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アメリカ大統領選
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ロジスティクス業界でのロボットは今、ホットな注目分野になっている。日本と同様、アメリカもオンライン・ショッピングで注文された商品の発送作業が競争の舞台になっているからだ。 『ロジスティクス・マネージメント』という業界専門誌が、ロボットを含めたテクノロジーをおさらいしている。 同記事によると、倉庫業界に影響を与えているのは、ビッグ・データ、インダストリー4.0、IoT、そしてアマゾン・エフェクト(アマゾン効果)。それによって、業界は5年前の倉庫業とは全く異なる様相を呈しているとのこと。また、大規模、中規模、小規模のビジネスが、今後同等の競争力を持つようになるという。 そうした中、ロボット会社のビジネス・モデルにも変化が見られる。 例えば、アイアム・ロボティクス社やインヴィア・ロボティクス社は、RaaS (Robotics as a Service)、つまりサービスとしてロボットやソフトウェア
家庭ロボットとして期待がかけられているジーボ(Jibo)が、アメリカとカナダ以外への出荷を断念するという。『ロボティクス・トレンズ』が伝えている。 ジーボは、クラウド・ファンディングのサポーターらにメールを送り、「あなたの国では、われわれが考える基準でジーボが機能しない」という理由でアメリカ、カナダ以外への出荷をあきらめたと伝えている。 ジーボは、自然言語でやりとりできるが、アメリカにサーバーを置いているために音声認識パフォーマンスに遅延が起こる。また、英語を母国語としないユーザーがなまりのある英語で問いかけると十分に答えられないという懸念もいだいたようだ。 さらにもうひとつの理由は、ユーザーのプライバシー問題だ。各国には消費者個人情報保護法があるが、アメリカにサーバーを置いていてはそれらに遵守しきれないと判断したようだ。ジーボをローカルにすることによってしか、これは解決できないという。つ
最近は、倉庫ロボットや屋内搬送ロボットの開発が目立つ。『ブルームバーグ』がそんなロボット競争は、アマゾンが起こしたという記事を掲載している。 周知の通り、アマゾンは配送センター用のロボットとシステムを開発したキヴァ・システム社(現在はアマゾン・ロボティクスと改名)を、2012年に7億7500万ドルで買収している。その後、アマゾンは、契約期間の残っている顧客以外への販売を打ち切り、同社でこの技術を独占、他社と大きく差をつけた。 配送センター1カ所あたり、このロボット導入によるコスト削減は20%になるという。何よりも、あっという間に配達されるアマゾンの注文のスピーディーさは、ロボットの力に依るところが大きい。 しかし、ウォルマート、ターゲット、メイシーズなど、遅れをとって歯ぎしりをする競合会社を目当てに、数々の倉庫用ロボットが開発されている。アメリカでは、倉庫作業員の賃金が値上がりする可能性が
ドラマーに3本目の腕があれば、どんな演奏ができるだろうか。『IEEEスペクトラム』が、ジョージア工科大学ギル・ワインバーグ教授の研究所で開発したそんなアームについて伝えている。 ワインバーグ教授は、同大学の音楽テクノロジー・センターに所属する。以前も、腕をなくしたドラマーのためのアーム開発を紹介したことがある。 今回は、ドラム演奏をもっと複雑にできるテクノロジーだが、同教授はこの利用は音楽だけに限らないと述べている。音楽がタイミングやリズムを持つので、こうしたロボット・テクノロジーを開発するのに向いているが、たとえば手術をする外科医や機械修理をする技師にも応用ができるはずという。 ビデオのドラマーは、EEG(脳波)を読み取るヘッドバンドを付けているものの、今のところはあまり使われていないとのこと。ただ、いずれドラマーがリズムや楽器を変えたいと思った時に、脳波のパターンから自動的に認識して対
2013年に数々のロボット会社を買収したものの、その実態がほとんどわからなかったグーグルのロボット部門。このたび、独立した部門からX(旧グーグルX)の傘下に入ることになったという。それと共に、部門トップも新しく雇い入れた。『ニューヨーク・タイムズ』が伝えている。 Xはグーグルの持ち株会社アルファベットの直属部門で、先端的な研究を行い、そこからスピンアウト会社を生む。最近では生物科学グループがベリリとして独立した。 X内では、ロボットに関連のあるプロジェクトも多く、自走車のほかにも、プロジェクト・ウィング(ドローンによる配達)、マカニ(凧を利用した高度上空での風力発電)などがある。すでに昨年12月に、このXの中にロボット部門が入ることが決まっていたようだ。 そのトップとして雇い入れられたのは、ハンス・ピーター・ブロンドモ氏。ブロンドモ氏は、MITメディアラボを卒業し、デジタル・ビデオ会社やイ
