有機フッ素化合物の「PFAS(ピーファス)」をめぐり、国は、全国の水道事業者などに水質検査の結果などを9月末までに報告するように要請しました。果たして、日本の水道水は大丈夫なのでしょうか?京都大学・原田浩二准教授への取材などをもとに“PFASとは何か”をまとめました。 自然界に存在しない物質『PFAS』 関連が否定できない影響「出生時の体重低下」「コレステロール値上昇」 まず、PFASとは「有機フッ素化合物」の総称です。少なくとも4700種類以上存在していて、多ければ1万種類以上あると言われています。 PFASという名称は、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の略称です。このPFASは自然界に存在しない物質で、人間が作り出したものです。例えば、フライパンの表面をこびりつきにくくするフッ素加工や、レインコートの撥水加工、スキー用のワックスなどに使われています。 全てのPF