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本誌SWITCH 2021年8月号では、最新作『竜とそばかすの姫』について主に「歌」や「音楽」の面から訊いた細田守監督インタビューを掲載したが、ここでは、その本誌には収録しきれなかった、主に「映像表現」の面についてのインタビューを、4つのトピックに分けて紹介する。 Vol. 3 なぜ舞台は高知県だったのか ――――『サマーウォーズ』の長野県上田市、『おおかみこどもの雨と雪』の富山県上市町、『バケモノの子』の東京都渋谷区、『未来のミライ』の神奈川県横浜市など、これまでの作品でも現実の土地が映画の舞台として描かれてきましたが、今作では高知県が舞台となっています。鏡川や仁淀川など実在の川も重要なモチーフとして登場しますが、そもそもなぜ舞台として高知県が選ばれたのでしょうか。 細田 高知は昔からずっと憧れの土地ではあったんです。二十歳ぐらいの時に『竜馬がゆく』(司馬遼太郎 著)を読むと、誰もがそう
本誌SWITCH 2021年8月号では、最新作『竜とそばかすの姫』について主に「歌」や「音楽」の面から訊いた細田守監督インタビューを掲載したが、ここでは、その本誌には収録しきれなかった、主に「映像表現」の面についてのインタビューを、4つのトピックに分けて紹介する。 Vol. 1 なぜ “シネマスコープサイズ” だったのか ――――『竜とそばかすの姫』の映像表現の面で、新たな挑戦となったポイントはいくつかあると思いますが、今作で初めて映画本編のスクリーンサイズとして「シネマスコープサイズ」(縦横比1:2.35)が採用された、というのは一つ大きなポイントだったと思います。『時をかける少女』から『未来のミライ』までの5作品はすべて「ビスタサイズ」(縦横比1:1.85)で制作されてきた中で、今回なぜシネマスコープサイズが選ばれたのでしょうか。 細田 実は『バケモノの子』の頃からシネスコにしようか、
本誌SWITCH 2021年8月号では、最新作『竜とそばかすの姫』について主に「歌」や「音楽」の面から訊いた細田守監督インタビューを掲載したが、ここでは、その本誌には収録しきれなかった、主に「映像表現」の面についてのインタビューを、4つのトピックに分けて紹介する。 Vol. 2 日本絵画と西洋絵画の対立 ――――本作では、キャラクターの作画において、現実世界のパートは従来どおりの手描きアニメーションが採用されている一方で、<U>の世界はすべてCGアニメーションで描かれている、というのが大きな特徴です。しかもその<U>の世界の作画監督を、『劇場版デジモンアドベンチャー』(1999)以来、主に作画監督としてずっと一緒に作品を作り続けてきた山下高明さんが担当しています。山下さんは、細田監督にとっては東映動画(現・東映アニメーション)時代のアニメーターの先輩であり、いわば手描きアニメーションの伝統
世界屈指のクライマー山野井泰史・妙子夫妻によるギャチュンカン登頂の記録を、沢木耕太郎が描いたノンフィクション『凍』が、この春新たに登場した音声コンテンツサービス「SPINEAR」にて連続ドラマとなって配信開始された。配信を記念して、Coyote no.65(特集 一瞬の山 永遠の山)に掲載した山野井泰史の貴重なロングインタビューを全3回にわけて特別公開。(2018年5月取材) 山野井泰史は妻の妙子と二人、土地に根ざしたシンプルな暮らしを続けている。 これまで数々の困難な高所登山、クライミングを成し遂げ、 その代償として手足の指を10本失くした今もなお現役を貫く。 誰かのために登るのではなく、ただ登ることが好きだという一心な想い。 垂直の世界から学んだ豊かな叡智をここに具体的にひも解いていきたい。 写真:朝岡英輔 文:奥田祐也 クライマーの誕生 —— 自身のクライミングの原体験だと思える登攀
文芸誌『MONKEY』創刊から続く人気連載がついに単行本化! 死ぬまでに行きたい海 岸本佐知子 焚火の思い出、猫の行方、不遇な駅、魅かれる山、夏の終わり—— 。 “鬼”がつくほどの出不精を自認する著者が、それでも気になるあれこれに誘われて、気の向くままに出かけて綴った22篇。行く先々で出会う風景と脳裏をよぎる記憶があざやかに交錯する、新しくてどこか懐かしい見聞録 刊行日:2020年12月1日 ISBN:978-4-88418-543-5 定価:本体1,800円+税 岸本佐知子(きしもと さちこ) 翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、ショーン・タン『内なる町から来た話』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋
COMME des GARÇONS・川久保玲と雑誌「SWITCH」による共同プロジェクト 「People of the Year by COMME des GARÇONS and SWITCH」始動。 COMME des GARÇONSとSWITCHが選ぶ、 様々なジャンルの表現者たちの作品が、川久保玲デザインによるアイテムとして展開決定 “People of the Year by COMME des GARÇONS and SWITCH" is a collaboration project by fashion company COMME des GARÇONS and SWITCH magazine with artists from various genres. Designed by Rei Kawakubo, the new items will be released f
3月20日に発売され、瞬く間に世界中のあらゆるカルチャーを巻き込み、今も進化し続けるNintendo Switch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」。この度「SWITCH」は様々なジャンル40名のクリエイターが作り上げたそれぞれの「島」を徹底取材。無数にある島の思い出とともに「あつまれ どうぶつの森」の持つ多彩な魅力を紐解きます。 新たな暮らしを求めて、やってきたのはまっさらな無人島。様々なジャンルのクリエイターたちはどのような島暮らしをしているのか。「島名」の由来や、島の観光ポイント、お気に入りのどうぶつやアイテムなど、総勢40人のクリエイターが実際のプレイ画面とともに「あつまれ どうぶつの森」の魅力を語ります。 出演(掲載順): 大童澄瞳/Rachel(chelmico)/こやまたくや(ヤバイT シャツ屋さん)/nakayaan(ミツメ)/澤部渡(スカート)/VaVa/メイリン(ZOM
SWITCH Vol.34 No.5はマツコ・デラックスを特集しました。 雑誌のこと、テレビのこと、東京で暮らす人のこと、そして今の自分の立場について…… マツコ・デラックスとの計7時間におよぶ会話を基にしたドキュメンタリーの一部をご紹介します。 今、メディアは創造性が欠落していると思う。世界の都市で格好良いとされてる街、最先端のところって絶対に汚い方にあるのよ。 たとえばロンドンだったらチャイナタウンだったり、今は再開発されたイーストエンドだったり。ニューヨークもそう。安くて若者が集まるところに新しい文化が生まれる。 それがいつしかキレイな街になってしまって、新しい人はその大衆的になってしまった、東京でいうところの原宿、代官山、恵比寿あたりを嫌って、また動く。その担い手は枯渇してる若者たちだと思うのよ。 たとえば蔵前だとか、森下あたりを拠点にしている若いアーティストがいるけれど、可能性が
これは村上さんが、どうやって小説を書いてきたかを語った本であり、それはほとんど、どうやって生きてきたかを語っているに等しい。だから、小説を書こうとしている人に具体的なヒントと励ましを与えてくれることは言うに及ばず、生き方を模索している人に(つまり、ほとんどすべての人に)総合的なヒントと励ましを与えてくれるだろう──何よりもまず、べつにこのとおりにやらなくていいんだよ、君は君のやりたいようにやるのが一番いいんだよ、と暗に示してくれることによって。 村上春樹がはじめて本格的に、自身の小説の現場と、それを支える文学への、世界への考えをめぐって語り尽くした、読者待望の一冊が登場する。その名も『職業としての小説家』── 世界的に高い知名度を誇りながら、これまで多く神秘のヴェールに包まれてきた<作家・村上春樹>のなりたちを、全12章のバラエティ豊かな構成で、自伝的な挿話も存分に盛り込みつつ、味わい深い
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