谷根千とは、谷中・根津・千駄木エリアを指します。文京区および台東区に位置しており、東京23区の中心地に近く、いわゆる「山の手」の一角でありながら、今なお東京の下町としての風情を残す、歴史と情緒が溢れる地域です。谷根千工房(後述)より雑誌『谷中・根津・千駄木』が発行され、雑誌を置くお店の皆さんが雑誌を略称して「やねせん」と呼んだことからこの言葉が生まれ、それがこの地域を表す言葉として定着しました。 谷中にある谷中霊園は、15代将軍の徳川慶喜や、日本画で有名な横山大観など、多くの著名人が眠っていることでも知られています。園内の中央園路は「さくら通り」とも呼ばれ、春に見られる桜のトンネルは圧巻です。その途中には、幸田露伴の小説『五重塔』のモデルとなった五重塔跡があり、都の文化財に指定されています。 根津には、東京十社の一つに数えられる根津神社があり、こちらの境内はつつじの名所として知られ、毎年4