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都知事選
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みずほフィナンシャルグループ(FG)とみずほ銀行は2024年6月26日、役員人事を発表した。2021年に発生した度重なるシステム障害を受けて、みずほFGとみずほ銀行でシステム担当の役員を務めていた日本IBM出身者が退任した。この人事からは「平時」への転換を進めるみずほの意図が読み取れる。 2024年6月25日付でみずほ銀行常務執行役員副CIO(最高情報責任者)、翌26日付でみずほFGグループ執行役員グループ副CIOをそれぞれ退任したのが、林勇太氏。みずほは林氏の退任理由について「任期満了に伴うもの」(広報)と説明している。 林氏は日本IBM出身。同社の立場で、みずほの勘定系システム再構築プロジェクトに参画した経験を持つ。プロジェクトの初期段階から関わっており、のちに口座情報や顧客情報を管理する「CIF(カスタマー・インフォメーション・ファイル)」の構築に当たってプロジェクトマネジャーを務め
企業の不祥事は後を絶たない。国内ではガバナンス機運が高まり大企業を中心に整備されてきたが、結果、取り残されているのがベンチャー企業・未上場企業である。さらに、人工知能(AI)はガバナンスに大きな影響を与えるという。ベンチャー企業のコーポレートガバナンスについて経営者自身がまとめた書籍『AI時代のベンチャーガバナンス』(日経BP)を基に、主にAIがガバナンスに与える影響について連載する。今回のテーマは「企業経営へのAI活用」である。 企業の規模や上場/未上場にかかわらず、AIは企業経営に多様なメリットをもたらします。従来型AIだけでなく生成AIも活用し、その範囲は広がっています(図)。AIは個々の業務改善や事業への貢献のみでなく、課題対応も含めてガバナンス改善に寄与するのです。 生成AIをはじめとした新たな技術は事業やリスク管理など企業経営に大きな影響を与えるため、その導入を検討して実施する
KADOKAWAは2024年6月28日、6月8日からシステム障害が継続している中、傘下のドワンゴにおいてランサムウエア攻撃によって全従業員の個人情報が漏洩したと発表した。外部流出を確認した情報には、ドワンゴの取引先である一部クリエーターの個人情報、取引先との契約書や見積書なども含まれる。 KADOKAWAへのランサムウエアを含む大規模なサイバー攻撃によって、動画配信サービス「ニコニコ動画」や「KADOKAWAオフィシャルサイト」、出版事業の製造・物流機能など、グループ全体に被害が及んでいる。同社は対策本部を立ち上げ事実確認などを進めている。2024年7月中には、外部専門機関の調査に基づく正確な情報が得られる見通しとしている。
本当に失敗したな。まさにそう思う。何の話かというと、欧米の企業には「プロセスオフィス(Process Office)」と呼ばれる部門が普通にあるのに、日本企業には全くと言ってよいほど存在しないことについて、あまりに問題意識がなさ過ぎたのを悔やんでいるのだ。よくよく考えると、このプロセスオフィスに相当する部門がなければ、DX(デジタルトランスフォーメーション)なんてできるわけがないのだ。で、「IT部門がDXの実行部隊となって……」などと言っていたら、まさに噴飯ものである。 私と同様に、「プロセスオフィスだって? そういえばそんな話を聞いたことがあるな」といった程度の認識の読者は多いだろう。というか「何だ、それ」という読者が大半かもしれない。それぐらいプロセスオフィスは日本企業には縁遠いのだ。さて、記事の書き出しがこうならば当然、まずはプロセスオフィスとは何かを説明するのが筋だ。だけどねぇ、プ
