パリ五輪のトライアスロン女子で、スイムを終えてセーヌ川から陸に上がる選手たち=7月31日、アレクサンドル3世橋(川口良介撮影) パリ五輪開幕前からスイム会場であるセーヌ川の水質が懸念されていたトライアスロンは7月31日、30日から延期された男子と、当初から予定されていた女子が行われた。国際統括団体である世界トライアスロンが定める水質基準をクリアできたとしての競技実施だったが、選手からは「10回嘔吐した」といった声や水流が強かったことなどへの批判が相次いだ。 トライアスロンの会場となったセーヌ川を巡っては、五輪開催を前に大規模な水質改善に着手。7月17日にはパリのイダルゴ市長が自ら川を泳ぐなど、安全性を強調していた。しかし、26、27両日の雨の影響で生活排水が流れ込み、公式練習もできない状態だった。 米紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)は、男子で9位だったタイラー・ミスローチャック(カナダ