衆院選での自民、公明両党の与党過半数割れを受け、石破茂首相は政権維持を目指し、国民民主党の取り込みに懸命だ。11月11日に召集される特別国会での首相指名選挙で同党の玉木雄一郎代表は、自民党、立憲民主党のいずれにもくみしない方針のため、石破首相が再び指名され、少数与党の連立政権として継続する可能性が高い。政権維持に必要な国民の協力を得る上で、キーマンの一人は、榛葉賀津也幹事長にパイプのある自民党の菅義偉副総裁だ。(時事通信解説委員長 高橋正光) 衆院選で当選確実となった自民党の菅義偉副総裁(左)の名前に花を付ける石破茂首相(同党総裁)=2024年10月27日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】 参院選、水面下で支援 榛葉氏は2001年参院選(静岡選挙区)に旧民主党から出馬して初当選、現在4期目。この間、玉木氏と共に2018年の結党に参加し、20年から幹事長を務めている。菅氏に近い自民党中堅