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衆院選
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カナダのブリティッシュコロンビア州で、先住民向けの寄宿学校の跡地から215人の子供の遺骨が発見された。過去の記録によれば、この宿舎学校で命を落とした先住民の子供の数は51人とされていたが、レーダーを使って学校の跡地を捜査したところ、記録の4倍以上もの遺骨が見つかった。カナダに住んでいても、先住民向けの宿舎学校がそもそもどんな場所で、そこでどんな酷いことが起きていたのか、知らない人が多い。 宿舎学校とは、19世紀後半から近年まで、先住民の子供に同化教育を提供するために設立された施設で、キリスト教会によって運営されていた(もっと詳しく学びたい人はこちら)。宿舎学校の目的は、先住民の子供を家族、コミュニティ、言語、文化から切り離し、白人キリスト教を強要させ、「先住民としての資格」を剥奪するためにあった。宿舎学校に連れて行かれた子供たちは身体的虐待、心理的虐待、性的虐待を受け、劣悪な生活環境の元で
ケンダル・ジェンナーが出演するペプシの最新CMが大炎上し、放送中止となった。どんなCMかといえば、写真撮影で忙しいケンダル・ジェンナーが繁華街を賑わすデモ行進にインスパイアされて、仕事を放棄してデモ行進に参加し、デモ行進を睨みつける警察にペプシブランドのコーラを手渡して、それを飲んだ警察官が笑顔になって一気にみんなパーティムードで大騒ぎ。そんな一見ポジティブなCMはどうしてこんなに批判されているのだろうか。 このCMはきっと政治的に敏感な今時の若者をターゲットしようとしたのだろう。今の北米で問題になっている警察による黒人コミュニティへの暴力行為やイスラム系移民に対する入国拒否などの深刻な課題と、それに対して立ち上がる数々のデモ行進を反映させようとしたものの、あまりに的外れな内容になってしまった。CMの制作を担当した人たちの知識やリサーチが足りなかったのか、このCMに登場するデモ行進は現実離
「家族だから」とか「血が繋がっている」という理由で、誰かと無理して親しい関係を保つ必要はない。どんな人間の繋がりに価値を見出すのかは人それぞれ。どんな形の家族やネットワークを築くのかも人それぞれ。「伝統的な」家族や恋人の価値観を押し付けられやすい季節だから、それを忘れずに。 — キャシー (@torontogay69) December 18, 2016 140字だけでは説明しきれない複雑な問題だから、ブログでもっと説明したい。 子供の頃から、家族は何よりも大切だと教わってきた。うちは父と母の三人家族だったが、親戚も含めると大家族に膨れ上がった。年末年始は特にみんなで集まることが多かった。美味しい食事がたくさんあって、いとこたちと馬鹿騒ぎできるのは楽しかったが、そうではないことも多かった。絵を描くのが好きだったから、理系だらけの家族から「文系に進んではいけない」という親切な忠告をもらうこと
2016年7月3日に開催された第35回トロントプライドパレードは、初の試みとなったプライド月間の最終日を飾る盛大なイベントである。ジャスティン・トルドーがカナダ首相としてプライドパレードに参加し、フロリダ州オーランドのゲイクラブ銃撃事件の後ということもあって、始まる前から例年にはない熱気が伝わってきた。そして、開始からまもなくして、歴史に残る事件が起きた。 今年のプライドパレードの先頭を立つのは、Black Lives Matter(訳:黒人の命は重要だ)である。元々はアメリカでの警察や政府による人種差別や暴力に対する反対デモ団体だが、同じ問題を抱えるトロントにもそのムーブメントは広がった。彼らが率いるプライドパレードが政治的になるのは誰もがわかっていた。 プライドパレードが中間地点を差し掛かった頃、Black Lives Matterは行進を止めた。彼らは一斉に床に座って、そこから前に進
いつもと同じ日曜日の朝。 紅茶を飲みながら携帯をチェックした。 フロリダのゲイクラブ銃撃のヘッドラインでニュースフィードが埋め尽くされていた。 「死者20人」という数字はどんどん増えて、午後には「死者50人」になっていた。 イスラム教徒であるオマル・マーティン容疑者がゲイを嫌悪していたという証言も出てきた。 そんな悲しいニュースと共に、ネット上は醜い言葉で溢れていた。 多くの人たちは怒りの矛先をイスラム教徒へと向けた。 携帯の電源を切った。 正直、あまりのショックに頭の中が真っ白だった。 6月、トロントはプライド月間を盛大に祝っている真っ只中である。 プライドが抗議デモから祝典に変わったのは、それだけ社会が変わったという証拠だ。 しかし、2016年にフロリダのゲイクラブで50人が銃殺されたというニュースはそれを揺るがすには十分だった。 その場にいた人たちのことを考えただけで胸が痛んだ。 時
