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食品衛生法の改正で、漬物の製造が届け出制から営業許可の対象に変わり、衛生基準を満たす施設が必要になった。改正法は2021年6月の施行で、猶予期間は今年5月末で終わる。日本一の梅産地である和歌山県紀南地方では、梅干しづくりをやめると決めたり、続けるか悩んだりしている農家もいる。 「年齢も年齢だし、ちょうどいい機会だから」。田辺市内の70代男性は法改正を受けて、妻と続けてきた梅干しづくりをやめると昨年春に決めた。 しそ梅を自宅近くの倉庫で手作りして産直店へ出すようになって約20年。客から「ようやく探していた梅干しを見つけた」という声をもらったこともある。ただ、設備投資には費用がかかる。「若かったら続けるんだろうけど」。倉庫に残る分を出し切れば、梅干しづくりを終える。 ■産直店にも影響か 梅干しなど手作りの漬物が並ぶ産直店にも、影響が及ぶ可能性はある。 田辺市上秋津の産直店「きてら」を運営する農
寒さが厳しくなる中、和歌山県の紀南各地でスズメが丸々とした、かわいらしい姿になっている。県立自然博物館(海南市)によると、寒さから身を守るため、羽毛の間に空気の層を作って膨らんでいる姿で「ふくら雀(すずめ)」とも呼ばれる。 田辺市下万呂では、国道42号沿いの植え込みにスズメの群れが飛来。茂みの中からにぎやかな鳴き声を発し、丸っこい姿で身を寄せ合っていた。上富田町生馬にある彦五郎公園の近くにも群れがおり、電線にずらりと並んで止まったり、田んぼに降りて食べ物を探したりしていた。 県立自然博物館で鳥類を担当している佐々木歩学芸員によると、近年はスズメが巣を作りやすい瓦屋根の家が減少するなど環境が変化。「初めて冬を迎える若いスズメも多いので、頑張っている姿を見ていただけたら」と話している。 ふくら雀は縁起物として「福来雀」「福良雀」と書かれることもある。
和歌山県の串本町と那智勝浦町を結ぶ県道長井古座線「八郎山トンネル」(711メートル)で施工不良が見つかった問題で、県は8日、原因究明や対策工法を立案するための専門家による技術検討委員会を立ち上げ、現場確認後、串本町内で第1回の会議を開いた。会議後の記者会見では「掘削時の測量データもほとんど残っていない。これだけ現場管理がされていないことは遺憾」と、改めてずさんな工事の実態について説明があり、県は「一刻も早く対策を固めて見通しを出したい」とした。 トンネルは昨年9月に完成し、今年12月の供用開始を予定していたが、別に発注していた照明の整備工事の際、トンネル内壁(覆工コンクリート)に空洞があると報告があった。調べたところ、覆工コンクリート背面に空洞があることやコンクリートの必要な厚さが全体の7~8割で不足していることが分かった。 県は7月、請負業者の淺川組(和歌山市)と堀組(田辺市)を6カ月の
和歌山県は15日、県内で過去最多となる632人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者増加により、保健所業務が逼迫(ひっぱく)していることから、県福祉保健部の野尻孝子技監は「感染すれば重症化しやすい人と接する機会が多い医療福祉関係者らを除き、無症状の濃厚接触者は原則検査しない」との方針を示した。 同居家族に陽性者が出た人は保健所の連絡を待たずに7日間の自宅待機を求めている。濃厚接触者を除き無症状で感染に不安がある人は、登録されている薬局などで検査できる。 新規感染者数は12日に609人、13日に630人と最多を更新したが、これをさらに上回った。最近の1日当たりの検査数は約1400件といい、高い陽性率となっている。 保健所管内別の新規感染者は田辺と新宮で過去最多となった。 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は392・2人で、2月8日の386・6人を超えて過去最多。保健所管内では和
田辺県の時代に発行された氏子札の表面(右)。生国や神社名、父親の名、性別、本人の氏名、出生年月日が記されている。左は氏子札の裏面。神官の氏名と札の発行年月日が記されている 和歌山県田辺市東陽の市歴史民俗資料館に「田邉縣」(田辺県)と記された木製の氏子札が展示されている。同市上秋津の男性(71)が、市教育委員会に寄贈した。「田辺県」は150年前に誕生して4カ月で廃止された。この氏子札は、そのわずかな期間に発行されている。市教委は「田辺県時代の貴重な資料で珍しい」としている。 和歌山県は紀伊国などと呼ばれたが江戸時代、徳川家康に味方した浅野幸長が治めて紀州藩が誕生した。その後、徳川頼宣が藩主となり、田辺と新宮に支藩が置かれた。 明治維新による1869(明治2)年の版籍奉還で紀州藩は和歌山、田辺、新宮の3藩に分けられた。さらに71(明治4)年の廃藩置県で3藩は和歌山県、田辺県、新宮県となったがす
