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ブックマーク / aspara.asahi.com (20)

  • アピタル_内科医・酒井健司の医心電信_【第60回】 「レバ刺しは牛がダメだから豚」のトンデモ

    前回は牛レバ刺しの規制の話をしました。「牛のレバ刺しが規制されたのは残念だけど、幸いにも豚レバ刺しは禁止されていない」という声もあるようですが、豚レバ刺しにもリスクはあります。その中でも、たぶんあまりよく知られていないE型肝炎の話をします。 E型肝炎は、かつては衛生状態の悪い国でE型肝炎ウイルスに汚染した水を介して流行する病気であり、日では海外旅行した人だけがかかる輸入感染症であると考えられていました。 しかし、日のシカ、イノシシ、ブタにE型肝炎ウイルスが存在することがここ10年ぐらいの間に明らかになりました。これらの動物の肉や肝臓を生で、あるいは加熱不十分のまま摂取することによって感染します。E型肝炎ウイルスははじめから豚の肝臓や血液の中にいますので「新鮮だから大丈夫」とは言えません。 E型肝炎ウイルスに感染すると(運が良ければ不顕性感染で終わりますが)急性肝炎を発症します。欲不

    ohira-y
    ohira-y 2012/10/01
    豚レバ刺しの危険情報はこちらにも。
  • アピタル_内部被曝通信~福島・浜通りから/坪倉正治_その家庭の犯人は干し柿だった

    坪倉正治 今日は、ひらた中央病院(福島県石川郡平田村)を初めて訪れました。内部被曝検査後の結果説明のお手伝いを依頼されたためです。この病院は、私たちと同じホールボディーカウンター Fast scanを使っている施設であり、いろいろな情報交換をする狙いもあります。 ひらた中央病院は、多くの自治体の住民の方々を対象に内部被曝検査を継続的に行っています。 このサイトで、結果を公表しています。 10組ほどの方々に結果を説明させていただきました。一方、スタッフの方から、こんなエピソードを聞きました。 とある自治体の子どもさんを計測した際、Fast scanの検出限界を超えたセシウムが体内から検出された。その地域では、他の子ども達からは誰からも検出しなかった(検出限界以下だった)のに、その子からだけ検出された。そこで、その子のご両親の内部被曝検査も行った。すると、ご両親からもセシウムが検出された。その

    ohira-y
    ohira-y 2012/08/05
    こういう丁寧な取組みがなされていることは広く知られるべき
  • アピタル_内科医・酒井健司の医心電信_【第59回】 牛レバ刺し禁止は、より大きなリスクがあるとわかったから

    品衛生法に基づき、生用の牛レバーの飲店での提供が7月1日から禁止されます。 以前はO157などの腸管出血性大腸菌は腸管内にいて、内臓を取り扱う過程でレバーに付着するものと考えられていましたが、はじめから腸管出血性大腸菌がレバー内部に入り込んでいることが新たに確認されたのがその理由の一つです。腸管出血性大腸菌に感染すると、人によって症状に差はありますが、腹痛、下痢、血便を起こし、溶血性尿毒症症侯群や脳症などの重い合併症を伴って死亡することもあります。 リスクを承知で美味しいものをべたいという個人の権利との兼ね合いもあり難しいところですが、規制はやむを得ないと私は考えます。そう考える理由はいくつかありますが、その一つは腸管出血性大腸菌は二次感染を引き起こしうることがあります。リスクを承知の上でべた人だけが病気になるなら自己責任と言えますが、便などを介して周囲の人にも感染させる危険が

    ohira-y
    ohira-y 2012/06/25
    「レバ刺しを食べたいのであれば、食文化を守ろうとかレバ刺しは美味しいとか言うのではなく、まずそのリスクについて学び、周知することからはじめるべきではないでしょうか」
  • アピタル_内科医・酒井健司の医心電信_【第48回】 実は効かなかった薬

