予想はしていましたが、いまやDXというキーワードはなんでもあり、のバズワードです。最先端のAIやIoTといった技術を使いこなすのもDX、老朽化した基幹系刷新もDX(そういえば、このテーマについては「2025年の崖」でも語られました)、そしてノーコードやローコード開発ツールを学んで現場主導で内製化するのもDXです。ここまで対象が広いと、なんのためのDXだったのか、私も見失いそうになります。そこで今回、ITの専門用語を使わず、経営層に的を絞ってDXの意義を伝える文章を書いてみることにしました。 労働生産性の議論 これも経営層にとっては一度ならずも見聞したことがあるネタですが、いわゆる日本の労働生産性の問題です。 公益財団法人 日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2021」によると、日本の時間当たり労働生産性は49.5ドル(5,086円)で、OECD加盟38カ国中23位とあります。 www.j