自性のあるメーカーでほぼすべての機種にホーン型ユニットを採用している。10cmクラスの小型SPにまでホーンを付けているため、高能率で小型という、他社に見られない商品がある。 ラインナップはDALI同様に多く、R-15Mと同サイズの機種だけでも以下がある。 表1 クリプシュ5.25″ブックシェフのラインナップ(2020/12現在) 価格はアマゾンの輸入価格($米価格)
ファンには圧力型と風量型がある。使い道を間違うと冷却が不足したり無駄に冷やすことがある。ファン選び方と、風量を測って有効に働いているか調べる方法をご紹介する。 ファンの市場 ファンの設計は「カーペット線図」から始まる。大体の形が決まったら流体解析で形状を最適化し、PQ線図を計算して実測で確認する。ファンの基本的な形は概ね決まっていて、山洋電気の商品が一つの手本になる。 このようなファンの設計技術を持たないメーカーは既製品をコピーして作る。適当に形を決めてもそれなりに機能するから、多くのメーカーが参入している。中には、素人が思いつきでデザインしたとしか思えない珍妙な「奇形ファン」もみられる。山洋電気のブレードに見られない細工は、見た目だけの差別化を狙った「奇形ファン」かもしれない。 コピーファンや奇形ファンも、裸で回せば一応風が出る。しかし機器に取り付けたとき期待通り動作する保障はない。 フ
これまで使い捨てコンタクトは使い回し出来ないとされてきた。そこでなぜ使い回しNGとされているのかを調べ、安全に使い回しする方法を見つけた。コンタクトが安くなっても洗浄液(消毒液)が高いと意味がない。そこで、そのコストもタダ同然にできる方法を考案した。 レンズの使い回しはできない? ワンデーと称する商品を2日使い回しできたら、ランニングコストは一気に半分になる。消費者からしてみれば、恐ろしく魅力的な話だ。 例えばワンデーだと両目で年間約3.2万円かかる。ちなみにハード(メニコンZ)は両目で1.6万円、2年使えばその半分(8,000円)で済む。使い捨てコンタクトがいかに高いかがわかる。 しかしネットは次のような情報で溢れている。 「使い回しは危険」「失明の恐れも」「絶対にやめてください!」 不思議なことに業界の関係者でもない人たちまで口を揃えて同じことをいう。ソフトレンズなのに角膜が傷つくとか
木部の仕上げに自然塗料を塗ることを「オイルフィニッシュ」と呼ぶ。耐水性が弱く、普段水のかかる水回りのカウンターやダイニングテーブルに適さなかった。ところが、あるものを併用するだけで耐水性抜群の被膜を作れることがわかった。 自然塗料の特徴 自然塗料の主原料はアマニオイルなどの「乾性油」で、古くから油絵具のベースオイルとして使われてきた。 乾性油は酸素と反応して硬化する。これによってできた被膜は緻密で水や酸素を通さず、溶剤にも溶けない。但し柔らかく弾性があるため、傷つきやすく摩耗しやすい。施工方法は、これを木に染み込ませて拭き取るだけ。簡単に施工できる利点がある。 写真はアマニオイルにシッカチーフ(硬化促進剤)を混ぜて作った硬化物。このような破片を作るといろんな実験ができ物性の理解に役立つ。 オイルフィニッシュは水に弱い 木に自然塗料を塗って染み込ませたオイルフィニッシュの表面は水をはじくこと
写真はBOSE101MM。11.5cmのフルレンジユニットが見える。BOSEはこのユニット1つでプロ機器から民生機器まで支えてきたといっていい。振動板にバリエーションがあるが、基本設計は同じ。今回はこの11.5cmフルレンジの秘密に迫る。 周波数特性 BOSE101MMの音圧周波数特性。音が出るのはだいたい80Hz~16kHz。11.5cmにしては低域がよく出ている。ダラ下がりに50Hzまで伸びているため壁や天井に近づけることで低音の増強が可能。 全体にややうねりがあり、これが本機固有の音色を形成しているものとみられる。
