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衆院選
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宮古毎日新聞を含めた地元新聞2紙の過去紙面を自治体がデジタルアーカイブ化し検策システムを導入することについて、市教育委員会は「地元発行新聞は歴史的価値を持つ郷土資料」との認識を示し、導入を前向きに検討する考えを示した。15日に行われた開会中の市議会(平良敏夫議長)12月定例会一般質問で、山下誠氏の質問に天久珠江生涯学習部長が答えた。 池城健氏も既存2紙だけでなく、過去に廃刊した20社を超える地元紙の紙面についても同様なシステム構築を求めた。 山下氏は「先日行われた過去に宮古で発刊された紙面が見られる新聞展は大盛況だった。このデジタルアーカイブ化と検索システムについて石垣市ではすでに一括交付金を活用して導入している。いろいろな面でデジタル化が進む中で市長部局も含めて話を進めてほしい」と求めた。 天久生涯学習部長は「当時の地域情勢を報じてきた地元紙の紙面を継続して未来に伝えていくためにも、長期
宮古島の夏の風物詩の一つ、スク漁が2日、沖合のサンゴ礁海域で行われた。佐良浜漁港では、銀色に輝いたスクが約500㌔水揚げされ、大漁で活気づいた。漁師らは数年ぶりの「臨時ボーナス」に笑みをこぼしていた。 幼いアイゴをスクと呼んでいる。親アイゴが約1カ月前に水深の深い所で産卵。ふ化したスクは大群をつくり、浅瀬へ移動する。スクは全長3・5㌢ほど。 にばら丸(2・7㌧)船長の仲村淳さん(74)は「乗組員3人で、4年ぶりに約㌔を水揚げした。キロ単価が高いからうれしい」と声を弾ませた。 仲買人は漁師からスクを引き取り、消費者にはキロ当たり1500円前後で販売していた。 買い物客の一人は「スクは1㌔買った。油揚げしたスク料理はおいしいですよ」と話していた。
県知事選に向け記者クラブ主催討論会に出席した佐喜真淳前宜野湾市長(左)と玉城デニー衆院議員=11日、那覇市 【那覇支社】30日投開票(13日告示)の県知事選に向け11日、保守系から出馬表明している佐喜真淳前宜野湾市長(54)と「オール沖縄」側の玉城デニー衆院議員(58)による記者クラブ主催の公開討論会が開催された。玉城氏は「新時代沖縄」として自立経済の構築を、佐喜真氏は「暮らしが最優先」として県民所得300万円の達成を掲げた。基地問題では、玉城氏が米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を訴える一方で、佐喜真氏は同飛行場の早期返還の必要性を強調した。 沖縄振興に必要な予算については、佐喜真氏が「県政が変わって一括交付金が500億円あまり減額されたのは県民生活に大きな影響を及ぼしている。対立や分断でなく対話を通して県民を豊かにする。県民のために交渉して予算を獲得することが重要だ。交渉することが重要で
市議会一般質問 サトウキビに食害をもたらす害虫アオドウガネを駆除するために導入されている可動式誘殺灯の台数は、事業開始時には約1300基あったが、破損などにより現在は816基と当初の6割程度にまで減少していることが分かった。市議会6月定例会で日、濱元雅浩氏の一般質問に対し松原清光農林水産部長が答弁したもので、アオドウガネ増加の一因にもなっているとの認識を示し、修繕や購入を検討する考えを示した。 可動式誘殺灯の導入は、サトウキビ土壌害虫防除のための事業として2006年度からスタート。アオドウガネの成育密度や被害状況に応じて設置し、効率的な防除に取り組んできた。 誘殺灯の設置、稼働状況について質問した濱元氏に対し松原部長は「スタート当時は約1300基が設置された。導入から10年がたち破損や基盤の不良などで今年度の設置は816基となっている」と説明した。 アオドウガネの発生状況については前年度
