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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (33)

  • 「芸術鑑賞法」と「既知の器」 - ohnosakiko’s blog

    「好き」「嫌い」を越えた芸術鑑賞法があるとしたら - (チェコ好き)の日記 自分のブコメ。 [アート]「自分の人生に真摯に向き合って」「生涯をかけて」「あなただけのために作られた作品」を見つけ出せって。修行して心眼を鍛えろみたいな。コツコツ美術史勉強するより難易度高いがな。 と思ったのは、言葉の選択に(ブログ主も書いているように)スピリチュアル感が濃厚に漂っているからだけど、「自分の人生に真摯に向き合って」「生涯をかけて」いったら、それは一般的な意味での「審美眼」を磨いていることにならないか?とも思ったりした。 元記事の主旨と大幅にずれるかもしれないが、個人的にはガリガリ噛み砕きたい方なので、そういうふうに解釈して書いてみる。 「審美眼」とは、一般的には「美を見極める能力」のことです。なんだそれ、結局美術史とかを勉強して知識を身に付けろってことか、と思うかもしれませんが、ちがいます。美術史

    「芸術鑑賞法」と「既知の器」 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2015/01/08
    「「これを本当にわかるのは自分だけ」の特別な世界も、捨て難いものはある。でも私は「自分だけかと思ったら他にもいた!」の世界の方で生きたいタイプのようだ」
  • J.ボードリヤールの『芸術の陰謀』と画家の逆ギレ - ohnosakiko’s blog

    芸術の陰謀―消費社会と現代アート 作者: ジャン・ボードリヤール,塚原史出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/10/12メディア: 単行購入: 11人 クリック: 138回この商品を含むブログ (6件) を見る 1996年、『リベラシオン』紙上に J.ボードリヤールが発表した「芸術の陰謀」というテキストは、「世界中で数多くの言語に翻訳され」「特にフランスでは相当激烈な反応を引き起こした」ということだが、読んでみたらところどころ今書きつつあるの原稿の内容と被っていてなんか微妙にショック(笑)(でもめげずに書く。超ドメスティック・バージョンで)。 日ではこれまで、ボードリヤールの芸術関連の批評がほとんど論考の対象として取り上げられてこなかった。これも15年経った今頃やっと邦訳が出ているし。 収録されている問題のテキスト「芸術の陰謀」は、13ページ弱と短い。これが議論の的

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  • 美少女は、男にとってはもちろん女にとっても「異性」 - ohnosakiko’s blog

    Love Piece Club - 美少女はよくてイケメンはダメ!な日のメディア。AKB総選挙報道から見えるもの。から抜粋。 AKB48の報道を見て腹立たしいのは、いかに男が自分の欲望にだけ寛容かということが伝わってくるから。
自分が「良い」「かわいいっ」って思うものは、世の中も多くの人も同じように思っている、という無邪気なまでの自己肯定感。男性評論家がマジメな顔をしてアイドルを論じ、新聞も雑誌も取り上げる。
いいですよ。きっとアイドルは真面目に評論するに値するものなのでしょう。 では、「イケメン」はどうでしょうか。
「たかがお前(女)の好みだろ」「それが報道すべきことかよ」と切り捨てていませんか?
なぜ、女の欲望だけ、こんなに手厳しいんでしょうか。
AKB48がイヤなんじゃない。自分たちの欲望だけでなく、女性の欲望にも、もっとやさしく、敬意を払ってほしいと言っているだけです。 自分のブ

    美少女は、男にとってはもちろん女にとっても「異性」 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2014/06/20
    「「女」とは男の妄想の産物だったのだから、それを内面化した私、つまり社会化され男性化した私が、美少女に恋をするのは不思議ではない/美少女に比べたらイケメンなんかむしろ同性に近い」
  • 『アナと雪の女王』にかかったジェンダー観の砂糖衣 - ohnosakiko’s blog

    「過去、女性は素晴らしい能力があっても、それが”幸せな結婚”に結び付くものでなければ女として生きるのに余計なものであるとして、発揮する機会を奪われてきた。女性の生き方として賞揚されてきたのは、生まれて初めて出会った異性と恋に落ち、一生の愛を誓い合って生きること。しかし今やロマンチックラブのベールは剥がれ、一方で女性が能力を発揮しそれを正しく活用することが、社会の発展にも寄与するということになった」 このようなジェンダー観を、この作品も共有しているように見える。 その上でこの物語を要約すると、 「女は自立や自己解放を追い求めるべきだが、それはこの社会では孤立と紙一重。かといって男はもう当てにならない。なぜなら女がこれまで分断されていたのは、男の作った社会規範のせい(女の特殊な能力を封印させるのもその一つ)だから。頼れるのは同じ女だけ。シスターフッド万歳! ただし男社会での出世を望まない男なら

