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大谷翔平
yomota258.hatenablog.com
文楽を観るようになって一年が経った。 文楽が何かもわからず思いつきでチケットを取ったのが一年前の2月東京公演第三部『義経千本桜』。古典芸能の素養があるわけでもなく、最初にチケットを取った時点で知っていたのは「人形が動く」「義太夫節という語りですべての話を進めている」という2点だけだった。 さて、ちくまプリマー新書の中に、中川右介『歌舞伎一年生』という新書がある。「歌舞伎っていうものがあるのは知っているが、観に行ったことはない。いっぺん観たほうがいいかも?」と思っている方にとても良い、きわめて平易な入門書だ。この本が他の入門書とどう違うかというと、「チケットは具体的にどうやって買うのか。いくらなのか。どの席がいいのか。良い席はどうやれば取れるのか」といった具体的な実践知識と、良い意味で著者の個人的な感想にのみ絞って書かれていることで、歌舞伎の知識のない私にも楽しく読めた。こういう本が文楽にも
東海テレビ制作のドキュメンタリー。元々はテレビで放送されたもののようだ。 本作は全国に27ある指定暴力団のうち、大阪西成に本拠を置く東組の二次団体「二代目東組二代目清勇会」事務所への密着を中心に、サブのラインとして山口組の顧問弁護士・山之内幸夫氏を取材している。撮影時期は2014年秋~2015年初頭くらい。山口組の分裂前。積極的に突っ込んで取材していくというよりも、基本的には取材先の日常を撮りっぱなし。取材謝礼は支払わず、登場する人は基本モザイクなし、取材映像は事前に見せないという取材ルールになっているそうだ。 『ヤクザと憲法』劇場予告編 公式サイト:http://www.893-kenpou.com ■ その事務所は、大阪府堺市の住宅街の中にある、ごく普通の建物。 3階建ての、豪華でも質素でもない、ほんとうに普通の住居風の建物。周囲の風景にもわりあい(?)溶け込んでいる。ヤクザっぽい大き
ショーちゃん、または雀鬼こと桜井章一。 麻雀界、麻雀漫画界に生きる者、桜井章一を避けては通れず。雀鬼研究のための年表を以下に公開する。ひとまず『近代麻雀ゴールド』が急速に雀鬼色を強める97年までをまとめた。 桜井章一年表 1980〜97年 1980年9月? 『月刊 近代麻雀』100号達成記念に行われた「太平洋上麻雀大会」に桜井章一が一般参加、2位に入賞。優勝の森雞二(棋士・当時2段)がゲスト参加を理由に優勝を辞退したため、繰り上げ優勝。 ■ 1984年10月 活字の『月刊 近代麻雀』11月号巻頭に「実戦派ハスラー特別対局 20年間無敗の男 伝説の雀鬼・桜井章一」と題して桜井章一の誌上対局が掲載される。 対局者は桜井章一・金子正輝(最高位戦Aリーグ)・飯田正人(最高位戦Aリーグ)・村山隆治(桜井氏の友人)。対局日は同年9月6日午後5時、竹書房対局室にて。 同誌に、桜井章一をモデルとした小説、
古本屋で米長邦雄『泥沼流人生相談』(ネスコ、1985)という人生相談本を買ったら、このような人生相談が載っていた。 麻雀で生きることに不安があります 私は六、七年、麻雀でしのいできました。しかし、このままでは彼女を幸せにする自信がありません。収入が不安定だからです。麻雀が市民権を得て連盟から給料をもらえるようには、あと十年かかるといわれています。それまで辛抱するのと、堅気の仕事につくのとではどちらが最善手でしょうか。ちなみに現在、年収120万円(プラス賭け麻雀280万円)。家の仕事は文具屋です。 (東京都 N・N男 24歳・日本プロ麻雀連盟参段) この本は1984年から「週刊文春」に連載されていた米長邦雄による人生相談をまとめたもの。お答え役が将棋棋士とあって、勝負そして勝負とともにある人生についての相談も多い。その中で目を引いたのが上記の「麻雀で生きる」ことへの相談である。1984年とな
