ぼくはCPUの動く姿を見るのがとても楽しくて、それが何の役に立つかはまったく関心がない。関心がなくても想定くらいはないと設計ができないから、仮の目標としてBASICを動かすことにしている。BASICはインタプリタ型のプログラミング言語で、いまどきの感覚でいうとスクリプトの実行環境になる。つまり、BASICが動いたからといってそれだけでは何の役にも立たないのだが、2、3の文言でCPUの動く姿を見られるし、頑張ればある程度は役に立つ働きをする。ぼくの趣味と趣味でない範囲の境界にあって、ここまでなら妥協できる。1970年代のパソコンがBASICを搭載していたこともそんな理由だと思う。 とっかかりにちょうどいいのはドクタードブズジャーナルの1976年5月号(バグあり)と6月号(バグ修正済み)に掲載されたパロアルト版Tiny BASICで、8080のアセンブリ言語で書かれたソースが出回っている。日本