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Steve Reich's Musical Language His musical language ; the ways of enjoyment ライヒの作曲のプロセスが精緻なものであることは音を聴けば想像がたやすい けれど、作曲手法、アイディア自体の多くは短い言葉で説明可能な明解で、し かもそれは「可聴なもの」(ライヒ)なのです。自身が60年代の作曲につい て「隠された構造を使うことに魅力を感じたことはない」* と語っていること からはっきりと読み取れるように。 *"Music as a Gradual Process" (1968)より。 キーワードの配列はおおよそ出現順になっており、複数のアイディアの組み合 わせから成り立つ作品ももちろん多く、互いに影響し合ってひとつの作品が成 立していることを見て取る面白さがあります。関連する作品名はディスクガイ ドへリンクしています。なお作
・minimalism・ -ミニマル・ミュージック ・ambient・ -アンビエント ・musicians・ ブライアン・イーノ ハロルド・バッド モートン・フェルドマン スティーヴ・ライヒ ・piano sonority・ ピアノの響き ・label・ ウィンダム・ヒル・レトロスペクティヴ ・free writing・ -複数の方向へ ・utility・ 簡易版・ディスク購入ガイド ディスク購入ガイド1 ディスク購入ガイド2 関連書籍 用語集 このサイトについて ・w e b・ ×休止中×-関連サイト リンクについて ・quick mail・ メッセージ ・m a i l・ pass-age@cg.netlaputa.ne.jp ■ Sonority As Scenery ■ ▽ Writing and original images are by shige@Sonority As
■ とりあえずライヒについて知るにはこちらへ ■ スティーヴ・ライヒの音楽語法 ■ 作品リスト/ディスクガイド ■ ミニマル=マキシマル・ミュージック たとえば初期の『ピアノ・フェイズ』のあのアナログ的なズレを 伴う変化を、デジタル的発想そのものである西洋音楽の楽譜に記 譜することはまず不可能である*。 * アナログとは「連続する」が本来の意味。それに対してデジタルは「分割さ れた」が原義である。ラテン語'digit' は「指」を表わし、5本に分かれてい ることとの意味のリンクがある。西洋音楽の楽譜は小節線というユニットに 基づいているのだから、これはデジタルな表記法に他ならない。 瞬間ごとの響きの変容のあまりの複雑さ、つまり、生成され続ける 音楽的イヴェントが多すぎていちいち書けないとも言えるし、それ が縦割りリズムでの現象ではない(小節線によって区切れない)と いうことによっても、どの
1935年、カリフォルニア生まれのテリー・ライリー。シュトッ クハウゼンなど同時代の前衛音楽に傾倒した後、1964年の"in C"で極度の単純化と自由な構成を持った音楽へと転身する。瞑想、 即興、純正調律のピアノなどが以後のキーワードとなる。ミニマリ ズムという彼に対して多く用いられる言葉が、実際には意外なほど にその音楽を説明し得ないことを知っておいたほうがいいだろう。 ライリーのモニュメント作品、そしてミニマルの先駆のひとつとさ れる"in C"は、53種類の旋律断片を任意に演奏する作品だ。 演奏者の数、楽器指定、速度指定、断片の演奏順序と組み合わせ、 リピート回数など、一切が指定されていない。 ただひとつ、全体のテンポを決定するためにC音のパルスが終始演 奏されるが、演奏者に許される広範囲な即興性からも、生まれ出る 響きのすべてにミニマル的ファクターを聴き取ろうとすることに拘 泥する
Daniel Lentz (1942-,USA) ダニエル・レンツの音楽を聴くときに「ミニマリズム」という言葉を思い出す ことがあるなら、それは言葉(テクスト)を含めた音楽素材を細かく分割し再 構成するという意味で、ということになるだろう。独自のテープ・ディレイ・ システムによって、ライヴ音とプレイバックを重ね合せ、作品に録音された素 材という「過去」を織り混ぜることで複雑な(しかし錯綜ではない)視野を与 えてきた作曲家。 ■ 分割・ディレイ・再構成 テープに録音された素材をミニマル的に扱うという点では、スティー ヴ・ライヒがまず思い起こされる。ライヒの場合は切れ目のない繰 り返しとしてのテープ・ループだったが、レンツにおいては素材が ある程度の時間を置いてから再生される「ディレイ」としてのテー プである。 レンツが考案した録音プロセス「カスケイディング・ディレイ・シ ステム」(casca
