道半ばの「指定価格」家電 値崩れに歯止め、客離れ懸念も 時事通信 経済部2024年06月26日07時10分配信 指定価格商品が並ぶ家電量販店の売り場=11日、東京都葛飾区 家電メーカーが販売価格を指定し、代わりに在庫の返品に応じる「指定価格制度」が登場して約4年がたった。先行して始めたパナソニックの商品は値下げ合戦に巻き込まれなくなり、利益押し上げ効果も出ている。ただ、消費者の節約志向が高まる中で客離れへの懸念は根強く、追随するメーカーは一部にとどまる。 白物家電出荷額、2年ぶり減 コロナ禍収束で反動 パナソニックは2020年度、炊飯器などを対象に指定価格制度を導入。その後ドライヤーなどに拡大し、22、23年度の2年間で約100億円の利益押し上げ効果があったという。品田正弘社長は「商品価値があるものを値崩れさせずに売ることは、流通、消費者からも求められている」と強調する。 家電は発売から一