【西表島=竹富】琉球大学は9日、同大熱帯生物圏研究センター西表研究施設の和智(わち)仲是(なかただ)助教らが、寄生バチの一種ホウネンタワラチビアメバチを竹富町西表島の公園で発見したと発表した。八重山諸島では初めての発見で、和智助教の娘(4)=当時3歳=が「これ何?」と首をかしげたのがきっかけ。子どもの好奇心が地域の生物多様性を明らかにする出発点となった。(八重山支局・矢野悠希) 発表によると昨年9月、西表島西部のうなり崎公園で和智さんが娘のかの子ちゃんと虫取りをしていた際、かの子ちゃんが不思議な模様のある二つの繭が植物の葉にぶら下がっているのを見つけた。 和智さんが研究室に持ち帰って、後日羽化した生物の同定をヒメバチに詳しい北海道大学総合博物館の小西和彦資料部研究員に依頼したところ、ホウネンタワラチビアメバチであることが判明した。 この寄生バチはオーストラリアやインド、東南アジア、中国とい