「幸せの国」、暗号資産に賭け 水力発電活用、経済苦境のブータン 時事通信 外経部2024年07月14日07時03分配信 【図解】ブータン 「幸せの国」として知られるヒマラヤの王国ブータンが、暗号資産(仮想通貨)への投資に注力している。コロナ禍からの経済立て直しに苦慮する中、豊富な水資源から生まれる電力を生かしてマイニング(採掘)施設を整備。相場が乱高下する恐れもあるリスク資産に、国の未来を賭けている。 再エネ、デジタル分野に注力 ブータン首相インタビュー 投資は2019年に始まったとされる。ブータン政府は詳細をほとんど明かしていないが、ある政府高官は経済の多角化のために投資していると認めた。首都ティンプーで家具販売会社を営む男性(42)は「公にはなっていないが知っていた」と話した。 米経済誌フォーブスは23年、衛星画像などを基に、政府が運営するマイニング拠点とみられる4カ所の存在を報じた。