サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
ystmokzk.hatenablog.jp
この手の記事はいつもサムネ画像をどうするか悩む…今回はもういいやって感じで25枚のジャケットそのまま出し。 2023年はとっくに終わり、新年早々地震に空港の衝突事故にと全然おめでたくないことばかり起きている状況ですが、この2023年中に書きそびれたものが2024年最初の弊ブログの投稿となりそうです。いささか周回遅れ感は否めませんが、書かないのもアレなので書いておきます。今回は遅れた分、2022年の20枚から5枚だけ増やして25枚としましたがまあどうでもいいですね。上のサムネ画像は単純にA→Zの順番で並べただけなので順位とは無関係です。 過去の弊ブログ年間ベストはカテゴリーから見てください。今回も書いてて嫌になるような“いつの時代を生きてるんだ”的なリストです。 ジャケット画像にsongwhipのリンクが付いてます。 なお、Twitter(今はもうXか)で見てしまった「年間ベストではアーティ
前期について書いたので、今度は後期について書きます。本当に便利な時期にバンド名が小文字表記から多文字表記に変わったもんだ。具体的には1998年の『G.W.D』*1から2023年の最終作『エレクトリック・サーカス』までの作品を後期とします。 前期であるところの小文字のthee michelle gun elephant(1996年〜1997年くらい)についての記事はこちら。 ystmokzk.hatenablog.jp それにしても、後期になるとサムネ等に充てる画像が実に探しやすいこと。世間的にはやっぱり『ギヤ・ブルーズ』から後がこのバンドなんだなあ。チバがサングラスしたりオールバックになったりしてからがこのバンドなんだな。まあその後の彼の作風とかルックスとかと地続きなのは確かに後期だけども。 大文字時代のバンドの特徴 メジャー調の楽曲が僅かになる ハードコアかグランジかみたいな、リフゴリ押
チバユウスケが死んでしまって、悲しいとか何とかよりも「あっ、死んでしまったんだな」みたいなぼんやりした感覚だけあって、何とはなしにとりあえず彼の代表バンドであろうthee michelle gun elephantを聴き返してたら、前期と後期で好きな曲を集めたプレイリストができたので、それを元に、この亡くなったボーカリスト兼ソングライターがどのように異質であったか、そしてバンドがどれだけ素晴らしいものだったかをぼんやりと見ていく記事です。 タイトルにあるとおり、今回は小文字時代、つまり“thee michelle gun elephant”表記だった時代の分を見てきます。大体メジャーデビューの1996年から1997年までの、よく見たらたった2年の時期に、彼らはアルバムを3枚と多数のシングルをリリースしています。カップリングに多数のトラックがあり後に編集盤『RUMBLE』に纏められるほどに曲
前回の記事で、サブスクがついに解禁されたThe Roosters(z)の全スタジオ“アルバム”についてレビューしましたが、今回解禁されたもののうち唯一(唯二?)アルバムではないけども解禁された作品があります。今回はそれらについての話です。どちらも1982年にひとつのセッションで録音され、なぜか2枚(+α)に分けてリリースされたものですが、もしこれらが1枚のアルバムとして出ていたら…という妄想も含めてお送りしていきます。 先に妄想の結論を書いておきますが、筆者の個人的な評価としては「もしこの時期の楽曲が1枚のアルバムに結集していたら、日本のオルタナティブロック界の『風街ろまん』になっていただろう」というものです。しばらく前からちょいちょいこんなこと書いてますがなんのことだったのやら。これについても当然触れます。 前回の記事はこちら。 ystmokzk.hatenablog.jp 作品概要 バ
祝・The Roosters(z)全スタジオアルバム(+α)サブスク解禁! ということで今回は、そんな解禁されたオリジナルスタジオ“アルバム”全10作品を順番に見ていく記事です。タイミング! ちなみに、今回のサブスク解禁は相当に悲願な出来事で、その辺の様々に困難だった事情を以下の記事で少しばかり書いていました。もう過去のことになってしまいましたが参考までに。 ystmokzk.hatenablog.jp あと、割と今回の記事に近い書き方をしたことのあった、ムーンライダーズの記事はこちら。というかムーンライダーズの記事の時の書き方に準じて今回書きました。 ystmokzk.hatenablog.jp はじめに The Roosters?こんな古いロックの何がいいの? ①R&Rに始まり、ニューウェーブに転化していくサウンド ②大江慎也が綴り歌うドライで実直な世界観 ③狂気の出力の仕方を備えてし
