第1回【雑誌の殿堂「大宅文庫」が“グーグルを先取りした”と称される理由…なぜ大宅壮一は「つまらない記事」の所蔵にこだわったのか】からの続き 明治時代からの雑誌が所蔵されている「大宅壮一文庫」。ここでは雑誌が発売されると、スタッフがひとつひとつの記事に索引をつけてゆく。同館の索引チーム・編集委員の小林恭子さんは、索引作成のためにさまざまな雑誌に日々目を通し、また一方で利用者のニーズの変化も目の当たりにしてきた。では、そんな大宅文庫において、これまで多数回検索されたのは、一体どんな記事だったのだろうか。(全2回のうち「第2回」)【高橋ユキ/ノンフィクションライター】 【写真】おびただしい数の雑誌が整然と並ぶ書庫は壮観のひと言。廃刊・休刊した雑誌も読むことができる 索引カードが黒くなるほど 先に答えを明かせば、同館で最も検索された雑誌記事のひとつは「田中角栄研究」だという。小林さんによれば、 「