タレントのフワちゃんがXに不適切投稿をしたことで炎上し、番組の休止や広告動画が非公開となるなか、問題の投稿の対象となった芸人のやす子へ直接、謝罪したことが伝えられた。だが、削除されたとはいえ全世界から見えるXに投稿された極めて不適切な文面は、フワちゃんと直接の関わりがない人たちにも、とくに「いじめ被害」経験がある人たちにとって、つらい記憶と感情を呼び覚ますきっかけとなってしまったようだ。人々の生活と社会の変化を記録する作家の日野百草氏が、あまりに気軽に使われる不適切な言葉が「いじめ体験者」たちに与える影響についてレポートする。 * * * 「いじめの典型的なやつですよ。お笑いっぽく『お願いだから、早く死んで~』とか、ノリっぽく周りを巻き込む感じでイジるんです」 中学時代にイジメを経験したという大手IT系企業に勤める男性会社員(30歳)は、自身の体験からタレント、フワちゃんがやす子さんに対し