一個前に書いたスピッツの同種の記事で味を占めたので、今回は同じくサニーデイ・サービスの夏にまつわる歌を集めました。予想はしていたけども、スピッツ以上にサクサクと曲が集まり、20曲のチョイスということになりました。 一個前のスピッツの夏の記事はこちら。 ystmokzk.hatenablog.jp サムネ画像のコラージュは今回のリストに入っていない曲のPVからも引っ張ってきましたが…それにしても海岸沿いを舞台にしたサニーデイのPVやたら多いな*1。 サニーデイ・サービスにおける“夏”について 「海」と「夏の終わり」:サニーデイの伝家の宝刀 本編 1. サマーソルジャー(1997年 3rd『愛と笑いの夜』) 2. 海岸通り(1997年 3rd『愛と笑いの夜』) 3. NOW(1997年 4th『サニーデイ・サービス』) 4. 雨(1997年 4th『サニーデイ・サービス』) 5. さよなら!街
ホワイトアルバムに関する長すぎる記事を書き終わったので、折角だからこっちのアルバムについても書いとこう、と余勢を駆って書くものです。おそらく1990年代以降、これとホワイトアルバムが“The Beatles”という看板をなしにした上で最も多くのリスペクトを受けている作品でしょう。 歴史的意義と現代的な影響力とは基本的に異なるものであって、歴史的意義の方は本当に歴史の中に埋もれてしまって「ふうん、今はそれが普通だけど当時はそうなんだ」みたいになってしまいます。現代的な影響力というのは、歴史に埋もれずに、いつまでもある種の異形として奇しくも魅力的に輝くものだと思われます。そしてそういう意味において、ホワイトアルバムとこれがこのバンドで最もそういう作品なんだと思われます。 折しも2022年にはデラックスエディションが出て、そこでステレオ版についても徹底的に現代的な聴きやすさの基準でリミックスされ
最近またこのアルバムの曲順いじりに熱中していて、何度も聴きかえして色々と纏めておきたくなったので、この歴史的な2枚組のアルバムについて書きます。 何かもう語られ尽くしている作品のような気もするし、きちんと書こうとすれば夥しい文章量になって纏りがつかなくもなりそうですが、そこはそれなりに読みやすくなる程度に抑えて書ければなあ、というつもりで書きました。それでいて、何かしら決定版めいたものをも目指して。その結果、またかなり長い文章になりそうだったので、2分割することになりました。今回は前編。 songwhip.com なお、弊ブログの2枚組アルバムの記事でも本作を取り上げていました。このテーマでこれを取り上げないはずがない。 ystmokzk.hatenablog.jp なお、本当はこの記事を書く端緒になった「ホワイトアルバムの曲順いじり」こそが本命で書きたい内容なので、この記事はそこに向かう
Pavementのライブ記事を書いたついでにプレイリストを新たに作った、その余勢でもってもうひとつ記事を書こうと思い、今回は彼らの楽曲のうち10曲の歌詞を改めて翻訳して読んでみよう、という内容です。 ご承知の方も多いかと思いますが、バンドの中心人物であるStephen Malkmus(以下「S.M.」と呼称)はソングライター・コンポーザーとしての実力は勿論、その批評眼においてとりわけ特質的な才能を有していて、何かとシニカルになってしまう人物ですが、それが歌詞に出ないはずがなく、なので彼の書くこのバンドの歌詞は、シュールなものや雑なものや難解なものも色々とありつつ、しかし押し並べてどこか鋭いものを持ち合わせています。最近筆者はこのバンドのことを「USインディーにおけるThe Smithsのポジション」みたいに強く感じるようになりましたが、歌詞の面においても、ベクトルは違えどその鋭さについて共
ムーンライダーズのメンバーで、プレイステーションのCMのサウンドロゴをはじめ様々な場面でも活躍した作曲家・編曲家の岡田徹がこの世を去った。信じられない。 故人を偲ぶ、などという気分になるはずもないくらい悲しい。 予定を色々と変更して、彼が作ってきた名曲・怪曲を見ていきます。全てムーンライダーズから、合計23曲。サブスクだと色々抜けがあって揃わないからプレイリストは無し。 1970年代 1. あの娘のラブレター(from『火の玉ボーイ』1976年) 2. マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン(from『MOONRIDERS』1977年) 3. さよならは夜明けの夢に(from『Istanbul Mambo』1977年) 4. いとこ同士(from『NOUVELLES VAGUES』1978年) 5. モダーン・ラヴァーズ(from『MODERN MUSIC』1979年) 1980年代 6.