和歌山県は3日、県内で新たに56人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。病床使用率は一時期に比べて落ち着いたが、今後に備え、6日に病床を30床増やし、600床にすると明らかにした。 3日の入院者は468人。病床570床と臨時病床11床を合わせた581床の使用率は80・6%。 新たに分かった感染者の保健所管内別は和歌山市17人、田辺11人、御坊7人、岩出と橋本各6人、新宮3人、湯浅2人、海南1人、県外3人。 橋本市高野口町のスーパーマーケット「松源 伏原店」では、3日までに従業員5人の感染が分かり、83件目のクラスター(感染者集団)に認定した。感染者は来店客とは直接接しない業務という。 県福祉保健部の野尻孝子技監は「近隣の大阪府がかなりの感染者数なので、落ち着かない限り、本県への影響は非常に大きい」と感染予防対策の徹底を呼び掛けた。
和歌山県は22日、県内で新たに74人が新型コロナウイルスに感染したと発表、8月の感染者数累計は1005人となった。入院者は505人で、4日連続で過去最多を更新。病床使用率は91・8%で、4月25日以来119日ぶりに90%を超えた。 保健所管内別の感染者は和歌山市38人、田辺10人、新宮6人、湯浅5人、橋本4人、御坊と岩出、県外が各3人、海南2人。 県は、田辺保健所管内の個人宅で13~15日に営まれた法要や会食を75件目のクラスター(感染者集団)と認定した。家族や親族31人のうち、大阪府在住者を含む8人(うち1人は大阪府で計上)の感染が分かった。 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は54・2人で、6日連続で過去最多を更新した。
和歌山県は12日、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した場合、同じ規模の集団なら未接種の場合に比べ、発症者が約95%減少するとの推計を発表した。1回の接種では約55%の減少にとどまった。県健康推進課は「ワクチンの重要性があらためて明確になった」と話している。 第5波(7月11日~8月10日)の感染者のうち、ワクチン接種済みの感染者について県が調査した。感染者は568人で、うち未接種者498人、1回接種45人、2回接種は25人だった。 推計ではワクチン未接種の集団で100人が発症する場合、2回接種した集団で発症するのは5人となる。 ワクチン2回接種後も感染する事例はあったが、集中治療室(ICU)収容者や人工呼吸器装着に至った事例はなかった。 健康推進課は「集団免疫の獲得にワクチン接種を積極的に進めたい。ただ、接種後であっても発症したり、他者に感染させたりした事例もある。接種後も引き続き感
近畿大学水産研究所新宮実験場(和歌山県新宮市)の稲野俊直准教授の研究グループは、大豆イソフラボンを使ってナマズの全雌化に日本で初めて成功した。研究グループは「女性ホルモンを使わずに雌化が可能になった。実用化できれば、より安全に雌の価値が高い他の養殖魚への応用もできる」と期待している。 女性ホルモンで魚が雌化することはこれまでの研究で確認できているが、国は食用魚に使うことを認めていない。そこで、サプリメントとして市販され、生物の体内で女性ホルモンと同様の作用を持つ大豆イソフラボンの成分に着目した。 ナマズは古くから養殖技術が確立されており、近年激減するウナギの代替品としても注目されている。ナマズ養殖で全雌化が実現すれば、性差による成長のばらつきを低減することで生産効率を高め、利用が難しい小型の雄の廃棄ロスを削減できるという。 ナマズの養殖では雌が1年未満で出荷サイズ(600グラム以上)に達す
和歌山県は、新型コロナウイルスの「第4波」(3月14日以降)の県内感染者のうち、6割が陽性判明時に発熱がなかったと発表した。また、4割は退院時まで発熱がなかった。県福祉保健部の野尻孝子技監は「新型コロナ対応の難しいところは、無症状や比較的症状が軽い人が結構いること。それが感染拡大につながっている」といい、注意を呼び掛けた。 4月24日までに退院した455人(無症状者を含む)を対象にまとめた。陽性判明時に発熱がなかったのは6割の272人。37・0~37・4度の微熱は1割の42人で、7割の人が37・5度未満だった。 一方、38度以上は2割の103人で、39・0度以上に限ると1割に満たない27人だった。 退院時までに37・0度以上の発熱があった人は6割の266人で、陽性判明時より83人増えた。一方、発熱は新型コロナの特徴の一つとされているが、4割の187人は一貫して発熱がなかった。 野尻技監は、