消滅危機言語の現状報告へ 国内の消滅危機言語とされる8言語の地域の研究者らが集う「危機言語・方言サミット」が11月24日、宮古島市のマティダ市民劇場で開催される。基調講演や各地域の現状報告、方言の聞き比べを通して言語・方言の継承について関係者が語り合う。翌25日には関連のイベント「鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」チャンピオン大会が開かれる。 日本で消滅危機言語とされているのは▽アイヌ語▽八丈語▽奄美語▽国頭語▽沖縄語▽宮古語▽八重山語▽与那国語-の8言語。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が発表している。 こういった時代背景の中で、各地の言語・方言の現状を広めて次世代へつないでいく取り組みの一つが言語・方言サミットだ。 11月の宮古島サミットに向けては文化庁、県、宮古島市、文化協会などが準備を進めており、今月中にはプログラムの内容も確定する見通し。基調講演や各地の言語・方言の継承活動を含めた現
写真家の比嘉豊光さんらは25日、市中央公民館講座室で会見を開き、1970年代の宮古島の祭祀や当時の人々の暮らしなどを撮影してきた故上井幸子さんの写真を比嘉さんが編集した写真集「太古の系譜 沖縄宮古島の祭祀」(六花出版)が出版されたことを報告した。 上井さんは1934年静岡県生まれ。72年から沖縄本島や宮古島を訪れ、83年まで撮影活動を行った。2010年11月には写真展「宮古島の祖神(ウヤガン)祭~原始の女たち」が島尻パーントゥの里会館で開催された。 写真集には上井さんが撮影した島尻、狩俣、佐良浜での祭祀や大神島の人々の様子などを撮影した約200点が収録されている。 当時、祭祀などの研究のため来島し、上井さんとよく行動をともにしていた女性史研究家のもろさわようこさんへ上井さんの親族から上井さんが亡くなったとの連絡が入り、残されたフィルムについて相談を受けた。そこでもろさわさんが島尻での写真展
会見で生後6カ月から12カ月未満の乳幼児へのはしか予防接種費用を全額公費負担とすることを発表する下地市長(左)と垣花和彦生活環境部長=9日、市役所平良庁舎 下地敏彦市長らは9日、市役所平良庁舎で会見を開き、県内で流行してる麻疹(はしか)の予防接種について、定期接種対象前の生後6カ月から12カ月未満の乳幼児への契約委託医療機関6カ所での予防接種費用を市が同日から全額公費で負担すると発表。乳幼児は重症化しやすいことを説明し、保護者に対し積極的に予防接種を受けさせるよう呼び掛けた。 県内では3月下旬に4年ぶりとなるはしか患者が確認されて以降、患者数は増加。18人にまで増えた今月4日、県は「県麻しん発生時対応ガイドライン」の中で危険度が最も高い「感染が拡大し流行の兆しが見られる場合」に当たる「レベル3」に該当すると判断した。 そのような状況を踏まえ早めの対応が必要と考えた市は今回、1歳から2歳未満
宮古島市でヤギの生産振興に向けての動きが本格化する。組合の設立に向けての説明会が14日、市役所上野庁舎であり、ヤギ生産に関心を持つ市民が組合規約等を確認した。3月にも設立し、宮古島産ヤギの生産流通体制の構築を図る。 かつて宮古島のヤギ生産は盛んだった。1981年当時の飼養農家戸数は約1000戸、計3000頭ほどを飼育していた。 だが、県全体の傾向と同様その後は減少の一途。2016年度末の農家戸数は約90戸、飼養頭数は1000頭未満となっている。 先細りを続ける生産基盤だが、近年はヤギ肉の国内消費が伸びている。県内の競り値も上昇しており、県によると成体の平均キロ単価は1000円以上の高値で推移している。高まる需要を背景に、県は6年前にヤギを畜産の振興品目に掲げた。この動きと連動して県内各地でヤギ組合が発足。生産基盤の強化が進んでいる。 宮古島市での組合設立もこの動きに沿うもの。生産流通体制の
