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不適切にもほどがある。自民党安倍派の裏金事件の責任を取り、離党した世耕弘成前参院幹事長。代表を務める資金管理団体「紀成会」は2月末に政治資金収支報告書を訂正し、裏金計1542万円とその使途を追記したものの、常識外れの支出が日刊ゲンダイの調べで分かった。裏金でナント、高級シャンパン「ドンペリ」を何本も購入していたのだ。 ◇ ◇ ◇ 日刊ゲンダイは紀成会が収支報告書を訂正・追記した際、添付した領収書を情報公開で入手。2021~22年分では「政治活動費」のうち「交際費」に「贈答品代」を新たに付け加え、うち計5件、総額45万6030円を「酒代」に浪費していた。 領収書で判明したのは、1本あたりの金額のデカさと世耕氏の「高級シャンパン好き」だ。例えば、21年6月10日には「ルイ・ロデレール」(3万7800円)、「ドンペリニヨン」(2万2480円)、「クリュッグ」(2万9800円)と、いずれも高級
参院に続き、衆院もゼロ回答だ。衆院政治倫理審査会(政倫審)が審査を議決した裏金議員44人が全員、「弁明の意思はない」として出席を拒んだ。党の処分を理由に自民党内には「けじめ」ムードすら漂う。かくなる上は、次の衆院選で反省ナシの44人全員を落選させるしかない。 ◇ ◇ ◇ 衆・参政倫審へ出席したのは岸田首相や安倍・二階両派の幹部ら10人のみ。野党の要請に応じる形で実施されたが、今回の議決は国会の規定にもとづく。衆院3補選で立憲民主党が全勝。野党の委員が審査の申し立てに必要な人数に達したため、14日に全会一致で審査は可決された。 審査対象は未出席の44人(別表)。二階元幹事長や萩生田前政調会長ら裏金「ビッグ3」も含まれるが、20日正午の回答期限まで誰ひとりとして、出席の意向を示さなかった。野党の要請よりも重い国会の議決を完全無視。本来なら全会一致で弁明の機会を与えられたことに感謝し、進んで
小室哲哉(65)、宇都宮隆(66)、木根尚登(66)によるユニットで、このほどデビュー40周年ツアー千秋楽を飾ったTM NETWORK。1987年リリースの大ヒット曲「Get Wild」などを披露したほか、アンコールにはシークレットゲストとしてB'zのギタリスト松本孝弘(63)が登場したそうだ。会場の「Kアリーナ横浜」でのステージはどうだったのか。LUNA SEAのギタリストSUGIZOはSNSにこう記した。 《生きた伝説を目の当たりにして大感動だった。しかもシークレットゲストでB'z松本さんが登場とは! 度肝を抜かれた。40年間音楽シーンをリードし続けてきた偉大な先輩方に心から敬意を表します》 加藤茶(81)とその妻でタレント加藤綾菜(36)も「最高でした」と絶賛している。某芸能プロデューサーはこう言う。 「ボーカルの宇都宮は痛々しいほど痩せて見え、公称178センチの身長よりも縮んでしま
公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で幹部3人が逮捕された政治団体「つばさの党」。「つばさの党」は、支援者10人前後が幹部と一緒に集団生活を送っていたという。過去には、問題を起こした多くのカルトが集団生活をしていた。「つばさの党」が、どんな活動をしているのか警視庁も関心を寄せている。 集団生活をしていたのは、東京都練馬区の一軒家。「つばさの党」の支援者の親族が所有する物件だという。集団生活がはじまったのは、3~4カ月前。「つばさの党」に詳しい選挙ウオッチャーのちだい氏はこう言う。 「もともと、党本部があった東京・半蔵門の事務所で2人が共同生活をしていました。ワンルームの狭い部屋で、風呂もなかった。一軒家が見つかり、不便なワンルームから転居した格好です。練馬の一軒家には、コアメンバー5~6人が暮らし、他に、自分の住居はあるけど寝泊まりするメンバーが5~6人いたようです。メンバーは、アジトと呼んで