面白い麻雀漫画はたくさんあるが、大人が読むに十分なクオリティと娯楽性を備えた作品となると途端に難しくなる。麻雀の魅力は十分に描かれているか、麻雀を通じた物語はドラマチックであるか。この両方の要素を満たしていなければならない。普段麻雀漫画を読まないような人に薦める作品となればなおさらだ。麻雀漫画初心者には麻雀がカンタンで絵柄がキレイなら喜ばれると思っているのは驕りであり、大間違いである。大人の初心者には最もレベルが高い作品を渡すべきなのだ。 今夜は、大人が読むにふさわしい麻雀漫画2作品を紹介する。双方とも甲良幹二郎の絵が言葉では表現できないくらいに濃いが、この絵でなければ表現できない重厚な世界を描く作品である。麻雀漫画に初めて手を出す人、おもしろい麻雀漫画とは何かを知りたい人、あるいは軽くて読みやすい暇つぶしな麻雀漫画なんか読みたくないという人、ぜひこの二作品を手に取って欲しい。 『狼の凌』
!訂正! 15日の委託先、及び寄稿先の「WAIWAIスタジオ」さまのスペースナンバーを誤って表記しておりました。正しくは 東O(オー)46-b です。失礼いたしました。 ┃ 来賀友志 六万字インタビュー 麻雀愛No.1の劇画原作者、来賀友志先生へのインタビュー本です。 タイトル「来賀友志 六万字インタビュー」 A5/90ページ(オンデマンド) 頒布価格 \1,000 頒布スペース 2日目 14日(土)東4ホール モ38-b「6gai」委託 ←私もいます! 3日目 15日(日)東1ホール F51-b「今週の天牌」、東O(オー)05-b「近代麻雀漫画生活」委託、東O(オー)46-b「WAIWAIスタジオ」委託 企画・編集 タカヤマ(今週の天牌) 四方田(TOKYO巡礼歌) 来賀友志先生は『天牌』の原作者であり、『あぶれもん』『てっぺん』『麻雀蜃気楼』などの麻雀劇画史に残る名作を生み出した劇画原
近代麻雀2010年2/15号にて、片山まさゆき『打姫オバカミーコ』が最終回を迎えた。全135話、長かったようで短かったような5年7ヶ月、麻雀漫画としての「ミーコ」の感想をがーっとまとめた。かなり感情的に書いたので、あとあと穴があったら入って蓋をしめたい衝動に駆られるはめになりそうです……。 1 まず、よくレクチャー漫画なんていう難しいジャンルに挑戦したな〜と思う。しかも専門誌で。『真剣』みたいな内容ならともかく、最初のレクチャーが「リャンメンで待て」って……、すごいよね。ヘタしたら読者の顰蹙を買うよね。*1 普通、麻雀漫画は、主人公の打ち方がフラットであればフラットであるほど地味になる。第1話のレクチャーは「リャンメンに受けろ」だった。でも、麻雀漫画としては「リャンメンに受けろ」より「カンチャンに受けろ」のほうが万人受けするだろう。また、オバカミーコでは否定された「レアケースセオリー」。「
今回の「天牌」を読むと、ほんまりう『麻雀激闘録3/4(よんぶんのさん)』(竹書房, 1984-87)で登場した「王牌打ち」「ツモ牌相打ち」「王牌打ち」を思い出す。 ┃ 山を予知するという奇跡 「王牌打ち」「ツモ牌相打ち」は、端的に言うとツモってくる牌の連続性を予知して手牌を組んでいく打ち方。これだけ聞いただけだと片山まさゆき『ノーマーク爆牌党』で鉄壁が発見した色のダンゴ現象と同じだと思われるかもしれないが、描き方が全く違う。色のダンゴ現象は茶柱が使うならわかるものの、鉄壁の打ち筋とは一切関係がないばかりか不確実性に任せる点においては対極の価値観。あれだけ固く打てて、なおかつ究極の読み「爆牌」にすら手が届きながらもそれを拒否し、自らの打筋に固執した鉄壁が、なぜ色のダンゴ現象は取り入れたのか? 爆牌のほうがよっっぽど鉄壁の打筋(信念)に近いはずだ。完全な読みは鉄壁の努力によってなされたもので、
入り口あって出口なし! 夏コミでの活動の告知です。 ┃ スーパーズカン 8月15日(土) 東 ナ29a「6gai」 226ページ ¥1,500 片山まさゆき作品データブック。 片山まさゆきの28年の漫画家人生に、勝手にマイルストーンをドーン!! 『スーパーヅガン』から『打姫オバカミーコ』に至るまでの27作品に登場する1267人ものキャラクターのデータを中心に、登場雀荘&喫茶店、アイテムまでも網羅した究極のデータブック。『ノーマーク爆牌党』などの麻雀漫画から『ルーザーズサークル』『SWEET三国志』他の別ジャンル、『レッドカブラ』「NON STOP LADY」といったレア作品まで、単行本化さた全作品および未単行本化作品からピックアップしたデータを掲載。作中に登場する特殊ルール麻雀を中心とした登場ギャンブルや競走馬、テレビゲームなどの二次的情報も扱っています。特別企画として、ゲストお二人をお招
