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ノーベル賞
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河川や沼、水たまりに生息する生物に、ゾウリムシやテトラヒメナといった繊毛虫と呼ばれる微生物がいます。環境中の有機物を食べて水をきれいに保ったり、魚のエサになったりすることで生態系を維持するなど、私たち人間の生活にも少なからず関わっている存在です。 不思議なことにこれらの微生物は、常に流れのある河川や、大雨が降るとあふれてしまうような場所でも、すべてが流され、いなくなるということはありません。か弱い小さな生き物たちがその場所で生き残る事実に、何か秘密の仕掛けがあるのでしょうか? その謎を流体力学的観点から解き明かしたのが、京都大学理学研究科の市川正敏講師です。 流体力学?生き物の動きの研究は、生物学じゃないの?と思った人はいませんか?どうして物理の先生が生き物の研究なのか。高校時代、生き物が好きで、かつ数学も物理も好きだった市川先生の説明は明快、かつ遊び心が満載。これを読めば物理に苦手意識を
理系の料理の記事一覧ページです。リケラボは、理系のあなたを応援する情報コンテンツサイトです。
私たちが日ごろ口にするあらゆる料理は、さまざまな化学反応によって生まれています。調理とは科学であり、レシピとはある料理を再現するための“実験手順書”でもあるのです。 今回ご紹介する「理系すぎるお料理レシピ」は、「ロールキャベツ」。煮崩れさせず上手に仕上げるコツを詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください! ロールキャベツの再現方法とその考察 目的 煮崩れさせず、きれいにロールキャベツをつくる。 方法 〈材料〉3~4人分 ・キャベツ 1個 ・合いびき肉 400g ・玉ねぎ 1個 ・卵 1個 ・片栗粉 大さじ1 ・塩 小さじ1 ・コショウ 小さじ1/3 ・顆粒コンソメ 大さじ1 〈手順〉 ■下準備 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、キャベツ(外側の葉を数枚はがし、包丁の先で芯の部分を少々深めにくり抜いたもの)を丸ごと入れ5~6分(茎の部分がやわらかくなるまで)茹でる。こうすることで芯をく
2000年にわたる常識が覆った!タバコはなぜいろんな植物と接木できるのか?発見者、名古屋大学野田口理孝准教授に聞いてみた。 切った別々の植物の枝や茎を固定しておくと組織がくっついてつながる「接木」。その歴史は古く、紀元前から始まったとされている、とてもポピュラーな農業技術です。どんな植物同士でもくっつくというわけではなく、近い系統の植物同士しかつながらないとされていました。 ところが、長年誰も疑うことのなかったこの常識に反して、タバコが例外的に科目を超えて接着することがわかったのです!発見したのは名古屋大学の野田口理孝准教授。さらにそのメカニズムには、ある酵素がカギとなっていることも突き止めました。 この研究成果は、農業に大きなイノベーションを起せる可能性があります。それよりも何よりも、新しい植物現象の発見ということ自体に、純粋にワクワクさせられますよね! ただ、すごい発見をしても研究成果
ネコといえば、今やペット界の大スター。 2017年には国内のペット飼育頭数でイヌを抜き、1位を獲得。SNSにはかわいいネコ画像があふれ、ネコノミクスという新語も生みだしたほどです。 でもこんなに身近で愛されているネコなのに、実は科学的なアプローチによる研究や行動のメカニズム解明はあまり進んでいません。 しかしこのほど、ネコのマタタビ反応についてとても興味深い発表がされました。ネコにマタタビを与えると酔ったようになる理由を解明し、喜んでいる以外にも理由があるというのです。これはなんとも興味深い! 研究成果を発表されたのは、日本におけるネコ学のパイオニア・岩手大学農学部の宮崎雅雄教授をはじめとするグループです。マタタビ反応の謎をはじめ、いろんなネコのこと、宮崎先生に教えてもらいました! 研究の出発点、ネコのオシッコが臭い原因物質 “コーキシン”の発見 宮崎先生はネコ学の先駆者として、これまでさ
