「泣く子は入るな」追い出され 風化させない、語り継ぐ85歳―祖父母、弟妹失った喜屋武さん・沖縄慰霊の日 時事通信 編集局2024年06月23日19時02分配信 沖縄戦の体験を話す喜屋武幸清さん=9日、那覇市 約20万人が犠牲になった沖縄戦で、当時6歳だった那覇市の喜屋武幸清さん(85)は、祖父母や幼い弟妹を失った。「次の戦争を止め、平和をつくるため、悲劇を風化させてはいけない」と訴える。 日本兵に「何度も脅された」 激戦地、糸満市での体験語る―88歳の仲間さん・沖縄慰霊の日 マリアナ諸島・テニアンで生まれた喜屋武さんは4人きょうだいの長男。戦争が始まり、父を残して祖父の出身地、沖縄県に引き揚げた。 住んでいた那覇市にも戦火が及び、祖母が艦砲射撃の犠牲に。沖縄本島南部に逃げる途中、日本陸軍の壕(ごう)に身を寄せたが、「われわれを守るための日本兵が奥に、避難民は入り口に座っていた」と憤る。 近