チェコのフィアラ首相は10日、首都プラハで6日に起きた放火事件をめぐり「ロシアが組織、資金調達した可能性が強い」と述べた。その上で、東欧各地で最近放火が相次いでいることに触れ、「ロシア情報当局が関与した破壊工作」という見方を示した。 チェコ紙によると、プラハでは、バス会社の車庫が放火された。職員がすぐに消火し、大きな被害はなかったが、警察は8日、この事件を巡って南米人の男をテロ関与容疑で逮捕した。事件の数日前にチェコに入国したとみられている。 相次ぐ放火には、ポーランドも警戒を強めている。同国のトゥスク首相は5月20日に地元テレビで、ロシアの指示で破壊工作に加担した疑いで9人を当局が逮捕したと明かし、「暴行や放火、放火未遂」を行ったと非難した。ポーランド西部のペンキ工場が放火されたほか、バルト3国のうちリトアニア、ラトビアも標的になったとしている。容疑者9人の国籍はウクライナ、ベラルーシ、