以下の文章は、「Number Girlの再結成が、結局ライブを1回も観ないまま終わってしまった」「最近Pavementとサニーデイ・サービスのライブのチケットを買った」の2つの内容で言い切れるものを、よりこねくり回して出てきた文章なので、実に主観的で、別に何か客観的に示そうとしてたりとかそういうものではない、ただの日記帳的なものでしかありませんのであしからず。 一応、結果的に2個目のチャプターに多少のカタログ要素ができました。 #1 なんかNumber Girlの再結成に乗れないまま再解散した #2 バンドの再結成に新作は必要か? 【再結成後の作品で名盤】リスト(10枚) 1. 『Discipline』King Crimson(1981年) 2. 『Urban Hymns』The Verve(1997年) 3. 『The Rising Tide』Sunny Day Real Estate(
新年最初の記事です。今年もよろしくお願いします。 昨年末の2022年年間ベストの記事に書いたとおり、このアルバムの単独記事を書けなかったことが2022年にやり残した最も大きなことだと思っていたので、今回早速書いておこうと思います。成り行き上、彼のディスコグラフィーを簡単に追う箇所もあり、例の如く内容が散乱しているかもしれませんが、しかしながら是非多くの人にこの、サブスクにはおいていないアルバムを手に取って聴いていただきたい気がしますので、どうぞよろしくお願いします。 というか、Bandcampにもこのアルバム置いてないのか。なんかそのうち置いてくれそうな気はします。 diskunion.net 一応Amazonの方も。結構売り切れとか多くて、期待(需要)に対してあまり数を作ってなかった感じがあります。筆者はどうにか購入が間に合ってますが、発売日から数日後までにはもう在庫切れの状態になってい
なんか4ADの記事前半からのCocteau Twinsに流れた時と似たような要領で、4ADの記事後半が一旦書き終わった段階でDeerhunterについてもある程度まとまったことを書いておこうと思ったので、それが今回の記事になります。一応、この記事の後に弊ブログで何度も取り上げてきた大好きなアルバム『Halcyon Digest』の単独記事を書いて、それで一連の4AD関係記事は完結、という予定です。 Deerhunterも出てくる4AD記事の後半は以下のものになります。 ystmokzk.hatenablog.jp この記事と似たような流れでできているCocteau Twinsの記事はこちら。というかこっち記事のDeerhunter版がこの記事なんですけども。 ystmokzk.hatenablog.jp なんで年の瀬も迫って来てるのにDeerhunterなのか。書いてるこっちも成り行きすぎ
後編です。前編は最近の弊ブログとしては久しぶりに大いに読んでもらえたので頑張って書いた甲斐がありました。読んでいただきありがとうございました。 ystmokzk.hatenablog.jp 後編ということで、前編で14枚扱ったので、こっちでは残りの16枚を見ていくこととなります。年代的には、1999年に創始者Ivo Watts-Russellがレーベルから出て行って以降の内容となってきます。経営者が変わったことで何か変わって行ったかもしれないもの、又は経営者が変わっても相変わらず立ち昇ってくる4AD風味などが、今回のリストから浮かび上がってきたり、もしくはこなかったりするかもしれません。 記事の最後の方には今回取り扱った30枚のアルバムから1曲ずつ選曲したプレイリストも付けています。 後編を開始するにあたっての幾つかの前書き 音楽家・音楽ライターが語り、選ぶ4AD(つまり、関連記事紹介)
成り行きで突如Cocteau Twinsにハマったので、連続して記事にします。今度は、彼女たちの全スタジオアルバム(8枚)及び意外と色々と出しているシングル・EPの類もそこそこ触れながら、1982年の最初のアルバム『Garlands』で始まり、1996年の最後のアルバム『Milk & Kisses』で終わってしまうその歴史を、割とサラッと概観できればと思います。最後には自分の好きな曲で作ったほぼオールタイムのプレイリストも付けておきます。 前回と今回の記事の発端となった、このバンドも所属した名門レーベル4ADに関する記事前半は以下のとおり。後半はこの記事を書き終わった後速やかに書くのを再開します。 ystmokzk.hatenablog.jp Cocteau Twinsというバンドについて 本編:全アルバム+シングル・EP 1. 『Garlands』(1982年7月リリース) EP1. 『