『ヴェンチャー・ビート』が、アマゾンの配送センターでのキヴァ・システムズ社製ロボットの稼働が急速に増えていることを伝えている。その数は現在3万台という。 2014年12月時点では、可動数は1万5000台だったので、約1年間でその数が倍増したということになる。これは、アマゾンの四半期業績発表で明らかにされたもの。稼働している配送センターの数は13カ所だ。 アマゾンでは、「ロボットへの投資は安くないが、処理量がそれを相殺している。(中略)作業員との組み合わせで効果を上げており、配送センターの仕事を向上させ効率化させる偉大なイノベーションだ」と述べている。アマゾンは、2012年に7億7500万ドルでキヴァ・システムズ社を買収している。 また、『ザ・ロボット・レポート』は、一方で同じ分野への進出をにらむ競合ロボット企業も増えていることも伝えている。それらは、シリコンバレーのフェッチ・ロボティクス社
アメリカもロボットが大流行しそうな気配。そんな中、『ビジネス・インサイダー』が今注目すべきロボット関係者15人を選んでいる。 以下がその人選だ。 ・メロニー・ワイズ(アンバウンディッド・ロボティクス社の共同創業者兼CEO): 同社が開発した50000万ドルの「UBR-1 (ユーバーワン)」は、職場や家庭でも使えるかと期待されているプラットフォーム・ロボット。 ・スティーブ・カズンズ(サヴィオキ社CEO): 元ウィロー・ガレージCEOで、新会社ではお手伝い(介護?)ロボットを開発しているものと見られている。 ・ブライアン・ガーキー(オープンソース・ロボティクス財団(OSRF)CEO): オープンソース・ソフトウェアのROSとシミュレーション環境のガゼボ(Gazebo)を開発。ロボット研究と教育、製品開発をサポートする ・ヘンリク・クリステンセン(ジョージア工科大学コンピュータ学部教授):
DRC2日目は土曜日なためか観客席は満席に近く、子供たちがたくさんいた。子供たちは、ロボットが扉のドアノブを回すと歓声を上げ、バルブを回すと叫び、ロボットが固まってしまうと「頑張れ、頑張れ」と声援を送る。にぎやかなことだった。それにしても、幼い年齢でこんなすごいロボットの数々を、ちょとした週末に見られるとは何とラッキーなことだろうか。 子供以外に、会場にはグーグルCEOのラリー・ページがいたらしい。またロボニュースは、テスラCEOのイーロン・マスク一家とすれ違った。こういうものをちゃんと見に来ているのだなあと感心した。 それはさておき、最終日である2日目は昨日と違って、会場のテンションがかなり高まっていたように感じられた。ロボットの成績も、1日目に比べると全体的に向上していたように思う。 さて、最終順位は2日間の得点のうちよい方をチーム間で比べて決められている。得点は8つのタスクのいくつを
先頃『ロボティクス・ビジネス・レビュー』が選んだ注目のロボット会社50選『RBR50』。その中には、けっこう多くの医療、介護ロボット会社も含まれていた。 それらがどんなロボットを開発しているのか、少し詳しく見てみたい。 エスコ・バイオニクス社のエクソスケルトン。アメリカでは数社あるエクソスケルトン開発会社の中でも、よく知られている1社(http://www.eksobionics.com/より) 興味深いのは、よく知られているエーソン社やインテチューイティブ・サージカル社、ヴェクナ・テクノロジーズ社に加えて、あまり広くは知られてない会社も含まれていること。そして、ホンダ・ロボティクス社とパナソニック社という日本企業が2社入っていることだ。 ・エーソン社: 病院用の運搬ロボットを開発。この分野でもっとも良く知られた企業で、ビジネスは拡大中のようだ。 ・エスコ・バイオニクス社: アメリカのエク
『ロボティクス・ビジネス・レビュー』による「世界のロボット会社50社(RBR50)」が発表された。このリストは、毎年更新され、今年で4回目。 選抜基準は、イノベーション、業績、潜在性などで、ロボット産業のエコシステムへ多面的な貢献をする企業が選ばれている。同誌の編集チームと諮問委員会がこの作業にあたっている。公開、非公開企業両方が対象だ。 国別に見ると、50社のうち日本企業は9社。アメリカの19社に次いで2番目に多い。3位はドイツの8社だ。 RBR50に選ばれた日本企業は、ファナック社、ホンダ・ロボティクス社、カワダ・ロボティクス社、コマツ社、日産自動車、パナソニック社、セイコー・エプソン社、ソフトバンク・ロボティクス社、ヤスカワ・モトマン(ヤスカワ・アメリカ)社である。 リストは、前年度から36%の入れ替わりが見られたという。それだけロボット業界が活発に動いているということだろう。 また