リコーの国内販売子会社であるリコージャパンは2024年6月28日、生成AI(人工知能)が対話形式で社内情報に関する質問に回答するサービスを2種類、同日から提供すると発表した。RAG(Retrieval Augmented Generation、検索拡張生成)の仕組みを使い、LLM(大規模言語モデル)が社内規定や過去事例、業務報告書といった社内文書を参照できるようにすることで回答精度を上げる。 「RICOH デジタルバディ」は大企業での利用を想定する。PDF、Word、Excel、PowerPoint形式のファイルをアップロードできる。個人や部門ごとに利用範囲を制御でき、情報の漏洩を防ぐ。米Amazon Web Services(AWS)の生成AIサービス「Amazon Bedrock」を通じてLLMにアクセスする。既存データベースとの連係、長文読解や多言語対応に強いLLMへの切り替えなど、
「AI(人工知能)モデルのアップデートは不可避。自社サービスに活用するには、継続かつ高速にモデルを切り替えられる仕組みを構築する必要がある」――。マネーフォワードの松本裕也データ戦略室データエンジニアリング部部長はそう語る。松本部長は2024年6月27日、日本マイクロソフトが主催する「Microsoft Build Japan」で登壇し、生成AIを実装する際の取り組みを解説した。
メールの文面一つで客先から信頼を得ることもあれば、逆に信用を失ってしまうこともある。ビジネスメールでは、誤字脱字はもちろん、挨拶文や敬語の使い方など、しっかりチェックしてから送信したい。 とはいえ、自分が書いた文章を読み直すだけでは、適切でない箇所があっても、気付きにくいことが多い。送信前のメールをほかの誰かにチェックしてほしいときも、Copilotが役に立つ。 Outlookでメールを書いたら、送信前にツールバーのCopilotボタンをクリックして「Copilotによるコーチング」を選択する(図1)。操作はこれだけだ。Copilotがメールを分析し、少し待つと、それに基づく助言が表示される(図2)。 図1 作成したメールの文章について、Copilotに助言を求めることができる。メールの本文を作成後、Copilotボタンのメニューから「Copilotによるコーチング」を選ぶ
有名なOSS(Open Source Software)の圧縮ソフト「XZ Utils」にマルウエアの一種である「バックドア」が仕込まれ、IT業界に衝撃が走った。バックドアとは、攻撃者がインターネット経由で不正侵入できるようにするプログラム。バックドア経由でコンピューターを乗っ取ったり、保存されているデータを盗んだりできる。 今回のように正規ソフトにマルウエアが仕込まれる攻撃は「ソフトウエアサプライチェーン攻撃」と呼ばれる(図1)。攻撃者はどうやってバックドアを仕込んだのか。攻撃の詳細と対策を解説する。
2024年5月、富士スピードウェイ(静岡県小山町)での24時間耐久レースでトヨタ自動車の液体水素エンジン車が2年目の大きな進化を見せた。水素供給系を中心にカーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ、CN)という視点で採用された主な新技術は4つ。加えて、公にはされていないがもう1つあるようだ。さらに、今後に向けて幾つかの新技術も研究開発されている。それら技術の詳細を見ていこう。 今回のレースに参戦した「#32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept」(以下、液体水素エンジンカローラ)は、電気系の改造などが起因となりアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の制御性に問題が発生し、安全上の観点から合計で約9時間(3回)、ピットインすることとなった。それでも、肝心の液体水素エンジンや水素供給系には大きな問題が発生せず完⾛した。
日本IBMは「IT変革のためのAIソリューション」として、システム構築プロセス全体における生成AI(人工知能)の活用を進めている。今回は、コード生成およびテスト自動化における生成AIの活用方法について見ていく。 生成AIによるコード生成は、特に既存システムのモダナイゼーションで威力を発揮する。代表的なのが基幹システムなどにおけるCOBOLプログラムのJavaへの変換だ。日本IBMの二上哲也執行役員IBMフェローコンサルティング事業本部最高技術責任者(CTO)は、「COBOLで記述された既存のソースコードを生成AIで仕様書に書き起こす案件を現在多く請け負っている」と話す。長年のノウハウの蓄積により、「ソースコードはあるが仕様が分からない」といった状況を生成AIにより短時間で解決できる可能性が出てきた。 日本IBMの谷松清孝コンサルティング事業本部ハイブリッド・クラウド・サービスアソシエイト・