    当は効かない治療なのに効果ありと誤認する要因についてのお話をしています。おそらく誤認の要因として最も大きいのは自然治癒を治療効果と誤認することでしょう。 多くの症状は何の治療もしなくても自然に良くなります。がんですら、ごく稀に自然治癒することがあります。何らかの治療を行ったあとに病気が良くなったら、治療の効果だと考えてしまいがちですが、単に自然に良くなっただけかもしれません。 大事なことなので何度も言いますが、当に治療効果があるかどうかを調べるには、治療を行った群と行わなかった群とを比較して、差があるかどうかを見なければなりません。 保険診療で使える治療は原則として比較試験で効果が確認されたものだけです。しかし、再評価の結果、効果が証明できなかった薬もあります。 「ダーゼン」という薬は、内科領域では気管支炎の痰の切れが悪いときに処方されていました。私も処方したことがあります。以前のデー

    ohira-y
    ohira-y 2012/04/09
    "本当に治療効果があるかどうかを調べるには、治療を行った群と行わなかった群とを比較して、差があるかどうかを見なければなりません""効果を証明できなかった治療は退場するというのが標準医療のルールです"
  • アピタル_感染症は国境を越えて/高山義浩_母親が介護に抵抗するとき

    ★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ   ★ほかのアピタルブログ一覧へ 時に猛威をふるい、大きな脅威になる感染症について、医師・高山義浩さんが現場レポートをまじえ報告します。 高山義浩(感染症医) 先日のこと、90代の女性が初老の男性に担がれて、私の働く病院の救急外来に運び込まれてきました。両下肢の水疱が破れ、さらに赤く腫れあがったということです。しかし、救急のスタッフたちが驚かされたのは、そのオバアの全身が放つ異臭だったようです。 初老の男性は同居する長男でしたが、その長男によると、オバアは4年前から歩くことができなくなり、その頃から風呂にも入っていないとのこと。病院を受診することも、福祉を利用することもなく、ずっと家のなかでフケと垢にまみれて生きていたようです。 救急のナースたちは手慣れたもので、早速、オバアの体を丹念に洗い流していました。

  • aサロン(記者ブログ)_科学面にようこそ_BSE、封じ込め着々

    ●飼料規制が効果重要なのは、肉骨粉使用の全面禁止(01年10月)後に生まれた感染牛は2頭いるが、02年1月生まれを最後に、感染牛が発生していないことだ。内閣府の品安全委員会は、全面禁止前にすでに流通していた肉骨粉が使用され、感染牛が生まれる可能性の期間を「最大半年」と想定したが、その通りの結果となった。吉川泰弘・北里大教授(人獣共通感染症)は「全面禁止後に生まれた感染牛の発生動向が焦点だったが、農家の方々が規制を厳格に守り、封じ込めが当にうまくいった」と指摘する。ピークは06年の10頭。その後は減り続け、この2年7カ月余はゼロだ。ただ、感染牛発生の可能性はまだある。農林水産省によると、01年末までに生まれた牛は約18万8千頭(国内の年間平均生産頭数は約140万頭)残る。吉川さんは「感染牛はあと出ても数頭にとどまる」とみる。 家畜のくず肉、骨、内臓などの残りを砕いてできた肉骨粉。牛が含

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    ohira-y 2011/09/24
    さて、全頭検査が終了するのはいつ?
  • アピタル_こちらアピタルです。_自分を、娘を、子宮頸がんから守ろう

    朝日新聞編集委員 高橋真理子 子宮頸がんのワクチンが2009年秋から日でも使えるようになりました。そして、2010年に公費負担の仕組みができました。この新しいワクチンについては、WEB上でさまざまな情報や意見が展開されています。「一刻も早く接種を」という推奨論から「打ってはダメ」という有害論まであり、女性の皆さんは困惑しておられるのではないかと思います。 公費補助があるのは、中学生を中心とする少女たちへの接種だけです。保健所や学校から連絡が来たら、親は娘にワクチンを受けさせるかどうか、決断しなければなりません。お知らせを見て、念のために情報収集しようとWEBで調べ始めたら、「さあ大変」となってしまいます。そうしたご両親に、今の科学でわかっていることをできるだけ丁寧に伝えたいと思い、「最新 子宮頸がん予防」(朝日新聞出版、1000円+税)を書きました。 内外の論文を読み、専門家から話を聞き

    ohira-y
    ohira-y 2011/08/10
    "子宮頸がんは、検診での予防が有効です。ところが、先進各国の検診率は軒並み80%程度なのに日本は24%と際だって低い。有効だとわかっていることが、日本では実践されていないのです。"
  • aサロン(記者ブログ)_科学面にようこそ_被災標本、修復は人脈頼み

