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研究に関するishikawa-kzのブックマーク (132)

  • 知覚における算術の誕生 (5) - 現在思想のために

    背負った課題を解決しようとメルロが傾けた努力ははたして報われたのか、初期のメルロの構想が後期でほんとうに新たな展開をなしとげえたのか、それを訊ねなくてはならない。繰り返しになるが、彼の初期の「表現論」から引き出されるいくつかの論点が彼の戦略にたいしてどのように関連するかを確認しておこう。 彼は〈表現〉を身体性に根ざすものとして捉えた。生後間もない幼児が養育者に微笑むことに示されるように、自意識の成立しない段階における身体的所作としての表情こそ表現の原型であり、ここからはまっすぐな経路が発達した子供の身体運動がかもす表情性につながっている。やがて子供は事物を指さしながら発語によってその名を呼ぶことになるだろう。 それゆえ第一に、表情ある身振りから発語が創発される事態におのずと語らせ、それを現象学的記述ですくい取る必要があるだろう。この目的には遣い古された哲学用語は役に立ちそうもない。メルロが

    知覚における算術の誕生 (5) - 現在思想のために
    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2010/11/05
    恐らく非常に大切な話をされている「メルロの知覚論で重要なのは、〈表現〉としての知覚が――他の表現の場合大抵そうなのだが――知性を原理としないこと、反対に知性の基礎が知覚経験にある、という洞察である」
  • 知覚における算術の誕生 (2) - 現在思想のために

    メルロ=ポンティが、1948年に、7回連続のラジオ講演を行った記録がある(Maurice Merleau-Ponty, Causeries 1948, Seuil, 2002)。それ以前に、彼は博士論文を構成する二つの著作をすでに刊行していた。とくに主論文「知覚の現象学」が1945年に出版されるや、彼の名は一躍多くの読者に知られることになった。メルロの他にこの番組にはジョルジュ・ダヴィ(未開人の心理学)、エマニュエル・ムーニエ(性格心理学)、マキシム・レネル=ラヴァスチヌ(文学における心理学的主題)が参加している。メルロが最年少者である(40歳)ことは注意していい点かもしれない。このラジオ講演は、初期のメルロの思想をかみくだいた語り口で述べている、という意味で貴重であり、後期のメルロ=ポンティ哲学との微妙だが決定的な違いをここから読み取ることができる(邦訳は近く刊行の予定)。まずある個所の

    知覚における算術の誕生 (2) - 現在思想のために
    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2010/10/26
    勉強になる連載「メルロは明らかに情報である光を知覚する――何らかの意味での――主体を想定している。これに対して、現代物理学においては、この種の主体は一見して理論的役割を果たしていない」
  • 史創研究会第1回大会が開催されます :: ex-signe ::

    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2010/10/19
    2010年10月30日京都府立大学にて樋口陽一氏を囲んだシンポがある模様。
  • 「排外主義」についての文献とデータ - 社会学者の研究メモ

    に帰国して約3週間、遅ればせながらシノドス・ジャーナル(および朝日web ronza)に掲載していただいた記事の文献情報を掲載する。 排外主義の規定要因についての研究にはそこそこの蓄積があるが、国際比較可能なデータを使用した経験的分析の論文のみごく一部紹介する。 Quillian (1995)はEurobarometerからヨーロッパ12ヶ国データを使って、移民は雇用に対する脅威だという考えが反移民的態度に結びつく傾向を指摘した。 Scheepers, Gijsberts, and Coenders (2002)は合法移民に市民権を与えることに対して、社会経済的に不利な立場にある人々が否定的である傾向を見いだした。 おそらく最も包括的な研究はSemyonov, Raijman, and Gorodzeisky (2006)によるもので、国別クロスセクションではなく国別パネルデータを利用

    「排外主義」についての文献とデータ - 社会学者の研究メモ
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    ishikawa-kz 2010/10/19
    「排外主義」関連の調査系ブックガイド
  • Amazon.co.jp: 社会保険の構造分析―社会保障における「連帯」のかたち (北海道大学大学院法学研究科研究選書 5): 倉田聡: 本