「取引モニタリングの業務は労働集約型。テクノロジーを活用しないと、これ以上の効率化は不可能だった。今回のAI(人工知能)活用は第1ステップに当たる」。りそなホールディングス(HD)でコンプライアンス統括部AML金融犯罪対策室アドバイザーを務める迫田真幸氏は、このほど始めたAIスコアリングの取り組みについてこう説明する。 取引モニタリングはAML(アンチ・マネーロンダリング)/金融犯罪対策として実施するものだ。「何百回以上の取引」「何億円以上の取引」などさまざまなルールを設定しておき、取引(トランザクション)の状況を監視してルールに該当したものを検知するとアラートを出す。担当者はアラートが出た取引を調査し、当局への報告が必要かどうかを判断する。これまでは「全件を人手で調べる必要があった」(迫田氏)。 AIスコアリングはこの業務の高度化・効率化を狙っている。過去の調査結果を学習させたAIモデル
使用済みの製品から部品を回収して再び新品同様の製品として販売する「リマニュファクチャリング(リマニ)」。部品コストの削減やサーキュラーエコノミー(循環経済)、カーボンニュートラルを目的として取り組む企業が徐々に増えている。ところが昨今、ある別の目的でリマニが爆発的に拡大する可能性が出てきた。 それが、部品の安定調達の観点だ。米中対立を発端として世界中でサプライチェーンの再構築が進む中、部品を国内で使い回して調達するリマニへの関心が各国で高まっている。半導体や電池、産業用ロボット、工作機械など品目によっては経済安全保障の強化につながるとの見方もある(図1)。
米ブロードコムによるVMware製品ライセンスの変更による影響が、国産クラウドベンダーに波及している。VMware製品を使うベンダーが相次ぎ、値上げを始めたからだ。ユーザーが支払うクラウド利用料金が2~3倍に跳ね上がったケースもあるという。 日経コンピュータの取材によって、既にインターネットイニシアティブ(IIJ)と日鉄ソリューションズ(NSSOL)が値上げを実施済みであり、NTTコミュニケーションズも2024年7月に値上げ予定であることが分かった。 富士通とソフトバンクは、値上げの有無や予定についての回答を拒否した。しかし日経コンピュータの取材では、富士通が既に複数の顧客に対して値上げを打診していることが分かっている。 各社がクラウドサービスの値上げを始めたのは、ブロードコムがクラウドベンダー向けのパートナー制度やライセンス制度を2024年4月に変更したためだ。 これまでクラウドベンダー
中国・比亜迪(BYD)の日本での乗用車販売を手掛けるBYD Auto Japan(横浜市)は、プラグインハイブリッド車(PHEV)の導入へ向けた検討を開始する。同社社長の東福寺厚樹氏が2024年6月25日、日経Automotiveなどの取材に対し「(PHEVの日本への導入について)フィージビリティースタディー(実現可能性調査)を始めたところだ」と明かした。
文部科学省は2024年4月、国内の公立小中高校のアクセス回線の下り帯域について、学校の規模ごとに1校当たりの帯域の目安を示し、これらを満たすよう求めた。しかし、現状8割の学校がこの目安に未達だ。ネットワークの不備などで、使いたくても使えない学校も存在している。GIGAスクール構想に不可欠な通信インフラの格差は、子どもたちが学ぶ機会の格差になりかねない。 「端末つながる子の席に集まる」 「先生!つながらへん!」――。堺市のある小学校では、児童が端末を使う際にネット接続できない状況が慢性的に続く。大多数の児童が不満を訴えるのは日常茶飯事だ。 同市の小学校のある教員は語る。「今では子どもたちが臨機応変に、端末がつながる子の席に動いてくれる。しかしこれで、1人1台の端末の意味があるのか」。教室内でも場所によってうまく接続できる児童と接続できない児童がいる。 この学校では、米マイクロソフトのWind