音楽を聴きながらオーディオ雑誌を読みふける。高価な海外製コンポにあこがれを抱き「どんな音がするだろう」と想像を巡らす。これを続けていると、常識や金銭感覚が常人から離れていくようだ。オーディオ雑誌のレビューや比較は疑問だらけ。 理論面からオーディオを考察する人は少ない。感覚だけの世界に理論的な考察が加われば、オーディオという趣味の世界に新しい世界が啓けるだろう。 新着
基本的に、計算速度は「コア数」と「メモリ容量」で決まる。メモリ容量は多いほどバッチサイズ(一度に計算するデータの数)を増やせる。物体認識の学習では最低10GBいる。 NVLinkは複数のGPUを接続して計算能力を高める機能。2枚挿し以上で使う場合は対応機種を選びたい。 22年末にRTX4090が発売され、コア数だけ見ると最強たがNVLinkに対応していないほか、消費電力がべらぼうに高い。これは1枚使用に限定されるだろう。 画像生成はRTX4080SUPER。メモリが少ないがTensorコアが多くなっている。ただし3スロットモデルが多く、2枚挿しするなら2.5スロットの商品を選ぶ必要がある。大規模言語モデル(LLM)はメモリの多いRTX3090のコスパが良い。だだし在庫が枯渇しつつあり今後は中古を探すことになるだろう。 GPUは何枚あればよいか 性能を追求すると枚数は多いほど良いが、PCの実
エアコン室外機を木造のベランダや屋根に設置すると振動や音が問題になることがある。低い音が睡眠の妨げになることも。室外機用の防振ゴムを敷いてもほとんど効果がない。対策するにはどうしたらよいのか。この問題を検討して成果を得たのでご紹介する。 防振の理屈 質量と床の間にバネを挟むと、特定の周波数で振動するようになる。これを固有振動数といい、その周波数を「共振点」という。 共振点より低い周波数は振動が伝わり、高い周波数は伝りにくい(共振点の1.4倍以上が防振領域[1])。クルマのサスペンションも、建物の免震ゴムも、同じ理屈で作られている。 共振点では振幅が増えるが、減衰(ダンパー)を入れることで小さくできる。ゴムはダンパーとバネの両方の性質を兼ね備えた材料のため、防振材料としてよく使われる。 市販の防振ゴムの問題点 「防振対策は、防振ゴムを買ってきて敷けばおしまい」そんな考えの人が多いようだが、そ
皮革商品は使ううちに皮脂や汗で汚れていく。水洗いできず、手入れは乾拭きかオイル、クリーム(乳化オイル)を塗るだけ。汗や皮脂で汚れた上からオイルを塗れば汚れを革の奥に閉じ込めてしまう。私はこのことについて、ずっと疑問に思ってきた。 このような手入れをした物でも、使っているうちは問題ない。しかし、ちょっと放置すると必ずといっていいほどカビだらけになる。こうなるともう終わり。洗えないので破棄・・ 皮革商品の多くがこのパターンで消費されている。「皮革に栄養補給が必要」という話もピンとこない。「カビの栄養補給になる」という話ならわかる。 皮革のイメージを覆すオイルレザー 長持ちする皮革処理の一つにオイルレザーがある。水濡れに強く、簡単な手入で済み、使ううちに素晴らしいエイジングの風合いを得るという。オイルレザーで作られた皮革商品は、親から子へ受け継いで使っていけるらしい。 写真はTIDING/潮牛皮
昔、NECのPCは今のCapsLockの位置にCtrlキーがあった。ここは小指で押せる便利な場所、というよりCtrlキーはそこになければ不便だ。 「Ctrlは右下にもあるから、それを押せばいいじゃん」と思うかもしれないが、ここも押しにくい。タッチタイプでは、左右両端の下は最も使いにくい、デッドゾーンといっていい。 DOS/V機では小指で押すのに一番便利な場所に役に立たないCapsLockがある。私はこれまで、何らかのユーティリティ・ソフトを使い、CtrlキーとCapsLockを入れ替えて使ってきた。 Windows10になってこういうツールが見当たらなくなった。キー入れ替えツールはあるが、要らない機能がいっぱい付いてくる。単純にCtrlとCapsLockを入れ替える「だけ」のツールが欲しいのだが、ない。 レジストリにキーを追加する 一応、ASCII.jp[1]にその望みを叶えてくれる記事が