    『アナと雪の女王』にかかったジェンダー観の砂糖衣 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/14
    「リベラル層に受けそうなフェミ味の砂糖衣をまぶしつつも、肝心なところはきっちりと男(社会)目線からの「女」が描かれている」
  • 無宗教で弔うこと - ohnosakiko’s blog

    国や地域や宗教によって、さまざまなかたちを取るお葬式。日では仏教形式で行われることが多い。これまで私が参列した葬儀は9割方、仏式だった。あとはキリスト教。亡き伯父と伯母がクリスチャンだったからだが、では仏式で弔われた人々は皆仏教徒だったのかと言えば、おそらくそうではないだろう。 年輩者で定期的にお寺参りに行ったりお坊さんの説教を聞きに行ったりする人はいたかもしれないし、そこまでではない人もお盆で先祖の墓参りくらいはしたかもしれない。しかしほとんどの人は、「うちは◯◯宗らしいな」くらいのことはわかっていても、仏教とは無縁の生活を送っていたと思う。多くの人の日常において、特定の宗教の匂いは薄い。 だからいざ身内が死んで通夜だ葬儀だとなると、まず何をどうしていいかまごつくことがある。伊丹十三の映画『お葬式』では、遺族がビデオで仏式葬儀のあらましを学習するシーンがあった。他人の葬儀で何となく勝手

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  • 『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』を読んで - ohnosakiko’s blog

    話題の新書。amazonでの評価は分かれている。「評価が高い有用性のあるレビュー」(星4つ)が内容を手際良くまとめてあるので、どんなことが書いてあるか知りたい人にはおすすめ。 日の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書) 作者: 深尾葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/04/23メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (14件) を見る 筆者の主張を簡単に言えば、「高度経済成長期以降に増えてきた男性の自殺、離婚、DV、ネグレクト、晩婚化・非婚化の要因は、結婚が専業主婦やそれを志向する女性にとって、生存競争を生き抜くために「幸福の擬装工作」までして男性を”搾取”するシステムとなってしまっているからだ。物質的・経済的な条件に左右される「幸福の指標」は『箍』となって、男性だけでなく女性自身をも呪縛し、今日の日社会の閉塞状況を引き起こしている。これは、戦後

    『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』を読んで - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2014/01/23
    「「ひとりひとりが自分の頭で考えて‥‥」と小学校の先生みたいな説教を垂れても、誰一人耳を貸さないのではないか/「魂の脱植民地化」=自己を安全地帯に置いた上で客観的知識だけを実在とする学問観への批判」
  • 野蛮な食べ方 - ohnosakiko’s blog

    30歳を過ぎるまで、カラスミというものをべたことがなかった。そういう珍味が世の中にあることも知らなかった。 結婚して数年経った頃、お歳暮かなんかで九州の人からカラスミを頂いた。 「なにこれ」 「カラスミ。ボラの卵巣を塩漬けにしたやつ。ったことないか」 「ない」 「酒のあてに最高だぞ」 「へえー(ワクワク)」。 薄くスライスして皿に並べた。見たとこ奈良漬けそっくりだ。なんかパッとしないべ物だね。しかし一切れ齧ってみると‥‥ナニコレウマイ! 日酒を飲みながら「おいしいねー」と喜んでカラスミを口に放り込んでいたら、「おいおい」と夫に咎められた。 「そうパクパクうなて。奈良漬けじゃないんだから。これ、幾らするか知ってるか」 「知らない」 「五千円はする」 「えっ、そんなに」 「チビリチビリとべるもんなの、こういうのは。パクパクうもんじゃないの」 そうなんだ。 滋賀の人から鮒寿司が送ら

    野蛮な食べ方 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2014/01/22
    「「洗練された食文化」と言われるものはある意味、痩せ我慢のカッコつけの倒錯文化/B級グルメの流行も「洗練」と表裏一体」
  • レイプ・ファンタジーについてのメモ - ohnosakiko’s blog

    こちらのコメントの中で、id:font-daさんがご自身のテキストのことを教えて下さったので、早速掲載誌『フリーターズフリーvol.02』(2008)を入手して読んだ。 タイトルは『「レイプされたい」という性的ファンタジーについて』。ストレートです。 思春期にヤオイを愛好し、<攻>男性が<受>男性をレイプする同人誌で自慰をし、やがて成長と共にヤオイを忘れヘテロ・セクシュアルな恋愛に没頭していった自身の経緯を振り返り、若い女性がレイプ・ファンタジーに求めたものの一つの形を描き出そうとするものだった。 font-daさんは先のコメントに「大野さんと、ほとんど同じようなことを言っているので、特に面白みはないかもしれませんが。」*1 と書かれていたけれどもそんなことはなく、<攻><受>双方の観点からの構図を精神分析の「転移」の枠組みを借りて考察している点を含め、やや生硬なところはありつつも自分語り