この1月から、日本テレビ系深夜アニメ枠で放送が始まった「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」。原作の小説「銀河英雄伝説」第1巻が1982年に出版されて40年以上経つが、いまだ高い人気を維持している。原作者の田中さんは今、どうしているのか。 ◇ ◇ ◇ 田中さんに会ったのは、JR中野駅から徒歩5分の事務所。 「私の小説を原作とした漫画やアニメ、ゲームなどの製作については、30年来のスタッフら3人が製作や監修として関わり、私はお任せしています。内容はいずれも公表前に確認していますが」 田中さん、丁寧な物腰で、まずはこう言った。原作のアニメ化には難しさがある。先だって、漫画家・芦原妃名子さんが、自作「セクシー田中さん」のテレビドラマ化を巡り、芦原さんが命を落とす悲劇的な出来事があった。
吉村洋文大阪府知事が、大阪・関西万博(以下万博)を中止または延期せよという世論にかたくなに耳を傾けようとしないのは、兄貴分の松井一郎や橋下徹が決めたことだから、間違っていても背くわけにはいかないという“義侠心”からではないか。 万博開催まで1年を切った。反対意見は出尽くした感がある。その主要なものを挙げてみよう。 大幅な工期の遅れと当初予算から2倍にも膨れ上がった2350億円の建設費。 万博会場になる「夢洲(ゆめしま)」の軟弱な地盤と、そこに埋まっている有害物質問題。疲弊している大阪経済立て直しのためと称して、万博よりも「博打場」建設が最終目的という“薄汚い”底意。 それに加えて国民の万博への関心の薄さである。私が思うに、今回の万博には「目玉」がない。1970年の万博には米国パビリオンが展示した「月の石」があった。先日テレビを見ていたら、前回の万博に「人間洗濯機」を出品した人が、最新のシャ
カオスを極めた先月の衆院東京15区補選をめぐり、大きな動きだ。選挙活動を妨害したとして、警視庁は17日、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者ら3人を逮捕。詐欺などを扱う捜査2課が18年ぶりに特別捜査本部を設置する異例の体制で立件に踏み切った。 ここまで警察を本気にさせた黒川容疑者は、一体どんな人物なのか。 ■反ワク、三浦春馬勢、集団ストーカー騒動に合流 「今回の選挙妨害活動の実質的な首謀者で、(無所属の)乙武洋匡陣営のスタッフを転ばせたのも黒川氏。昨年までNHK党(旧・政治家女子48党)の幹事長も兼任し、参政党に対して似たような妨害活動をしてきました。一方で黒川氏には、反ワクチンや陰謀論を唱える活動家としての顔もあり、つばさの党は実は“陰謀論の総合商社”でもある」 こう語るのは、約7年にわたりNHK党を取材する選挙ウオッチャーのちだい氏だ。 つばさの党の前身は、2019年に元衆院議員
自民党は16日午前、総務部会と政治刷新本部作業部会の合同会議を党本部で開き、裏金事件の再発防止に向けた政治資金規正法改正の条文案を了承した。 改正案では、収支報告書が適正に作成されているかを確認しないまま議員が「確認書」を会計責任者に交付した場合、「50万円以下の罰金」を科し、公民権停止の対象とする、いわゆる“なんちゃんて連座制”の導入のほか、政策活動費の使途公開について、政党から議員への「50万円超」の支出を対象とする。 「さらに引き下げないと国民の理解が得られない」 議員からはこんな声が出ていたのは、政治資金パーティー券の購入者の公開基準だ。現行の「20万円超」から「10万円超」に引き下げるとしているのだが、連立を組む与党・公明党は「5万円超」を主張しており、隔たりがある。 自民は17日の総務会で了承を得られたため、改正案を国会に単独提出するが、この議論でよく分からないのが、わずか数万
このままでは火をともす爪さえなくなってしまいそうだ。内閣府が16日、今年1~3月期のGDP(速報値)を発表。物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%減、年率換算は2%減だった。マイナス成長は2四半期ぶり。GDPの半分以上のウエートを占める個人消費が弱く、足元の円安・物価高の是正は急務だ。 ◇ ◇ ◇ 個人消費は前期比(年率換算前)で0.7%減。リーマン・ショックが直撃した2009年1~3月期以来、15年ぶりに4四半期連続のマイナスとなった。トヨタ自動車などの認証不正問題で自動車の購入が減ったほか、スマートフォンの販売や電気使用量の減少も押し下げ要因になったという。 34年ぶりの最高値を付けた株価や大企業の好業績とは裏腹に、家計は苦しい。マイナス成長の見通しに、政府は「景気の動きによるものとはいえない特殊要因の影響」(林官房長官)と他人事だが、リーマン・ショック時以来の個人消費減は国民