男性は何かにお金をつぎ込んで散財することがある。クルマ、時計、カメラ、オーディオなど、対象物は様々だ。男性がこのような行動に走る理由の一つに「現状の不満」がある。 とりわけオーディオ(音)やカメラ(写り)の不満は一般消費者による原因究明と問題解決が困難なことから、「高いものほど良いはず」という推測からお金(買い替え)で解決を図ろうとすることが多いようだ。 このように商品を次から次へと買いたくなる消費心理のことを、最近は「沼」と呼ぶらしい。 高額なレンズを求める行動の裏には「高価なレンズほどいい写真が撮れるのではないか」という期待がある。しかし実際のところ、写りに関する違いは F値、描写性能(主に収差)しかない。 明るいレンズほど画質がよいか 明るく高価な大口径レンズに憧れを抱く人は多い「今よりいい写真が撮れるに違いない」そう考えがち。 レンズは明るいほどレンズ径が大きくなる(F値1段明るく
「延長保障を付けておけば販売店に送るだけで無償修理されて帰ってくる」これが消費者が思い描く保障の内容だが実態はどうか。今回、保証期限ギリギリでノートパソコンが壊れたので保証申請してみた。そこでわかった延長保障の実態は、とんでもない内容だった。 実行が難しい申請手続 イートレンドで買ったノートパソコンが壊れたので、延長保障のお問い合わせフォームから保証の申請をしてみた。しかしそこは保証の受付ではなかった。別の窓口を紹介されたので、そこへ連絡。 すると届いたのは、延々140行にわたる申請手順だった。何回読み返しても良くからない。140行を数行にまとめると、たぶん次のようだ。 保証の適用を自分で判断して、諸経費を自分で払って修理見積をとり、申請書類を書いて、写真を添付し、申請しなさい。それを見て、保証するかどうかこちらで判断し、保証する場合は修理代の一部を支払います。その際、免責3000円差し引
オールドレンズの分解清掃や、カメラのローパスフィルターを清掃をする人が増えてきた。ペーパーで鯉の口を作りクリーニング液を付けて円を描く・・やってみると難しい。水滴の跡が残ったり、逆に汚れが増えてしまうことも。なぜ上手くいかないのだろう。 クリーニングペーパーを選ぶ 光学面のクリーニングでは拭き取りにシルボン紙が広く使われている。キムワイプを使う人もいるが、大丈夫だろうか。私は長いこと、クルマの洗車用クロス(不織布)で代替してきた。CDにキズが付かないこをと確認して以来、透明プラスチックの拭き上げやヘッドライトの磨きに重宝している。 光学面のクリーニングでも、できるだけ傷つきにくいものが求められる。そこで候補を集めて傷つきにくさを比較した。今回、パルプ繊維系(ティシュペーパー、綿棒、キムワイプ)、レーヨン不織布(シルボン紙、SOFT99 CARラグラグ。他、コットン系(綿不織布、脱脂綿)、P
表1の通り注文した商品が届き、箱を開けてみてびっくり。多数の不良がみつかった。 ポールの不良6本(不良率14%) 打傷、擦傷、端部変形(つぶれ)など 棚板の不良12枚(不良率21%) 粉錆び、寸法不良(穴の位置関係がおかしい)、溶接剥がれ、ワイヤー変形など 粉錆はテンションラックのセットに多く見られ、赤さびが吹いている物が1枚、あとは、赤さびの前段階(メッキのピンホールから水酸化物が吹き出し、ざらざらの状態のもの)であった。 在庫の保管環境が悪いのだろうか。こうなると乾燥剤が必要なように思える。「クリアコート」されて水周りにも安心というが、とてもそんな商品に見えない。 また、多数の打傷から、ルミナスは製造時の取り扱いが乱雑なことが伺える。 問題だらけの梱包 ルミナスのセット品が届くと、大抵「ガラガラ」いう。開けてみるとシェルフの間に挟んであったスペーサーが脱落していることが多い。 重量物に