和歌山県は21日、県内での新型コロナウイルス感染者の急増を受け、全県民に不要不急の外出を自粛するよう要請した。仁坂吉伸知事は定例記者会見で「保健医療行政だけでは対応できず、県民に全面的に協力をお願いする。和歌山県としては異常な事態と分かってほしい。これまでこのようなお願いはしないで済んでいたが、無理です。ごめんなさい。やってください」と強く訴えた。期間は5月9日まで。 県は14~25日の予定で、特に感染者が集中していた紀北地域の5市4町の住民に、不要不急の外出を控えるよう求めていた。 しかし、その後も感染が拡大。仁坂知事は「変異株の感染力は想像を絶するものがある。25日までに収束すると到底思えなくなった。田辺や御坊(保健所管内)にも感染が広がりつつあるのは明らか」とし、外出自粛要請を県全域に拡大し、期間も大型連休明けまでに延長した。 県民の外出自粛のほか、内閣府からの要請を受け「感染防止策
和歌山県は30日、新たに10~60代の16人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。感染しやすいといわれる変異株の陽性者が感染者の6割以上を占めており、県福祉保健部の野尻孝子技監は「大変、危機感を持っている」との認識を示した。 発表された新型コロナ感染者は、和歌山市在住が10人、岩出保健所管内在住と海南保健所管内在住が3人ずつ。このうち11人が、家族や同僚の濃厚接触者。 和歌山県内の感染者累計は1273人で、入院者は80人となった。入院者が80人以上になったのは2月6日以来となる。 また、これまでに感染が確認された人のうち、10人が変異株であることが分かった。変異株の感染者は、累計で47人となった。 直近1週間の新型コロナ陽性者に占める変異株陽性者の割合が増加傾向にある。13日時点ではゼロだったが、17日に40%を、26日に60%を超えた。28、29日は65%前後となってい
和歌山県内の新型コロナウイルス感染状況について、いつ他者に感染させたか推定できる154人を県が分析したところ、半数が発症前に感染させたとみられることが分かった。「第2波」では発症3日前と推定されたケースもあったが、「第3波」では4日前も複数あり、県は接触状況によってはさかのぼって積極的に接触者を調べる必要があるとした。 県は25日、昨年2月13日から今年2月15日までの1年間の感染状況をまとめ公表した。 感染者がいつ他者に感染させたかについて推定したところ、154人のうち発症当日が41件(27%)で最多だったが、続いて1日前の38件(25%)、2日前の20件(13%)、3日前の18件(12%)、1日後の14件(9%)などとなった。「第2波」までは推定されなかった4日前も3件(2%)あった。発症前だけで51%を占めた。発症5日後以降については少なかったが、10日後に感染させたケースもあった。
和歌山県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されて、13日で1年となった。田辺保健所管内の累計感染者は12日現在92人、検査数は2千人を超えている。感染拡大と戦った1年を田辺保健所の和田安彦所長に振り返ってもらった。 昨年2月13日に湯浅町で、県内初の感染者が確認された。当時、感染経路は判明していなかった。「田辺管内でも時間の問題だ」。湯浅保健所に応援を派遣するなど一気に緊張感が高まった。 3~4月に田辺管内でも感染者が出た。PCR検査(遺伝子検査)の対象となる濃厚接触者が急増したため、自家用車に乗ったままで検体を採取する「ドライブスルー方式」を導入した。現在もすぐに検査ができるよう、西牟婁振興局の駐車場の一部を閉鎖している。 「当時は調査も手探り。ただ、感染者が勤務していた店舗で他者への感染はなかった。同じ空間にいるだけでは、そこまでリスクは高くない。換気が悪く、人が密集して不特定
和歌山県は24日、新たな新型コロナウイルス感染者は確認されなかったと発表した。感染者ゼロは11月6日以来48日ぶり。