「今年度中にVMware製品から移行してほしい」――。仮想化環境の構築・運用を担うITベンダーのA社の社員は、顧客からこう言われて頭を抱えている。これまで使っていなかったVMware以外の製品の知識や運用ノウハウを学ぶため、「移行先のハイパーバイザーに詳しい協力会社を探している」と話す。 米Broadcom(ブロードコム)によるVMware製品ライセンスの変更によって大幅な値上げに直面したユーザー企業が、「脱VMware」を検討し始めている。ITベンダーは顧客からの問い合わせに追われている状況だ。 ハイパーバイザーの観点で見れば、「VMware ESXi」の移行先は大きく3種類ある。Windows Server標準の「Hyper-V」、Linux標準の「KVM」、米Nutanix(ニュータニックス)の「Nutanix AHV」だ。ただし仮想化環境の構成要素はハイパーバイザーだけではない。運
超高層ビルの上層まで重りを持ち上げてエネルギーを貯蔵し、落下させて発電する。超高層を「電池」に変身させるアイデアが実現に向けて動き出す。米大手設計事務所が貯蔵技術を持つ企業と独占契約を結んだ。 米大手設計事務所のスキッドモア・オウイングス・アンド・メリル(SOM)は2024年5月30日、重力蓄電システム(GESS)を手掛けるスイスのエナジー・ボールト・ホールディングスと戦略的パートナーシップを結んだと発表した。 エナジー・ボールトが進める次世代版GESSの構造物について、SOMが独占的な意匠・構造設計者となる。設計だけでなく、製品企画にもSOMが関わることになるという。 GESSとは、物の重さを利用してエネルギーを貯蔵・放出する技術を指す。余剰電力などでブロックなどを持ち上げて位置エネルギーとして蓄え、落下する際のエネルギーでタービンを回して発電する。 協業は既に始まっており、パートナーシ
日本企業による情報システム子会社のグループ外への切り離しは、近年においては決して珍しくない。しかし帝人によるインフォコムの売却は、親会社に1000億円以上の売却益をもたらすという点で極めて異例だ。情シス子会社の「存在意義」を再考する機会になるだろう。 従来の情シス子会社切り離しでよくあるパターンは、ITベンダーへの譲渡だ。その狙いは、情シス子会社の技術力強化やコスト削減とされる。情シス子会社をITベンダーの傘下に組み込むことで、技術力やノウハウを取り込むことを目指す。 もっとも、こうした理由は「建前」に過ぎない可能性がある。単に親会社が自前でのシステム開発や運用を諦めて、人員ごとITベンダーに引き取ってもらったケースが相当数存在するからだ。 それに対して帝人は2024年6月18日に、インフォコムを投資ファンドである米Blackstone(ブラックストーン)に売却すると発表した。 帝人は株式
記者会見には角川ドワンゴ学園の理事を務める川上量生氏も参加。サイバー攻撃の影響について「KADOKAWAグループのネットワークと学園のネットワークは別物であり、(サイバー攻撃による)直接の影響は基本的にない」(川上氏)と説明した。 ただし、ドワンゴが提供する学習サービス「N予備校」はログイン時に「ニコニコID」で認証する仕組みだったため、一時的に利用できなくなった。現在はニコニコIDに関する処理を切り離し、N高グループの生徒は学籍番号を使ったログインが可能となっている。学籍番号を持たないユーザーはニコニコID以外のログイン手段がなく、利用できない状況が続いているという。 R高は「N高等学校」「S高等学校」に次ぐN高グループ3校目として、2025年4月に群馬県桐生市で開校予定。今回のサイバー攻撃がR高のシステム設計へもたらす影響はないという。山中理事長は「サイバー攻撃に抵抗力のあるシステムを
