女子栄養大学の栄養科学研究所はその前身の戦時中から、国民の危機に際して栄養学上の重要な提案を国民と政府に行って来ました。今回の新型肺炎への栄養学的対処も「栄養と料理」(女子栄養大学出版部)の6月号に解説しますが、出来るだけ早く伝えるため、要点を栄養科学研究所のホームページからお伝えします。 昨年末から中国武漢市で発生した新型肺炎はCOVID-19と命名され日本や世界で大きな問題となっています。伝染病ですから濃厚感染の機会を減らし、手洗いを始めとする予防が第一です。新型コロナ専門家会議が指摘するように「なんとか持ちこたえているが、爆発的な感染爆発を予防する必要」があります。しかし、今や明確な感染者は千人に迫り、同会議が「半数は誰から感染したか不明」と言うように不顕性感染者からの感染を防ぐことが困難になりました。COVID-19の検査が普及して多数の陽性者が病院に押し寄せれば医療が崩壊するので