和歌山県内の新型コロナウイルスの感染者について、基礎疾患がある人や高齢者は重症化の危険性が高いことが、具体的な数字で分かった。11月以降の「第3波」で肺炎以上の重さとなっているのは全感染者の約半数だが、年代が上がるにつれて割合が高く70代では9割超に上る。また、2月以降では、糖尿病がある人の9割、脳血管疾患や高血圧がある人のそれぞれ8割も肺炎以上の重さとなっている。県は「基礎疾患のある人は、特に感染予防に注意してほしい」と呼び掛けている。 県が11月末までの感染者について分析した。 「第2波」(6月23日~10月末)では無症状・軽症の人が約7割、肺炎以上が約3割となっていたが、「第3波」はそれぞれ約半数ずつとなり、重症者の割合が増えている。 「第3波」を世代別にみると、感染者のうち肺炎以上は、20歳未満ではゼロだったが、20代では16%、30代33%、40代60%、50代69%、60代76
和歌山県は3日、県内で新たに7人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。和歌山市では同日の発表を含めて、鍋パーティーをした学生ら6人の感染が分かり、県は県内14件目のクラスター(感染者集団)に認定した。 いずれも20代で、和歌山市在住の男子大学生、女子大学生、女子専門学校生、海南保健所管内在住の男子大学生の計4人の感染が分かった。 すでに感染が発表されている、いずれも和歌山市在住の10代男子大学生と20代アルバイト男性とともに11月24日、10代男子大学生の自宅で、夕方から5時間程度、飲食やゲームをした。マスクは着けていなかったといい、参加者全員が感染した。 また、この20代アルバイト男性の同居家族で、和歌山市内の障害者支援施設に勤務する40代介護士女性の感染も分かった。施設関係では、入所者ら約80人を検査する。 和歌山市在住の70代無職女性は発症前、すでに感染が発表されて
和歌山県は5日、新型コロナウイルスに感染し、退院した県民のうち、約半数が後遺症を訴えているという調査結果を公表した。数カ月後も後遺症がある人もいるという。入院時の症状が重いほど現在も不調を訴えている人の割合が多いことも分かった。 9月14日時点で退院後2週間以上経過している県内の216人を対象に、保健所が郵送や聞き取りでアンケートした。このうち163人が答えた。 退院後も何らかの症状があったのは46%の75人。年代別で後遺症があった人の割合が最も多かったのは、30代の77%で、40~60代も半数以上あった。一方、20代も39%、20歳未満も35%に後遺症があった。70代以上ではほとんどいなかった。 後遺症の症状を聞いたところ(複数回答)、最も多かったのは「嗅覚障害」の30人だった。続いて「倦怠(けんたい)感」26人、「味覚障害」と「呼吸困難感」が20人ずつ、「頭痛」16人、「脱毛」12人、
和歌山県内で発生した新型コロナウイルス感染者で、当初無症状だった人のうち、6割が入院中に発熱やせきなどを発症していたことが、県のまとめで分かった。重篤化や死亡に至ったケースもあり、県福祉保健部の野尻孝子技監は「症状がないからといって安心してはいけない。急激に悪化する事例もあり、(陽性者全員)入院治療の上、経過を観察すべきだ」と話した。 県が8月末までに陽性が判明した230人について分析し、2日公表した。陽性判明時に無症状だった52人のうち、退院まで無症状だったのは38%の20人。残り62%の32人は入院中に症状が出たという。軽症は21人、肺炎は9人、重篤、死亡が各1人だった。 一方、政府は医療関係者の負担軽減のため、無症状と軽症者について、宿泊施設や自宅での療養を徹底させる対策を公表した。しかし、県では従来通り、陽性者全員入院の対応を継続するとしており、仁坂吉伸知事は1日の記者会見で「初め
玉川大学量子情報科学研究所 研究成果発表 ゲート型量子コンピュータ-実現の理論的限界を解明 -- 大規模量子ビット特有の集団的量子ノイズ効果を数理化 -- 玉川大学量子情報科学研究所(東京都町田市 所長:相馬正宜)の廣田 修(ひろたおさむ)顧問(玉川大学名誉教授 前量子情報科学研究所 所長、中央大学研究開発機構 機構教授 兼任)は、中央大学研究開発機構と連携し、7月16日にゲート型量子コンピュータ実現に理論的な限界が存在することを、まず電子情報通信学会情報理論研究会で初公開します。また、7月21日にID認証技術推進協会が主催する「JICSAP ID認証セミナー」において上記内容を一般市民向けの解説として講演を行います。 電子情報通信学会・情報理論研究会 https://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgid=IT ・開催日時:7月16日(木) 1