昨今はMOOCが人気だ。MOOC(=Massive Online Open Course)とは、インターネットで公開されている授業である。大学レベルのものがほとんどだが、中学生や高校生レベルのものもある。 MOOCは最近どんどん科目が増えてきて、ロボットやAIの基礎に関するものもある。その中から人気のあるもの、受講者たちの間で推薦されているものを挙げてみよう。 ジョージア工科大学で作られた授業で、モバイル・ロボットの基礎が学べるのが、コーセラに上がっている『Control of Mobile Robots』である。車輪付きのロボット群をぶつからないように走行させたり、障害物を避けてドローンを飛ばしたり、二本足のヒューマノイド・ロボットを歩かせる方法がわかるようになる。 グーグルの自律走行車の元になる技術を開発したセバスチャン・トゥルン氏の『Artificial Intelligence f
日本の家庭に入ってくる初めてのかわいいロボットとして、ソフトバンク社のペッパーには注目が集まっている。人の心を捉えて離さないあの目も魅力のひとつ。 ところが、ペッパーの技術を生み出したアルデバラン社の内情はそうハッピーでもなさそうなのである。フランスの起業ブログ『ルード・バゲット』が伝えている。 『ルード・バゲット』は、アルデバラン社の元・現社員にインタビューをしてこの記事をまとめている。ソフトバンクに買収された同社は、フランスのスタートアップ、そしてロボット開発者の希望の星とも言える存在だ。それなのに、一体同社に何が起こっているのか。 記事によると、最初にアルデバラン社で異変が感じられたのは、2013年にソフトバンクが同社を1億ドルで買収したすぐ後だった。同社に古くからいる社員が辞め始めたのだ。 買収後起こったのは、ソフトウェア開発がソフトバンク社内に移管されことだ。それによって、アルデ
グーグルを去ったアンディ・ルービンに代わって同社ロボット・グループのチーフになったジェームズ・カフナーとは、どんな人物なのか? いくつかの情報から拾ってみよう。 まず、簡単な略歴から。 スタンフォード大学のコンピュータ科学で1999年に博士号を取得。この時期ならば、おそらくグーグルの共同創業者らとも在学の時期が重なっているだろう。1999年から2001年までは日本学術振興会の奨学金を受けて、東京大学でポストドク研究を。在籍したのは、工学部の情報システム工学研究室(JSK)で、井上博允、稲葉雅幸両教授らとの連名の論文もいくつか発表されている。JSKは、グーグルが買収した日本のロボット会社、シャフトがスピンアウトした研究室としても知られる。 2002年からカーネギー・メロン大学へ。同大学ロボット研究所の助教授・非常勤教授というポジションだったようだ。また、2002年から2010年までは、産業技
IP(知的財産)と訴訟問題を専門にする法律事務所デイビス&ギルバートの弁護士、C.アンドリュー・キースナー氏が、ロボットのスタートアップが起こしやすい法律問題を10点挙げている。『ロボティクス・ビジネス・レビュー』が伝えている。 同氏は、先だっての『ロボビジネス2014』会議でもセッションを持ち、多くの聴衆を集めていた。日米で環境の違いもあるが、参考になる点は多いだろう。 パフォーマンス達成やコミットメントに関する適切な条件なしに、社員に株式を与えてしまう: どんなスタートアップでも、ある程度社員の入れ替わりがある。短期間で辞めてしまった社員に対しては、業績に応じて株式を買い戻す規約も必要。 製品機能を過大に記述する: ロボットに対する消費者の期待は高い。ウソをついていないと思っていても、ユーチューブや展示会のチラシにいたるまで気を配らないとトラブルになる。 争議へ発展しそうな危険を無視す
ブラウザーを発明し、ネットスケープ・コミュニケーションを共同創設。そして現在はベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンが、自身のブログで「ロボットによって人間の職業が喰い尽くされてしまうことはない」と語っている。 彼の説の根底をなすのは、必要とされる仕事の量は決まっているのではないという考え方だ。つまり、経済学者ミルトン・フリードマンが主張したように、人間の欲求と需要は無限で、そのため常にやるべきことが増えるというもの。 そして、たとえそれによって職を奪われることがあっても、テクノロジーの変化を拒むことはないのが消費者だと説明する。その理由は、テクノロジーの変化がよりよい生活をもたらし、根本的な問題を解決するからだ。 同氏は、テクノロジーの変化と職の消失を怖れる人々には、次のような方策に目を向けて欲しいという。 教育やスキル向上へのアクセスを簡単にすること。それ自体がテクノロジー