open.spotify.com 4AD記事の続きを書いていくつもりが、ふと「Cocteau Twinsは『Treasure』を取り上げたけども、このアルバムも相当良かったよなあ」と思って聴き返したら、相当どころではなく良かったので、なんか急にこれ単体の記事を書きたくなったので書きます。 なんというか、これが『Treasure』や『Victrialand』よりも上、とかそういうことを言いたい訳じゃないし、エグくて底知れぬ怖さ、神懸かり的な雰囲気を味わうにはもう絶対そっち2枚の方がいいと思うけども、そういうのとは別の次元で、このアルバムはやっぱすげえな、と思い直したので、4ADの記事で取り上げた『Treasure』を差し置いて、このアルバムについて見ていきます。 なんというか、広範囲の後世の音楽に一番影響与えてるのはやっぱコレになるんだなあ、と思った次第。 4AD記事の前半は以下のとおり。
今回は表題のとおり、1980年代頃から現在に至るまで優れたロックアルバムやバンド等を輩出し続けているイギリスのインディーレコードレーベルである4ADについて、改めてその歴史や拘りについて書き出して、そして具体的にその長い歴史から30枚のアルバムを選んだので、それらのレビューも含めて色々と観ていこうという記事です。 この記事の前の記事でBig Thiefのライブについて書きましたが、このバンドが4AD所属なため何度かこの文字列を打っていたら思うところがあって、この記事を書くことにしました。一気に勢いで選盤して描いていこうと思ったんですが、色々と考えてたら最初20枚にしてたアルバム選定も30枚に達したり、前書き的な部分だけで相当なボリュームになったので前半と後半に分けて書きます。 4ADの歴史ーイギリスのレーベル?アメリカのレーベルじゃ…?ー その始まりーゴスな雰囲気を中心としてー Begga
正直使ってるスマホが古くてカメラが良くない+写真アプリが低スペック+観てた位置が後ろの方ということなどあって、写真はろくなものが撮れていませんのでそういうのはTwitterを検索するなりそのうちどこかでアップされるであろうもっとオフィシャルな媒体とかを見に行かれた方がいいと思います。 何はともあれ、Big Thiefの、2020年に予定されていたけれど延期して、その間に2枚組のアルバムが出てしまった後の来日公演を大阪で観ることができました。とても凄かったので、早速ライブレポートを書いてみます。 今年2月に出た2枚組アルバム『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』については以下で前曲レビューを書いております。やたら長いですがよかったらこちらもどうぞ。 ystmokzk.hatenablog.jp なお、やはりやたら長いこのアルバムタイトルを以下の
結構前になってしまった前回からの続きです。 ystmokzk.hatenablog.jp 正直間が開きすぎて何枚か入れ替わってしまいましたが…2002年1位はいったい何キー・ホテル・フォックストロットなんでしょうか?というか、1位は別記事にしますので、今回は2位までを書きます。 (2022年7月追記) 前半記事と同じく、見やすくするためにいろいろ手を加えています。それにしても、このランキングの1位の記事を書き始めるのに、この記事からさらに2年もかかってしまうなんて…。 25位〜21位 25. 『Highly Evolved』The Vines(7月) 23. 『三日月ロック』スピッツ(9月) 22. 『You Forgot It In People』Broken Social Scene(10月) 21. 『HIGHVISION』スーパーカー(4月) 本編:10位〜2位(1位は別記事) 1
Pavementのなかなかデラックスエディション化されなかったラストアルバムが遂に成されて、元々大好きだったこの作品について改めて様々な背景を知り、そしてLP版やサブスクでの驚愕の曲順を前にして、様々な複雑な想いが去来したので筆を取ります。これまでリイシューのアルバムの記事を書くことはしたことないですが、元々は1999年にリリースされて、既に賛・否の両論からも色々と語り尽くされてたであろうこの作品を、改めて色々と見つめ直してみたいと思います。 全曲レビューについては、今回示されたNigel Godrich提案の曲順のバージョン(LPやサブスクはこちら)とリアルタイムリリースの曲順(CDはこちら)の両方で書いてみます。 songwhip.com それにしても、なんて愛しい屈託にまみれたアルバムだろう。その混沌とした制作背景のエピソード群も含めて、まさにPavementにとっての『Let It
