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画力アップ
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二度とその扉が開くことはないと思っていた旧亀岡商工会館で、4日間だけのアート展示「空白の果て」が行われました。 商工会議所が出ていってから20年超。ネオンがまだ点灯する事が驚きです。 前回訪問の際は青々としていた蔦が、たった2ヶ月で赤や黄色に。季節は移り変わり、取り壊しの日が着々と近づいているのを感じます。 館内探索は今回が初めて。 剥がれ落ちた天井はアートではなく、自然にそうなったそう。戦後モダニズム建築は、ホラー空間と化していました。 すぐキワを保津川が流れるものの、その姿は見えません。ゴゥゴゥと瀬音だけが聞こえ続けます。 かつては保津川観光の拠点で、宿泊設備もありました。階段を降りた先の大浴場、最後に湯がはられたのは何十年前?隣の家族風呂は暗すぎて写真に撮れず。 窓の外には「SANGA STADIUM by KYOCERA」が煌々と輝き、スタバマークも見えます。周辺はこの数年で劇的に
京都にある任天堂旧本社ビルがホテルに生まれ変わることになりました! 山内房治郎が社長を務め、トランプと花札の製造でぐんぐん業績を伸ばしていた1933年(昭和8年)、合名会社山内任天堂の社屋として完成しました。 所在する下京区鍵屋町は、鴨川と高瀬川に挟まれた静かなエリアながら、すぐ近くには花街の痕跡が色濃く残っています。 間口約10m、奥行き約80m。鰻の寝床のような細長い敷地に、3棟の建物が奥へと連なります。1959年にJR鳥羽街道駅前に本社が移った後は営業所になり、近年は閉鎖状態でした。 ホテルの完成イメージです。今回のホテル化計画「(仮称)かぶやまProject」では既存建物を改修、一部新築し、20室の客室、レストラン・バー・ジム・スパなどを設置することが明かされました。レストランは宿泊者以外も利用可能です。 2つのモノクロ部分が新築で、裏手でL字型に繋がっていると思われます。一方、黄
ステンレスを纏った工業製品のような御堂筋ダイビル。その解体が近づいています。 御堂筋ダイビルは昭和39年(1964)、東洋工業大阪支社ビルとして完成。東洋工業は今のマツダ。1、2階が車のショールームでしたが、未来的なイメージを現したビル自体、大きな広告塔だったといえるでしょう。 竹中工務店の設計施工で、無骨一辺倒ではなく、窓枠の丸みで印象を柔らかくしているのがポイント。 屋上から突き出た塔屋もかなりの存在感です。屋上看板「御堂筋ダイビル」は当初は「MAZDA」でした。 昭和50年(1975)、大阪建物(現ダイビル)が取得してテナントビルに改修、名前を「御堂筋大阪ビルヂング」に改めます。「大阪ビルヂング」は同社の創業時の商号で、建物名称にもそれを付けるのが通例でした。 ダイビル2棟の建替スケジュール(予定)が出ました 御堂筋ダイビル 2020年末閉館 → 2023年度竣工 敷地面積:1483
菊竹清訓が設計した西武大津店(西武大津ショッピングセンター)の見どころは何といっても外階段! 建物の東西それぞれの側面に、外階段が付いています。 千日デパート火災、大洋デパート火災、西武高槻ショッピングセンター火災 昭和47~48年に立て続けに起こった百貨店火災への対策が考えられていた時代に、西武大津店は計画されました。外階段は避難用として生まれたのです。 この建築がユニークなのは、そんな避難用階段をデザインの主役にもってきたこと。強烈なインパクトを残す造形は、安心感を視覚的にアピールする狙いがあったのかもしれません。 設計者の菊竹清訓に関しては以前、鳥取の東光園を記事にしています。 祝!戦後モダニズム建築登録有形文化財登録答申! 前回の寒河江市役所庁舎に続く第2弾記事。今回とりあげるのは鳥取県米子市の皆生温泉にある東光園本館です。 ↓前回記事 東光園は昭和初期に開業した観光旅館です。文化
