サッカージャーナリストの賀川浩(かがわ・ひろし)さんが5日、神戸市内の病院で亡くなった。99歳。老衰とみられる。90代になっても執筆を続け、現役最年長の現役サッカー記者として活動していた。 賀川さんは数年前から老人ホームで暮らしていた。杖の助けを借りながら自力で歩行していたが、今年10月に体調が悪化し、入院。ベッドに伏せる時間が長くなり、食事も満足に摂れない状況が続いていた。 賀川さんは自身の膨大なサッカー関連蔵書を神戸市立中央図書館に寄託し「神戸賀川サッカー文庫」として公開。10月14日に10周年の記念イベントが開催されたが、体調不良で欠席していた。その後、快方に向かい退院したが、この日朝、生活していた施設で体調が急変し、搬送された神戸市内の病院で亡くなった。 甲子園球場が誕生した1924(大正13)年に生まれた賀川さんは神戸一中(現神戸高)からサッカーを始め、神戸大でもプレー。所属した