名護市長選挙で自民党や公明党、日本維新の会が支援する渡具知武豊氏が現職の稲嶺進氏に勝利した。米軍普天間飛行場の辺野古移設問題で全国的にも大きな関心を集めたが、結果は3458票差。これほどの大差は誰も予想していなかったのではないか。 この結果について、すでに多くの分析記事が出ている。自民党の総力戦ぶりや公明党・創価学会による支援を渡具知氏の勝因と挙げたものが目立つ。その通りだと思うが、一方で今回の選挙で気になったことがある。 それはマスコミ各社による電話調査や出口調査が全く実態を反映していなかったことだ。調査では、どの社が実施したものも投票日当日まで一貫して稲嶺氏のリードを示していた。 コンピューターで無作為に選挙区内の世帯を選んで電話をかけ、どの候補者に投票するか問うのが電話調査。出口調査は、期日前投票や投票日当日に投票所から出てきた有権者に、誰に投票したか質問するもの。実際に投票を済ませ
シンポジウム「浦底遺跡の発掘調査にみる無土器期研究の新展開」(主催・市教育委員会生涯学習振興課)が28日、市総合博物館で行われた。このシンポジウムは世界的にも特徴的な文化要素を持つ、浦底遺跡の発掘調査成果について広く市民に周知するため、2017年度地域の特色ある埋蔵文化財公開活用事業の一環として行われた。 シンポジウムでは生涯学習振興課の久貝弥嗣さんが「浦底遺跡で検出される遺構としては、集石遺構、貝集石、埋葬人骨が確認されている」と概要を述べ、「貝集石は食料残滓(ざんし)と考えられる貝を、一定の範囲に廃棄した跡、あるいは貝をストックしていた跡と考えられる」と説明した。 出土品は貝、骨製品や石器で、貝製品はシャコガイ製の貝斧の出土点数が多かった。 久貝さんは「浦底遺跡の発掘調査成果は、アラフ遺跡など同時期の遺跡間との比較、年代の異なる無土器期遺跡との比較を行う上でも、重要な意味を持つと考えら
宮古島市総合博物館(上地等館長)で20日から、浦底遺跡出土資料展が始まった。29日まで。「同遺跡の発掘調査に見る無土器期研究の新展開」と題したシンポジウムが28日に同博物館研修室で開催される予定。出土品展示は、このシンポジウムの関連展示。展示品が出土した浦底遺跡は無土器期最大の遺跡で、展示されている出土品は約275点で、このうち120点が貝斧(シャコ貝製の斧)。同遺跡は、これまでの年代測定から約2500年から1800年前に位置づけられることも分かってきている。 これらの出土品は長く沖縄本島で保管、管理されていたが、2015年3月に市教育委員会に出土品が移管された。 出土品はシャコ貝製の貝斧を主体とし、さまざまな形態の貝・骨製品が出土している。また、生活の痕跡としては集石遺構や貝集積が確認されている。 浦底遺跡からは総数200点以上に上る貝斧が出土しており、世界でも最多の貝斧出土遺跡とみられ
こすみ囲碁教室(池間博美主宰)の40周年祝賀会が8日、市内のホテルで開催された。祝賀会には大勢の関係者が集い、こすみ囲碁教室の一層の発展を祈念するとともに、池間さんの囲碁一筋の歩みをたたえた。映像で囲碁教室の40年の歩みも振り返った。 祝賀会は記念囲碁大会終了後の午後7時から開催された。 祝賀会では最初に40周年実行委員長の漢那哲夫さんが開会の言葉を述べ、県内・宮古の囲碁界を長年引っ張ってきた池間さんの努力に敬意を表した。池村浩明日本棋院平良支部長は、こすみで多くの人に出会い囲碁を通して友達になれたことに感謝。知念かおり後援会の真喜屋浩会長が乾杯の音頭を取った。 舞台は孫たちの余興で幕を開け、元気いっぱい踊りを披露。親泊宗二さんが草笛で宮古や八重山、琉球民謡を演奏し盛り上げた。松原直樹さんは三線を演奏。仲間昇さんの華やかなパフォーマンスや歌が拍手を浴びた。 日本棋院沖縄県囲碁連盟の平良知二