熱伝導率の数字が高いほど、よく冷えると思って選ぶ人が多いようだ。そんなグリスを使ってみて、次の経験をしたことは無いだろうか。 「硬くて塗りにくい」「クーラーが固着して剥がれない」 「クーラーを外したら粉になっていた・・」 熱伝導率の高いグリスは元々粉っぽいものが多く、ヘラで薄く塗り延ばせない。ある薄さになるとCPUから剥がれてしまう。「グリスは薄塗りせよ」といわれるが、それができない。「熱伝導率が高くても薄塗りできないなら意味ないのでは?」「本当にこれでいいのだろうか」そんな疑問を持つ人もいると思う。 そもそも、インテルのCPUはクーラーとの合わせ面が隙間になるので薄塗りは不可能。このことは、意外に知られていない。 インテルのCPUはクーラーとの合わせ面が隙間になる 写真はインテルのCPUをマザーに取り付けた状態で灯油を滴下し、ガラス板を置いてみたところ。灯油が左右に分かれている様子から、
以前フルデジタルアンプとしてソニーTA-F501とケンウッドのR-K1000を紹介したが、現在はどちらも生産終了しておりオークションなどで中古を入手するしかないようだ。ソニーには高価なTA-DR1a(受注生産品)があったが生産終了している。演算による桁落ちが原理的にない「パルスハイトボリウム」を有するS-Master Proはフルデジタルアンプの理想解の一つだが、新品で入手できる製品は市場からに消滅しフルデジタルアンプは幻になりつつある。 キットやガレージメーカレベルになるといろいろあるが、オーディオは楽器同様、「見た目」も大切な要素だ。この点満足する商品は非常に少ない。現時点もTA-F501が一番のお勧めに変わりはない。 <参考購入先> デジタルアンプ一覧 ソニーのデジタルアンプ一覧 TA-F501は中古で入手可能です <2015/1/11 お勧め追加> DENONのデジタルアンプ シン
写真はパイオニアのPC内蔵型ブルーレイドライブ(BDR-207M)。性能が良く動作音も静かだが、この商品には決定的にダメなところがある。 パイオニア ブルーレイドライブの問題点 それは、1年過ぎたあたりからイジェクトボタンを何回も押さないとトレイが出てこなくなること。 一応出ようとするのだが、何かに引っかかって出てこない。ネットを検索すると同様の症状を訴える人がいるので、私の掴んだ商品が運悪く故障したわけではなさそう。分解してグリスアップしたが改善しない。メカ系の摩擦が原因というわけではないようだ。 この手のパーツは修理代より新品価格の方がはるかに安いため使い捨てになる。今や千円台で買えるマルチドライブなら買い換えだが、ブルーレイの場合、使い捨てするにはまだ勿体無い。 トレイが出てこない原因 「このストレスを我慢しながら使い続けるしかないのか」 そう思っていたところ、この問題を詳しく調べて
「低音がボワボワする」「音がはっきりしない」「高い商品に買い換えれば・・」そう思って行動しても結果は変わらない。「部屋に原因があるのでは?」そんな考えが頭をよぎるが具体的にどうしたら良いか、わからないから機器の買い替えに走ってしまう。 スピーカーの設置を変えたり、パネルを立てたり、インシュレーターを入れたり、ケーブルを変えてみたり、いろいろ努力する人もいる。何かを変えれば多少は変わるが、本質的には変わらない。 一方で、「いい音を出すにには部屋が重要」「部屋が良くないと、どんなに良いスピーカもその性能を発揮できない」という話がある。 そこで今回は、この問題の本質「何が音を悪くしているのか」に関して、部屋が原因で起こる音の問題について詳しく調べ、部屋の音響特性を簡単に改善できる方法をご紹介する。そして最後に、スピーカーの最適な設置方法をご提案する。 音を悪くしている原因のほとんどは「定在波」
