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浜松医科大学名誉教授 高田 明和 メタボリックシンドロームが話題となり、ダイエットが流行する現代社会。しかし、糖分や脂肪を目の敵にして、動物性食品より野菜に偏ってしまう食生活は大問題だと、浜松医科大学名誉教授の高田明和先生は話します。ダイエットがかえって糖尿病を招き、うつや認知症などの脳の機能低下をもたらす危険性があるのです。どのように栄養を補給すれば脳の健康を維持できるのかを、高田先生にお聞きしました。 ■ダイエットが流行っていますが、脳の健康からみてもこれは問題が大きいそうですね まったくその通りです。よくカロリー制限は寿命を延ばすと言われますね。これはもともと1920年代にロックフェラー医学研究所のラウスという、ノーベル生理学・医学賞の受賞者でもある研究者が、40%くらいエサを少なくして摂取カロリーを制限したマウスが寿命も長く、ガンにもなりにくいと発表したことがきっかけです。確かにシ
新しい治療法や予防法を樹立するためには、二重盲検法(Double blind placebo controlled trial)やランダム化対照比較法(Randomized controlled trial)などの客観的かつ科学的な方法で検討することが必須である。逆に言うと、これらの手法をとっていない報告(たとえば10例の患者にある薬剤をそのまま投与して、そのうち何例かでいくらかの効果が認められた等)は全く意味を持たない。科学的に正しい方法によって明らかにされた事実をエビデンス(evidence)と呼ぶが、このエビデンスに裏打ちされた事実に従って治療や予防を行うことが現代医学の基本である。 プロバイオティクスとは1989年Fullerらによって「腸内細菌のバランスを変えることにより宿主に保健効果を示す生きた微生物」と定義された1)。その後プロバイオティクスは、1998年Salminenらに
静岡県立大学 食品栄養科学部及び 大学院生活健康科学研究科 教授 横越 英彦 多くのストレスに悩まされ、超高齢化に伴い認知症が大きな社会問題にもなっている現代にあって、脳機能の低下を抑えたり精神活動を活性化したりする方法への関心は高まる一方です。栄養学、生化学、生理学、神経科学、行動科学、心理・精神学など広範な研究領域を包括した「栄養神経科学」を先導し、食品成分が脳機能や精神活動に与える影響を研究する静岡県立大学教授の横越英彦先生に、その研究の成果などをお聞きしました。 ■まず、先生が携わっておられる栄養神経科学とはどのようなものかをお教えください。 現在は高ストレス社会・超高齢化社会であると言われており、その中で誰もが“人間らしく健康長寿”を全うしたいと願っています。栄養神経科学は、食品成分が脳機能に与える影響や、それによる行動への影響を研究し、食品成分の機能性を詳細に解明することで、健
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品機能性研究 センター長/食品総合研究所 食品機能研究領域長 津志田 藤二郎 野菜や果物などの植物が持つ化学成分がファイトケミカルです。近年、このファイトケミカルの抗酸化力などが、生体調節機能に深く関わっているとしてクローズアップされています。また、ファイトケミカルの抗酸化力を数値化して示そうという動きも出てきました。ファイトケミカルをとりまく動向について、食品機能性研究センターのセンター長であり、食品の抗酸化力に対する統一指標の確立を目指すAntioxidant Unit研究会の常務理事も務めておられる津志田藤二郎先生にお聞きしました。 ■ファイトケミカルという言葉を最近よく耳にしますが、これはどのようなものでしょうか。 ファイトケミカルの“phyto”は植物、“chemical”は化学成分という意味ですから、植物由来の化学成分ということに
20世紀は病気になってから慌てて抗生物質(アンチバイオティクス)などの薬剤を使って治療する時代であったが、21世紀はプロバイオティクスなどを使って予防する時代といわれている。プロバイオティクスとは“腸内細菌のバランスを改善することにより、宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物”と定義されており、その代表的なものにビフィズス菌がある。ビフィズス菌の生体調節機能の研究はめざましく進展し、ビフィズス菌の中に、整腸作用、抗コレステロール作用、免疫賦活作用、感染防御作用および抗腫瘍作用をもつ菌株が存在することが明らかになった。今回は、これらの作用を概説し、その後に著者らの研究を中心にウイルス感染防御作用ついて詳細に解説する。 高齢者は、加齢に伴う全般的な運動機能の低下や種々の基礎疾患及び神経的な不安などのため、便秘症になりやすいことが知られている。さらに食生活の変化も若年層の便秘症増加の要因となって
順天堂大学大学院医学研究科 加齢制御医学講座 教授 白澤 卓二 生活習慣病や認知症に悩まされず、元気で長生きすることは誰もの願いです。しかし、食生活上の問題を抱えている人が多いことも現実です。健康長寿を実現するには、どのような食生活を送ればいいのでしょうか? 東京都老人総合研究所で長年にわたり老化研究に携わり、現在は順天堂大学大学院の加齢制御医学講座で研究成果をさらに深化・拡大している、アンチエイジングの第一人者、白澤卓二先生にその秘訣をお聞きしました。 ■「元気で長生き」のために、食生活でどのような点に注意すべきなのでしょうか。 いくつかポイントがありますが、まずは体内のインスリンを急激に上げない食事が大切です。インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込む働きをするホルモンです。このインスリンの分泌が減ったり、効き目が弱くなった結果起きる病気が糖尿病です。インスリンは血液中のブドウ糖の濃