すまふつ(島言葉)普及人材養成講座(主催・県、県文化協会)が10日、県宮古合同庁舎で行われた。講師の狩俣繁久さん(琉球大学国際沖縄研究所教授)が、宮古方言事典の作り方を指導した。参加者たちは、消滅の危機にある宮古方言を記録として残し、普及と継承につなげていこうと意欲的に取り組んだ。 今回の講座は「自分のすまふつ事典を作ろう」と題し、11月までの計6回開かれる。 初回は「導入編」「実践編」が行われ、狩俣さんは「方言の記録が無くなると、両親がどうやって自分たちを育ててきたのかの記録が失われる」と話し、方言事典の意義を訴えた。 方言は文字で記しても正確に伝わらない場合があるとして「まずは聞くこと。文字と一緒に、自分の声や親、祖父母の声で残すことが大切」と話した。 「方言は地域ごとで違ったり、同じ集落でも海側と山側、また年代別でも違ってくる」と指摘。事典作製の大事なこととして▽違いを見つけること▽
【那覇支社】那覇市で情報関連サービス業の「株式会社Nansei(ナンセイ)」を経営するのは、砂川哲男社長(65)。企業理念の中には、「先人達が築き上げた文化・歴史を新技術との融合を図り、新しい価値を創造して将来に残すことで広く社会に貢献する」と掲げる。 同社の社員数は約40人で、1級文書情報管理士など多数の有資格者を擁する。昨年は創立35年目を迎えた。最先端技術や機材を駆使し、紙資料や映像・音声・フィルムをデジタル化するなど、幅広いサービスを提供している。 現在の主な業務としては、国の沖縄振興一括交付金(ソフト事業)を活用した県立公文書館の「琉球政府文書デジタルアーカイブ」事業を行っている。復帰前の行政文書や資料、写真など16万点以上のデジタル化を進める。 「昔の本は、順番がばらばらだったり上下が逆さまだったりして、整理や撮影するのも大変な状況。それを年間200万枚ほどデジタル化する力仕事
【多良間】ブルルンッ-。聞き慣れた2㌧車のエンジン音が響くと、どこからともなくやってきて運転席の屋根にひょいと飛び乗るワンちゃんがいる。多良間島に住むセコム君だ。車が動いてもわが物顔で仁王立ち。たまに足を滑らせて落っこちるけど、それもご愛嬌とばかりにすぐ〝指定席〟に駆け戻ってくる。車を走らせると、少し口を開けて目を細める表情が愛くるしい。村の人たちの表情も緩みっ放しだ。 「家の番犬になってくれれば」と思って命名されたセコム君は4歳。2歳のころ、飼い主の西原良宏さんが2㌧車を運転しようとすると助手席に座るようになった。3歳になると荷台へ移動。間もなく運転席の屋根に飛び乗るようになった。 「危ないから下りてきなさい」と言っても知らんぷり。無理に下ろそうとするとご機嫌斜めになるからやっかいだ。 「まあいいさ。車を動かしたら怖くなって下りてくるだろう」と思ったら甘かった。セコム君は下りるどころか、
自身のフェイスブック上に投稿した内容が事実に基づかない表現だったとして謝罪する石嶺香織市議=13日、市役所平良庁舎議員応接室 宮古島市議の石嶺香織氏(36)が自身のフェイスブック(FB)上に「陸上自衛隊が宮古島に来たら、絶対に婦女暴行事件が起こる。軍隊とはそういうもの」などと投稿し、全国から批判する書き込みが殺到した。その後、石嶺氏はFB上で釈明し、投稿を削除。13日には宮古毎日新聞社の取材に「事実に基づかない表現だった。おわびして撤回する」と謝罪した。自衛隊関係者からは「自衛隊に対する侮辱的発言だ」などと批判の声が上がり、法的措置も視野に入れた対応を取る方針を示している。議員辞職を求める声も上がっており石嶺氏は「私自身は、宮古島に基地を造らせたくないという気持ちがある。それを実現するために頑張りたい」などと述べ、辞職しない考えを明らかにした。 石嶺氏が9日に投稿した内容は、陸自が米国で海
ハンセン病患者に関する証言などの記録も紹介されている=2日、宮古南静園人権啓発交流センター「ハンセン病歴史資料館」 ハンセン病への正しい理解と人権を伝える宮古南静園人権啓発交流センター「ハンセン病歴史資料館」が2日、同園でプレオープンした。常設展示室には1873(明治6)年にノルウェーのハンセン医師らが「らい菌」を発見した歴史から始まる年表、隔離かやぶき小屋の写真、監禁室の再現、最初期のかやぶき住居(模型)再現、居住者の部屋、過酷な戦争体験の証言、入所者の手作り作品などが展示されている。同園の新城日出郎園長、入所者自治会の豊見山一雄さん、下地敏彦市長らは、人権問題や平和の大切さを考える場、発信の拠点になるよう願った。 同館は、同園の将来構想の一つとして整備された。1996年に「らい予防法」が廃止され、さらに2008年には「ハンセン病問題の促進に関する法律」(通称ハンセン病問題基本法)が施行