アンビエントとはどのディスクをそう呼ぶのか 厳しく限定的に定義するのではなく どんな音楽にアンビエントという響きのありかたを 聴き取ることができるのか、 ということについて ■ アンビエント、その一般的解説 ↑まずアンビエントについて知るにはこちらをお読みください。 ■ アンビエントに関するよくある質問 ■ アンビエントの諸相 ■ アンビエントを感じるディスク アンビエント・エッセイ ■ 「選択的聴取」という聴き方 ■ 複数の焦点、見渡す響き ■ 広義のドローンとオスティナート ■ 聴覚刺激ツールとしてのアンビエント ■ アンビエントとリラクゼーション ■ アンビエントは思想ではない ■ アンビエント・ツールとしての楽器と響き ■ 未知の音色ー-民族・民俗楽器のアンビエントへの援用 ■ 「魅力的なアンビエント」という問題 ■ プリペアド・ピアノのアンビエント的可能性 ■ 休止符・アンビエン
アンビエントとはなにか、を考えるときに、ミュージシャンが自身の音楽を何と呼んだかということが重要なヒントを与えてくれることがある。それについて、ハロルド・バッドはどうしたか。そもそも、彼自身、アンビエントを指向していたのだろうか。ハロルド・バッドが将来2枚のアルバムで共同作業をすることになるブライアン・イーノは、この問題含みの音楽用語である「アンビエント」を、ジョン・ケージの著述から再発掘して、『ディスクリート・ミュージック』などの諸作を生み出したのだったが、バッドの音楽はイーノよりもずっと以前から、アンビエント的であったし、比較的近作でもそうあり続けているものがある。 実際のところ、筆者は彼がアンビエントという言葉を自己の音楽を説明するときに使ったという例を知らない。バッドはそうする代わりに"radical simplicity"という言葉を用いている。また、「作曲とは無駄なものを取り除
「アンビエントとは何か」について、これまで多くの言葉が費やされてきまし た。その過程で概ね合意に達した一般的イメージというものがあるように思え ます(あくまで「おおむね」であり、異論は当然ありますが)。ここでは主に それについて解説を挟みながらご紹介します。 ▼「アンビエント」のもともとの意味 形容詞アンビエント'ambient'は「周囲の」「取り囲んだ」 名詞アンビエンス'ambience'は、周囲、環境。 「人を取り囲む音楽である」という意味と、ある音楽が囲んでいる 「環境、空間」それ自体のふたつにポイントが置かれていると意識 しておくと分かりやすい。 ▼アンビエントの響き 例えばこういう音楽をアンビエントと呼ぶだろう。 ・ふわっと空間を包み込むような ・音楽それ自体に明確な旋律も主張もないように聞こえる ・ヴォーカル抜きの (歌詞が出てくると音楽の存在感が強くなるから) ・静的で変化
かつて、最小限の素材とその反復がミニマル・ミュージックの基本形のひとつだった。 しかしそれは、結果として現われる音響に限定性を加えようというストイシズムとは 言うまでもなく遠く無縁な、無限の変化を内在する豊麗な響きを持つ音楽でありつづけている。 「前衛」へのアンチ・テーゼとしての単純さが、ミニマリズムの存在意義だった時代を過ぎて、 この音楽を取り巻く現在の状況は、ミニマルに関わる作曲家の数以上に多彩である。 それは、以下に挙げる音楽家の中にはミニマリズムを中心に据えていなかったり、 ミニマルというカテゴリを好んでいないことさえあることからもわかるように。 こうした、特定の音楽家の肩書きではなく、音楽家が時に採用するミニマルという語法によって これまでに生み出されてきた作品群は「思想」などとは別のところにある、 現実の、リスナーの身体と知覚へとダイレクトに届く響きなのだ。 多彩をきわめるミニ
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