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    nebokegao
    nebokegao 2013/12/14
  • 「偉い男」ほど厄介なことになる - ohnosakiko’s blog

    父が入居している有料老人ホームの、介護士の人に聞いた話である。 「施設に入って認知症が急速に進むのは、女性より男性です。その中でも多いのが、会社の社長さんとか学校の先生。社会的には「偉い立場」で、ずっとこれまで自分が指図する側で来た人ですね。それが、環境が変わって人から看てもらうようになった時、気持ち的に自分の立場を受け入れられなくて、おかしくなってしまう」。 そうでしょうとも‥‥と、父を見ていて思った。 社長さんはどうなのか知らないが、教師は現在、大昔に言われたような「偉い人」ではない。「先生」が「先生」というだけで一応尊敬の眼差しで見られた時代は、とうに過ぎ去った。でも今、老人ホームにいる人は「先生がまだ偉かった時代」を生きてきた人である。89歳の父はまさにその典型だろう。 高校教師を長年勤め、頭のてっぺんから足の先までガチガチの先生気質だった父。家族の上にも父親兼教師として君臨してき

    「偉い男」ほど厄介なことになる - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2013/11/24
    「男ジェンダーと古典的な先生気質の共通項は、何か。「物事を決めるのは自分」「上に立っているのは自分」という支配者的な意識だ」
  • 「お世話になっております」の世界 - ohnosakiko’s blog

    仕事のメールの冒頭に必ず「お世話になっております」とつけるのは、何故なんだろう。 世事に疎い私だが、最初にそのメールをもらったのは、非常勤で行っている私立学校の教務からの事務連絡だった。こちらはその学校に講師として雇われている、つまり「どちらかというと、こちらがお世話になっている」という感覚があったので、少し戸惑った。 たとえば生徒の親が講師に「お世話になっております」と言うことはあっても、学校側が講師にそれを言うのは変じゃないか? 私は労働力を提供して報酬を貰っているのであって、別に学校を「お世話」したことはないわけだし。 そう思っていたところ、別の勤務先の常勤講師の人から電話があった。その人も冒頭で「いつもお世話になっております。◯◯校の△△です」と言った。私は急いで「こちらこそお世話になっております」と返した。 常勤講師は組織に属する人だから、この場合は学校を代表して喋っているのだろ

    「お世話になっております」の世界 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2013/11/15
    「「お世話する/される」という非対称な関係/非対称な関係を覆そうとする逆の非対称関係への運動」
  • 「やり方」を教えること - ohnosakiko’s blog

    上のトークイベント告知記事を挙げてネットを巡回していたら、とても関連する内容の記事がブックマークを集めていた。 「好きに書きなさい」はタイミングによっては最悪。:島国大和のド畜生 読書感想文で、絵画で、自由研究で、基的なやり方を教えず『自由にやりなさい』と命じるのは、マイナスが大きい。 それは「ほっといても出来る奴を選ぶやり方」であって、それぞれをそれなりのスタートラインに立たせる為の教育では無いのではないか。 作文や美術(図画工作)や自由研究課題でモヤモヤした思い出のある人は多いようで、ブックマークコメントも興味深い。数年に一回くらい、こうした話題をネットで見る。2008年に非常にブクマを集めて話題になっていたのは、この記事だ。 もっと、学校でテクニックを教えてくれればよかったのに - Hatelabo::AnonymousDiary この中の図工の問題については、拙書に書いたので少し

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  • 奈良美智とラッセンについてのUstream発言起こし - ohnosakiko’s blog

    有名なアーティストが反応したことでまた「ラッセン」が賑わって‥‥と思ったらニュースになっていた。 「ラッセンとファンが同じ」 奈良美智が関係者発言に怒りまくる:j-CASTニュース 「ラッセン」で検索して上位に出てきた記事を適当に繋ぎ合わせたような内容。*1 これがTwitterでやたら広まっていたが、今度はその記事についての「考察」記事が出た。 奈良美智氏「ラッセン大嫌い」事件を考察してみる(ふじい りょう) - 個人 - Yahoo!ニュース 内容は既にTwitterで多くの人が書いているようなことで新味はなく、この件についての何が「考察」されているのかわからなかった。おそらくこのライターの人は、ラッセンはもちろん元のUstreamも聞いていないのではないかという気がした。聞いていたら「ここで奈良氏の名前が出てくるのはあまりに唐突で、「??」となるのが正直な感想になる」とは書かないと

