「国民が国家をしばる約束」から「国家と国民が協力してつくる『公の秩序』」へ。草案の提案する憲法観の大転換を、起草者たちの論理と願望にぴったりとよりそって語る。 南野森さん、長谷部恭男さん、内田樹さん、上野千鶴子さん、鎌田慧さん からの推薦コメント 辻田真佐憲さん、瀬川深さん、太田啓子さん、山崎雅弘さん からの推薦コメント 俵義文さん、大谷昭宏さん、西郷南海子さん からの推薦コメント はじめに この本は自由民主党(自民党)の憲法改正草案について、わかりやすく解説したものです。 自民党は日本の政党のひとつですが、憲法改正にもっとも積極的な党でもあります。 いまの政府は、選挙でもっとも多くの議席を得た自民党と、自民党の政策に賛成する公明党という二つの党が協力して運営しています。その自民党が出した案ですから、あたらしい憲法がこの草案に近いかたちになる可能性は高いといえるでしょう。 現在の日本国憲法