残念ながら解体が決まってしまった中野サンプラザ。その建設当時のイラストを見る機会があったのですが、あまりに素晴らしかったのでビルへの惜別の想いも込めてご紹介。 日本最大級の一般参加型建築イベントであるイケフェス大阪2018。今年の日建設計大阪オフィスの展示は、お抱えイラストレーター陣が描いたイメージパースやペン画などでした。 チームで描く枚数は年間500枚以上で、プレゼン資料等に用いられるのだそう。見慣れたビルもイラスト時点ではまだ世に存在しない。そう考えると何だか新鮮に映ります。 日建設計大阪オフィスの展示にあった幻の7階建て住友銀行本店。 関東大震災の影響を受け、2階減で建設せざるを得なかった長谷部鋭吉の無念を、後輩たちがイラスト(1960年作画)で晴らしていました。 pic.twitter.com/buioEni5w9 — shoken@ビル景 (@bbbuilding100) 20
旅とビルと建築と Scroll 新着記事 叡山ホテルの移築先 豪華ホテルは軍需工場寄宿舎に 2023-01-15 現代建築 【廃墟探検】比叡山の叡山ホテル跡へ 2023-01-14 現代建築 船から天保山ジャンクションを見てみよう!大阪ベイエリアの貸切クルーズは見どころ満載 2022-11-23 旅・いろいろ 西陣織物館 旧貴賓室を見学に行ったら渡り廊下に心を奪われた 2022-11-16 近代建築・古建築 もっと見る 高層ビル・都市 光世証券本社ビルから眺めるTHE水都大阪な大絶景 2022-10-272022-10-29 【屋上夜景】大阪梅田ツインタワーズ・サウス|阪神梅田本店 2022-06-202022-07-01 さよなら本町駅のマルコ 第二有楽ビルが建て替えへ 2021-12-29 南都銀行本店が新大宮に!移転先はNTT西日本新大宮ビル跡地 2021-12-092022-04-
世界に100万人超の信者を抱える天理教の神殿はその巨大さに対して気軽な見学が可能。新宗教はちょっと…と敬遠してしまうのはあまりにもったいない!そこには驚きの大空間が広がっています。 ※私は天理教建築のファンであって信者、関係者ではありません。天理教の用語と理解が間違っていたらゴメンナサイ。 通常、街の中心となるのは駅だったり市役所だったりしますが、天理市においては天理教の教会本部がその役割を担います。 もともとこの辺りには30軒程度の農家があるだけでした。そのうちの一軒を住まいとしたのが教祖である中山みき。病気平癒など不思議な力をもった彼女のもとには次第に多くの信者が集うようになりました。 そしてある時、庭の一点を世界の中心である“ぢば”と定めたのです。いまの巨大な神殿はその“ぢば”を囲って立てられています。 GoogleMapで配置を確認。小さな家から始まった祈りの場はどんどんと増築され
日本最大の宗教都市である奈良県天理市。唯一無二の景観が時に話題になりますが、その景観形成に大きく貢献しているのが「おやさとやかた」と呼ばれる建物群です。 いくつもの千鳥破風を置いた屋根。高欄が付いた外回廊。窓枠などに施された朱色のアクセントカラー。「おやさとやかた」はひと目でそれと判別できる強烈な個性を放っています。 用途は信者のための宿泊施設である「詰所」や修養の場、病院、天理大学に天理小学校、資料館など様々。長大な建物が数ヶ所に散らばって林立します。 GoogleMapで配置を確認してみましょう。黄色く色付けしたのが「おやさとやかた」です。じっと眺めてみると何か気付くことはありませんか?教会本部(神殿)を中心にして正方形を描く作業途中のような…。 実はホントにその通りで「おやさとやかた」は天理教が世界の中心と定める“ぢば/甘露台”を“八町四方”で囲うための施設なのです。 “ぢば/甘露台
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