    Amazon.co.jp: 社会保険の構造分析―社会保障における「連帯」のかたち (北海道大学大学院法学研究科研究選書 5): 倉田聡: 本
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    ishikawa-kz 2010/10/18
    チェック
  • アニミズムとアニメート:『もののけ姫』シンポ終わる - 仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

    歴史文化・環境をめぐる学術的話題から、映画ゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。 ずいぶん更新が滞ってしまった。この間、書くべきことはたくさんあったのだが、とにかく忙しくて余裕も何もない毎日だった。秋学期の授業も始まったが、こんなに消耗した状態で来年まで保つのか不安になる。週の3分の2くらいは2時間睡眠程度で頑張っているが、仕事は山積するばかりでなかなか片付かず、そういうときに限って論文の校正などが送られてくるのでげんなりしてしまう。「北條君は勉強のしすぎだよ」などと知人や同僚から声をかけられても、実際は研究する時間など全くないに等しいのでストレスを感じるばかり。しかしとりあえず、『藤氏家伝』論文集と『諏訪市博物館紀要』の校正は終了し、『もののけ姫』シンポの報告も終えた。今月はまだ立教の環境シンポがあるし、11月には明治大学での講演と儀礼研究会・上智史学会での

    アニミズムとアニメート:『もののけ姫』シンポ終わる - 仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈
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    ishikawa-kz 2010/10/10
    「(小峯和明氏の報告は)中世の思想的宇宙へ『もののけ姫』を「開く」ご報告だった。とくに中世神話の観点から、『もののけ姫』に描かれる神々は排除されてゆく「実者」と共通性を持っている、というご指摘は印象」
  • SYNODOS JOURNAL : どういった国の誰が排外主義的態度をもっているのか? 筒井淳也

    2010/9/100:0 どういった国の誰が排外主義的態度をもっているのか? 筒井淳也 排外主義(移民や外国製品の国内流入に対する否定的態度)、より一般的には「ナショナリズム」は、しばしば思想や理論的研究の対象となってきた。有名なB.アンダーソンの『想像の共同体』では、「国民」の誕生(国というまとまりがメディア上で成立する過程)に焦点が当てられたが、近年では人間の国際移動(移民)が様々な地域で活発化していることを背景に、排外主義の浸透に注目が集まっている。 排外主義については、一部の急進的グループ(日では「在特会」があてはまるだろう)の行動が報道されるなどをきっかけとして、メディアを通じて様々なコメントが聞かれることがある。が、多くは経験的証拠をもとにしたものというよりは、漠然とした印象にもとづいたものであることが多い。 しばしば聞かれるのは、「失業者や貧困層が右傾化し、排外主義的態度を

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    ishikawa-kz 2010/09/10
    「が、評論家の言葉に強く反応する前に、「ある言明が経験的に確かめられたものかどうか」を意識することは、もう少し増えてよいように思う。」
  • 誰得な繋がりを持つ画像くれ 無題のドキュメント

    1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/06/20(日) 01:57:43.57 ID:t2fyElooP 【誰が得をするのか 国際比較で考える】 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/06/20(日) 01:58:51.46 ID:X015bNu/0 ちょっと何言ってるか分からないです 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/06/20(日) 01:58:39.36 ID:GnOaW0rS0 集めた奴頑張りすぎだろ・・・jk・・・ 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/06/20(日) 02:06:50.32 ID:21D/6+b80 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/06/20(日) 02:13:28.37 ID:S3iV9C