市が3業者に2014年7月4日に発送したする見積書および事業計画書の依頼文。その提出期限は同日の7月4日となっている 2014年度に一括交付金(3700万円)を活用して「お台場新大陸2014」に、宮古島のブースを設置した観光プロモーション事業。問題が次々と出る中、新たに市が作成した当時の文書にも疑問が出てきた。入札日の7月4日に市は3業者に入札に伴う見積書および事業計画書の提出を依頼する文書を発送。しかし、提出期限も同日の7月4日となっていた。 さらに、7月4日の日付で埼玉県の2業者からは手書きの辞退届が市に届けられている状況があり、この2業者ともこの辞退届を提出していないと主張していることについて当時の担当課長は困惑した様子で「もしかしたら発送日の日付が間違っているのかもしれない」と述べた。 また、この見積依頼をどのように市が3業者に届けたかについては「覚えていない。もしかしたら、業者関
視覚障がい者や、寝たきりなど読書が困難な状況になっている人たちが気軽にパソコン操作や読書を楽しむことができるソフトウエアを開発した高知システム開発が16日、開発した二つのソフトを宮古島市に寄贈した。 寄贈されたソフトは、パソコンのウインドウズの操作を音声で案内する「スクリーンリーダーPC-Talker」と、このソフトに対応したバリアフリー読書システムの「MyBookⅢ」で、このソフトは、デジタル化された書籍を簡単操作で楽しめることができる。 今回の寄贈は、点字方式ゴミ袋ラッキーローズ代表の國仲智江子さんが、自らも活用しているソフトをぜひ多くの市民に楽しんでほしいと思い、高知システム開発に個人として寄贈することを打診したことがきっかけ。 しかし、著作権の問題があることから、高知システム開発では國仲さんの思いを受け入れて、市に直接ソフトを寄贈することとなりこの日、國仲さんから二つのソフトが下地
開会中の宮古島市議会(真栄城徳彦議長)3月定例会は4日、提出議案に対する質疑が行われた。従来までの新市建設計画の中で示されていた、「公文書館の機能等を持った施設整備」が、改定された同計画では削除されていることが分かった。市は効率性を考えて、図書館と中央公民館の複合型施設にしたことを示し理解を求めた。上里樹氏への答弁。 従来までの計画では、「文化情報交流拠点施設として図書館、公文書館機能等をもった『総合文化情報交流センター』(仮称)の整備」がうたわれていた。 改定された計画では、公文書館の名称が削除され、「図書館、中央公民館機能等をもった『未来創造センター』(仮称)の整備」に変更された。 上里氏は「公文書館の整備は、合併段階でそれぞれの市町村が持つ歴史ある公文書を大事に保管していこうという考えのもとで位置付けられた計画」と指摘し、削除された経緯と再考を求めた。 長濱政治副市長は「館として想定
10周年記念キャンペーンPRのポスターを手にする仲本社長(右)、中央は坂元さん、左は中山総務部長=26日、本社 ウィルコム沖縄(本社・那覇市、仲本栄章社長)は営業開始10周年を記念した「10(テン)キューキャンペーン」を28日~3月31日まで実施する。PHSの新規契約者にガラケー基本使用料(月額1381円)を3年間無料にするなど、沖縄限定で実施する。26日、宮古毎日新聞社を訪れた仲本社長は「10年で契約台数は約14万台になった。キャンペーンを通して、10年のご愛顧と感謝の気持ちを伝えたい」と話した。 キャンペーンではそのほか、スマホプラン割引として携帯電話番号ポータビリティー(MNP)によるスマートフォンの新規契約者に2年間月額1000円を割引する。 また、キャンペーン期間中の新規契約者には抽選で豪華景品(JCBギフト券、スチームオーブン、ホテルディナー券など)もプレゼントする。 仲本社長