和歌山県上富田町南紀の台などから朝来小学校に通う児童が、登下校時にコミュニティーバスを利用できない事態になっている。新型コロナウイルスの感染を避けるために町教育委員会がバス利用を控えるように呼び掛け、登校時のバスの追加を取りやめたためだ。再開の見通しは立っておらず、送迎の負担がのしかかる保護者からは、嘆きの声が上がっている。 南紀の台などから通う児童は176人。今回のコロナ騒動とは別に、町教委は新学期から、カリキュラムの変更などで下校時にバスの乗車が集中するため、5、6年生には徒歩か自転車で通ってもらうよう要望していた。 新型コロナの影響で学校が再開した6月以降は、バスの感染防止で「3密(密閉、密集、密接)」を避けるために町教委はバス利用を控えるように呼び掛け、同時に朝の登校時に追加しているバス2台の運行をやめた。 保護者らによると、バスが利用できなくなったことで、児童の大半は保護者に車で
和歌山県は、県内の複数の地域中核病院に、新型コロナウイルスのPCR検査結果が1時間半程度で判明する機器を導入する。別の病気やけがで搬送された救急患者らの感染有無を病院が把握することで、医療従事者が不慮に感染することを防止する。今月下旬から順次運用を開始する。 コロナウイルス感染の有無については、県内では県環境衛生研究センターや和歌山市衛生研究所が検査している。 県が今回導入するのは「リアルタイムPCR検査」の機器やウイルス検出キットなど。 病院名は公表しないが、各地域まんべんなく導入する。病院に運び込まれた患者を、すぐに院内で感染の有無を把握できるようにすることで、院内感染の発生を防止し、地域医療の維持につなげる。 検査対象は、入院が必要な救急患者や手術前の患者、出産前の妊婦、感染の可能性がある医療従事者ら県が指定した人。病院の検査で陽性となった場合は、県などが重ねて検査するとしている。
和歌山県は21日、岩出保健所管内在住の10代女性が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した紀の川市の打田中学校で、感染が確認された50代男性教員と50代妻の長女。3回の検査で陰性だったが、4回目に陽性となった。 女性は、男性教員の濃厚接触者として8日に検査したところ陰性だった。しかし、14日に37・3度の熱やせき、頭痛、倦怠(けんたい)感を発症。16日からは熱が38度後半に上がった。 この間に女性は医療機関を3回受診し、15、18日にも再検査したが、陰性だった。症状が続くため、20日に便を検査したところ、陽性が判明。コンピューター断層撮影(CT)で肺炎像を認めた。 同校の関係では今回を含め、教員8人と家族6人の感染を確認している。このうち教員1人と家族1人は大阪府在住。濃厚接触者として検査し、当初は陰性だったが、後に陽性となった人はこれで4人
海岸や河口などで生息することが多い猛きん類ミサゴが、近年、和歌山県紀南地方の山中のダム湖などで目撃されることが増えている。日本野鳥の会県支部会員は「ブラックバス狙いで移動してきたのだろう。すでに周辺で繁殖している可能性もある」と話している。 ミサゴは空中を旋回しながら魚影を探し、狙いを定めて水面にダイブする。鋭い脚爪を使って魚を捕獲するが、その確率は低い。そのため水深の浅い所では、サイズが大きく、じっとしていることの多いブラックバスは格好の獲物になるという。 田辺市三川地域の殿山ダム貯水池でも餌を求めて飛んでいる。時には架線に止まって水面をうかがっている姿も見られる。野鳥の会会員によると、他のダム湖では、その年生まれの幼鳥も確認されているという。 ミサゴは環境省のレッドリストで準絶滅危惧に分類されている。翼を広げると1・6メートルほどになるが、翼が細長く、下から見ると白っぽく見える。
ジャーナリストの池上彰が先日、23日にテレビ朝日系で放送される日本の先端技術を語り尽くすニュースバラエティー番組『池上彰が語る!東京2020 おもてなしの国ニッポンの技術』(後1:55~3:20)の囲み取材に出席した。 【写真】意外と小柄?池上彰と横に並んで笑顔の吉田沙保里 戦後復興の総決算となった1964年の東京オリンピックでは、首都高速道路の整備、東海道新幹線の開通…さまざまな技術が登場し、日本の未来を劇的に変えてきた。それから56年、2020年の今大会も「ニッポンの技術」がオリンピック・パラリンピックを支えていることから番組を企画。「AIを使った顔認証システム」「自動運転車」「ゲリラ豪雨事前予測技術」など、日本の技術を「安全」「観光」「天気」という身近なテーマに分類して池上氏が徹底解説していく。 安全パートでは、新型コロナウィルスについても取り上げる。「オリンピックに影響が出るのか?
