本日はこんな遅い時間に……普通の方だったら地下のビアホールに行ってると思うんですけれども、わたしの話を聴きにおいでくださいまして、まことにどうもありがとうございます。今日はですね、三修社から出しました『ぼくたちの英語』の記念で、話をいたします。テーマは「ことばへの異常な愛情」と付いておりますけれども、初めに二つ。まずこの本は、わたしが何か、英語に対して意見を言いたいとかそういうのではなくて、二人の登場人物であるC君とP君に喜んでもらいたいなと思って書いたエッセイです。だからそういうところで大上段に構えたつもりはまったくないんですね。……この先もうしばらく英語の本は書きたくないなと思ってるんですけれども、とにかくそういうつもりで書きました。で、もうひとつはですね、後半に挙げたテーマ、「私は如何にして大学を辞めて語学するようになったか」というテーマですけど、多くの人が、わたしが大学を辞めた!と