以下の年間ベスト記事で3位に上げたんですが、やっぱり書き足りなかったので書きます。やっぱ『coup d'Etat』は全曲レビューしといてこっちはしないのはおかしいよなあ、っていう。 ystmokzk.hatenablog.jp ystmokzk.hatenablog.jp ということで、あのバンドの累計4枚目、メジャー3枚目のアルバムに「結果としてなった」作品の全曲レビューを書いていきます。リリース当時は15曲入り約66分のボリュームにして1,500円という狂った値段設定で、尚且つ当時から最高傑作的に扱われていた本作のどこがどうなのか。ジャケットからして暗そうだけど…syrup16gの作品はまあ大体暗いけども。 songwhip.com はじめに:アルバム概要 リリースまでの経緯(なぜ1,500円のアルバムだったのか) アルバムの特徴 安っぽさに宿る勢い・狂気 楽曲構成の単純さ・執拗な繰り
音楽作品は作るためには録音をする必要があって、多くの世に出てきた作品は録音するためのスタジオで演奏とかをして録音をするんですが、時折、自分の家などでそういったことを完結させてしまう「宅録」というスタイルで作品を出す人がいます。むしろ現在は機材の発達・普及によってそっちの方が新譜として出る絶対数は多いのかもしれません。 それで、今回はそういう、宅録・ホームレコーディングによって製作された感じのある作品を30枚ほど集めてみた記事になります。ついでに宅録環境の時代ごとの変遷もちょっと書き足すことになりました。 なお、弊ブログの特徴として、ロックの延長線上にある歌もの楽曲を取り扱うことが基本としてあるので、今回のチョイスも純粋にトラックメイカーめいたものについてはあまり選んでいません。どっちかというと、宅録によって生ずる「いなたさ」に焦点を当てた選盤なのかもと思います。悪しからず。どうぞよろしくお
2021年12月のクリスマスに2日間行われたライブで「一生バンド宣言」なるものが飛び出して、2021年のうちに出ると思ってた新作アルバムの発売日も決定して、遂に装いも新たに動き出すムーンライダーズ!2022年3月には日比谷野音でライブということで、いつか行きたいと思ってたライブを観に行こうと、チケットの抽選に申し込んだところです。 それで今回は、実に1976年から始まり、2011年に一度活動を休止しつつも、今年の3月に新たな一章が追加されていく彼らの長大な歴史の、その中で生み出されてきたアルバムその数22枚*1を、それぞれを見ていこう、というやや無茶な記事になります。 なお、筆者は2019年にムーンライダーズをやっとちゃんと聴き始めた新参者なので、以下の記述には、極力正確に書こうとは思ってますが、事実誤認だとか、「こいつ何も分かってねえな…」的な記述があるかもしれません。適宜コメント等でご
今回の記事はTwitterでハッシュタグで企画された「#オールタイムベストシューゲイザー」というものに投票するための記事です。 #オールタイムベストシューゲイザー 本日が投票の締切となります ギリギリの投票、全く問題ありません。お待ちしてます。 ⬇️ルール⬇️ (画像は10/31締切になってます) pic.twitter.com/BxI5NpTlCr — June(ジュン) (@h8_wa) 2021年11月14日 そういえば去年の12月ごろにも同じ人の同じ企画に記事を上げてました。 ystmokzk.hatenablog.jp シューゲイザー、いいですよね。今回はもうシューゲイザーの解説の前書きとかそういうのせず、サクサクとチョイスした20枚のアルバムを並べていきます。シューゲイザーか微妙なやつも何のその。よろしくお願いします。 20位〜11位 10位〜6位 5位〜2位 1位 終わりに