長年、建設業界で懸念されてきた「技術者不足」。残業規制の適用前から、その悪影響が表れ始めていた。離職率の増加や人材獲得競争の激化によって、倒産に追い込まれるケースも珍しくない。 「専任の主任技術者を配置すべきなのに、営業所の専任技術者を配置した」「資格要件を満たさない者を専任技術者として配置した」「発注者に提出する技術職員名簿に退職者を記載した」──。国土交通省のネガティブ情報等検索サイトで「技術者関係違反」を検索すると、同様の違反で処分を受けた事例が表示される。2023年1月から24年2月末までに技術者関係違反で処分を受けた建設会社は60社に上った。 違反に手を染めてしまう背景に、長年、建設業界で問題視されてきた技術者不足がある。行政処分を受けたある地方建設会社は日経クロステックの取材に対して、「技術者が足りず仕事が回らない。新入社員が入っても教育がうまくいかず、すぐに辞めてしまった。こ
筆者は企業向けの研修講師を主な仕事にしていますが、アーティストやアスリートのキャリア支援も手掛けています。日経ビジネス電子版で2024年6月21日に公開された記事「東映、映画配給数を4割減 『量より質』で撮影現場の働き方を是正」が目に留まりました。 関連記事 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00342/061900190/ 映画業界には、「とことん追求して作品をつくる」「納得のいくものが出来上がるまで、時間は度外視して取り組む」といったイメージを持つ人も多いでしょう。実際はそうではないとしても、業界のイメージを一新するには、東映のような形で組織がきちんとした方針を出す必要があるということでしょう。 IT業界にも、以前は長時間労働のイメージがありました。しかし状況は変わっており、筆者のクライアント企業では「残業は基本的に20時間まで、どんなに長
岡山県笠岡市に整備中の国道2号笠岡バイパスで、道路盛り土の一部が崩壊していたことが分かった。変状範囲は幅約40m、延長約100mに及び、高さ2.5mの段差などが生じた。国土交通省岡山国道事務所は原因究明と対策工法の検討のため、有識者でつくる対策検討会を開催する。同事務所が2024年6月21日に発表した。
出勤先は顧客オフィスがあるビルの1室、隣の席で働くのは顧客、自社に戻るのは月に1度――。初めて聞く人は驚くかもしれないが、顧客の用意した環境で働く「客先常駐」はIT業界では一般的な働き方の1つだ。システム開発や運用業務をITベンダーが担うSES(システム・エンジニアリング・サービス)契約でよく採用される。 働く場所は顧客の席の隣だったり、別のビルにあるプロジェクトルームだったりとプロジェクトによって様々だ。客先に出社する頻度も週5日とする場合もあれば、週2日程度は客先、残りの週3日は自社で作業する場合もある。 なぜこのような働き方がIT業界では一般的なのか。リクルートの丹野俊彦IT・通信業界担当コンサルタントは「(顧客である事業会社側に)システムを外に出したくないという考えがある」と指摘する。特に金融など重要情報を扱う業界では、データの持ち出しを厳しく制限しているところが多い。本来は社内S
スマホもパソコンと同様にストレージとメモリーを搭載する。ただし、パソコンとは呼称が異なり、ストレージを「ROM」、メモリーを「RAM」と表記することが多い(図1)。ROMは一般的に読み出し専用のメモリーを指すが、スマホではストレージのことなので間違えないようにしよう。 図1 「ROM」は内蔵ストレージのことを指し、スマホ用は「eMMC」と「UFS」の2つが主流だ[注1]。読み出し専用メモリーのROMとは意味合いが異なる。「RAM」は書き換え可能な内蔵メモリーを指し、電力消費量が小さい「LPDDR」が主流。両方を合わせて「内蔵メモリー」と表記されることもある
Q.4月に管理職であるマネジャーに昇格しました。マネジャーになって初めての賞与支給は6月でしたが、期待外れでした。昇格前は残業手当が支給されていました。今は残業や休日出勤が恒常的にあるにもかかわらず、管理職なので手当はありません。昨年よりも年収が減るように思います。現在は泥沼プロジェクトの対応に多忙なので、余計に損をしている気分です。管理職ですが、私もプロジェクトメンバーの1人です。マネジャーに昇格しないほうが良かったと思えてなりません。 「管理職になったが年収は減った」では、やる気が出ないのは当然です。質問者はマネジャーに昇格したのに、昨年より年収が下がる見込みに不満を爆発させています。 超多忙な泥沼プロジェクトで残業が多い状況にあるのに、残業手当はないので、余計に損をしている感覚があるのかもしれません。 普段の残業が少ないほど昇格後に「お得感」 管理職に支給される月々の給与は固定額です