1月31日開通予定の伊良部大橋。伊良部島(奥)と宮古島(手前)が橋で結ばれる。伊良部大橋(一般県道平良下地島空港線)の総延長は6500㍍(内訳は本橋部が3540㍍。海中道路600㍍、取付橋梁が170㍍、取付道路2190㍍) 伊良部大橋が31日午後4時から供用を開始する。「夢の大橋」が実現する。1974年10月に当時の川満昭吉伊良部村長(故人)が沖縄開発庁長官に要請をした。初要請から約40年。伊良部大橋が開通する。浜川健元伊良部町長は「感慨無量」と、要請活動などを振り返る。 伊良部架橋の要請は医療、福祉、教育などに関する「離島苦」解消を主な目的に始まった。1979年に下地島空港が開港し、架橋の要請は下地島空港の有効活用も視野に含む活動となった。 95年に就任した浜川健元町長は要請活動について「引き継いだ当初は、要請先の国や県の対応を見ていて『本当に大丈夫なのか』と暗たんたる気持ちになった」と
台風8号などの影響で島外に出荷できずに残ったマンゴー貨物を解消しようと県は10日、自衛隊のヘリを使用した輸送を展開した。ヘリ4機が上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地から那覇基地にマンゴー約6・3㌧を運んだ。県は当初約20㌧を予定していたが「想定していたより少なかった」と話し、滞貨の全面解消にはつながらなかったとの見方を示した。県によると農産物の「滞貨」解消で自衛隊ヘリが使用されたのは「全国でも初めてではないか」と話している。 自衛隊ヘリの使用は自民県連などが9日に仲井真弘多知事に要請。同日、仲井真知事が農林水産省や防衛省に協力を要請し実現した。使用したヘリは航空自衛隊那覇基地などに所属するCH-47型機。自衛隊員約50人が積み込み作業などに当たった。 午後2時、同3時、同3時38分、同5時10分の計4回にわたり、貨物代理店から運び込まれたマンゴーを1機につき1・2㌧~1・9㌧を輸送した。
上野野原に建立されている「アリランの碑」。同碑から数百メートル離れた松林のそばに慰安所があったとの証言がある=23日、上野野原 沖縄戦当時、宮古島に旧日本兵が通っていた「慰安所」があった事実を裏付ける公文書が初めて発見された。これまで、宮古島の慰安所の存在は戦争体験者や慰安婦の証言などで知られていたが、その存在が明記されている公文書が明らかになるのは初めて。関東学院大学経済学部の林博史教授が研究資料として厚生労働省に情報公開請求した「軍法会議報告」文書の中から見つけた。 発見された資料は厚労省が保管していた「台湾軍管区臨時軍法会議豊部隊法廷裁判宣告報告」で、沖縄戦当時、宮古島に駐留していた第28師団司令部あて提出されている。その内容は1945年11月20日付で、軍法会議判決を記したものとなっている。 同裁判宣告報告では当時、宮古島に駐留していた第28師団の衛生上等兵が、軍の食料などを横流し
【多良間】多良間村立図書館が、日曜日と月曜日の毎週2回、定期で休館している。同村教育委員会によると、村立図書館条例施行規則で定められた定期休館日は毎週月曜日だが、この規則に準じていない状態が少なくとも10年以上は続いているとみられる。子どもたちの調べ学習の場、島を訪問する人にとっては貴重な資料庫として利用される図書館だが、その運営のあり方が問われている。 この問題は9月24日の同村議会9月定例会一般質問の中で浮上した。本村健次村議が日曜日に開館するよう求めたところ、友利哲市教育長は「子どもの学力向上のため施行規則にのっとって早めに開館したい」と答弁して理解を求めた。 その後の村教委への取材で、村職員に週休2日制が導入されたと同時に日曜日の休館が始まったことが分かった。図書館で働いている臨時職員にも週休2日を適用したためで、人員不足に伴う措置だったという。 同教委は、少なくとも2004年以降