2002年頃に急に色々と現れてその後しばらくのロック界隈の潮流と人脈とを形成した下北系ギターロック界隈について、2002年にリリースされた10枚のアルバムをサンプルとして見直してみる、という趣旨の記事を前回から書いています*1。 ystmokzk.hatenablog.jp 上記の記事で10枚のうち9枚を取り扱って、そして後半の記事である今回は、残り1枚のアルバムについて全曲見ていきたいと思います。それがこの『coup d'Etat』です。人によってはこの作品こそ、2002年のみならず、下北系ギターロックの最高傑作だと思う向きもあるんじゃないでしょうか*2。 open.spotify.com syrup16gの「coup d'Etat」をApple Musicで ここで取り上げなくてもどうせ別に、こんな強烈なレコードが歴史に埋もれるなんてこと考えられない気がしますが、何がそんなに強烈なのか
やはり最近サブスクが”再”解禁されて嬉しいところな、シューゲイザーという一大ジャンルのオリジネイターにして伝説なバンドMy Bloody Valentine。早速プレイリストを作って楽しんだりして、久々に聴き返すと色々また気付くしそれに楽しい美しい。。 よく考えると今回解禁された音源はアルバム4枚だけで、仮にも歴史の長いバンドとしては多くない作品数だけど、1枚はEPとかをかき集めたコンピレーションなので、それぞれを見ていけばアルバム3枚+EP4枚でそこそこの分量になるので、今回こうやって「サブスクにある限りの」全作品を見ていきます。一応「前史」や「長い沈黙期間」などにもある程度触れる形で書こうと思います。 しかし、書いてて段々、作品評というよりも全曲レビューに近くなってきたので、記事を前編と後編に分けることにしました。今回は前史〜EP『Glider』までです。 それにしても、隠者っぷりとい
日本のロック関係の歴史で、同世代のバンドが一気に出てくる場面は何度かあるかと思います。渋谷系の諸々の中でミスチルやスピッツ等が同じ頃に出てきた1990年代初めやら、くるりやスーパーカーやNumber Girlや中村一義やらが一気に出てきた1997年〜1998年の世代やら。そして、2001年〜2003年に一気に出てきた、”下北系”という括り方をよくされる世代も。 今回はこの、2000年代前半に一気に出てきたこの”下北系ギターロック”な世代の、そのうち2002年に出た作品を10枚選んで見ていく記事になります。10枚と言いつつ、上のサムネ画像には9枚しかないのですが、今回はこの9枚を扱う前半の記事で、そして次の後半の記事でサムネに無い残り1枚を個別に扱います。一体何デターなのか、予想してみてください。 中には一度解散したバンドや、活動が止まってしまっているバンドや、中心メンバーが亡くなったバンド
画像をクリックするとこの画像元のLou Reedのスリーコードの記事(外部サイト)に飛びます。 コード進行の話をします。 今後、このブログで「こういう定番のコード進行の曲を並べてみました」的な記事だったらいくつか書けるな…と気づいたんですが、そういう記事を書くより前に、じゃあまず、今後取り上げるようなコード進行はどういうものがあるのか、そもそも、ブルーズ〜ポップス〜ロックンロール〜ロックという流れの中で多くのヒット曲やそうでもない曲で採用されてきたコード進行にはどういうものがあって、それぞれどんな特徴があるのか、というのを一回整理しておきたくなったので、今回これを書きます。 楽器を演奏する人・演奏してたことのある人においては「あるある〜」な感じに受け取ってもらえれば、または演奏とかしない、「コード進行」といった言葉に馴染みのない人にとってはコード進行を通じて楽曲の聴き方の面白さが何かしら増
このサムネ画像を見てすぐにピンときた人は物分かりが良すぎると思いますが、単語の”サブドミナントマイナー”よりも「Radioheadの『Creep』の4つ目のコード」と言ったほうが分かりやすいのかも、と、この概念については時々思います。 ということで、今回はこの、『Creep』において4つの循環するコードの最後に置かれてとても不穏な空気を出している、正式には”サブドミナントマイナー”と呼ばれるコードについて少々調べてまとめた記事になります。とは言っても、楽理的な話は苦手なので、たとえば五線譜で音がこう配置されるから、とか、スケールの中でどうのこうの、とか、サブドミナントマイナーのコードの代理コードはこれで、とかそういう話はほとんど触れられませんので、そういうのを知りたい方は他のサイトを見た方がいいと思います。 今回集めた30曲は例によって最後にプレイリストを掲載します。 なお、今回の記事は弊
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ブンゲイブ・ケイオンガクブ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く