木村直巳 竹書房 闘牌原作:土井泰昭 全44話 「近代麻雀オリジナル」1997年??月号〜2000年1月号、「近代麻雀」〜2000年7.15号連載 外伝1話あり「近代麻雀オリジナル増刊」vol.5 1999年9月掲載、単行本未収録 全2巻(単行本未完) ┃あらすじ 大学4年生の灰谷隆輝は、就職活動もせずに探偵研究会の部員たちと麻雀を打って遊んでばかりいた。ある日灰谷はいらだちを紛らわそうと街のやばそうな雀荘に入る。そこには「黒部」というすさまじいハメ手の博打麻雀を打つ男がいた。灰谷は黒部にボロ負けし、「財布がふくらんだらまたおいで」という捨て台詞を残される。数日後、友人・三原に勧められて競技麻雀教室へ赴いた灰谷が見たのは、あの場末の雀荘で出会った黒部…… ……かと思ったのは、その麻雀教室の講師にしてJCMPの若き王者・白川静夫。白河は競技麻雀の頂点にふさわしい理知的な打ち手だった。灰谷は白
ウテナみたいな麻雀漫画があればいいのに。決闘は全部麻雀。
麻雀漫画感想が多くなってきたため、目次を作成しました。 また、麻雀漫画の歴史年表を作成しました。 年表の見方 『麻雀の未来』の麻雀マンガ30年史にならい、1975年を起点とする。 文字の大きさ、アイコンの大きさで話題度や一般への浸透度、人気の大きさを示す。 竹書房の作品は緑、その他の出版社の作品は黄色のアイコンで示す。 年表上部が劇画系、下部がマンガ系とする。上にいけばいくほどハードボイルドで下にいけばいくほどギャグ漫画になるというわけではなく、だいたいで分けた。同じ作者の作品の変遷を見やすくするため。 (参考;近代麻雀2008年2月15日号/『近代麻雀』創刊30周年記念特別企画ベストシーン10、『麻雀の未来』1、2) 麻雀漫画の起源は1965年頃まで遡るようですが、近代麻雀創刊(1978年)以前/以降で、新約/旧約状態というか、BC/AD状態になってしまっており、BC時代は私にはよくわか
麻雀漫画歴史年表(クリックで拡大) ┃タイトル索引(136タイトル/20090913現在) あ アカギ 福本伸行(竹書房) あさすずめ 木村直巳(竹書房) 熱いぜ辺ちゃん 福本伸行(竹書房) あぶれもん 来賀友志+嶺岸信明(竹書房) 阿羅漢 安藤満+しもさか保(竹書房) イッパッツの女 桐島いつみ(竹書房) 打姫オバカミーコ 片山まさゆき(竹書房) ウラセン 城埜ヨシロウ(竹書房) 運王 片山まさゆき(講談社) おうどうもん せきやてつじ(竹書房) オーラ打ち言霊マンボ 片山まさゆき(竹書房) ALL LAST(オールラスト) 浜田正則+地引かずや(日本文芸社) 俺の選択 来賀友志+カツミ(竹書房) か 海雀王 志村裕次+渡辺みちお(実業之日本社) 風牌に訊け 吉田幸彦+嶺岸信明(笠倉出版) 風牌にふかれて 能條純一(竹書房) 風の雀吾 志村裕次+みやぞえ郁雄(グリーンアロー出版社) 片山
『木下蔭狭間合戦(このしたかげはざまがっせん)』の松本公演へ行った。 地方自治体の独立した自主企画公演だが、文楽座としては、3年前にロームシアター京都の企画で復活された同演目の再演という体裁になっている。これは、京都公演の際のプロデューサー的立場だった木ノ下裕一氏が会場「まつもと市民芸術館」の芸術監督に今春就任予定という縁での企画だと思われる。このホールで文楽が上演されるのは、20年ほど前の開場以来、初とのこと。 ◾️ 「まつもと市民芸術館」は、JR松本駅から大通り添いに15分ほど歩いたところにあった。 公演当日の天候は雪。湿って冷えた空気と大粒の雪がふわふわと舞い散る中、会場に向かった。 外見は、地方自治体によくあるモダンな建築デザインのアートホール。しかし中に入ると、驚くほど空間に余裕のある建物だった。ヨーロッパの社交場を思わせるなだらかで長大なエントランス階段、ホール外周を取り囲む天
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