    ★「科学面にようこそ」の全バックナンバーへ   ★アスパラクラブ内のブログ一覧へ 朝日新聞科学面のトップ記事と取材後記をご紹介しています。原則、月曜朝刊記事→水曜、木曜朝刊記事→土曜に掲載します。 東京科学医療グループ・竹石涼子 東日大震災は、被災地の博物館や貴重な標にも大きな爪痕を残した。なかでも標や化石などの自然史資料は、古文書や工芸品のような文化財とは違って国から支援を得られる文化財保護法の後ろだてがない。泥や油にまみれた収蔵品の救出は全国の学芸員らの人脈とボランティアが頼りになっている。 ◇日頃の縁、申し出続々 津波で海水をかぶった押し葉標を袋から出し、一枚一枚カビをチェックし、アルコールをふきつけて新しい袋に入れ直していく。昆虫標はもげた足を、元の虫を捜してくっつける。被災標を受け取った全国の博物館で4月下旬から、さらに傷むのを防ぐ応急処置が続けられた。 岩手県立博物

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    ohira-y 2011/07/10
    目立たないけれど大切なこと。
  • アピタル_もっと医療面/朝日新聞の医療記事から_はしか「ゼロ」、遠い道のり 今も集団発生、接種率95%届かず

    ★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ   ★ほかのアピタルブログ一覧へ 「もっと医療面」では、毎週木曜日の朝日新聞朝刊「医療面」のトップ記事をご紹介し、執筆した記者の取材後記をあわせてお届けします。ご感想やご意見を、各記事画面一番下のコメント投稿欄からお寄せください。 来年までに、はしか患者を日からなくそう――。国がこんな目標を掲げている。4年前に大学生や高校生の間で流行し、休校が相次いだ騒動がきっかけだが、患者「ゼロ」への道のりは厳しい。 4年前。カナダに修学旅行中の東京の高校生ら約40人が現地で足止めされた。1人がはしかを発症し、残りの生徒が「発症のリスクがある」と判断されたからだった。 南米・北米では、2000年に「はしか患者ゼロ」を達成しており、患者には厳しい行動制限をかける。空気で感染するはしかは、1人で12~18人にうつすほど感染

  • アピタル_アピタル震災特集_いちからわかる 放射能と健康との関係

    Q 体へのリスクは? 大量に浴びると高まる Q 放射線を浴びるとどんな影響があるの? A 細胞の中の遺伝子が壊れたり、構造が変わったりする可能性があるが、少量の放射線なら人体には影響しない。しかし大量に浴びると、体に備わっている修復能力が追いつかなくなる。すると、体にいろいろな障害が出るんだ。 Q 放射線を浴びると、すぐ影響が出るの? A すぐ影響が出る「急性障害」と、何年も経ってから出る「晩発性障害」の2種類ある。 Q 急性障害って? A 髪の毛が抜けたり、皮膚がやけどしたりといった症状が被曝後、遅くとも2~3カ月以内に現れる。精巣や卵巣といった臓器がダメージを受けると、不妊の原因にもなる。比較的短い期間に大量の放射線を浴びた場合に起こり、あまりにも線量が多い場合は、亡くなることもある。 Q 晩発性障害は? A 数~数十年後に、がんとして出る障害のことだ。低い線量を長期間浴びた後、時間が

  • aサロン(記者ブログ)_科学面にようこそ_O111が作るシガ毒素で重症化

    富山県や福井県などで130人以上の患者が発生し、4人が亡くなった焼き肉チェーン店の中毒事件。原因は、生肉に含まれていたとみられる腸管出血性大腸菌O(オー)111とO157だ。重い中毒症状が起こるのは、これらの菌がつくる「シガ毒素」のせいだ。 大腸に棲(す)む菌、という意味で命名された大腸菌。人間をはじめとする動物の腸内にいる常在菌だ。約180種類いる。 人の腸内に常在する大腸菌は、物繊維の消化を助ける、人が作り出せないビタミンKを作り出すなど、人と共生している「善玉」だ。 ところが、牛の腸などにいる大腸菌の一部は人には「悪玉」で、下痢などを起こす。総称して「病原性大腸菌」と呼ぶ。 そのうち腸などで出血を起こし、腎臓が働かなくなる溶血性尿毒症症候群(HUS)や、脳神経が機能しなくなる脳症の原因となることもあるのが腸管出血性大腸菌だ。約40種類ある。 大腸菌は、表面の糖鎖「O抗原」の構造

    ohira-y
    ohira-y 2011/05/20
    よい解説。腸管出血性大腸菌と赤痢菌の関係など
  • aサロン(記者ブログ)_科学面にようこそ_放射線の影響 追跡60年 - アスパラクラブ(朝日新聞)