高額接待で批判を浴びた総務官僚が、よりによって所管先のテレビ局に天下りとは──。 菅政権の時、内閣広報官を務めていた山田真貴子氏が、フジ・メディア・ホールディングスの取締役に就任することが分かった。5月15日に内示があり、5月17日の取締役会の決議後、6月26日の株主総会で承認される予定だ。フジテレビジョンの取締役も兼務する。 山田真貴子氏は、いわくつきの元高級官僚だ。総務審議官時代、菅前首相の長男が勤めていた放送事業会社「東北新社」から、一晩7万4203円もの高額接待を受けていたことが発覚して、批判を浴び、内閣広報官を辞任している。 山田氏は早大卒、1984年に旧郵政省(現総務省)に入省している。菅前首相の覚えがめでたく、2013年、第2次安倍内閣で女性初の首相秘書官に抜擢され、菅政権が誕生すると、内閣の顔である内閣広報官に取り立てられている。私大卒、女性、しかも総務省の本流である旧自治
巨人の坂本勇人内野手(35)に脱税疑惑が持ち上がっている。税務調査で年間2000万円、直近5年間で総額1億円もの過大経費計上が確認されたという。「夜のクラブ活動」をめぐり、当局と見解の相違があるようだ。 その勢いで「政治とカネ」にもメスを入れてもらいたいもの。自民党の麻生太郎副総裁(83)の飲食費は決して引けを取らない。コロナ禍の2022年は1900万円超。非課税の政治資金をいいことにやりたい放題だ。 発売中の「週刊新潮」によると、東京・渋谷税務署が区内在住のスポーツ選手の重点調査を打ち出し、坂本に申告漏れの疑いが浮上。確定申告で銀座や六本木の高級クラブなど、年間2000万円の飲食費を必要経費として確定申告で計上していたという。坂本の推定年俸は日本人選手最高の6億円。なんともケチくさい話だ。坂本側は「これまで飲食費は認められてきた」などと主張し、当局と協議を続けているという。 翻って麻生氏
「(政治資金問題の)再発防止と自民党の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている」──。政治資金規正法の改正をめぐり、自民党政治刷新本部座長の鈴木馨祐衆院議員が12日のNHK番組で被害妄想を口走った結果、大炎上している。自民の裏金事件を政局話に矮小化しようとするあたり、姑息さがにじむ。 鈴木氏は同じ番組内で、選挙の裏金に使われた疑惑が浮上している官房機密費に関して、「選挙目的で使うことはない」と根拠もなく断定。翌13日に生出演したBS番組で「断言」の根拠を問われると、林官房長官が同日の会見で「個々の議員の発言にコメントすることは差し控える」と説明したことに触れ、「それ以上コメントしようがない」とスッとぼけた。 ■元財務官僚のプライド いい加減にも程があるが、この座長、経歴だけはピカピカだ。「御三家」に数えられる開成中高出身で、東大法学部を卒業後、旧大蔵省(財務省)に入省。2005年
ミゾは埋まらなかった。岸田首相が14日昼、官邸で公明党の山口代表とランチ会談。今国会中の政治資金規正法の改正に向けた話し合いは平行線をたどった。山口代表は会談後、従来と変わらず、野党との協議も重視する考えを強調した。 与党合意など些末なこととはいえ、公明がソッポを向く気持ちは分かる。この期に及んでも、自民は政策活動費(政活費)の使途公開に慎重で「裏金化」をやめるつもりなどサラサラないのだ。 「公明党にはいわゆる政活費に該当する支出はありません。あえて『廃止』を訴えなかったのは、自民党との合意に向けた配慮です。改正案の大枠では議員による使途公開で合意したものの、使途の公開範囲で折り合わず、具体策は依然として不透明。泥舟に乗せられるのはごめんです」(公明党関係者) 自民党幹部に渡る政活費は、領収書不要で使途報告の義務がないブラックボックス。事実上の裏金だ。大半は選挙に浪費しているのが定説で、例
「ニトリはあちこちのモールで見かけますが、家具はマレーシアの住宅のスペックに合わない。ドンキも常に客で賑わっているとは言えない状況です。ドトールも頑張っているようですが、地元の人がおいしいと思うコーヒーの味は違います」──。12年近くクアラルンプールに住む日本人Aさんは「調査をすればわかるはずなのに。日本企業はマレーシア市場を甘く見ているのでは?」と不満げだ。 三井不動産の「ららぽーと」も地元市民に背を向けられている。 一年の中で最も消費が活発になるシーズンといわれる断食明けのハリラヤ。筆者はハリラヤ目前の3月の土日に「三井ショッピングパーク・ららぽーとブキビンタン・シティーセンター」を訪れた。来店客は少なく、テナントも歯抜け状態だった。 フードコートは実に27店中11店舗が営業していない。食べることに目がないマレーシア人。ショッピングモールのフードコートは集客の心臓部に匹敵するが、「らら