「ロボットと神経科学。ふたつの領域を研究したからこそ、そのセレンディピティーを享受できました」。ネスト・ラボ社技術担当副社長のヨーキー・マツオカ氏インタビュー その<1> シリコンバレーのネスト・ラボ社は、AI(人工知能)を備えたサーモスタットや煙探知機を開発する注目企業。同社は今年、32億ドルでグーグルに買収された。 ネスト社のサーモスタットは、ユーザーの生活パターンや温度設定の癖を理解して、ユーザーに合った室温を自動的に設定しながら、省エネも行うという優れものだ。 そんなインテリジェントな製品の背後にいるのが、ヨーキー・マツオカ氏だ。日本で生まれた女性のロボット研究者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)やカーネギー・メロン大学、ワシントン大学で研究を重ね、2007年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローにも選ばれている。 ロボット技術は、今後どんな分野に応用されるのか。ロ
「どの製品にも、完璧に詰めるべきところがある。多くのロボット会社が失敗するのは、そこです」。ネスト・ラボ社技術担当副社長のヨーキー・マツオカ氏インタビュー その<2> シリコンバレーのネスト・ラボ社は、AI(人工知能)を備えたサーモスタットや煙探知機を開発する注目企業。同社は今年、32億ドルでグーグルに買収された。 ネスト社のサーモスタットは、ユーザーの生活パターンや温度設定の癖を理解して、ユーザーに合った室温を自動的に設定しながら、省エネも行うという優れものだ。 そんなインテリジェントな製品の背後にいるのが、ヨーキー・マツオカ氏だ。日本で生まれた女性のロボット研究者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)やカーネギー・メロン大学、ワシントン大学で研究を重ね、2007年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローにも選ばれている。 ロボット技術は、今後どんな分野に応用されるのか。ロボッ
マイクロソフト社で続けられてきたロボット研究が終了することになったという。ロボティクス・グループの閉鎖を『IEEEスペクトラム』が伝えている。 業績を向上させるためにマイクロソフト社は現在、組織再編中で、研究部門もカットの対象になっているという。その中で、ロボティクス・グループが標的となった具合だ。 同記事によると、ロボティクス・グループは、ロボット開発とシミュレーション・ソフトウェアをパッケージにしたロボティクス・ディベロッパー・スタジオ(RDS)の開発を主なプロジェクトとしてきた。だが、開発は遅れ、また受容も低く、ROSの人気の影で目立たなかったようだ。 それでもまだ、ビル・ゲイツがいた頃はロボット開発への理解もあったようだが、その後、スティーブ・バルマー時代になって、収入を出さない同グループへの風当たりは強くなり、当時のトップだったタンディ・トラウワアー氏が辞めた。同氏は、高齢化社会
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)決勝戦の日程と場所が、とうとう発表された。 開催は2015年6月5〜6日の2日間、場所はカリフォルニア州ポモナのフェアプレックスだ。しかし残念ながら、予選で1位を獲得した日本発のチーム、シャフトはDRCから抜けたようだ。 DARPAによると、グーグルに買収されたシャフトは「最初の商業用製品の開発に集中するため」、辞退という非常に難しい決断をするにいたったという。一時はトラックDの自己資金での参加が報じられていたのだが、後に状況が変わったようだ。日本の観客にとっては、ちょっと残念な話だ。 だが、その一方、日本、韓国、EU政府のサポートによって各地域から参加するチームも決戦に加わり、現時点では全24チームがチャレンジに挑む見通しという。 また決戦では、ルールが予選からいくつか変更される。以下の4つが主なポイントだ: 1. ロボットには電力供給、転倒防
ソフトバンクがヒューマノイド・ロボットを19万8000円で発売というニュースは、アメリカでも数々のメディアで報じられている。 このロボット「ペッパー」は、NAO(ナオ)を開発したフランスのアルデバラン社が、2年をかけてソフトバンクのために製作したという。クラウドAIと感情エンジンによって人々の反応を学習し、より適切にやりとりするロボットとなるそうだ。 はたして勝算はあるのか。それについてのアメリカの反応を見てみよう。 まず、ロボットに詳しい『IEEEスペクトラム』はこんな評だ。 「なめらかに動く頭やアームを見て、『まるで小さな人が中に入っているよう』とある人は言う。けれども、ペッパーの動きは注意深くプリプログラムされたものに見える。したがって、本当の環境でペッパーがどう振る舞うのかはまだ分からない」。 「孫正義氏は、ペッパーはいずれ二足歩行することになるかもしれないと示唆。それによって、1