  • レポートをどう書かせてはいけないか

    レポートをどう書かせてはならないか ─ 書評論文の効用 歴史学者の安丸良夫氏はある論文の中に、氏自身が経験した次のようなエピソードを紹介している。少し長くなるが引用しておこう。 私は、自分の勤務する大学で一般教育課程の「日史」を講義している。この講義の聴講生は、名目上はきわめて多いが、平常の出席者はそれほどでもない。つぎに引用するのは、一九七六年度の学年末試験におけるA君の答案の書き出しの部分である。 「名もない足軽の身分から、全国を支配するまでに至った秀吉には、男のロマンが感じられるし、おさないころから秀吉にあこがれていました。立身出世の完全な見のように思われます。彼の歴史をたどってみると、人間はやろうと思えば、努力しだいで何んでもできるのだと深く感じられます。やはり人間、努力がだいじだなと改めて思い知らされます。」 講義についての感想も書くようにと指示しているので、A君は感想の方か

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    ishikawa-kz 2010/04/21
    「文献で書かれていることと学生の歴史観・社会観が切り離されたままで終わっていることなのであるから、問題の解決は、この両者を真に対決させる」
  • 片桐ユズル ウェブサイト:一般意味論

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    ishikawa-kz 2010/04/18
    「片桐ユズルと一般意味論」氏の手になる意味論研究の文書公開もトップから見られる。
  • Amazon.co.jp: ナラティヴ・アプローチ: 野口裕二 (著), 野口裕二 (編集): 本

    Amazon.co.jp: ナラティヴ・アプローチ: 野口裕二 (著), 野口裕二 (編集): 本
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    ishikawa-kz 2010/04/11
     野口裕一『ナラティブ・アプローチ』
  • ねことか肉球とか:雑感

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    ishikawa-kz 2009/12/05
    「「社会政策とは、資本制経済の存続にとって必要不可欠な『生産要素としての労働力』を個別資本の濫奪から保全するための、『総体としての資本の意志の執行人』たる近代国家の労働力政策である」大河内一男
  • http://www.unic.or.jp/centre/family00.htm

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    ishikawa-kz 2009/11/20
    国際家族年1994資料
  • ピアサポーター養成研修会:講座5 グループワークの展開過程

    皆さん、こんにちは。東京福祉大学という大学からまいりました山でございます。よろしくお願いします。 今、私は大学で教員をしているんですけど、どんな経緯を辿ってきたかというと、一番最初にHIVとの関わりを持ったのが10年前ぐらいでしょうか。その当時、東京都の衛生局にですねエイズ対策室という部屋がありまして、そこにカウンセラー集団がいまして、その一員に入れていただくことになりました。ちょうど、都立駒込病院とかいろいろな病院がHIV患者感染者支援をして、非常に盛り上がっていた時期なんですけども、そこで5年程、カウンセラーをしました。同時に、私は生まれが静岡県なものですから、静岡の派遣カウンセラーも仰せつかって、二足のわらじで生計を立てておりました。そのあと、大学の非常勤なんかもやりながらやったんですけども、愛媛の大学で教員の口があるから山受けてみないかと言われて行ったら、まんまと受かりましてで

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    ishikawa-kz 2009/11/20
    「グループワークの展開」
  • 小説家中野重治における転向体験 : 「村の家」 を中心にして: 東京外国語大学学術成果コレクション

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    ishikawa-kz 2009/11/19
    国松昭「小説家中野重治における転向体験 : 「村の家」 を中心にして」
  • 『A Research Agenda for DSM-V』の全文(無料) - Freezing Point

    DSM-V研究行動計画 作者: デイヴィッド・J・クッファー,マイケル・B・ファースト,ダレル・A・レジエ,黒木俊秀,松尾信一郎,中井久夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/07/24メディア: 単行購入: 16人 クリック: 224回この商品を含むブログ (10件) を見る ↑の英語原典である『A Research Agenda for Dsm-V』(2002)の全文が、精神医学の関連書籍を出版するAPPI(American Psychiatric Publishing, Inc.)のHPに無料で掲載されています*1。 http://psychrights.org/research/Digest/CriticalThinkRxCites/CharneyInKupfer.pdf リンク先で「READ IT ONLINE - FREE!」をクリックすると、「I give my

