檀家(だんか)が減り、経営基盤が揺らぐ「寺院消滅」の時代に、「変革」を起こそうとする住職がいます。明朗会計とサービス重視、ネットを使って信徒獲得をめざしています。でも、仏教界から強い反発があるようです。 埼玉県熊谷市の見性(けんしょう)院は400年以上の歴史がある曹洞宗のお寺だ。住職はいまの橋本英樹(えいじゅ)(50)で23代目。その橋本が運営を一変させた。 訪れた人はまず、参道入り口に掲げられた「心得十カ条」を目にする。僧侶として守るべき最低限の戒律を橋本が考えたものだ。 質素倹約を旨とする▽原則、禁煙禁酒▽高級車に乗らない▽ギャンブルはしないといった項目が並ぶ。 お布施の「料金表」も掲げてある。葬儀を担う導師がひとりで戒名が「信士・信女」の場合で20万円。通夜から初七日、火葬、戒名授与までを含んだ額だ。以前は50万円もらっていたのを大幅に下げた。 橋本が「変革」に踏み切ったのは4年前だ
鹿児島市内を歩いて、どれだけの人がこのことに気づくだろうか。 「寺が少ない」――。 文化庁の『宗教年鑑』によれば、鹿児島県内の寺院数は489カ寺だ。例えば、鹿児島とほぼ同等の面積の山形県では1485カ寺、また広島県では1737カ寺である。 鹿児島県の人口10万人に占める寺院数(寺院密度)は、29.1カ寺。全47都道府県中の順位で言えば、寺院数が42番目、寺院密度が44番目と、確かに低水準ではある。 廃仏毀釈が激しかった鹿児島県 それには理由がある。 「鹿児島と言えば、西郷隆盛や大久保利通など、明治維新を主導した偉人を輩出した土地柄で一見、華やかな印象があります。ですが当時、この地域が大きなタブーを犯したことは、県民ですらあまり知らない事実なのです。いわゆる廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)です。今でもその後遺症を、鹿児島は引きずっています」 こう語るのは鹿児島県民俗学会会員の名越護さん(72歳)
「お寺に決まった形はない!けれど社会にあっていればそれでいいワケでもない」僧侶界のイノベーター・池口龍法僧侶の【私がフリーペーパーを作った理由-後編-】 先頃、『お寺に行こう! 坊主が選んだ「寺」の処方箋』を上梓した僧侶の池口龍法さんは、京都大学、同大学院で学び、浄土宗総本山の知恩院に奉職しながら、宗派を超えた僧侶たちのフリーペーパーを創刊した、僧侶界のイノベーターだ。 全国の寺を廻り、僧侶たちを取材し続ける池口龍法さんが観て感じた、震災前後のお寺のありかたの変貌は? 「葬式不要論」が出る一方で、仏教&仏像ブーム も起こる今、仏教というビジネスモデルの可能性はどこにあるのか?――僧侶たちが抱える苦悩と挑戦を、若き変革者が本音で綴る! ⇒【前編】、【中編】はこちらからご覧ください。 * * * それぞれの僧侶がコミュニティへの参加を考え始めた いま、社会がどういう形になっていくのかわからず、
「お寺」と「マーケティング」という言葉の並びに違和感を持たれる方も多いかもしれませんが、マーケティングの本質を理解されている方ほど「おぉ!それはすごいね!ど真ん中だね!」と仰います。 未来の住職塾でもオススメ本として紹介させていただいた『経営戦略ワークブック』著者の河瀬誠さんも「マーケティングの考え方は、もしかしたら企業よりもお寺のほうがよりしっくり来るかもしれないね、これって布教そのものだよね」と言われていましたし、ある外資系コンサルティングファームのトップの方も「マーケティングなんて宗教が最初だよね。自分もキリスト教の伝道師の歴史をマーケティングの視点から研究したことがある」と仰っていました。
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