《「元総理大臣」というだけで、有権者から選ばれた国会議員を呼び出し、「辞めろ」と迫る異常》《「自民党」という組織はまるで「マフィア」のようだ》――。 SNS上でも驚きの声が尽きない。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、最大派閥だった安倍派(清和政策研究会)でキックバックを始めたとされる頃に同派会長を務めていた森喜朗元首相(86)に対してだ。 衝撃の声が上がるきっかけとなったのは、同派座長だった塩谷立・元総務会長(74=自民離党)が13日のBS日テレに出演した際、森氏から裏金事件の責任を取り、議員辞職を含めて対応するよう迫られていたことを告白したからだ。 塩谷氏によると、辞職を迫られたのは1月下旬に森氏を訪ねた時だったといい、「聞き置いて、そのまま自分の中でしまっていた」と説明していた。とはいえ、ヤクザ組織ではあるまいし、すでに政界を引退している「一般人」から「現職の国会議員」が
「子や孫のための政治をやってほしいという高齢者も多い」――。大阪府の吉村知事が13日の会見で、次期衆院選の公約に「0歳児への選挙権付与」を盛り込む考えを示した。若い世代を中心とする政治への転換を訴え、「子や孫のための政治」と発言したのだが、そう思うなら、ガス爆発の現場に子どもを招待するのはいかがなものか。 府は万博に府内の小中高校と特別支援学校の児童・生徒約85万人を無料招待する事業を計画中。夏休み前のピーク期間に1日あたり約1万4000人の児童・生徒の来場を見込む。今月末までを期限に学校側へ意向調査を行い、「遠足への参加希望や希望日、交通手段などの聞き取りを進めている」(府教育庁教育総務企画課)という。 見学ルートや避難計画などの詳細は検討中だが、すでにツッコミどころは満載だ。万博遠足について、共産党の府カジノ・万博PT責任者を務める辰巳孝太郎元参院議員は自身のXで〈パビリオンは選べない
厚顔無恥とはこのことだ。自民党の裏金事件に端を発した政治資金規正法改正をめぐり、当事者からトンデモ発言が飛び出した。政治改革をテーマに与野党の実務者が顔をそろえた12日のNHK「日曜討論」で、抜け穴だらけの与党案に批判が集中。すると、自民の鈴木馨祐衆院議員(党政治刷新本部座長)が「自民党の力を削ぎたいという政局的な話がゴッチャになっている」と言い出したからア然だ。陰謀論者なのか。 ◇ ◇ ◇ 与党が取り急ぎまとめた改正案はザルだ。 自民の二階元幹事長が5年間で50億円も受け取っていた政策活動費の使途公開義務化▽政治資金パーティー券購入者の公開基準額引き下げ▽国会議員関係団体に比べて緩い「その他の政治団体」の公開ルール強化──が3本柱。政治資金収支報告書の提出にあたり、議員による「確認書」交付を義務付け、不記載などで会計責任者が処罰された場合は政治家にも刑罰を科すという。自民は「いわゆる
エジプトの名門「カイロ大学」を卒業したのは本当なのか──。元側近の告発によって、東京都の小池百合子知事の学歴詐称疑惑が再燃している。知事は相変わらず「カイロ大が卒業を認めている」の一点張りだが、認定は妥当なのか。1990年代にカイロ大に通い、独自調査で大学の体質を知り尽くしているのがこの人。改めて小池の学歴詐称疑惑について語ってもらった。 ◇ ◇ ◇ ──小池知事の学歴詐称を告発した「女帝」出版直後の2020年6月、知事の卒業を証明するカイロ大声明が駐日エジプト大使館のSNSに投稿された。小池知事が再選した都知事選の告示直前でした。声明には報道への警告まで記されていましたが元側近の小島敏郎弁護士(都民ファーストの会元事務総長)は声明の文言案を小池知事と側近らが相談して決めていたと暴露。どう見ていますか? 民主主義の根幹である選挙に外国勢力が介入したという点は以前と変わりませんが、そこに
