昔の人は、季節ごとに吹く風にいろいろな名前をつけていました。 季節に吹く風やその地方特有の呼び方など、なんと2000以上の呼び方があるそうです。さまざまな風に名前をつけるのは、日本人が自然と深く生活している証拠なんですね。 日本人は古来から風にも多くの呼び名をつけて、うつろう季節を感じとってきたのでしょう。季節のある日本だからこそ味わえる楽しみでもあると言えそうです。 《春の風の名前》 ・春一番(はるいちばん) 春になって初めて吹く強い南風のことで、春の嵐。 ・貝寄風(かいよせ) 貝を浜辺に吹き寄せる南の春風。 ・穀風(こくふう) 穀物の成長に働きかける東からの風。 ・花信風(かしんふう) 初春の風。花の咲く時節の到来を告げる風。 ・光風(こうふう) 春の晴れた日に吹く、ここちよい風。雨上がりに、光をおびた草木を吹き渡る爽やかな風。 ・東風(こち) 春に東の方