    放射線は人体にどんな影響を与えるのか。広島・長崎の被爆者たちの健康調査で多くのことが分かっている。大きな犠牲から得られたデータは、世界の放射線防護対策の基礎となっている。 健康調査は、1947年に米国が設けた原爆傷害調査委員会(ABCC)が始め、75年から日米共同運営の「放射線影響研究所(放影研)」が引き継いだ。 被爆者9万4千人と、そうでない2万7千人を生涯にわたり追跡調査。うち約2万人は2年に1度の健康診断や生活習慣調査を続けている。 放影研の大久保利晃理事長は「系統的な長期調査で、世界が必要とするデータを発信できた」と話す。国際放射線防護委員会(ICRP)の委員で大分県立看護科学大の甲斐倫明教授も「放射線のリスク推定で決定的な役割を果たすのが放影研のデータ。ICRPもこれを基に計算している」と説明する。 長年の調査でわかった主なポイントは次の通りだ。 ◇広島・長崎調査、世界の防護

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    ohira-y 2011/04/07
    広島長崎の多くの犠牲のもとにこれだけのことが判明している。これらの事実をもとに冷静に行動することが我々の務め。
  • アピタル_あなたの「患者を生きる」 読者ひろば_被災の地から 食物アレルギー(2011年4月5日~7日掲載)

    ohira-y
    ohira-y 2011/04/06
    「取材で行ったある自治体の避難所では、わざわざ一般の物資とは別に置いておいたはずのアレルギー対応ミルクが、いつの間にか一般の物資と混ざってどこかへ消えていました。」>現場も混乱しているのだろうが適切な
  • アピタル_感染症は国境を越えて/高山義浩_【東日本大震災】避難所の感染対策~ウイルス性胃腸炎編

    ★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ   ★ほかのアピタルブログ一覧へ 時に猛威をふるい、大きな脅威になる感染症について、医師・高山義浩さんが現場レポートをまじえ報告します。 高山義浩(感染症医) 避難所のウイルス性胃腸炎で、とくに問題になるのは、ノロウイルスとロタウイルスではないかと思います。双方とも、ヒトへの感染力が強いために、しばしばアウトブレイクを引き起こします。すでに、一部の避難所ではウイルス性胃腸炎の流行がみられるとの情報もあり、今後、対策が急がれることになるかもしれません。避難所という集団生活の場において、こうしたウイルス性胃腸炎が流行した場合に、どのような感染対策を行えばよいのでしょうか? 院内感染対策を行ってきた医師の立場、そして新潟県中越地震の被災地支援に関わった立場から、ノロウイルスを中心にして考えてみたいと思います。なお

    ohira-y
    ohira-y 2011/03/29
    避難所は集団生活だから、こうした感染症対策は大変だけれど重要。弱っている人も多いようだし。
  • アピタル_医を語る メディカル朝日インタビュー_福岡伸一さん(分子生物学者 青山学院大学教授)インタビュー

    ふくおか・しんいち ─────────── 1959年、東京生まれ。京都大学農学部卒業。米国ロックフェラー大学博士研究員、京都大学助教授等を経て、青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授。分子生物学専攻。専門分野で論文を発表するかたわら、一般向け著作・翻訳も手がける。『プリオン説はほんとうか?』(講談社出版文化賞受賞)、『生命と』など著書多数。『生物と無生物のあいだ』(サントリー学芸賞受賞)はベストセラーに。近著『動的平衡』も好評。7月に最新刊『世界は分けてもわからない』が刊行された。 撮影 荻 由美佳(東京・築地で。2009年6月3日。以下同) 生物と無生物のあいだにある彼我の差は何か―― 分子生物学者・福岡伸一さんが思い至ったのが、「動的平衡」というキーワードだ。 機械論的な生命観の対極として、生命のありようはどのように読み解かれるのだろう? ――分子生物学研究の道に進まれたのは

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    ohira-y 2011/02/22
    「食品添加物のように本来は体を作る分子として参画しないものを取り込めば、わずかながらも平衡は乱れます。」>マーケットバスケット方式による調査では天然成分としても存在するものも多いし。あと、土食う動物と
  • アピタル_こちらアピタルです。_子どもの予防接種キャンペーン