私も取材した衆院東京15区補選は演説妨害騒動が起こり、カオスそのものだったが、今回は地方都市でひっそり行われた市長選に触れたい。 愛知県南部、人口7万人ほどの碧南市で先月、市長選が実施された。この地方都市が一部で注目を浴び始めたのは2022年夏。市庁舎をバックに禰宜田政…
大型連休終盤の5月5日(日)に放映されたNHKスペシャル『山口一郎“うつ”と生きる~サカナクション 復活への日々~』が大きな反響を呼んでいる(NHKオンデマンドで視聴可)。サカナクションはこの国を代表するロックバンドのひとつだ。そのフロントマンがうつとともに生き、もがきながらも歌い続ける姿に密着した映像には、強烈なインパクトがあった。 山口さんがうつ病と診断されたのは2022年6月。主たる原因ははっきりしている。20年からのパンデミックだ。当時の官邸によってエンタメは「不要不急」とされ、音楽業界でも仕事を失う者が続出した。山口さんは仲間を救うための基金の設立に関わるなど精力的な活動を展開したが、パンデミックがやっと勢いを弱めたころ、その心身は極度に疲弊していた。それはこの稀代のアーティストの心が〈音楽のかたち〉をしていることの何よりの証でもあるのだが。 番組ではサカナクションのメンバーやス
裏金事件でボロボロの岸田政権から、新たなトンデモ大臣が飛び出した。 水俣病患者・被害者の団体が今月1日に伊藤信太郎環境相と懇談した際、環境省職員が被害者側の発言中にマイクの音をオフにした問題。伊藤大臣は8日午後、熊本県水俣市に出向き、被害者側に直接謝罪した。これに先立ち、都内で報道陣の取材に応じた伊藤大臣は「水俣病は環境省が生まれた原点……。いかに大切に思っているかを(被害者に)伝えたい」と涙ながらに語っていた。 しかし、泣いて謝って済む問題ではない。1日の懇談では、水俣病患者連合の松崎重光副会長が、水俣病に認定されないまま昨年亡くなった妻について「痛いよ痛いよと言いながら死んでいきました」と窮状を訴えたところで、強制的にマイクが切られた。 発言時間が1団体3分に制限されていたことが原因だが、不誠実な対応に被害者側から「聞いてやれーな、大臣」といった声が上がり、会は紛糾。終了間際に「マイク
《「選挙に強い安倍自民」の最大の理由がコレだったのか》《派閥議員らにとって、安倍さんはカネを配る「花咲か爺」のような存在だったんだな》――。SNS上では揶揄する声が目立つ。 「中国新聞デジタル」が9日、故・安倍晋三元首相が2013年7月の参院選で、東日本の選挙区で争う同党公認候補に現金100万円を渡していた疑いがあると報じたためだ。記事によると、匿名を条件に中国新聞の取材に答えた人物は、参院選の応援演説に入った安倍氏と個室で面会した際、A4判の茶封筒を渡され、その中に白い封筒に入った現金100万円が入っていたという。 公訴時効が成立しているとはいえ、政治資金収支報告書への記載がなければ政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性が高い。中国新聞は2019年の参院選広島選挙区を巡る公職選挙法違反(買収)事件でも、河井克行元法相(61)=実刑確定=が、当時の安倍首相から現金2800万円を渡さ
「6月解散」に固執する岸田首相には朗報か。JNN(TBS系列)が4~5日に実施した世論調査の結果、岸田内閣の支持率は29.8%と前回調査から7ポイント上昇。支持率の回復は実に7カ月ぶりだ。調査直前に出発し、フランス、ブラジル、パラグアイを外遊した3泊6日の「地球の裏側弾丸ツアー」…
検察はわざとこのタイミングを狙ったのだろうか──。自民党派閥の裏金事件をめぐり、2日に一斉に報じられた萩生田光一前政調会長と世耕弘成前参院幹事長(離党)の不起訴処分のことだ。 萩生田氏は2018年からの5年間で2728万円、世耕氏は同期間に1542万円を安倍派からキックバック(還流)されていたのに政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反容疑で刑事告発されていた。結局、東京地検特捜部は2日、2人とも「嫌疑不十分」で不起訴としたのだ。 ゴールデンウイーク中で報道機関は取材が手薄。不起訴の事実が短く報じられただけだったが、この処分にネットは大炎上した。2日夜から3日にかけて、「萩生田光一」や「東京地検特捜部」がX(旧ツイッター)のトレンド入り。〈巨悪を見て見ぬふりする東京地検特捜部を誰か取り締まって〉〈与党の脱税は許されるというとんでもない国家〉など検察批判の嵐となった。 ■