2015年に販売を開始したWHR-1166DHP2は普及価格帯でありながら、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米電気電子学会)が2014年に承認した当時最新のWi-Fi規格「IEEE 802.11ac」に対応していた。 「感染したルーターはDDoS(Distributed Denial of Service、分散型サービス妨害)攻撃*2の踏み台として攻撃者に悪用されると考えられる。感染するとスキャンパケットを外部に送信し、感染を広げる可能性がある」。NICTの久保正樹サイバーセキュリティ研究所サイバーセキュリティネクサス上席研究技術員はこう指摘する。 対象機種は5→18に増加 NICTの発表を受けて、バッファローは5月22日、WSR-1166DHPシリーズなど5機種がボットに感染する可能性があり、調査を進めていると
対話型AIサービス「ChatGPT」で使われている自然言語モデルの核になっている技術が「Transformer」だ。自然言語処理を例に、Transformerの仕組みを解説する。 実は、エンコーダーとデコーダーに用いられている「RNN」(Recurrent Neural Network)には、欠点があります。それは、長い文章が苦手だということです。 なぜ苦手かというと、以下の2つのポイントからそのように言えます。 (1)RNNでは、翻訳元文章全体の特徴を記憶できるサイズが固定されている。そのため、文章が長くなり単語の数が増えるほど、エンコーダーにおいて、文章の前の方で出現した単語の意味が薄まってしまう。 (2)RNNでは、単語を1つずつニューラルネットワークで処理する。そのため、単語の数が多くなればなるほど処理時間がかかってしまう。 ですので、RNNが持つこうした欠点を解消するための仕組み
前の持ち主による端末割賦代金の支払いが滞り、中古スマートフォンが突如、利用できなくなった――。 中古スマホでこのような問題が生じることがあるのをご存じだろうか。携帯電話事業者でスマホを購入し、分割払いが残っている状態で中古端末事業者に売却した場合に起こり得る。前の持ち主による端末割賦代金の支払いが滞ると、携帯電話事業者はネットワーク利用制限をかけるので冒頭のような事態になる。 総務省の有識者会議は利用者への影響が大きいため、債務不履行によるネットワーク利用制限を原則禁止する方針を固めた。ただし携帯電話事業者がスマホを販売してから4カ月までの期間は購入者の端末代金の支払い意思を確認するための期間として、債務不履行の端末に対するネットワーク利用制限を認める。総務省は同施策を含めた報告書案への意見募集を2024年6月22日から実施中である。 ネットワーク利用制限を巡っては、中古端末事業者の業界団
ついに中国・比亜迪(BYD)が本気を出した。これまでBYDの電気自動車(EV)には「ATTO 3(アットスリー)」「DOLPHIN(ドルフィン)」と試乗してきたが、確かに悪くないし割安とも思うものの、何となく接地感が乏しい乗り心地とか、曲線を多用した内装デザインになじめず、あまり魅力を感じなかったというのが正直なところだ。ところが、2024年6月25日に発売された新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」には、価格にまず驚かされ、そして乗り味にも驚かされることになった。国産の上級セダンばかりでなく、欧州の上級セダンもうかうかしていられないクルマが上陸した。 筆者が感じた驚きについて語る前に、まずはシールの概略を説明しておこう。BYD Auto Japan(以下BAJ)はこれまで、小型多目的スポーツ車(SUV)のアットスリーや、小型ハッチバック車のドルフィンを発売しており、シールは同社にと
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