今週末より来週末にかけて開催中のプライドを大満喫しているキャシー。 仕事も忙しい時期だけど、こうして街全体が性の多様性を祝福するなんてステキじゃない。 だから寝る間も惜しんで、楽しそうなイベントにはできるだけ参加しているわ。 そんなポジティブで愉快なプライドなんだけど、たまにネガティブなことにも出くわす。 今夜はトロント全体でオールナイトのプライドアートショーがあったので。 ローカルなアーティストによる展示やスペシャルイベントを楽しんでいたのね。 そんな中、知り合いと久々に会ったので世間話をしていたのよ。 この方とは、トロントに来たばかりの頃に知り合ったので、出会ったのは6年も前。 ただ、その6年間、実際に話をしたのはたったの数回で、そこまで深い繋がりはない。 そんな他愛もない世間話のはずが、だんだん様子がおかしくなってきて。 彼の口からこんな言葉が飛び出した。 「あなたが書いたブログのせ
最近の投稿 咽頭淋病でもロマンティックは止まらない 人生いろいろ、プライドも色々 トロントのハッテン場でサル痘向けワクチン接種が始まったよ ついに、新型コロナウイルスに感染したわ ロックダウン再び、オミクロン、そしてエンデミックへ? アーカイブ 2022年11月 (1) 2022年6月 (3) 2022年1月 (1) 2021年7月 (1) 2021年6月 (6) 2021年5月 (5) 2021年4月 (3) 2021年3月 (2) 2021年2月 (2) 2021年1月 (4) 2020年12月 (5) 2020年11月 (2) 2020年3月 (1) 2020年1月 (1) 2019年3月 (2) 2018年4月 (3) 2018年2月 (1) 2017年11月 (1) 2017年9月 (2) 2017年8月 (3) 2017年7月 (1) 2017年4月 (4) 2017年3月 (
先日、仕事でウィンザーとレミントンに行ったと記事で書きましたが。 今日は、その衝撃的な事実とやらを、少し話そうかと思います。 正直、まだ消化しきれていない部分もあるんですが、キャシーなりの理解の元に書きます。 トロントから車で4時間以上離れたウィンザーとレミントン。 ウィンザーは、アメリカのデトロイドがすぐ近くに見えるなかなか栄えた都市で。 レミントンは逆に、畑が一面で、都心部もウィンザーよりずっと小さいです。 レミントンの畑で、夕日を眺めるキャシー。 キャシーたちがなぜこんな場所まで来たのかというと。 ここで、畑仕事をするタイの移住労働者たちを訪れるためです。 カナダは、土地は広大だけど、人口がめちゃくちゃ少ないんです。 だから、多くの企業は労働力を補うのに、移民や移住労働者に頼っています。 移住労働者たちは1年や2年の期間限定契約でカナダに訪れ。 お金を稼いでまたそれぞれの国に帰ります
ここ最近、ツイッターで差別に関する議論をすることが多い。 そうした議論になる度に、平等と特権をあまり理解してない人から反論リプをもらう。 あからさまな煽りはスルーするけど、議論できそうな人には時間をかけて説明したりもする。 ただ、140文字の縛りでこれを説明するのは本当に大変なのよ! そんなわけで思いっきり愚痴ってしまったわ。 どうして女性専用車両ができたのか。どうしてゲイパレードがあるのか。どうして黒人歴史月間があるのか。日本には人種差別があること。“男性差別”が実はフェアに社会が変わろうとする過程での特権階級の不満でしかないこと。こういうの学校で教えてほしい。いちいち説明するの本当に面倒くさい。 — キャシーさん (@torontogay69) 2013年3月9日 だから、社会の基本である平等と特権のこと、もう一度おさらいしようと思う。 この記事のリンクを貼れば、毎回必死に140文字で
ハッキリ言ってしまおう。 ゲイは女性が嫌いだ。 うーん、ちょっと誤解を招くかもしれない。 ゲイはマンコが嫌いだ。 うーん、言いたいことと違ってきた。 「ゲイと女友達はベストフレンドでしょ?」 なんて反論する人もいると思うが、それとこれとは違うのよ。 ちょっと長くなるけど、頑張って言いたいこと説明してみるわ。 最近、こんな本を手に取って読み始めたのね。 Does this baby make me look straight? 和訳:ゲイでも子育てしちゃうわよ(かなり意訳) 英語タイトルを見て、ヘテロで保守的な家族観によって。 ゲイがストレートに似てきている現実を風刺した本かと思って衝動買いしたら。 案外フツーなゲイカップルの子育て本で、少しガッカリした。 それでも、この著者の読みやすくて、面白い文章のおかげで。 いつのまにか夢中になって、あっという間に読み終えてしまった。 この本、こうやっ