昨年発足した市民グループ「テレビ輝け!市民ネットワーク」がテレビ朝日ホールディングスに株主提案を行い、話題を集めている。権力による報道介入を防ぐため、定款変更を求めるというもの。過去10年間に圧力を受けたり、放送番組審議会が機能不全に陥っている場合などには、独立した第三者委員会を設立して調査・公表する▽番組審議会委員らの任期に上限を設ける▽共同代表を務める元文科次官の前川喜平氏を社外取締役に就ける──とする議案を出した。なぜ今、こうした手法で問題提起をしたのか。勝算はあるのか。前川氏と共に共同代表を担う法政大前総長に聞いた。 ◇ ◇ ◇ ──在京キー局を抱える持ち株会社は5社あります。どうしてテレ朝なのですか。 テレビ朝日の報道姿勢は、ある時を境に大きく変わってしまった。政権に対する忖度が露骨になった。そうした認識を私たちが共有しているからです。 ──「ある時」というのは? 「報道ステ
自民党の杉田水脈議員が教育勅語を巡ってまた炎上である。いわく杉田氏が出席した集会で「全員で教育勅語を唱和。背筋が伸びる思いがしました」とのこと。杉田氏が昨年から特にこの手の言動をXに投稿している背景には、日本保守党の増勢により自身の影響力が低下してきていることの焦りがある。次の…
あの甘みと酸味の絶妙なバランスが、しばらく味わえなくなるかもしれない。 大手企業でオレンジジュースの販売休止が相次いでいる。雪印メグミルクは「Dole オレンジ 100%」の1000ミリリットルと450ミリリットルの販売を昨年4月から休止している。森永乳業は4月25日、「サンキスト100%オレンジ」を原料がなくなり次第、販売休止にすると発表した。 背景には世界的なオレンジ果汁不足と価格の高騰がある。日本は、オレンジ果汁の大半を輸入品に依存しているが、主要輸入国であるブラジルが天候不良に見舞われ、オレンジの生産が激減しているのだ。需給が逼迫し価格が高騰しているところに円安も追い打ちをかけ、安定的に原料を確保することが困難になった。 メーカー各社は、どこもオレンジ不足に頭を抱えている。 本紙の取材に対し、森永乳業は「原料の生産地については非公表ですが、ブラジルといった生産国の天候不順でオレンジ
野党第1党の立憲民主党が全勝した週末の衆院3補選で自民党の尻に火が付き、岸田首相の退陣カウントダウンが始まった。下馬評通りだが、予想外の退潮を印象付けたのが学歴詐称問題が再燃中の東京都の小池知事だ。東京15区に擁立し、全力支援した作家の乙武洋匡氏が大惨敗。集票力の低下はゴマカしようがなく、国政復帰どころか、知事3選も危うくなってきた。 2人続けて逮捕者を出した自民が不戦敗した東京15区には、9人が立候補。立憲が公認した前江東区議の酒井菜摘氏が大混戦を制して初当選した。知名度を誇る乙武氏は「裏金問題に非常に強く憤りを感じている」と正論をブッて自民の推薦を蹴っ飛ばした末、次点にも絡めずに5位。小池知事と関係良好な公明党が終盤に腰を上げたものの、トップからダブルスコア以上も離され、箸にも棒にもかからなかった。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。 「乙武氏は無所属で立候補し、小池氏が特別顧
歴史的な円安・物価高に苦しむ庶民を尻目に、税金で海外出張とはいいご身分である。ゴールデンウイーク(GW)期間中の閣僚の外遊ラッシュが今年も繰り返される。岸田首相は5月1日から6日までの日程で、フランス、パラグアイ、ブラジルを訪問する。 岸田首相は南米訪問に先立ち、フランスのパリに本部がある経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で2日に基調演説を行い、マクロン大統領と会談する予定。日本の首相としては約10年ぶりとなる南米への個別訪問でも首脳会談を予定しており、新興・途上国「グローバルサウス」との関係強化を狙うという。 GW期間中に日本を離れるのは、岸田首相を含め大臣20人中14人。すでに外遊へと旅立った副大臣・政務官をあわせると、計31人が37カ国を訪問予定だ(別表)。雁首そろえて何しに行くのか。 OECD閣僚理事会やG7会合への出席など、目的がハッキリした外遊もある一方、「政府要人との会
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