産業革命以降、特に20世紀に入ってからは急速に、二酸化炭素、メタン、人工物質であるハロカーボン類などの温室効果ガスが増加しつつあり、これがもたらす地球温暖化は、自然の生態系や人間社会に大きな影響を及ぼし、人類の生存基盤を揺るがす問題となっています。 このため、気候変動に関する国際連合枠組条約などのもとで世界各国が 温室効果ガス排出削減などに向けた対策に取り組むとともに、 これら大気成分の濃度変化について世界各国の協調のもとで組織的な観測・監視が行われています。 過去10,000 年(大きい図)及び1750 年以降(挿入された図)の二酸化炭素、メタン及び 一酸化二窒素の大気中濃度。 測定値は氷床コア(異なる色の印は異なる研究を示す)と大気中のサン プル(線)によるもの。大きいパネルの右軸は対応する放射強制力。出典:IPCC第四次報告書(2007) (a)世界平均地上気温; (b)潮位計 (