ラストシーンに涙も/市民300人、「愛」と交流 朝のNHK連続テレビ小説「純と愛」の最終回放送を見る会が30日、北小学校体育館で開かれた。会場には約300人が詰め掛けて大画面で視聴。感動のラストシーンに引き込まれながら最終回に込められた「希望の形」を共有した。ヒロイン・純の夫で愛役を務めた風間俊介さんらも来場して市民と交流。「これからも宮古島に来ます。そのときは、『愛』と呼んでほしい」と笑顔で話した。 純と愛は昨年10月1日に放送を開始。宮古島市と大阪大正区を舞台に、無鉄砲ながら正義感の強い純と、不思議な能力を持つ青年・愛を中心に繰り広げられる笑いあり、涙ありの物語だ。 最終回を見る会は、純と愛宮古島市推進協議会が主催。観光客も多数訪れ、地元市民とともに会場を埋め尽くした。放送が始まると静まり返って視聴し、感動を共有した。 愛が目を覚まさない現実を前に、純が城辺東平安名崎で「私たちは未来を
2012年度県公共図書館連絡協議会(会長・喜納眞正沖縄県立図書館長)第3回研修会が13日から宮古島を会場に2日間の日程で開幕した。初日は市中央公民館研修室で、佐賀県の伊万里市民図書館前館長、犬塚まゆみ氏が「地域づくりと図書館」をテーマに基調講演。同図書館が携わった地域づくりにつながる事例などを紹介した。 講演で犬塚氏は「地域づくりの土台は人づくり。郷土を愛し、主体的に社会に関わっていける人づくりが必要」と指摘。図書館の働きとしては「資料と人、人と人の出会いの場」であることを強調した。 また、「公共図書館は、税金を払っている市民のものであり、みんなの資料を持ち寄り分け合っている場所」とした上で「その目的を職員全員で共有しておくことが基本の基本」と強調した。 図書館の役割としては▽誰もが利用できることで情報格差を作らない▽必要としている人への必要な資料を提供▽行政の中の機関としての各部署との連
今月8日に「平良図書館こども大使」に任命された10人の中高生が29日、宮古島市役所城辺庁舎に市教育委員会の川満弘志教育長を訪ね、同図書館の利用環境の向上を求める提言書を提出した。7項目にわたる提言で図書館の案内板設置やヤングアダルト(YA)コーナーの充実、障害者でも使いやすい施設環境の整備を訴えた。川満教育長は提言内容に理解を示し「中高生が使いやすいような工夫をしていきたい」と前向きに検討していくことを約束した。また、今回の活動におけるこども大使の観察力を高く評価した上で「これからも図書館の楽しさをアピールしてほしい」と一層の活躍に期待を込めた。 こども大使は、図書館の利用率向上を目指して市教育委員会が任命した。中学生7人と高校生3人が、過去4回の活動の中で平良図書館について話し合い、提言内容をまとめてきた。 その結果、29日に提出した提言書には▽案内板の設置▽入り口コーナーの書籍の充実▽
子どもたちの提言・意見を反映させ、利用率が高い図書館づくりや図書貸出総数のアップなどにつなげようと、市立図書館(下地実館長)は8日、「こども大使」に委嘱状を交付した。川満弘志教育長が、宮古総合実業高校2年の野中美希子さんら生徒10人に委嘱状を手渡した。任期は25日まで。野中さんらは、子どもの視点から図書資料の点検、選書、改善策に意欲を見せていた。こども大使の委嘱状交付は今回が初めての試み。 昨年度は、市立図書館の貸出総数が15万5000余冊を記録し、市民の利用意識が飛躍的に向上した年であったとされる。しかし、次代を担う若い世代の中・高校生の利用者数が低く、その年代の図書館利用促進が課題として浮かび上がった。 課題解決に向け、こども大使らは、若い世代の利用向上を目指し、中・高校生の目線・感覚で現在の平良図書館の選書・配本・レイアウトなどへの提言を行うことにしている。 交付式では、川満教育長は
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