執筆者の所属・役職は当時のものです。 2023.05 NEW プロバイオティクス研究開発のポイントについて
実用的な立場で、もう一つ注意すべきことは、「菌株」の重要性です。上記のように示された学名は、いうなれば私たちの使う姓名に相当します。しかし、世の中には同姓同名の人も存在し、当然個人差があります。風味のすぐれたヨーグルトをつくる、あるいは効果的なプロバイオティクス(腸内の微生物叢を改善することにより宿主に有益な保健効果をもたらす生きた微生物)として利用する際には、ある菌種に属する特定の菌株を使用します。菌株は、唯一無二のものであり、産業的には菌株が最も重視されます。菌株は、種名のあとに保管機関と番号、記号、分離者の名前などを付けて示します(例:ストレプトコックス サーモフィルス ATCC 19258、分類学上の基準株)。 現在の分類体系では、乳酸菌は12属(以上)に分けられています。すなわち、桿菌としてはラクトバチルス(Lactobacillus)、カルノバクテリウム(Carnobacter
人間は一生に70トン(たとえば米6トン、小麦2.6トン、野菜7.5トン、乳3.4トン、魚3トンなど)という膨大な食品を摂取し、生命を維持している。しかし、毎日摂取するこの食品の種類や量が、時代とともに大きく変化している。 たとえばこの50年の統計では、植物性食品の摂取量(g/日)は雑穀が大きく減少しているが、それ以外の物は大きく変化していない(図1)。しかし、動物性の食品では1950年から立ち上がった乳・乳製品の摂取量は飛躍的に上昇している(図2)。肉類、卵類も上昇傾向にある。このような食品摂取の変化は、我々の健康に大きな影響を与えた。すなわち、この変化により、植物性食品と動物性食品のバランスは理想的なものとなり、いわゆる日本型食生活を生み、世界で最高の長寿をもたらした。この食生活が、脳卒中など循環系の疾病や結核を中心とした感染症を大きく減少させた結果と考えられる。 しかしながら一方では、
1.乳酸発酵のタイプと発酵生産物 ヒトや乳酸菌も含めて、一般に従属栄養生物は複雑な構造の有機物を外部から取り込み、簡単な物質に分解して、その際生じるエネルギーを利用しています。乳酸菌は糖質を代謝して、菌体成分の合成や生育に必要なエネルギーを獲得し、乳酸などを生成します。自然界ではエネルギーは一般に熱の形で放出・利用されますが、生物は獲得したエネルギーをいったん高エネルギー化合物(ATP:アデノシン三リン酸など)と呼ばれる特殊な有機物質中に捕捉して、利用します。 糖質の代表ともいうべきグルコース(ぶどう糖)を例にとると、この糖が嫌気的に(酸素が関与しない条件で)分解され、1分子のグルコースから2分子のピルビン酸(または乳酸)を生じ、2分子のATPが得られる過程を“解糖”と呼びます。その代謝経路が解糖系(別名:EMP経路)です。グルコースからピルビン酸が生じるまでに10種類の酵素が関与しますが
ヒトの腸内には500種類以上、約100兆個の細菌が複雑な生態系を形成し棲みついている。これらの腸内細菌はお互いに共生または拮抗関係を保ちながら、摂取された食物や消化管に分泌された生体成分を栄養素として絶えず増殖しては排泄され、宿主の健康・疾病にきわめて密接に関係している。その中で、腸内フローラの主要構成菌群の一つであるビフィズス菌は、宿主の健康維持に大きく関わっていることが明らかになっており、今日ではプロバイオテイクスとして広く利用されている。 本解説は、ビフィズス菌の細菌学的特性とその利用およびこれまでに解明されたビフィズス菌の生体調節機能について2回にわたり紹介する。 細菌の歴史は非常に古く、35億年前に出現したと言われている1)。細菌を最初に観察したのは17世紀後半に顕微鏡を作成したオランダのレーウエン・フックである。この顕微鏡の発明をきっかけに様々な研究者により次々に病原菌が発見さ
食生活の見直し 免疫システム維持に役立つ栄養・食事 健康で持続可能な食事とは 動脈硬化予防に役立つザ・ジャパン・ダイエット 飲み物の容器の色が味に及ぼす影響 朝の食物繊維摂取と腸内細菌叢のバランス 妊娠前からはじめる食生活の改善 コンビニ食の賢い使い方 「コク」と「とろみ」を科学する 災害被災時における栄養・食生活 疲労回復に役立つ栄養、食事 野菜を効率よく摂取する方法 骨の健康を維持する食生活 地中海食と生活習慣病予防 肥満・メタボリックシンドローム外来での食事指導 腸を健康にする食生活 免疫を整える食品 「美味しさ」と「健康」を科学する 日本人の食事摂取基準(2015年版)のポイント 美味しく減塩できる「乳和食」 うつ病と食生活の関係 がんを予防する食生活 時間栄養学に基づく食事指導 野菜から食べて生活習慣病予防 抗炎症物質とアンチエイジング 牛乳・乳製品の摂取とメタボ予防 若い女性の
協会・協議会からのお知らせ 2024.02.02 刊行物 「乳酸菌ニュース」2024 No.523 新年号を発行 2024.01.26 セミナー情報 「食品衛生管理に関するeラーニングシステム(新コンテンツ追加)」を継続配信します(非会員の申込締切り:2月29日(木)) 2024.01.22 お知らせ リーフレット「ヨーグルト・乳酸菌飲料 おいしく健康」 (レッスン1~3)のアニメーション動画を制作しました 2023.12.25 刊行物 「はつらつファミリー」№65を発行
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