用途別にいろんな洗剤が売られている。これらのほとんどは安く自作でき、市販品と同等以上の汚れ落ちが期待できる場合がある。汚れ落ちの仕組みと、いろいろな洗剤の自作例をご紹介したい。 洗剤の種類 市販の洗剤は、大抵次のどれかである。 界面活性剤 特性(イオン性)によって性質に違いがある。洗浄剤には陰イオン系と非イオン系が主に使われ、手荒れが問題になりやすい台所用は中性が多く使われる。いずれも汚れに浸透して包み込み、浮きあがらせることで汚れを落とす。 商品は、石鹸、マジックリン、キュキュット・・など非常に多い。用途別にいろんな商品があるのは、要求される濃度が用途によって違うため。ならば濃い原液を買って用途別に薄めて使えばいい。ここに自作の余地がある。 酸・アルカリ洗剤 酸性洗剤:塩酸(サンポール)スルファミン酸(トイレのルック)、クエン酸 アルカリ洗剤:炭酸ナトリウム、炭酸ソーダ、重曹、アルカリ電
イトーキのプラオとバーテブラII(いずれも楽市で中古を購入)およびコクヨのプントとトレンザについてレビューする。 左の写真はプラオとバーテブラII。少々難ありの品だったが状態は比較的良好で、機能的な支障は何も無い。シートにヘタリはなく丁寧に洗浄されておりいやな匂いは全くしない。上下調節のガスも抜けなく良好。「イスはパンツと同じ、他人が使ったものは綺麗でも気持ち悪い」と思っていたが、中古でこれなら文句無い。 プラオのシート裏には取説を入れるスロットがあり、取説が付属していた。 とりあえずキャスターの軸受部にプラスチックに安全なオイル(Rational003)でグリスアップ。プラスチック黒部のスリキズはリボスの自然塗料(カルデット 黒檀)でタッチアップ。これはベタついたアームレストの改質保護にも使える。 【プラオ】 デザイン・インテリア性 購入したのはローバック&固定肘。丸みのあるエッジで統一
RawTherapeeはフリーのRAW(デジカメ生データ)現像ソフト。最近大幅に機能強化され使い勝手や安定性も向上した。機能は実に強力多彩。文化財の記録など、時間とコストをいとわず最高の処理結果を求める用途に応えてくれそうなソフトだ。 RawTherapeeの特徴 RawTherapeeは現像に特化されていて編集加工機能はほとんどない。これはフリーソフトのGIMP※と連携する解決策が用意されている。 ※:GIMPは使い勝手にクセがありバージョンによってはRawTherapeeとの連携(編集結果の同期)がうまくいかない。このようにフリーだから仕方ないと思える品質問題もあるが着実に進化しておりPhotoshop CCに近づいている。 GIMPは現在8bit/chしか対応していないが、Ver3から16bitに対応する予定でこの問題も解決する見通し。私がGIMPを敬遠してきたのは編集するたびに劣化
ネット上にはグリセリンを使った自作化粧水の記事がある。「化粧水が安く作れる!」そう思って作ってみた人も多いと思う。でも使用感が良くない。肌の表面で弾いてしまって肌に乗らない。そんなわけで、やめてしまった人が多いのではないか。この問題を改善し、市販品と同じ使用感の化粧水をはるかに低コストで作る方法をご紹介したい。 ネットの化粧水レシピ ネット上に化粧水の作り方と称する記事は多い。いろんな人がいろんなレシピを書いているが、原本は文献1と見られる。基本的な配合は次の通り。 尿素 50g(窒素46%と表示されている肥料用) 水道水 200cc 86%グリセリン 5cc 成分濃度は、尿素20%、グリセリン1.7%。尿素が保湿とピーリングを担い、グリセリンが保湿助剤という。顔に塗る場合はこれを10倍に希釈するとされる。水に精製水を勧める記事もあるが、「水道水」でいい。わざわざ日持ちしない「精製水」を使