藤子・F・不二雄さんの人気漫画『ドラえもん』の全6種類の異なる第1話を完全収録した新刊『ドラえもん 0巻』(小学館)が、12月1日に発売されることが決定した。てんとう虫コミックス『ドラえもん』としては、1996年のコミックス第45巻発売以来、実に23年ぶりの最新刊となる。 【画像】ドラえもんが飛び出してくる!”ドラえもん誕生”トビラ絵 これは『ドラえもん』の連載50周年を記念して企画されたもの。1969年に小学館の6つの雑誌(『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』)にて連載がスタートしたが、各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が存在しているため、『ドラえもん』には6種類の異なる第1話が存在している。 今回発売される第0巻では、その6種類ある幻の第1話を、当時の掲載時の状態ほぼそのままに収録(カラーページも完全再現)し、読み比べができる形とな
適切なサイバー攻撃対策をとっている企業はわずか15%、調査で明らかに AsiaNet 79502 【東京2019年7月8日PRNewswire】 セキュリティへの脅威の管理には包括的で持続的なアプローチを Axis Communicationsでは、顧客のサイバー脅威への態度、サイバーセキュリティが顧客のビジネスに与える影響、また攻撃に直面した際の備えがどの程度できていると感じているかをそれぞれ理解するための調査をこのたび実施した。 セキュリティ管理担当者175人への面談による調査の結果、回答したほとんどの企業がサイバー攻撃を現実の今ここにある危険として認識している(87%が優先度の高いリスクとして位置付け)にもかかわらず、適切な防御策を講じていると感じているのはわずか(15%)だった。 回答者の76%が、回答者の主な責任は資産の物理的保護と安全確保であると考えている一方、内部の攻撃要因を
寒波の影響で海水温が低下し、和歌山県白浜町臨海の北浜海岸に「凍死」した熱帯魚が大量に漂着している。調査する京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(65)によると、1月28日~2月4日に27種220匹が漂着した。「2011年以来の大量漂着。海水温が最も低くなるのはこれからなので、今後も珍しい魚が漂着するかもしれない」と注目している。 久保田准教授は同実験所近くの北浜海岸をほぼ毎日訪れ、流れ着いた魚介類の定点調査をしている。凍死熱帯魚の漂着は1月20日ごろから始まったという。ほぼ毎日漂着していたが、28日は8種18匹、29日は15種31匹、30日には21種62匹に増えた。31日は7種19匹、2月3日に10種31匹、4日にも16種28匹と続いた。 種類ではハナキンチャクフグが38匹で最も多かった。この他、カモハラギンポ12匹、イシガキフグ8匹などが目立った。大きなものでは全長約40センチのイシガ
和歌山県田辺市龍神村安井の南部高校龍神分校で、1匹の雄ネコが生徒に懐き、生徒が自主トレーニングで運動場を走る時は、併走して競走する時もある。 ネコと一緒に走っているのは、同校野球部の元主将で3年生の吉川輝樹君(17)。クラブを退いたが、卒業後は野球独立リーグの和歌山ファイティングバーズへの入団を希望。野球部の練習場は分校から離れた場所にあるため、放課後は校舎前の運動場で自主トレーニングに励んでいる。 ネコは近所で飼われている雑種とみられる。子ネコではないが、まだ若く、母ネコと一緒にいる。以前から学校に姿を見せていたが、1週間ほど前から吉川君がダッシュで50メートルの直線距離を走ると、一緒について併走するようになった。 スタート位置でネコと並んだ吉川君が「行くぞ」と声を掛けて先に走りだすと、ネコが猛然と追い掛けて一直線にゴールまで走る。50メートル走の自己ベストが6秒5という吉川君を追い抜く
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