知人が語ってくれた白洲次郎の人間像 ■ かつて東京都の南多摩郡に 鶴川 (つるかわ)という村が存在した。鶴見川右岸の丘陵地帯に広がる集落だったが、昭和33年(1958)に近隣の町村との合併で町田市に編入され、村名は消えた。それでも旧村域は現在でも「鶴川地域」「鶴川地区」呼ばれている。小田急小田原線の「鶴川」駅はそうした鶴川地区に位置する駅である。 ■ 本日の午前11時少し前、知人のKを案内して初めて「鶴川」駅に降り立った。Kの 武相荘 (ぶあいそう)見学に付き合うためである。昨日の午後、Kが久しぶりに大阪から上京してきた。ある企業の創立何周年かのパーティに出席するためだが、宴会で遅くなり東京駅近くのホテルに宿を取った。そして寝る前に電話をかけてよこし、こう聞いた。 「明日を武相荘を見学してから帰りたいが、案内して貰えるか?」 「ブアイソウ(無愛想?)、なんだ、それは?」 と、思わず聞き返