ホイールの重さを検討するためには、地面とホイールの間にばね要素(タイヤ)を考慮する必要がある。その場合の車体の振動モデルは2質点モデルとなって図1のようになる。 モデルの要素は、m1:ホイールの質量(実際にはばね下の総質量)、m2:車体の質量、k1:タイヤのばね定数、k2:サスのばね定数、c1:タイヤの減衰係数、c2:ダンパーの減衰係数、x0:路面の上下変位、x1:タイヤの上下変位、x2:車体の上下変位である。 図1のモデルの運動方程式は、次の式で表せる。 m1d2x1/dt2 + (c1 + c2)dx1/dt + (k1 + k2)x1 – c2dx2/dt – k2x2 = c1dx0/dt + k1x0 (1-1) m2d2x2/dt2 + c2dx2/dt + k2x2 – c2dx1/dt – k2x1 = 0 (1-2) このモデルを使って振動伝達率を求めてみよう。 これは
ホームセンターで亜鉛入り塗料が買える。これは元々、屋外に置いた金物の錆を防ぐものだが、プラスチックの劣化防止に驚異的な効果がある。今回はこれを詳しくご紹介したい。 亜鉛入り塗料の性質 亜鉛入り塗料とは、亜鉛の粉末を含む塗料のこと。ほとんど亜鉛だけの「亜鉛メッキ塗料」と、シルバー系の顔料を多く含んだジンクスプレーがある。亜鉛メッキ塗料はローバルが老舗。ホームセンターではジンクスプレーが入手しやすい。 プラスチックの劣化要因は紫外線。亜鉛は金属なので紫外線を通さない。これがプラスチックに保護に役立つ。しかしそれだけで終わらない。 亜鉛は次第に錆びて酸化亜鉛になる。鉄の防錆に使った場合はそこで寿命だが、プラスチックに対しては錆びても紫外線から保護してくれる。酸化亜鉛は、紫外線から肌を守る「UVローション」に配合されている紫外線散乱剤だ。 金属系塗料は他にもあるが、亜鉛は錆びても紫外線から保護する
「乾燥肌を改善する」と称する商品が多くあるが、どれを使ってもイマイチだと思う。化粧水はすぐ乾燥しオイルはベタベタするだけ。乳液は化粧水より多少マシ。ステロイドに頼る人も。そもそも、何故こうなってしまうのだろう。 皮膚が潤いを保つ仕組み 肌は皮脂(油分)と汗(水分)が混ざった「天然クリーム」によって潤いを保つといわれる。皮膚の表面にいる菌は皮脂を分解し肌を弱酸性に保つ重要な役割を担っている[1]。 乾燥肌や皮膚炎は、これらのバランスが崩れることで起こることをまず知っておきたい。 市販の商品はなぜ効果が続かないのか 「乾燥肌を改善する」と称して売られている商品には3種類ある。 水性の化粧水、油性の保湿オイル、両者を混合して乳化した乳液 大抵はこの中のどれか1種類だけ買って「効果ないね」で終わっていると思う。化粧水はすぐ乾燥してしまい、オイルはベタベタするだけ。乳液は化粧水より多少マシ。そんな感
それは全くの偶然だった。電気炊飯が不味いと言われる真の原因をついに発見した。そしてその改善策を考案した。この方法はすべての炊飯器で適用できる。味の不満で買い替える前にぜひ試してほしい。 炊飯の方法と美味しさの関係 「おいしいご飯が食べられることが幸せ」ご飯にこだわる人は炊飯器選びにも熱が入る。ご飯の仕上がりは炊き方によって異なる。おいしく炊ける順に並べると、次が定説のようだ。 1.かまど炊き>2.ガス炊飯>3.電気(IH)>4.電気(ヒータ) 多くのメーカが「かまど炊き」をリファレンスに炊飯器の開発をしているという。使う窯や加熱方法によって「炊きムラ」が出ることがあるが、これを除くと基本的には、同じお米、水加減、工程で炊いたご飯の味に、違いはない。 圧力、真空、土鍋・・すべて関係ない 最近の電気炊飯器の主流は電磁誘導加熱(IH)であり、カタログをみると「おいしく炊くため」と称する様々な細工
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