遺跡調査で思わぬ発掘…電線売り豪遊、職員を処分 大阪府枚方市の外郭団体「枚方市文化財研究調査会」は26日、遺跡の発掘調査で見つかった電線や水道管などを売って不正に得た現金で温泉旅行に行ったとして、調査係の男性主査(56)と男性主任(51)を停職6カ月の懲戒処分とした。 調査会によると、2007年、同市宮之阪の団地敷地の遺跡発掘調査で、地中に放置された鉄製の水道管や銅製の電線などが掘り出された。通常は処分するが、当時は鉄などの資源価格が高騰しており、主任が約70万円で売却、上司の主査も黙認した。 主査と主任、下請け作業員ら計17人は同年12月、貸し切りバスで石川県加賀市の山中温泉へ1泊2日の旅行に出かけ、交通費や宿泊代、飲食やカラオケなどで全額を使ったという。 2人は「当時はあまり悪いことをしたと思っていなかった。今は不適切な行為をしたと反省している」と話している。 既に全額を主任が