「このままでは島が乗っ取られてしまう…」大崎上島町の離島では島民よりもイノシシの数が増え、まるで占拠されたような状態になっています。瀬戸内に広がる異変をツイセキしました。 【五十川記者】 「あ、いましたいました。倉庫の横にイノシシが1頭確認できました」 橋でつながっていない有人の離島、大崎上島町の生野島。 20年ほど前まで、島にイノシシは1頭もいませんでした。 【兵庫県立大学・栗山武夫 准教授】 「瀬戸内海は割と島と島の距離が近いものですから、本州か四国から入ったイノシシがそこで増えて(よりよい環境を求めて)近い隣の島に次々と移ってくると。(県内の離島)ほぼ全域に渡ってイノシシが住んでしまっているというのが現状になります」 先週、兵庫県立大学の研究グループが調査のため島に入りました。 瀬戸内で起きている「異変」を聞きつけ、今年6月からセンサーカメラを取り付け、生息数の把握に乗り出しました。