あたしの友達のレズビアンカップルが先日ちょっとした旅行に出かけたのね。 付き合って間もない二人は、真夏のモントリオールを満喫しつつ。 二人きりのホテルの部屋で、夜遅くまで盛り上がってたわけ。 彼女曰く、深夜3時にかなり大声を出して喘いでいて。 あまりの騒ぎに、他の部屋に泊まってた人にもだだ漏れだったのか。 トントンっと、最中に部屋のドアをノックされたそう。 それを聞いた二人は、少し反省をしてその夜はそのまま寝たらしい。 次の朝、身支度を終えて朝食に出かけようとした彼女たち。 ふと見ると、ドアの隙間に紙切れが挟まっていた。 手に取って読んでみると、こんなことが書いてあったそう。 “隣の部屋に泊まってる男7人組です。 もし良かったら、俺らも参加させてください! YES? MAYBE? 返事待ってます。” 普段から手をつないで歩いてるだけで男たちにナンパされて困ってる二人。 このメモを見て、一目
先日、彼氏とのデートで映画『The Help』を見てきた。 主演のエマちゃんのあまりの大根役者ぶりに驚いたけど。 脇役たちの名演が光っていて、全体的にはとてもよかった。 この映画は、1960年代の公民権運動時代を扱った作品で。 アメリカのミシシッピー州でメイドとして働く黒人女性の話である。 アメリカで奴隷が解放された100年後、黒人は未だに人種差別に苦しんでいた。 先進的な州では公民権運動が本格化するのとは逆に、この作品の舞台となるミシシッピー州では未だに裕福な白人層が黒人を酷使していた。 白人はアフリカの子供のためにチャリティーイベントを主催する傍ら、自分の家に仕える黒人メイドは汚いという理由で同じトイレさえ使わせなかった。 テレビで公民権運動のニュースが流れても、白人も黒人も、誰も声を上げない。 中でも印象的だったのは、一番の人種差別家である女性が言う台詞だ。 「そんなことをしたら、た
人生、白と黒で物事がシンプルに成り立っていれば楽なんだろうけど。 実際はとてもカラフルで複雑、だからそこワクワクするんだけどね。 しかし、人って“オトナ”になるにつれて色を見ることを怠るようになる。 だから、白と黒の箱に物事を分類できれば、それに越したことはない。 本当の色はどうあれ、社会はいつも白と黒に分けちゃうのだ。 「男」と「女」。 「大人」と「子供」。 「日本人」と「外国人」。 社会の中の白と黒の箱は数えきれない。 ゲイコミュニティもそんな白と黒の箱からはみ出た存在なんだけど。 そんなカラフルなはずのゲイコミュニティでも、白と黒の箱は存在する。 「ノンケ」と「ゲイ」。 こんな簡単に社会を分けちゃう人がゲイの中にはたくさんいる。 でも、それじゃいろいろと忘れていませんか? 例えば、バイセクシュアル(バイ)はどこ? バイとは、両性愛者のことで、男も女もイケる方のこと。 省略形であるLG
ただ今、The Grid TOの『次世代ゲイの始まり』という記事が大きな話題となっています。 この記事では、自らを次世代ゲイと呼ぶトロント在住の9人が彼らの“ゲイとしての経験”を赤裸々に語っています。 つまり、トロントというゲイの権利が確立された街で、今のゲイはどのように変わって行くのかについて論じているんです。 キャシーは正直、記事の写真を見ただけでどうせろくなことは書いてないだろうと思って、最初は読まずにパスしました。 白人ゲイを9人集めちゃ、偏った記事になるに決まってるもの。 しかし、あまりにも周りの反響が凄かったので、ちゃんと時間をかけて読んでみたんです。 そしたらやっぱり、予想通り下らない内容でした。 簡単に要約すれば、恵まれた人生を送った白人ゲイたちが、未だにレインボーとか、プライドとか、ゲイコミュニティにこだわってるゲイたちは古くさいと言っているわけです。 「次世代ゲイはレイ
平和な火曜日、うちのパートナーが深刻な顔で近付いてきた。 「オーラル・ガナリアになった」 え? オーラル・ガナリア? まさかのオラガナ!(咽頭淋病のことよ) 淋病自体はよくある性感染症だが、オーラルで感染するのは珍しい。 … 続きを読む 咽頭淋病でもロマンティックは止まらない
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