「ロボットが役に立つ分野で、自分が夢中になれるものを探すことです」 サイファイ・ワークス社創業者へレン・グレイナー インタビュー その<2> ヘレン・グレイナー氏は2008年、新型の自律航空機(UAV)を開発するサイファイ・ワークス社を起業した。同氏は、掃除ロボット、ルンバを生んだアイロボット社の共同創設者として知られ、ロドニー・ブルックス、コリン・アングル両氏と共に、ロボット技術が一般消費者向けの製品として浸透していく経緯を見守った。 ボストンのサイファイ・ワークス社を訪ね、同社の技術、そして起業の体験について話を聞いた。(尚、インタビューは2013年夏に行われている。同社はその後700万ドルのシリーズAの投資を受けた。) その<1>に続いて、アイロボット社の起業時代の話や、現在のロボット界についての見方を聞いた。 Q. アイロボット社でも共同創業者でしたが、今回の起業はそれとは違ってい
昨年末のDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)で、他のロボットに大きく差を空けて1位を獲得した日本のチーム、シャフト社。「いったい彼らは何者だ?」という興味がアメリカでも大きく高まったのに、同社がグーグルに買収されて「取材ノー」を通しているため、どのメディアも詳しく伝えきれずにいる。 そこで『IEEEスペクトラム』が、同誌がかつて取材した内容などを振り返りながら解説している。 まずは、うわさ話から。先月、ロボット業界を駆け巡ったのは「グーグルがシャフトをDRCの決勝戦に出さない」といううわさだ。 このうわさは、『ポピュラー・サイエンス』誌が伝えたもの。DRCに参加したある情報源によると、と断った上で、DARPAのような軍事関連組織と関係を持ちたくないグーグルは、DRCから身を引かせるのではないかというのだ。 シャフトは決勝戦に参加することでDARPAから100万ドルの開発補助金を受け
最近動きが目覚ましいアジリティ・ロボティクス(Agility Robotics)が、世界初のヒューマノイドロボット工場をオレゴン州に建設中だ。同社のプレスリリースが伝えている。 この工場は「RoboFab」と呼ばれ、今年中にオープンする。広さは7万平方フィート(約6503平米)で、エンジニアリングチームの拠点からも近く、最大で年間1万台のロボットの製造が可能になるという。 RoboFabの完成予想図(c)Agility Robotics 続きを読む
ロボット業界の大ニュース。グーグルがロボット事業に乗り出し、日本のロボット開発会社シャフトを含むスタートアップ7社を買収したという。『ニューヨークタイムズ』が報じている。 シャフトは、東京大学情報理工学系研究科の情報システム工学研究所(JSK)からスピンアウトし、2012年に創設された会社。 同社は、今月末に予選が開かれるDARPAのロボティクス・チャレンジにも出場する予定で、すでに有望視されているが、この買収によってその賞金200万ドルを大きく上回る資金を受けることだろう。日本のロボット界にとっては、大きな刺激となるできごとだ。 自走車を開発してきたグーグルがロボットに進出するのは、ごく自然な動きとも言えるが、同社は他にもロボット会社を一気に買収したようだ。しかも、買収は秘密裏に過去半年ほどの間に次々と行ってきたという。記事は、その投資額の大きさから、消費者向けロボットではなく、製造用、
2013年最大のロボット・イベントだったDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)予選が終わって10日。 考えれば考えるほどに、ずいぶんシュールなできごとだったと感じてならない。15のロボットが同時進行して、人間がやるような8つのタスクに懸命に取り組んでいる。アトラスを始め、精巧に作られたああしたロボットを1体見るだけでも感動のはずだが、それが予備分も含めて20体以上も結集し、それぞれのハードウェア、ソフトウェア、そして人間オペレーターの能力の限りを尽くしている。 こんなイベントに立ち会えたことは非常に幸運だったし、ロボットに対する認識がまったく新しいレベルへシフトしたようにも感じた機会だった。 自走車開発を促進するためのDARPAグランド・チャレンジが最初に開かれた2004年、150マイル(約240キロ)の全コースを完走した車はなかったが、9年後の現在、自走車の実用化はもう数年先に迫っ
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