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  • 「うちらの世界」と文化の溝 - ohnosakiko’s blog

    ネットでバカを晒す若者の話から始まって、先週は「低学歴/高学歴」話が盛り上がっていた。バカを晒す行為を学歴の高低で語るのはどうか、そういうことは学歴の高い層の中にもあるという話もあった。つまり「うちらの世界」的なものは学歴を問わずあると。 たしかに学歴の高低と「バカ」を関連づけても、あまり面白い話にはならない。にも関わらず多くの人が学歴話で盛り上がったのは、学歴の違いによる(と思われる)文化の違いがどこかにあるからだろう。その違いや溝が具体的に見え、それについて言葉を紡ぐことができるのは、比較的学歴の高い人が多いということなのだろう。 文化間の溝は昔は貴族文化、武家文化、町人文化というように階級の違いで説明できた。そして階級がなくなりそれぞれの文化がある程度混ざり合ってきた以降の時代も、厳然としてハイブロウ、ロウブロウといった文化の溝は残った。それは都市と地方の違い、もっと言えば都会者と田

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  • 「ブログを書くのにこんな不利がある」について書く - ohnosakiko’s blog

    ブログを書くことってそんなに素晴らしいか? - 基ライトノベル 「いやブログってのはさ‥‥」と一言言いたい人を集めるような記事です。「不利」って言葉がいまいちすんなりこないけど、自分にとってマイナス面があるということでいいのかな。私もブクマで釣られてみました。 最後の方に「ブログを書くのが素晴らしいと書く人は、あまりその負の側面について書く人がいないので。ブログを書くのにこんな不利がある、と書くブログがそもそも存在しないし。」とあった(最初の「書く人は」の後には「いても」を補えばいいでしょうか)。 普通、そう思った人は黙ってブログを閉じて(あるいは更新しなくなって)去っていくのであって、わざわざブログで「ブログを書くのにこんな不利がある」なんて記事を書かないのではないか。その人にとって「負の側面」より「正の側面」の方が大きいからブログを書いている、つまり「不利」ではないということ。 ただ

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  • 「結婚+子ども」という「幸福」のセット通念 - ohnosakiko’s blog

    中出しハッピー! - ナイトシフト 妊娠しにくい体質の彼女に5年間「中出し」し続けて、やっと妊娠したので、相手の親も泣いて喜び、晴れて結婚したというオメデタ記事。このブックマークに多くの「いい話」タグがついたことから、いろいろ議論になっている。 「中出しハッピー!」は当に「いい話」か? - blog.yuco.net 「いい話」の陥穽 - raurublock on Hatena 中出しハッピー婚に嫉妬する「産めない不良機械」- なぷさく 規範化された「幸福」への反発は嫉妬ではない - planetカラダン あらゆる価値付けを悪だと叫ぶ二元論者のあなたへ| Weep for me - ボクノタメニ泣イテクレ 他多数。 このカップルが結婚に際してどうしても二人の子どもが欲しいと思っていただけなのか、女性が男性に「妊娠が確認できるまで結婚できない」と言われていたのか、あるいはその逆なのか、不

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    nebokegao
    nebokegao 2013/06/13
    「結婚しても子どもをもたない人生を選択したことを後悔はしていない。けれども…「ごめんね」という感情は、小さいけれどもいつまでも消えない染みのように残っている」
  • 名前の煩悩とナルシシズム - ohnosakiko’s blog

    大正時代から現在に至る女性の名前の変遷を辿る記事が、ブックマークを集めていた。 女性名から「子」が消えたワケ? 明美が分岐点:日経済新聞 *1 自分のブコメ ohnosakiko [女][資料]戦前生まれの母も義母も「和子」。戦後の「恵子」は女優の淡路恵子や岸恵子人気もあるかも。最近はアニメの影響が強いのかな、こうして並んでいるとちょっと源氏名っぽい(源氏名と言えば遠い親戚に揚羽ちゃんがいる 和子は記事によれば、元号から一文字取った名付け方ということだが、昭和12年生まれの母に以前、なぜ和子という名前をつけられたのか聞くと、「世の中が平和になりますようにっていう願いを込めたって、おばあちゃんが言ってたわ」。日中戦争が始まった年だからむしろ「行け行けドンドン」的な風潮だったのではと思うが、平和祈願も中にはあったのかもしれない。 3ページ目の表2、この101年間の人気の名前ランキングを眺めて