    『A Research Agenda for DSM-V』の全文(無料) - Freezing Point
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    ishikawa-kz 2009/11/12
    昨日開いて見ましたが、すごいボリュームですね。興味深いけどなかなか読むのに骨が…辞書を引き引き、数行読む感じです。でも興味ある。
  • 読書 - tamuraの日々の雑感

    『期待、制度、グローバル社会』(勁草書房、2009年)の第1章、河野勝「制度、合理性、期待――新しい政治経済学のための原理的考察」を読んでみた。 期待、制度、グローバル社会 作者: 田中愛治,河野勝出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/09/29メディア: 単行購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る ここ数年、経済学に対抗した形で「政治経済学」を提起されている河野先生の論調が、章でも、いかんなく発揮されている。 特に興味深いのは、盛山和夫に依拠して、「一次理論/二次理論」の区別を導入し、それを経済学の、特にゲーム理論的枠組みへの批判のためのツールとして用いている点だろう。というのは、かつて某シンポで、河野先生が盛山氏の議論を肯定的に参照する報告者に対して、かなり厳しい(と僕には感じられた)批判をされていたからだ。認識を変えられたのだろうか。ある

    読書 - tamuraの日々の雑感
    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2009/10/18
    「気になってしまうのは、かつて大嶽秀夫氏が、『戦後政治と政治学』において、政治学は「臨床の学」であって、理論的なものは突き詰めていけば、経済学か社会学になってしまう(大意)と書いていたことである。」
  • 深澤七郎の小説『楢山節考』とフランツ・アルトハイムの『小説亡国論』 | CiNii Research

  • 涜書:秋谷『社会的実践としてのケアの記述』 - 呂律 / a mode distinction

    アキャーな昼。(谷岡ヤスジ的な意味で 秋谷直矩(2009)『社会的実践としてのケアの記述――フィールド志向の社会学――』(博士論文) 序言 第1部 高齢者介護施設におけるエスノグラフィー 第1章 専門性を記述すること 1.はじめに 2.専門職と専門性 2.1.学習された専門的知識と実践知 2.2.専門性を当時者に「聞く」ことについて 2.3.行為の組織化と専門性の記述 3.場面を記述すること 3.1.会話を始めるための「チケット」 3.2.ケア開始のチケット 3.3.行為の目的・理由を「聞く」ということ 4.まとめ 第2章 申し出というフェイスワーク実践 1.はじめに 2.会話構造とフェイスワーク 3.行為遂行義務の帰属 3.1.偏在する申し出 3.2.申し出によるジレンマ 4.おわりに 第3章 ケア場面における参与地位の配分 1.はじめに 2.話し手であることと受け手であること 2.1

    涜書:秋谷『社会的実践としてのケアの記述』 - 呂律 / a mode distinction
  • 未来に向けての総括(3) - 泣きやむまで 泣くといい

    前回の続き。ちなみに、自立支援法でなく、支援費から総括をはじめているのは、障害福祉サービスの「制度化」がもたらしたもの、という意味では、支援費が大きな転換点だったと思っているから。 支援費制度以前、知的障害をもつ人たちが使える社会資源が乏しかったことは既に書いた。年に一度、滋賀で行われる「アメニティフォーラム」に行くと大した制度の支えもない中においてもなんとか支援を広めていこうとする人たちばかりが集まっており、様々な運営の形を見ることができた。補助金を1円も受けずになされている実践の自由度が、うらやましがられたりもした。 しかし、支援費がはじまり、国で一元的に設計された制度に皆が乗っかるようになった。障害児が使えるサービスとしては、主に日帰り短期入所と移動介護。日帰り短期入所に近い内容の支援をしていたところは既にあったから、「公的な支援を受けない」ことにこだわらない多くの事業所はそのまま移

    未来に向けての総括(3) - 泣きやむまで 泣くといい
    ishikawa-kz
    ishikawa-kz 2009/10/09
    「表面上は「使えて当たり前」の仕組みが享受できるはずなのに、思うほどには使えないこと」措置から契約へなんていわれてましたね。社会福祉基礎構造改革の流れの中で。いわゆる福祉の「構造改革」のひとつ。。