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    ohira-y 2010/09/25
    「予防接種は自分の子どもを病気、重症化から守るのと同時に、社会への蔓延を防ぐためのもの。その意味で、どんな子どもも平等に受けられる定期接種にすべきです」
  • アピタル_患者の語り 医療者の気づき/DIPEx_ホメオパシーはなぜ女性に人気なのか(その2)

    ホメオパシーはなぜ女性に人気なのか(その2)  [10/09/11] 佐藤(佐久間)りか前回このタイトルでブログを書いたところ多くの方からコメントをいただき、ホメオパシー問題に対する関心の高さに驚くとともに、私の書き方に少々誤解を招くところがあったかもしれないと思い、もう一度このテーマについて書かせていただくことにします。 ●科学的根拠に乏しい代替療法を選ぶのは女性だけではない まず「ホメオパシーはなぜ女性に人気なのか」というタイトルの意味するところは、「女性はなぜ科学的根拠に乏しい代替療法を信じるのか」ということではなく、「ホメオパシーはなぜ女性にアピールするのか」ということです。科学的根拠に乏しい代替療法を信じる男性も大勢おられる一方、それらと冷静に向き合う女性もいることは言うまでもありません。 「健康と病いの語りデータベース」でインタビューさせていただいたがん患者さんの多くは、「がん

  • アピタル_こちらアピタルです。_続「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」

    続「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」  [10/08/05] 東京社科学医療グループ  長野 剛 前回のエントリー 「ホメオパシー療法、信じる前に疑いを」 を読んで下ったみなさん、ありがとうございます。いろいろご意見、ご批判、ご声援を頂き、当に有り難い限りです。日8月5日、同僚たちが助産師に広がるホメオパシーに関して、 社会面に記事 を書きました。こちらも併せてごらんください。 お寄せいただいた多くのコメントにお答えする十分なスペースがとれなかったため、新しいエントリーを立てさせて頂きました。 ○ Norah_Sさま、neko_asahiさま、みつぼんさま、牡丹さま おっしゃるように、ホメオパシーを含む代替医療は、「医療を補う存在として」使われていると思います。あるいは大きな危険に出会うことなく「幸福感を得ている」方も多くいらっしゃると思います。そのような方々に、「それは効きませ

  • アピタル_こちらアピタルです。_ホメオパシー療法、信じる前に疑いを:

    ホメオパシー療法、信じる前に疑いを  [10/08/03] 東京社科学医療グループ  長野 剛 「私はホメオパシーを使っています。実際に良さも悪さも実感しています」 そんなお便りを頂きました。7月31日付の朝日新聞土曜別刷り「be」に書いた「問われる真偽 ホメオパシー療法」に対してです。 ホメオパシーとは、欧州生まれの代替医療で、最近、国内でも流行りつつあります。記事は「効かない」ことを示す報告や、効くと信じて使った結果、重大な健康被害を受けた例があるとみられることを報じたものです。 ですが、お便りをくださった方のように「実際に使った。効いた」という意見は、インターネットでもよく見ます。 あえて言います。あなたが自身の経験で「効いた」というのは、客観的な根拠には全くなりません。実は、放っておいても治ったかもしれない。ホメオパシー以外で受けている通常治療のおかげかもしれません。 実際に「効

    ohira-y
    ohira-y 2010/08/03
    コメント欄で記者本人が対応。内容も素晴らしい。/日本ホメオパシー振興会の永松昌泰氏 コメ欄に登場
  • aサロン_科学面にようこそ_仕分け受け、科学界に新たな動き

    仕分け受け、科学界に新たな動き  [09/12/11] 東京科学グループ・佐々木英輔、安田朋起、佐藤久恵 行政刷新会議の「事業仕分け」をきっかけに、科学技術政策や研究者組織のあり方を考え直そうとする動きが科学界の内部で出てきた。国に予算を要求するだけでは社会の理解が得られにくい。自ら予算を優先順位付けする仕組みや、社会とのネットワークを築けないか。そんな議論が始まった。 主要学会の代表者が並んだ記者会見=4日、東京大で 「政権が代わっただけでこれだけ右往左往するのは間違っている。予算や政策に真剣に取り組めるアイデアを我々で考えていかなければ」「科学を進めるには、社会の理解と政府の支援を引き出せる新しいしくみが必要だ」 4日、東京大郷キャンパス内にある講堂で開かれた記者会見と討論会には、20近い学会の代表者が顔をそろえた。短時間の議論で予算縮減が決まった仕分けの衝撃が、これだけ多くの学会を

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