ただしトウモロコシの蛍光色素だけでは完成品の色味としてはちょっと足りない感じになってしまうので、さらに着色料を足すことで、蛍光時の色味をより際立たせたいと思います。今回の実験で使用するのは、ブリリアントブルーFCという着色料。青色1号という名前で売られています。さらに具材の色づけ用にニューコクシンという着色料も使いましょう。こちらは赤色102号という名前で売られています。 実験の手順としては、まずはトウモロコシの蛍光色素の抽出からです。蛍光色素はトウモロコシ全体に多く含まれますが、特に葉とヒゲ(おしべ)、そして芯の部分により多く含まれています。これらを抽出するために料理酒で葉とヒゲ、そして実を取り除いた芯の部分をひたすら煮込みます。 だいたいうどん1人前を作るのにトウモロコシ5本分くらいは煮詰めないと蛍光強度が出ません。 抽出した蛍光液を濾過して青色1号を数滴加え、そのお湯で生のうどんを茹
データで見破るフェイクニュースの傾向とは? SNSに潜む社会の「空気感」の数理的構造解明に挑む筑波大佐野幸恵助教 私たちの社会には、はっきりと目に見えるわけではないけれど、誰もが存在を認める「空気感」とでも呼ぶべきものがあります。こうした世の中全体の集合的な感情を、Twitterやブログ記事を解析すれば読み取れるのではないか。これが筑波大学システム情報系の佐野幸恵助教の発想です。SNS上を行き交う膨大な生データからノイズを取り除いて整理・分析し、その底流に潜む空気感を読み取る。さらにTwitterの投稿とリツイートの関係性を数理的に解析し、フェイクニュースを見抜く。最先端のネットワーク科学について佐野助教に教えていただきました。 ブログ記事から読み取れる社会の空気 日本でTwitterがサービスを開始したのが2008年ですが、先生が研究を始めたのはいつ頃だったのでしょうか。 佐野 研究をス
街かどにゴミ箱が2つ、置かれていたとします。1つはごく普通のゴミ箱、もう1つのゴミ箱の上にはバスケットボールのゴールがセットされています。もし、そのとき自分がゴミを手にしていたら、ついゴールのある方に入れたくなりませんか。このように人間の行動を「ついしたくなる」ように仕向けるのが「仕掛け」の力です。では、具体的にどのような仕掛けをすれば、どのように人の行動が変わるのか。それを突き詰める新たな研究分野『仕掛学』を提唱するのが大阪大学大学院経済学研究科・松村真宏教授。あるとき動物園でなにげなく目にした装置からヒントを得て、仕掛けの魅力を発見した松村教授に、『仕掛学』の考え方と今後の展開について伺いました。 動物園で見かけた筒、その穴の先に見えたものは 仕掛学を思いついた最初のきっかけは、大阪の天王寺動物園で見かけた筒だったそうですね。 松村 もともと私は人工知能の研究者でした。けれども、古くか
長年愛される定番製品から、画期的な新製品まで──実際に開発へと携わる方に、製品の特製や開発時のエピソード、研究開発職を目指す方へのアドバイスを伺う本企画。 今回は、クラシエフーズ株式会社にお邪魔し、『ねるねるねるね』について聞いてきました。お話してくださったのは、新卒入社後、食品研究所での勤務を経て、現在はマーケティング室で『ねるねるねるね』の企画担当をされている宮迫 雅さん(薬学部卒・2012年入社)です。 (※所属などはすべて掲載当時の情報です。) 『ねるねるねるね』とは? 水を入れて練ると、色が変わってふわふわと膨らむ不思議なお菓子。1986年の発売以来、30年以上にわたって愛され続けている。ブドウ味とソーダ味のほか、『ゼリーねるねる』『なかよしねるねる』『まじょまじょねるねる』『パーティねるねる』といったスペシャルバージョンの商品も展開中。 http://www.nerune.jp
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