ハロウィン本番を迎えた31日、東京・渋谷に仮装した若者たちの姿はまばらだった。新宿や池袋の繁華街にも目立った混乱はみられず、路上飲酒の横行やらんちき騒ぎといった負のイメージは鳴りを潜めた。自治体側の条例づくりやマナーの啓発が功を奏したのか、深秋の恒例イベントの変わりゆく様を物語る夜となった。 渋谷JR渋谷駅前の渋谷センター街に人出が増え始めたのは、午後5時過ぎ。若者や外国人のグループが目立つが、立ち止まる人はいなかった。駅周辺には、今年も警視庁の「DJポリス」が出動し、交通整理を行っていた。 センター街を200メートルほど歩くと、アニメの登場人物などに仮装した人とすれ違った。しかし、その数は20人足らず。「ちょっと物足りないかな…」。韓国から観光に来たという20代の男性は「ここで仮装しても浮いてしまう」と残念そうだった。 渋谷区はハロウィンや年末年始に限って夜間の路上飲酒を禁じていた条例を