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幽の書評vol.12 辻村深月『ふちなしのかがみ』 2019/2/10 幽の書評 声にならない呟きが空間を満たしていく いつか恐い話を書くだろうな、と予感はしていた。辻村深月のことだ。彼女の書くミステリー小説には、声にならない囁きが満ちていたからである。辻村作品を読むと、いつも青春時代の暗い面に思いを馳せさせられる。たとえば『太陽の坐る場所』(文藝春秋)を読めば、行間からアノトキハ言エナカッタ……、本当ノ私ハココニイル人間デ... 記事を読む 幽の書評VOL.11 高橋克彦『たまゆらり』 2019/2/9 幽の書評 途切れた記憶が思わぬ魔を呼びよせる 高速で空中を動き回る、黒い玉がある。ビデオ映像などに写りこんだ謎の物体は、たまゆらと名づけられた。〈私〉は、その正体を解明したいという思いに駆り立てられるのだが――。 『たまゆらり』は、不思議現象に取りつかれた男を描く標題作をはじめ、全十一篇
bookaholic認定2017国内ミステリーベスト10決定! 1位は謎解き小説の至宝! 杉江 松恋 2017/12/21 bookaholicラジオショー, 書物関連イベント ミステリー評論家である千街晶之、若林踏両氏と杉江松恋が決める2017年度の国内ミステリー・ベスト10が、翻訳編に続き12月20日に決定しました。会場ではまず、3人のうち1人だけが挙げる作品についてそれぞれが紹介、続いて複数名が推すものについて意見を交わした後、ランキングの選考に入りました。順位については下記をご覧ください。1位に選ばれたのは、千街・杉江がそれぞれ推した『ミステリークロック』でした。対抗馬として深町秋生『地獄の犬たち』の書名も挙がり、2017年度を代表する犯罪小説であるにもかかわらず各種ランキングでは不遇であったという事情も含め、こちらを1位とすべきではないかという声が出ました。最終的な決め手としては
今から4年前の2013年2月23日に、発作的に「(一生は無理かもしれないけど)とりあえずは食べ続けられるフリーライターの条件」というツイートをtwitterで連発した。「一生食べ続けられるフリーランスの条件」というエントリーがタイムラインで流れてきて、だいたいは同意だけど、ライターという職業に限定した場合はどうなんだろうか、と思いつくままに書いてみたのだ。 あれから5年も経たないうちに、ライターという仕事を巡る状況は激変している。最大の要因はネットメディアの乱立と二極化で、原稿料とも言えないような薄謝で人を使おうとするサイトが驚くほど増え、ライターの裾野は広がった。なりやすさという点だけならば、4年前よりも明らかにライターは身近な職業になったのである。 一方で既存の雑誌媒体は急角度で減衰しつつあり、紙の原稿依頼自体が希少な機会になっている。現時点で総合出版社や新聞社系の原稿依頼は旧体制、す
大学に入る前の人間関係はほぼすべて断ち切っているのだが、唯一高校時代にわずかな縁が残っている。たぶんこれは一生のもので、よほど何かたいへんな事態が出でない限り、この縁が切れることはないだろう。自意識の最も高い、恥ずかしい時期からのつきあいである。こういうのを腐れ縁という。 ただ、その縁が切れかかった時期があった。理由は簡単で、金である。私もその友人たちも、幾年かの差はあったが大学に入り、卒業して社会人になった。貧乏だった高校生がバイトで小金の稼げる大学生になり、そして可処分所得のある勤め人になったわけである。そこでつきあいの仕方は、年齢相応のものとなった。といっても、終電で帰るべきところをだらだら居座り、朝までファミリーレストランで粘っていたときにタクシーで帰るようになった、というぐらいのごく地味なものだったが。 そんなつきあいに、あるとき変化が起きた。 つきあいの深かった友人が、突如、こ
世界がすべてヤフー化される前に語っておきたいこと 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(下) 杉江 松恋 2017/3/15 レポートもの 2016年末に新宿5丁目のトークイベント会場HIGH VOLTAGE CAFEで行われた斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク・レポート。最終回は、脈々と受け継がれる「プロレスの所作」の関心から、プロレスという文化を語るため、歴史を無機質なものにさせないために必要なある大事なこととは何かという話に広がっていきます。斎藤さんのプロレスに寄せる愛情の深さが伝わってきたトークだったと改めて感じました。 『昭和プロレス正史(下)』も間もなく発売開始されます。お見逃しなく。 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(上) 活字プロレスの歴史にちゃんと向き合おう 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(中) フミ・サイトーの
12月14日に行われた千街晶之・若林踏・杉江松恋による公開選考会議により、以下の順位が決定しました。ご来場いただいたみなさまに御礼申し上げます。 全候補作リストとあらすじはこちら。 bookaholic認定2016年度翻訳ミステリーベスト10結果速報。 1位:真藤順丈『夜の淵をひと廻り』角川書店 2位:角田光代『坂の途中の家』朝日新聞出版(リンク先はエキサイトレビュー) 3位:若竹七海『静かな炎天』文春文庫(リンク先はBookbang) 4位:津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』幻冬舎(リンク先はBookbang) 5位:青山文平『半席』新潮社 6位:青崎優吾『ノッキンオン・ロックドドア』徳間書店(リンク先はBookbang) 7位:須賀しのぶ『また、桜の国で』祥伝社 8位:白井智之『おやすみ人面瘡』角川書店(リンク先はWEB本の雑誌) 9位:井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた
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