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  • 夢の作業、老婆の顔 - ohnosakiko’s blog

    「夢の内容 高精度で解読に成功」というNHKニュース。一部抜粋。 研究グループは、3人の男性を眠らせて数分後に起こし、見ていた夢の内容を聞き取るとともに、眠っていた時の脳の活動内容を調べる実験を、それぞれ200回以上、行いました。
そして、見た夢の内容を車やべ物などといった20ほどのパターンに分類し、その画像を男性が起きているときに再び見せました。
そのときの脳の活動を分析し、眠っていたときの活動と照らし合わせることにより、一部の内容については、70%以上の高い確率で夢の中に登場したかどうか、当てることができることが分かったということです。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130405/k10013690171000.html (追記:こちらも。睡眠中に見る夢、日の研究チームが解読に成功 - 国際ニュース:AFPBB News 上の記事と微妙に記述が

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  • 丸くなるということ - ohnosakiko’s blog

    1年くらい前の話。デザイン専門学校が終わって帰る道すがら、授業で組んでいる若い講師の人に「しかし大野さん、丸くなりましたよね」と言われたことがあった。 「この間Mさんも、大野さん昔に比べてほんと丸くなったよねって言ってましたよ。私、一緒に授業で組んで3年だと思うんですけど、最初の頃に比べてもそういう気がします」。 確かに体型は前に比べるとちょっと丸くなりましたが‥‥って体型の話ではありません。「学生に対する指導態度」のことを言われているのだ。 ベテランのデッサンモデルのMさんは美大予備校で働いていた時から知っているので、たぶん私の実技指導を一番長く見ている人だ。わりと言いたいことをポンポン言い、ダメなのはスパスパ切り捨てていた昔のイメージに比べると、オダヤカになったということなのだろう。それを「歳を取って角が取れた」と言うのは直接的過ぎるので、「丸くなった」と言ったのだろう。 美大予備校講

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    nebokegao
    nebokegao 2013/03/26
    「「いい年の取り方をしている」とは常に誰かが誰かを指して言っている言葉であり、自分で実感できるものでもない。結局はその人に見合った加齢があるだけだ」
  • 自意識のセーフティネットを破って - ohnosakiko’s blog

    Midas  絵画とは「この私には世界はどう見えているか」を他人に知らせ共有するもの。そもそも「こんな私を見て!」の人が上手くなるわけがない(才能以前の問題)。 2013/02/25 http://b.hatena.ne.jp/Midas/20130225#bookmark-134087494 その通りだと思うのですが、なんとなく「どこにも居場所がなく、美術方面に流れてくる若者」像を思い出したので、少し長いですが拙書から引用してみます(文中の「私のことをわかって」の前提にあるのが「こんな私を見て!」)。 最初にそうした若者を見たのは、二十年ほど前、美大予備校で働いていた頃でした。「他に何もできないけど絵が三度の飯より好き」「美術だけは人に負けない」というよくいるタイプではなく、「何もできない中で美術がまだ一番マシかなと思っている」タイプ。大学に入れなければ就職するしかなく、それはどうしても

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    nebokegao
    nebokegao 2013/02/27
    「目の前にツールがあったから書いた。それは裏返せば、その機会、手段に出会わなかったら、その人々は何も書かなかったかもしれない/ありふれた存在の「私のことをわかって」表現が人を動かすのは難しい」
  • 「女子」という自意識 - ohnosakiko’s blog

    独女通信編集部によると「最近では自分たちのことを言うのに、女子というのはふつうになっていると思います。女の子というと可愛すぎる。だから、中性的な『女子』が親しみやすく、照れ隠しという気持ちもある。また、アクティブな女性が多い昨今、女性というにはやや固いのかも」と話す。 「男子」「女子」がおおはやり 「男・女」「男性・女性」を駆逐(1/2):j-CASTニュース 「男子」「女子」がおおはやり 「男・女」「男性・女性」を駆逐(2/2):j-CASTニュース とても今更感のする記事。と思ったら〇九年のものだった。 「女子」の登場がここでは〇七年頃からになっているが、九八年から〇一年にかけて、美容雑誌『VoCE』に連載された安野モヨコのイラスト付きエッセイ『美人画報』で使われたのが、そもそもの始まりだったと思う。〇四年、純愛ブームの最中に出版された『DVDで見たいっ!(泣ける)純愛ストーリー』(K

    「女子」という自意識 - ohnosakiko’s blog
    nebokegao
    nebokegao 2013/02/15
    「「女子」という立ち位置に現れているのは、異性との、同性との、社会との間に生じる軋轢を最小化して乗り切ろうとする処世術である」