知らぬ間にデータが取られており企業都合で活用されているといった、プライバシーデータの不適切利用が後を絶たない。こうした不適切利用の横行は10年前と変わらないどころか、テクノロジーのアップデートに伴って気持ち悪さが増している。米国上院の公聴会で紹介された世にも“気持ち悪い”事例をご紹介する。 米国上院の商業・科学・運輸委員会は、2024年7月11日に公聴会を開いた(i)。テーマは「米国におけるプライバシー保護の必要性とAIの加速(The Need to Protect Americans’ Privacy and the AI Accelerant)」。 人工知能(AI)の進展により、消費者の詳細なプロファイリング、パーソナライズされた詐欺、ディープフェイクなどが、お手軽かつ大規模に実現可能になる中で、それにどのように対応していくか、という観点で開催された。 この公聴会では、テーマに沿った非